留学すると結婚する人がなぜ多いのか?【恋愛心理学】

ココア留学では、留学を希望している皆さまから毎日のように「キャリアアップしたい!」や「語学力を向上させたい!」というご相談をお受けしています。
しかし20~40代女性からのご相談で、留学したい理由などをよくよく伺ってみると、実は「このまま日本にいても恋愛できない気がするんです...」や「ほんとは海外で結婚して子育てするのが夢なんです!」と言う本音の部分が出てくることも少なくありません。
同時に「海外に行くことで逆に結婚できなくなるんじゃないか」というお悩み相談も受けているわけですが、ココア留学の見解としては、逆に結婚している人が多いなと感じています。
そこでここでは、海外での留学生の恋愛事情などについて様々な面からお話していきます!
実は「語学学校」での出会いが多い!?

海外留学で結婚や出会いのチャンスを掴むとしたら、例えばどんなケースがあるでしょうか?その1つには「語学学校で他の留学生と知り合う」というパターンがあります。
語学学校には世界中から「英語を学びたい!」という同じ志を持った人がたくさん集まってきます。その留学生たちは、希望するプログラムや英語力といった基準でクラスを振り分けられますので、当然ながら国籍や年齢などがバラバラになります。
つまり語学学校に行くことで、国籍や年齢に関係なく多くの人と同じ空間に集まることになり、出会いの数が一気に増えます。しかも目的意識も一緒なので、仲良くなりやすい環境なのです!
そういった環境だと、日本では出会ったことのないタイプの人と知り合えるので「私って、こんな人もタイプだったんだ!」と気付きやすく、恋愛の視野が広がりやすいです。
留学経験のあるお友達から「今までの自分のタイプとは全然違う人にトキめいてしまったの…」という経験談を聞いたことのある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
また留学先での出会いというと「現地の人と結婚して嫁ぐイメージ」があったかもしれませんが、実際に海外で生活してみると「出会いの幅はもっともっと広い!」ということは、もう何となく想像していただけますね?
むしろ留学生同士のほうがデートやお付き合いのきっかけは多くあったりしますが、それはお互いに海外に来たばかりの時期は不安で、心が揺れ動きやすい状態になるからです。
「不安からくる興奮」を「恋愛の興奮」と錯覚しやすいので、お互いになんだか気になってしまい、距離が近づき、気付けば恋人同士になっている...というわけです。
自分のタイプの幅が広がることと、留学による気持ちの不安定さとの相乗効果で、あなたも語学学校で恋に落ちてしまうかも?
しかも語学学校で大好きな恋人と一緒にいられる時間は、ほんの一瞬で過ぎて行ってしまいます...なぜなら、いつかはお互いに母国へ帰る身だから...。。
「やっぱり離れるのが寂しい!ずっと一緒にいたい!」という気持ちも高まりやすく、実は「結婚してどちらかの母国に住む」という選択をするカップルも多く見られます。
日本人とスイス人、日本人とブラジル人など、日本国内ではあまり見かけない組み合わせのカップルがよく見られることも、語学学校での出会いの面白さだったりします。
留学中は当然ながら街でも出会う!

