英語ができない人のための海外留学
「英語ができる・できない」は幅が有る
始めに、どの程度の英語力で「英語ができる」「英語ができない」と判断されているか、留学において最も重要なポイントとなります。
日本で学習する英語と言うのは、「単語 ⇒ 文章読解 ⇒ 文章組み立て ⇒ ヒアリング ⇒ 英会話」の順を追って学習しており、「どの時点で自分の英語に問題が有るのか?」を知る事が大切です。
日本では主に、中学・高校などの試験において「単語・文章読解・文章組み立て」の3つをメインにテストが行われたり、集中的に勉強する方が多いのですが、その理由として英語の先生が使える英語を話せないからです。
英語教師自体が「ヒアリング・英会話」ができないため、自ずと評価している対象と言うのも「単語・文章読解・文章組み立て」が主となり、それは「英語ができる人」と言う先入観を「単語・文章読解・文章組み立て」ができる人と解釈しがちです。
しかしながら、実際に留学に出たり、海外で仕事をする場合に重要視されるのは、「単語・ヒアリング・英会話」であり、逆に言うとこの3つができない人を「英語ができない人」と判断するケースがほとんどとなります。
そこで、「英語ができる・できない」の判断について、「単語・ヒアリング・英会話」が「できる・できない」で判断して頂けると、比較的明確に自分のレベルが分かってくるようになります。
英語を聞けない話せない人
さて、多くの方は先に紹介した「単語・ヒアリング・英会話」で「できない」と評価され、続きを読まれている事と思いますが、実は、偉そうに「英語ができる・できない」を評価するほど私も「英語が得意」と言う訳ではありません。
私の英語力で言えば、外資系や現地企業で働ける程度で、特に専門職の単語などは「全く知らない」ですし、少し特殊な英単語が連発される映画となると、内容は把握できても「単語1つの日本語訳」を聞かれると分からない場合が多いです(仕事柄金融関係の英語はほぼ理解できます)。
この程度の英語力にもかかわらず、世間一般的から見ると、私は「英語ができる人」と言う部類に入るのですが、「この最大の差は何か?」と言うと、英語を「聞け・話せる」からです。
では、難しい単語や専門的な単語を知らない私が、「なぜ英語を聞く事ができ、話せるのか?」と言う事になると思いますが、実は私の場合、「全ての英語が聞き取れているわけでは無いが、英語を聞く事ができる」と言う能力が身についているからです。
これはどう言う事かと言うと、例えば、朝、学校や会社に行き同級生や同僚が「お・・・!」と、あなたに対して笑顔で話しかけた時、何も考えずに「おはよう!」と返しませんか?
このような事は誰しもが行っている事で、人間の凄いところでもあるのですが、会話の全部が聞き取れていなくても、「状況・声のトーン・長さ」などを自然に感じ取り予想し組み立て、会話を自然成立させることができるんです。
「英語を聞ける人」と言うのはこのような原理を上手く利用しているだけで、実際に脳の中で考えている事と言うのは「難しい英単語」では無くて、中学生くらいで習う単語ばかりなんです。
こう言った相手が話す単語の穴埋めのようなものは、英語環境に長く居れば居るほどドンドン身に付いていくもので、それさえできるようになれば、日本では「英語ができる人」と言う風に思われます。
つまり、「英語が聞けない・話せない人」と言うのは、そう言った訓練ができていない人や、そう言った訓練を受けた事が無い人なので、逆に言うと、「英語ができないと決めつけるには早すぎる」とも言えます。
「あれ?もしかして私も英語が分かるようになる?英会話ができるようになる?」と、少しでも多くの方が留学に関心を持って頂けると嬉しいのです。
英語ができる・できないよりも「単語力」
英語が話せる話せないと言うのであれば、さほど「英語力は必要ない」と言う事を紹介させて頂きましたが、それでも留学中に速く自分を成長させたいのであれば、やはり基礎的な英語を勉強しておく必要が有ります。
実際、留学された時のクラスメイトの英語の伸びを見ていると分かりますが、やはり「日本でしっかりと英語を勉強されてきた方」と言うのは、全くしてこなったか方と比べると、何十倍もの速さで成長をしていきます。
その一番の違いは何なのか?と言うと、単語力の引き出しの数です。
幼児期の子供が話す言葉について思い出して頂けると分かるのですが、子供はまず単語を覚えたら、単語を合わせる事で会話を成り立たせようとします。
例えば、「赤いスポーツカーが目の前を走り去った」と表現したい場合には、「赤・車・あっち・行った」と4つの重要な単語だけを抜き出して話します。
私達は、そのような単語だけの会話でも全て理解する事ができる訳ですが、英語もこれと同じように話すところが英会話の第一歩となります。
つまり、単語を知っていれば知っているほど、「話す」と言う意味で表現力が豊富になってきて、相手に伝える事、それは会話ができる事を意味します。
会話さえ成立させることができれば、知らない事があれば聞けば良いだけなので、後は留学中に自然と知識が深まっていきます。
そこで、留学前には英語ができないと感じている人であっても、単語さえ知っていると後の文法なんて必要ないくらいに英語が伸びてくるので、是非とも単語学習はやって行かれる事をお勧めさせて頂きたいと思います。
