留学準備のための理想的な年間スケジュールとは?
留学生の中には希望する留学の1ヵ月前にご相談にいらっしゃったり、逆に2~3年も先の留学についてのお問い合わせをされる方もいらっしゃいます。
それもそのはず「留学相談はいつ頃行えばいいか?」ということについての情報が全くと言って良いほどないためです。
そこでここでは、留学相談をいつから始めるか迷っていらっしゃる皆様のために、理想的な留学相談のスケジュールについてのお話をさせていただきたいと思います。
留学相談の時期は留学期間の長さでは決まらない!
毎年のようにお受けする留学相談としてあるのが「うちの子をアメリカの大学に入れたいと思っているんですが、留学の個別相談に乗っていただく事は可能でしょうか?」というものです。
しかし、よくよく話を聞いてみると「実は私の息子はまだ小学2年生なんですが、どうしても将来アメリカの大学に行きたいと言うので・・」とおっしゃるのです。
アメリカの大学留学と言えば500~1200万円/年間は留学費用がかかりますので、「前もって準備しておきたい!」と言うお父様、お母様のお気持ちはよくわかりますが、さすがにこれはちょっとご相談は早すぎですよね?
そのため、まず覚えておいていただきたいのは、留学の個別相談のタイミングは留学の期間や留学する人の年齢によって大きく変わる事は無いと言う点についてです。
結論から申しますと、留学の相談のタイミングは留学の費用や長さではなく『留学の種類』によって左右され、ベストタイミングとしては留学の6~10ヵ月前になるとお考えください。
- 留学の相談のタイミングは留学の費用や長さではなく『留学の種類』によって左右される
- 留学の6~10ヵ月前が留学相談としてはベストな時期
日本人の留学期間はどれくらい?
※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます
グラフの操作方法
上のグラフで1ヵ月未満(ピンク)をクリックしてみてください。1ヵ月以内の超短期となる留学生が留学生全体のどれくらいになっているのか?分かって頂けると思います。
しかし、「留学期間で相談するタイミングが変化しない?」というのはどういうことなのでしょうか?個別に詳しくご紹介してみたいと思いますので、それぞれの留学スケジュールをご覧ください。
期間 | 人数 | |
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短期 | 1ヵ月未満 | 66,876人 |
1~3ヵ月 | 10,404人 | |
中期 | 3~6ヵ月 | 11,689人 |
6~12ヵ月 | 13,704人 | |
長期 | 12ヵ月以上 | 2,022人 |
※ 日本人はほとんどが短期留学になってます。
(文部科学省:2019年度調べ)
日本人ってほとんどが1ヵ月以下の留学なんですね!
ココア留学では「3ヵ月以下の海外渡航は海外旅行と同じ!」とお伝えしています。
留学期間が短いと成果も小さくなるので注意してくださいね!
夏の短期留学の理想の留学準備スケジュール
さて、理想の留学相談のタイミングについて知っていただけたところで、続いては夏休みの短期留学を考えていらっしゃる方のための具体的な留学相談スケジュールについて案内させていただきたいと思います。
そこで以下には、夏休みの短期留学に関しての準備の進めかたをフローチャート形式でお作りしてみましたのでご覧ください。
夏の短期留学の留学準備スケジュール
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- Step.1 留学について調べ始める【11~12月(渡航前年度)】
- ザックリとで構いませんので将来のイメージを考えておくと良いです
(※ 特に短期留学は成果が小さくなるため、何のための留学なのか?イメージ作りが大切です)
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- Step.2 留学相談をスタートさせる【12~2月(渡航年)】
- 夏の短期留学に向けてセミナーなどの団体での留学相談をスタートします
高校生が留学する目的は英語力じゃあかんの!?
大学生の夏休み短期留学!普通の留学はしたくない!
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- Step.3 留学の個別相談をスタートさせる【2月(渡航年)】
- 留学の個別相談をスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます
(※ この段階ではまだ詳細を詰めると言うよりも留学の方向性を定める段階です)
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- Step.4 英語力を測定して留学期間と時期を決める【2~3月(渡航年)】
- 学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
(※ 英語力を明確化することで留学中にできることが分かってきます)
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- Step.5 学校とコースの設定【3~4月(渡航年)】
- 留学中の計画から帰国後までを意識した留学計画になっていればOKです
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- Step.6 学校の申し込みを行う【3~4月(渡航年)】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
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- Step.7 航空券・荷物の準備をする【3~4月(渡航年)】
- 航空券を早い段階で手配して渡航費用を節約します
留学・ワーキングホリデーで得する安い航空券の活用術
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- Step.8 荷物をパッキングして出発!【7~8月(夏休み)】
- 荷物の最終チェックをして留学に出発します!