「学校で出会えなかったら、もう結婚のチャンスはないのかな...?」と思った方もいるかもしれませんが、そんなことはありません!
もちろん学校以外にも出会いの機会はあり、それは「街の中で出会うパターン」です。
一人で街を歩いていたときや、友達とスポーツバーなどで楽しんでいるときに、現地に住んでいる外国人が声をかけてくれるのがよくあるパターンです。
日本にいると仕事や学校で忙しくて、せっかく声をかけてもらっても「はいはいナンパでしょ」と軽くあしらってしまったり、出会いに気付く余裕がなくてチャンスを棒に振ってしまっているかもしれません。
でも海外に留学している間というのは、旅行に行ったときのハイテンションがずーっと1年ぐらい続く感じになるので、「せっかく声をかけてくれたし連絡先ぐらい交換してみようかな?」なんて思ったりします。
「毎日お仕事も大変だし、恋愛に使う気力なんて1ミリもないよ~!」と思っていた社会人でも、海外に出てみて留学特有のテンションになることで、新しく誰かと出会うエネルギーが戻ってくるものです。
そして留学生がお出かけをするときは、英語が飛び交う街の中で「わたしは今海外にいるんだ...」と何となく心が不安定なこともあり「相手がものすごい積極的に話しかけてくれたから、ついつい押されてしまった」という経験をした人も非常に多かったりします。
(※もちろん良い人ばかりではありませんので、自分の身は自分で守るのが鉄則ですよ!)
相手と会話するときに使う言語はもちろん英語になりますが、留学生は当然ながら英語を完璧に聞き取ることは難しかったりしますよね。
そのため、相手の言葉をなんとか聞き取ろうとして非常に集中したり、相手の顔をじっと見つめたりするので、見つめたほうも見つめられたほうも、お互いに好きになりやすいという効果もあります。
または、始めは「ただのお友達」として仲良くしていた相手だとしても、話したいことがあるのに英語で上手く表現できない!という経験をすることで「相手に伝えたいことがこんなにたくさんあるんだ...もしかして好きなのかな?」というふうに気付いたりもします。
なので「わたし英語はまだ勉強中だから...」とひるむことなく、積極的に街の人や現地のお友達と会話してみましょう。
むしろ海外にいて英語環境で、言葉が通じないからこそ「伝えたい!!!」という気持ちが高まり、恋のきっかけを掴むことができるのです。
※ グラフをクリックすると人数が表示されます
結婚全体(人) | 国際結婚(人) | 割合(%) | |
---|---|---|---|
2005年 | 714,265 | 44,701 | 5.8 |
2006年 | 730,971 | 44,701 | 6.1 |
2007年 | 719,822 | 40,272 | 5.6 |
2008年 | 726,106 | 36,969 | 5.1 |
2009年 | 707,734 | 34,393 | 4.9 |
2010年 | 700,214 | 30,207 | 4.3 |
2011年 | 661,895 | 25,934 | 3.9 |
2012年 | 668,869 | 23,657 | 3.5 |
2013年 | 660,613 | 21,488 | 3.3 |
2014年 | 643,749 | 21,130 | 3.3 |
2015年 | 635,156 | 20,976 | 3.3 |
※ 国際結婚をするカップルは減ってきている。
(厚生労働省:2016年度調べ)
つまり、心理的に出会えるということ。

