高校生が留学する目的は英語力じゃあかんの!?
最近、あるお母さんから「うちの娘が今度留学に行きたいと言うのですが、やっぱり留学の目的が英語力アップっていうのはあかんのですか?」と言うご相談をお受けしました。
そこでここでは、高校生の皆様やお子様の留学に関する目的が『英語力アップのため!』となってしまっている皆様のために、高校生が留学に出る本当の目的についてお話しさせていただきたいと思います。
「英語力アップが目的の留学ではホンマにあかんのか?」その真相について詳しくご紹介させていただきたいと思います。
留学目的が英語になる高校生の特徴とは?
まず初めに、留学の目的を『英語力アップ』としている高校生は、一体どのような特徴を持っているのか?と言うお話をさせていただきたいと思います。
目的として英語力の向上を掲げている高校生の多くは『自分の将来にどこか不安を感じている』と言うケースで、その不安に対して「どのように対応すればいいのか?」という解決策を見つけようとしていることが多いです。
しかしながら、実際に将来の不安について詳しく聞いてみると「その不安が何から来ているものなのか?」全く理解していないことがほとんどだったりいたします。
つまりは、漠然とした将来に関する不安はあるものの、それをどうして感じているのかも分からないため、対応をすることができず、ただずっと心の奥底でもがいていると言う風な状況になってしまっています。
まずは、英語力をアップさせると言う目的を掲げる高校生たちの多くが、心の奥底に不安を抱えていると言う事を覚えておいてください。
不安からの脱出のための方法が英語力?
そこで、どうして心の奥底に不安を抱えている高校生の留学目標として『英語力アップ』というものが挙げられるのでしょう?
その答えはとてもシンプルで「日本の大人たちが資格さえあれば将来も何とかなる!」と言う風に、言い続けているためです。
そんな高校生にとって身の回りにある資格試験と言えば、英語か漢字、それに数学系やパソコンの検定ぐらいしかありません。
「そこで最も手っ取り早くて分かりやすいのが漢字ではなくて英語関連の資格試験・・」という訳なのですが、その要因となっているのは、大人たちを驚かせるのは漢字関係の資格よりも英語関係の資格の方が簡単だからです。
多くの大人たちを驚かせることが出来れば「自分は将来も十分にやっていけるのでは?」という将来への自信に繋がるから・・という理屈が裏にはあるのですが、当然、日本には英語より漢字の方が得意とする人のほうが圧倒的に多いので、高校生が英語で大人を驚かせようとする選択肢を選ぶのは当然と言えば当然ですよね!
世界の高校生は留学についてどう思っている?
さて、日本の高校生たちは将来に関する漠然とした不安と向き合うために、「英語力をアップさせる」という道を選んでいますが、世界の高校生たちは一体どのようなことを考えているのでしょう?
続いては、日本を飛び出して世界からみた日本の高校生の立ち位置についてのお話へと入ってみたいと思います。
そこでまずは、世界の高校生たちの留学目的と、日本の高校生たちの留学目的を比較したグラフを作ってみましたので以下をご覧ください。
世界の高校生は留学の目的が違う?
※ グラフをクリックするとデータが表示されます
グラフの操作方法
上のグラフでは日本のデータが表示されていませんが、世界と比べて日本の高校生が留学に対してどのように考えているのか?グラフ上の日本(ピンク)をクリックして、比較してみてください。
アメリカは英語圏の国なので特に語学力を意識する必要は無いとは言え、中国・韓国と比較しても日本の高校生の留学目的が世界と比べてかなり遅れていることが分かります。
グラフ📈を見ると、日本人高校生だけ留学目的が英語の勉強📝になってしまっているようで、ちょっとショックを受けました😭
ちょっと世界から取り残されてしまっている感じがしちゃいますよね💦
でも大丈夫ですよ💪ココアでは日本の生活が合わずに不登校になってしまった子達でも、しっかりと夢に向かって留学計画を立てて留学に出ていますので😊
日本 | アメリカ | 中国 | 韓国 | |
---|---|---|---|---|
語学の習得 | 67.1% | 40.4% | 24.6% | 42.0% |
学位取得 | 4.6% | 10.0% | 32.2% | 35.6% |
専門技術や資格の取得 | 15.8% | 23.4% | 34.6% | 15.6% |
その他 | 11.1% | 24.3% | 5.7% | 6.7% |
※ 高校生の留学意識に関する調査結果から作成。
(国立青少年教育振興機構:2019年度調べ)
高校生の留学目的は英語だけじゃあかんよ!
世界の高校生たちの留学目的を見て、なんとなく「このまま大人たちが言っていることを鵜呑みにしていてはいけないんだなぁ?」と言うことに気づいていただけたのではないでしょうか?
しかしながら日本の高校生の場合、どうしても部活動や塾、それに友人たちとの時間に家庭の時間など、在学中に1~2年の海外留学をするチャンスと言うものはなかなかやってきません。
そうした意味で言うならば、高校中退や不登校の子たちのほうが、長期留学で様々なことを経験して帰ってくるケースが増えてきています。
特に、高校生のうちに1年ほど海外留学に出ると、そのほとんどは海外生活に悪戦苦闘しながらも英語漬けの生活にもなれた頃には、海外大学に進学できるほどの英語力くらいは身に付けてしまっています。
つまりは、何かしらの問題で高校からドロップアウトしてしまった子達は、この時点で将来に対する漠然とした不安も消えてなくなり、英語を使って何か次のものを学び取ろうとする段階に自然と入っていきます。
真面目に学校に通っていたら損なの?