留学に必要・便利な持ち物リスト【2024年版】【印刷可】
- 夏休みの留学は年末年始ごろに相談スタートがベスト!
夏休みの短期留学なのに航空券は3月に買っちゃうんですね?
夏休みは1年でもっとも航空券が値上がりする時期なので、最低でも3月頃には手配しておきたいです!
ただし短期留学を考えている方は以下もご覧になっておいてくださいね!
春からの長期留学の留学準備スケジュール
続いては、春からの長期留学を考えていらっしゃる皆様のための具体的な留学準備スケジュールについて、案内させていただきたいと思います。
春からの長期留学は、夏休みの短期留学と違い、相談から渡航が確実に年度をまたぐため少し時系列が複雑になりますが、こちらも順を追ってご紹介させていただきたいと思います。
春の長期留学の留学準備スケジュール
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- Step.1 留学について調べ始める【7~11月(渡航前年度)】
- 長期留学は大きく人生に影響を与えるので留学理由を明確にします
(※ 何のために、なぜ留学をするのか?学生も社会人も必ずイメージを作っておきます)
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- Step.2 留学相談をスタートさせる【8~11月(渡航前年度)】
- 団体セミナーなどで留学のイメージを作ります
留学費用はコスパが全て!渡航期間で考えるな!!
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- Step.3 留学の個別相談をスタートさせる【8~11月(渡航前年度)】
- 留学の個別相談をスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます
(※ この段階ではまだ詳細を詰めると言うよりも留学の方向性を定める段階です)
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- Step.4 英語力を測定して留学期間と時期を決める【10~11月(渡航前年度)】
- 学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
(※ 英語力を明確化することで留学中にできることが分かってきます)
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- Step.5 留学中のスケジュールを組み立てる【11~12月(渡航前年度)】
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留学期間全体のスケジュールを立てて、留学に出るリスクをできるだけ小さくします
英語力0でワーホリに出た後の帰国後がヤバイ!?
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- Step.6 学校とコースの設定【11~12月(渡航前年度)】
- 留学中の計画から帰国後までを意識した留学計画になっていればOKです
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- Step.7 学校の申し込みを行う【11~12月(渡航前年度)】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
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- Step.8 ビザ手配を行う【11~12月(渡航前年度)】
- 全ての準備が整うとようやくビザ申請ができるようになります!
(※ 絶対に留学計画ができる前にビザ申請を行うということだけはお止めください)
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- Step.9 航空券・荷物の準備をする【12~翌1月(渡航年)】
- 春の航空券は2月には一気に上がるため理想的にはこのタイミングです
留学・ワーキングホリデーで得する安い航空券の活用術
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- Step.10 帰国前のキャリア・進路カウンセリングを受ける【1~2月(渡航翌年)】
- ココア留学の最大の強みである帰国後の再就職先や面接のセット、それに進路相談を留学中に行います
留学カウンセラーはレベルの高い仕事である?
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- Step.11 帰国
- 帰国後には面接がセットしてあるので直ぐに動けて安心です
- 年をまたぐ留学相談の場合、年内に動くことで学費の値上がり前の学費で申し込めます!(留学費用は毎年10~40万円/年ほど上がっています)
長期留学の場合は帰国前にキャリア・進路カウンセリングを受けるんですね?
ちなみに日本のキャリア系のスクールは週1マンツーマンで3~5万円、半年で100万円くらいの授業料になっています。
ココア留学が本格的なキャリアサービスを無料で提供していることの凄さを実感して頂けるはずです!