英語ができない人が失敗する留学のパターン
次に、英語ができないで留学をしてしまった人が失敗するパターンを紹介していきたいと思いますが、まず、英語について全く日本で努力をしていなかった人が1年間留学して英語を話せるようになるのは至難の業だと思っておいてください。
その1番の理由として、「他の日本人と一緒に生活をしてしまう」と言う点にあります。
英語ができない人の失敗パターン
「英語が分からない ⇒ 生活が不安 ⇒ 安心のために他の留学生と生活 ⇒ 英語を使わない ⇒ 英語が伸びない ⇒ 始めに戻る」
このような「英語を伸ばすのに良く無いの流れ」を繰り返した1年間を過ごし、何も得ぬまま帰国される方と言うのは、留学・ワーホリの半分くらいの方が当てはまるように思います。
少しでも英語を勉強しておけば最初の「英語が分からない ⇒ 生活が不安」の改善が早くなるので、比較的容易に「負のスパイラル」から逃れられる事になると思います。
ココアが英語が少しできるようになるまで
私の場合少しやりすぎだったと反省していますが、1年間の留学の内、最後の4ヵ月間、「両親との連絡以外は、一切、日本語を使わないとどうなるのか?」と言う実験をしてみた事があります(もちろん日本のホームページ等も使わない徹底)。
その実験結果、英語力を測る上で参考になるようなテストでは有りませんが、1年間の留学でTOEICスコアは、400点から820点まで上がりました。
もちろん、この結果は留学中にTOEIC対策の勉強など一切しないブッツケ本番の結果だったのですが、リスニングについては、ほぼ満点となっていたので、やはり英語を伸ばすために留学が非常に有効だと分かる例になるかと思います。
しかし、これを余りお勧めできない理由が1点だけありまして、帰国後、余りにも日本のニュースについていけず、自分が「浦島太郎」になった感覚を味わってしまいます。
私は人体実験をしたかっただけなので、留学中とは言え、日本語については「適度に使っても良い」と制限を設けておくと安心です。
「英語が分からない」と思っている人でもやれる
TOEIC400点は、高校生レベルの英語力となる訳ですが、800点となると日本の企業でも十分募集が見つかるようなTOEICのスコアとなります(TOEIC800点では仕事になりませんが)。
私の人体実験を例に考えて頂けると分かるように、英語ができない人でも日本語環境から抜け出し英語環境に自分の身を置く事で、大きなレベルアップを図ることができます。
「英語ができる・できない」で悩むよりも、現地での環境作りに力を入れて頂けるとココアは嬉しいです。
ココアが日本語環境となってしまった理由
「落ちの時間です」
さっきまで格好良く、「日本語を4ヵ月使わなかった!」と見栄を張って私の留学体験を書きましたが、本当は、「4ヵ月間日本語が使えなかった」が正しいのです。
私が当時通っていた語学学校で内で、「日本人留学生同士の派閥?」のようなものが突然できてしまいまして、私が風邪で学校を休んでいる間にそれが完成してしまったため、どちらの派閥にも入る事ができなかったためです。
もしかしたら、どちらの派閥からも嫌われてしまっていたのかも・・(いや、この事について考えるのはやめておこう)。
と、偶然そう言った環境ができたので、私のように性格が曲がっている方で無い限りは、日本人の他の友人も大切ですので、その方々との交流も節度を持ってして頂ければと思います。
「英語が話せない」は留学で改善可能
留学前の方は不安が多く「英語が話せないのですが留学しても大丈夫ですか?」と言う質問をされる事がありますが、これが最も心配する必要が無い、留学に対する英語の悩みです。
留学中に英語力の中でも何が最も伸びるのは「英会話」です。
日本では英語を使って会話をする機会が余り無いのですが、留学中と言うのは当然の事ですが英語を使って会話をする機会が激増します。
そのため、毎日英会話のトレーニングを行う事になるので、「英語が話せない」と言う悩みは留学中に大きく改善するので、特に気にする必要は無いので、心配せずに留学に出かけて頂ければと思います。
フィリピン留学は英語ができない人の味方
また、特に英会話や英語に自信の無い方は、オーストラリア・ニュージーランド、それにカナダ・アメリカと言う国へと留学に出かける前に、短期間でも良いのでフィリピン留学をさせる事をココアはお勧め致します。
その理由として、通常先に紹介した国々での英語レッスンは複数のクラスメイトと一緒に教わるグループレッスン形式が主流ですが、フィリピンでは講師と生徒が1対1で英語学習をするマンツーマンレッスンが主流だからです。
特に、英語の基礎をしっかりとネイティブ講師から教わっておくことで、いざアメリカやカナダでレッスンを受講する際に上級クラスにも入りやすくなり、英語上達の速度も非常に早くなるため、本格留学前のワンクッションとしても利用される方が年々増加しています。
しかしながら、上記は既に数年前の話となっております、現在は、2カ国留学のマイナスポイントが強調され始めています。詳しくは、ココア留学が留学会社として日本で初めて2カ国留学のマイナスポイントを指摘させて頂いた以下の記事をご覧ください。