ここまで「結婚相手に出会うのは学校や街など」であることをお話ししてきました。
「じゃあ、なんで日本の学校生活や街では結婚できるような相手と出会えないの?」と思う方もいるかもしれませんね?
結局のところ、出会いとは場所だけでなく「留学生であるという心理状態」も結婚相手を見つけるきっかけに大きく作用しています。
海外にいると自分と価値観の違う人にたくさん出会うことになりますが、楽しいこともあればカルチャーショックなどで自分を否定されたように感じることもあるかもしれません。
そんな経験のなかで、自分に自信が持てない瞬間も少なからずあったりしますが、そのような不安定な状態であるからこそ「心の拠り所となる対象」を無意識のうちに探して、恋人をつくり、結婚相手になる...ということは本当によく起こり得ることなのです。
留学を考えている女性の皆さん。留学によって少なからず気持ちが不安になった状態こそ、実は結婚につながる恋愛をするチャンスでもあるのです!
恋愛にも使えるキャリア理論「プランドハップンスタンス」
機会(チャンス)の話でいうと、「プランドハップンスタンス」という理論を聞いたことがありますでしょうか?
これは1999年にアメリカのジョン・D・クランボルツ教授が提唱したキャリア理論になります。
クランボルツ教授たちが、成功したビジネスパーソン数百人に対して「なぜ成功できたのか」と調査した際に、そのうちの8割が「今ある自分のキャリアは偶然によるものだ」「幸運だっただけだ」と回答しました。
しかし、さらに掘り下げて調査していくと、その幸運は「偶然ではありません」でした。
キャリア形成が偶然に左右されることは確かですが、その偶然をチャンスに転換できるかどうか、そもそもそういった「チャンスになり得るような偶然」を自分の身の回りで引き起こすことができるかどうかは、本人の主体性や努力によるものなのです。
皆さまはもうお気付きかと思いますが、この理論はキャリア形成だけでなく、結婚や恋愛においても同様です。
出会いが偶然であることは確かですが、まずは偶然が引き起こされるような行動をとることが大切なのです。
海外留学に出ると、日本での多忙な毎日や仕事や勉強などから一気に開放され、自分の生活や心を縛っていた様々な制限を外すことができるので、つまりは「海外留学に行くこと」自体が「プランドハップンスタンス」でもありますよね?
もちろん、現地に行ってからも偶然を引き起こす努力は必要ですので、まずは語学学校でしっかり勉強して、英語力をできるかぎり高め、努力した後は流れに身を任せるのが、海外で結婚するためのプランドハップンスタンスですね!
マズローの欲求5段階説からの恋愛心理学
-
- Level.1 生理的欲求
- 食事が食べたい・飲みのが欲しい・睡眠が取りたい
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- Level.2 安全欲求
- 安全が欲しい・安定したい・健康でありたい・お金が欲しい
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- Level.3 社会的欲求
- 友達が欲しい・恋人が欲しい・家族が欲しい・グループに属したい
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- Level.4 承認欲求
- 自尊心・自信が欲しい・達成感が欲しい・認めて貰いたい
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- Level.5 自己実現欲求
- 道徳的になりたい・創造性が欲しい・問題を解決したい
アメリカの心理学者『アブラハム・ハロルド・マズロー』によると「恋愛したい」や「結婚したい」という欲求は、人間の欲求としては『友達が欲しい』という段階となっており、かなり初期の段階の欲求であるとされています。
番外編:物理的な距離が心の距離を近付ける!?

ここまで海外留学にいくと語学学校や街で出会いがあるということをお話しましたが、実は意外と思われるかもしれませんが、日本でも結婚の機会が近づくことがあります!
恋人同士の物理的な距離が、むしろ2人の心の距離を近づけるというケースです。
これは海外留学をする際に恋人を日本に置いていく場合なのですが、いずれ日本に帰国することになるので、その時に物理的な距離ができます。
これまで毎週、毎月に何回かは会っていた恋人と、長期間会えなくなることに対して恐怖を感じるようになります。そして、長く一緒にいられるように、お互いに結婚を意識する場合があります。
「日本にもともと恋人がいるので、留学に行ったらフラれてしまうかもしれない...」というご相談も、実は女性を中心に結構あったりしますが、留学に行って距離が離れたことでお互いの大切さを再認識でき、帰国後に結婚された留学生が多いのも事実です。
留学すると結婚する人がなぜ多いのか?【恋愛心理学】まとめ

いかがでしたでしょうか?
ここまでのお話で、海外留学は結婚のチャンスを逃すものではなく、むしろ日本で疲れ切っている社会人女性たちに、新しい出会いのきっかけや、また恋愛を楽しめるような自分を取り戻してくれるものであるとお分かりいただけたと思います。
最後にポイントとしては、チャンスを掴むことは大切ですが、最初は焦らずにゆっくりと新しい環境に慣れていってくださいね。
良い出会いがたくさん待っていると同時に、やはり海外ですので、行ったことのない場所や夜に出かけるときは友達と一緒に行く!などの心がけもお願いできましたら、留学カウンセラーとしては安心です。
また、留学したからには語学学校でしっかり勉強して、出会いの数と英語力を増やしていきましょう!
英語力やスキルなどをしっかり持ち帰ってこれるように努力していると、その努力がまた新たな出会いや未来の結婚にも繋がったりするものです。
もし今、日本にいて身の回りに出会いがなく将来が不安ならば、良い未来が訪れるように努力をするしかないですね?
ですので、偶然を必然にするような意気込みで、まずは留学して本気で勉強してみましょう!