専門職や永住権を狙う留学準備スケジュール
続いて看護師や医療従事者、またはSEやプログラマーといった専門職の皆様や、海外へ移住を考えていらっしゃる皆様の永住権留学のご相談スケジュールについての留学準備スケジュールです。
これからの皆様のポイントとしては、お仕事の関係上やスクールの開講時期によって、留学に出るタイミングがずれてしまうことが多く、上手く留学のご相談のタイミングを合わせなければ、退職はしたけれども入学式はまさかの1年後という風にもなりかねません。
そのため特殊な留学準備スケジュールを立てる必要があるので、ご紹介させていただきたいと思います。
専門職・永住権留学の留学準備スケジュール
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- Step.1 留学について調べ始める【留学9~11ヵ月前】
- 長期留学は大きく人生に影響を与えるので留学理由を明確にします
(※ 専門職の方は何のスキルを伸ばすのか?永住権留学の方はその道の険しさについて調べます)
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- Step.2 留学相談をスタートさせる【留学9~11ヵ月前】
- 団体セミナーなどで留学のイメージを作ります
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- Step.3 留学の個別相談をスタートさせる【留学6~8ヵ月前】
- 留学の個別相談をスタートさせて大きな流れをプランニングしていきます
(※ 個別にカウンセリングが始まることで留学がより具体化していきます)
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- Step.4 英語力を測定して留学期間と時期を決める【留学6~8ヵ月前】
- 学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
(※ 英語力を明確化することで進学までの期間や永住権のための学位取得のタイミングが分かります)
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- Step.5 留学中のスケジュールを組み立てる【留学6~8ヵ月前】
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具体的な留学中のカリキュラムや進学中のプランを作ります
(※ 永住権希望の方には少なくとも3~5年のプランニングが必須になってくるためカウンセラーの能力が問われます)
留学カウンセラーはレベルの高い仕事である?
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- Step.6 学校とコースの設定【留学5~7ヵ月前】
- 留学中の計画から帰国後までを意識した留学計画になっていればOKです
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- Step.7 学校の申し込みを行う【留学5~7ヵ月前】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
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- Step.8 ビザ手配を行う【留学5~7ヵ月前】
- 全ての準備が整うとようやく何ビザを使うかが決まります!
(※ 絶対に留学計画ができる前にビザ申請を行うということだけはお止めください)
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- Step.9 航空券・荷物の準備をする【留学4~6ヵ月前】
- 留学プランに合わせた航空券をオリジナルで手配することになります
留学・ワーキングホリデーで得する安い航空券の活用術
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- Step.10 帰国前のキャリア・進路カウンセリングを受ける【1~2月(渡航翌年)】
- ココア留学の最大の強みである帰国後の再就職先や面接のセット、それに進路相談を留学中に行います
(※ 専門職など帰国ルートに入られる方はキャリアカウンセリングを受けます)
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- Step.11 帰国or永住権ルートへ
- 将来設計がしっかりとした留学になっているのでご家族も安心です
- 将来設計までしっかりと考えた留学スケジュールを作ることを忘れない!
凄いです!!永住権を希望した留学も作れるんですか?
永住権や海外長期滞在を考えて留学をオリジナルでお作りすることができる会社って他にも無いですもんね!
実は、法律は毎年変わりますし、カウンセリングやカリキュラム作りなども普通に何時間も掛かって準備するので大変なんですよ!
留学準備のための理想的な年間スケジュールとは?まとめ
ここでは短期留学、長期留学、そして専門的な留学についての留学準備スケジュールについてのお話をさせていただきましたが、人によってはその期間が多少長くなったり短くなったりもします。
そのため留学相談のタイミングとしては、希望する渡航日の6~8ヵ月前がベストだとお伝えしていますが、8~11ヵ月前のご相談で少し先に手配を完了させる方法もアリです。
しかしながら、少なくとも1年前の留学相談や2~3年先の留学やワーキングホリデーの場合は、個別相談ではなくてセミナーに参加したりウェブサイトの情報集めに集中されることをオススメさせていただきます。
そうしないと個別相談に臨まれても、海外の学校は1年以上先のスケジュールはほぼ100%と言っていいほど決まっていないため、「何もご案内できないまま終わってしまう・・」と言うケースが多いためです(人気カレッジの場合は応募者が殺到するので早めの相談をしておいた方が良い場合もあります)。
そうなってしまうと、留学の相談を受ける側はもちろんですが、留学の相談をする側にとっても、相談中に気まずい空気が流れてしまうことになりますので・・。
最近の留学相談は会社によっては、アルバイトが担当するケースがかなり増えているため、その場合は個別にカリキュラムを作ることはできないので、セミナー感覚での相談でも大丈夫です。
是非、皆さんの留学準備の際、こちらの記事を参考にして頂ければと思います。