このようなお話をすると、必ず「俺真面目に学校に通ってるんだ馬鹿らしい!」と言う風に言う高校生たちが出てきますが、そうした子たちに伝えるのは「そうでしょ!だから、留学の目的が英語だけじゃダメなんだよ!」と言うふうに伝えています。
それもそのはず、真面目に生きているはずなのに、そのまま学校の先生や大人たちの言う事だけを聞き続けていると、将来の不安は一向に消えていく事は無いのですから・・。
短期留学にも留学以外の目的を!
次に、真面目に学校に通っている高校生の皆様のために「どうすれば留学に英語以外の目的を設定することができるのか?」というお話をさせていただきたいと思います。
一般的な高校生には、夏休みの1~2ヵ月程度の短期留学しか海外留学に出るチャンスは無いので、普通に留学に出てしまったら、正直言ってしまうと海外旅行とさほど大差の無い留学が出来上がってしまいます。
そこで、短期で成果を出すためには、しっかりとした留学プランニングを作り上げ高校生1人1人に合わせた完全にオリジナルな留学カリキュラムを行う事が最低の条件になります。
そのためには、留学に出かける前のプランニングの段階から自分自身と向き合い、そして完成されたプログラムではなく、自分でしっかりと留学カウンセラーに相談しながら留学を模索し作っていく必要があります。
そこで、以下には高校生の皆様のために理想の留学準備スケジュールをお作りしてみましたので、是非、順番にご覧ください。
高校生の理想の短期留学準備ステップ!
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- Step.1 留学について調べ始める【11~12月(渡航前年度)】
- ザックリとで構いませんので将来のイメージを考えておくと良いです
(※ 将来は飛行機のパイロットになりたい!や研究者として海外で働きたいなど)
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- Step.2 留学相談をスタートさせる【1~2月(渡航年)】
- 夏の短期留学に向けてプロへの留学相談を始めていきます(セミナー等)
高校生の英語は伸びている?でも留学は必要なの?
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- Step.3 留学相談をスタートさせる【2月(渡航年)】
- 留学の個別相談をスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます (※ この段階ではまだ詳細を詰めると言うよりも留学の方向性を定める段階です)
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- Step.4 英語力を測定して留学期間と時期を決める【2~3月(渡航年)】
- 学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
(※ 英語力を明確化することで留学中にできることが分かってきます)
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- Step.5 学校とコースの設定【3~4月(渡航年)】
- 留学中の計画から帰国後までを意識した留学計画になっていればOKです
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- Step.6 学校の申し込みを行う【3~4月(渡航年)】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
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- Step.7 ビザ手配をスタートさせる【3~4月(渡航年)】
- カウンセリングのプランに合わせて必要なビザを手配し完了させる
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- Step.8 航空券・荷物の準備をする【3~4月(渡航年)】
- 航空券を早い段階で手配して渡航費用を節約します
留学・ワーキングホリデーで得する安い航空券の活用術
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- Step.9 荷物をパッキングして出発!【7~8月(夏休み)】
- 荷物の最終チェックをして留学に出発します!
留学に必要・便利な持ち物リスト【2024年版】【印刷可】
高校生が留学する目的は英語力じゃあかんの!?まとめ
「私の留学目的は英語じゃあかんの?」「うちの娘の留学目的は英語力アップなんですが、、、」そんなご相談をたくさんお受けしてまいりました。
そうした中で、高校生の教育に携わる方、そしてもちろんご家族の皆様、その全員が知らず知らずのうちに、高校生に対して英語力と言う固定観念とプレッシャーを与えてしまっている現実に気がつきました。
そして、不登校や退学処分を受けた高校生たちのオリジナルの留学を作っていく中で、あまりにもクオリティの高い留学に出る子たちが多くなり、達成する成果の大きさに驚かされるようになりました。
そんな時、気がつけば日本で真面目に生活している高校生たちの方が「もしかして損をしてしまっているんじゃないのか?」とさえ思えてくるようになってしまいました。
しかし、そんな日本の高校生にも「夏休みの短期留学等で何とか挽回できるチャンスは無いのか?」と考えた結果、自分で準備するオリジナル留学という方法に辿り着きました。
親が主体となって準備する留学ではなく、高校生のお子様とプロの留学カウンセラーがタッグを組んで準備する留学は、その質の違いがあるのは言うまでもありません。
特に面白いのは、留学を作っていく中でいつの間にか趣味の話まで発展して、気がつけば「〇〇をするために英語力を伸ばそうか!」という風になっていることです。
もし、ここにいらっしゃる皆様もそんな留学に興味がありましたらお気軽にご相談いただければと思います。
気がつけば「英語力アップするために留学に行くんだ!」とは言わなくなってくることに気づいていただけるかと思います。