カナダ留学でインターネット代を節約する方法
カナダに留学やワーキングホリデーで訪れるほぼ100%近い方が、日本との連絡のため「ネット電話」や「メール」と言った、パソコンを使ったインターネットサービスを利用されます。
ホームステイの場合には、インターネット費用がホームステイ代に含まれている場合がほとんどな為、費用について特に気にする必要はありませんが、アパートシェア(ルームシェア)をするとなると、その費用について考えなくてはいけません。
そこで、「留学費用・準備のココア」では、カナダ留学・ワーキングホリデー中のインターネット費用について、元インターネット回線販売員の立場から、節約する方法を紹介させて頂きたいと思います(※ カナダでは無くオーストラリアの販売員です)。
カナダのインターネット回線を提供している大手2社
まず、簡単にカナダでインターネットを提供している大手企業2社について説明をしていきたいと思います。
カナダでは、「Shaw」と「Telus」と言う大手会社2社がインターネット回線の大部分の顧客を握っており、正に独占状態と言える状況となっています(オーストラリアも大手が独占状態)。
そのため、インターネット回線を引きたい場合、ほとんどの場合において、この大手2社の内どちらかと契約する事になる訳ですが、この2社はインターネット回線だけでは無く「テレビ」や「家庭用固定電話」の回線も販売しているため、必要であれば一括で契約を結ぶ事も可能です。
そこで「この2社の違いは?」と言うと、「Shaw」の母体はテレビ回線の販売で、「Telus」の母体は電話回線が母体と言ったところで、後で紹介しますが、私はスペシャルオファーが有ったため「Shaw」と契約をしておりました。
また、カナダのバンクーバーでの話となりますが、私の知人周りでは圧倒的に「Telus」よりも「Shaw」のユーザーのが多く、「Shawにしておけば、何かあった場合の情報料も多いだろう」と言う考えも有ったためです。
もしこれから契約をされるのであれば、最終的にはどちらの会社を選んでも問題無いとは思いますが、私のように周りの友人(現地の方なら尚更良い)が使っている会社を選んでおいた方が、サービスプラン等の話も聞けて便利だとは思います。
「Shaw」「Telus」各社のホームページ
カナダでのインターネット契約の注意事項
大手2社について紹介したところで、カナダでインターネット契約をする際に、是非注意して頂きたい点について幾つか紹介させて頂きます。
カナダのインターネットは遅い
まず始めにインターネットに関してのお話をする場合、必ず言っておかなければいけないのは、「海外で日本の“光回線”の様な高速インターネットを期待してはいけない」と言うことです。
カタログでは「HIGH-SPEED(ハイスピード)」と書いて有り、一見して「速い」と思わせるような書かれ方がされてあっても、それはカタログスペックで(実際はカタログに書かれている速度よりもさらに遅い事がほとんど)、日本で言うところの「ADSL」ほどの速度だと考えて頂ければと思います。
それは、日本で私たちが普段から使っているインターネット回線が「世界レベルで突出して速い」だけで、特にカナダが特別遅い訳では無いので、日本の技術力を実感する瞬間でもあります(※ オーストラリアは更に遅い:近年、大都会にのみファイバー回線が出始めました)。
カナダのインターネットは使用上限がある
カナダでは、一昔前までの日本のように未だにインターネットは使い放題では無く、契約により違いますが「一定の通信料制限」が設けられています。
現在のような高速データ通信社会において、上限がある事に驚きになられるかも知れませんが、契約プランにより違いがあるとは言え、上限を超えた通信に対しては「追加請求」が行われたり、超過した時点から「通信速度がダイアルアップ並みに落ちる(日本ではスマートフォンで同様のことが有りますね)」と言う事になるので注意が必要です。
そこで、契約の際は自分とシェアメイトで合わせて、「どれくらいインターネットを使用するのか?」「どう言った事でインターネットを使用するのか?」を考えたうえで、少し大きめのプランに設定しておくと良いです。
ただし、注意点として、動画や音楽のダウンロードや「YOUTUBE」などの動画サイトを見ると、直ぐに最大使用量にまで到達してしまうので注意が必要です。
ちなみに、私は「Shaw」で上限無しの無制限プランに入っておりましたが、今調べると200ドル近くする事に驚いたのですが、これらを格安にする方法については先ほども書きましたが後ほど紹介致します。
アパートは接続時間が僅か5分
インターネットの契約が済むと、工事の業者が来る日にちと時間帯を指定して、その時に部屋に入る必要があるため「工事業者との立ち会い」を行う必要があるのですが、アパートの場合には、日本と同じように「管理業者もしくは管理人」に対しても事前に日にちを伝えておく必要があります。
私が実際に工事の立ち会いを行った時は、やってきた「Shaw」の工事担当者さんに、「インターネットの回線工事って、“部屋の外での作業”と“部屋の内での作業”は合わせてどれくらいの時間が掛かるんですか?」と聞いてみたところ、「外の作業は10分、家の中は5分、慣れると普通そんなもんだよ」と言って、作業もあっという間に終わってしまいました。
後で、業者さんに興味があってもう少し詳しく工事について聞いてみたところ、実際は「外での作業が終わった時点で90%の作業完了」で、部屋の中で行う作業と言うのは「外での作業の確認のためだけ」だそうです。
ちなみに、女性の方が1人で立ち会う場合には、作業員が男性であるケースがほとんどなので、万が一に備えて「ドアは開けたままで作業をしてもらう」もしくは「友人に遊びに来てもらう」など対策をとっておくと安心ですね。
インターネット契約の時に覚えておきたい専門的な英単語
続いて、契約の際にちょっと心配になる「インターネット契約の時に飛び出す聞き慣れない英単語」について少しだけ紹介しておきます。
・bundles(バンダル) ⇒ インターネットとテレビ、インターネットと家庭用電話、などセットになった契約の事で、基本的に複数の契約の場合には、特別な事情が無い限りは「バンダルス契約」を結ぶと割引になります。
・Mbps(メガビーピーエス:megabit per second) ⇒ 詳しい説明はテクニカルな話となるので省略しますが、インターネットの速度を示す単位で、大きければ大きいほど通信速度が速い事を表します。
インターネット使用料・テレビ代の節約
カナダでは、テレビとインターネットの料金は合わせて、月額50~70ドルほどが一般的なのですが、これがホームステイ後のシェア期間の約9ヵ月にもなるとそれなりの出費は覚悟しなければいけません。
しかし、このカナダでのテレビ・インターネット費用について、実は、「完全に合法な手段でありながらも、ほとんどの料金支払いを無くしてしまう方法」と言うものが存在しています(ココアを読まれた方ラッキーですね)。
それは、「新規にてインターネット会社と契約を結ぶ事により、特別な割引オファーを受けられるようにすること」と言う、本当に単純明快な方法です。
カナダでのアパートシェアの場合、「テイクオーバー」と言って、家具やら家電などを前のオーナーから次々と引き継ぐ事によって、アパートのシェアルームが受け継がれているのですが、その際、「テレビやインターネットの契約がずっと前に契約がされたまま放置されている場合」が多くあります。
そこで、新しく入居をする際には、前入居者に対して「私は新しくテレビとインターネットの契約を結びたいので、部屋を出る前には契約の解除を行っておいてください」と、お願いしておいてください。
後は、新規契約でテレビとインターネットの契約を結ぶ事により、スペシャルオファーを受け、一定期間「無料~15ドルほど」でサービスが受けられるようになり、解約手数料についても「一切無料」と言うようなサービスまで用意されているので、帰国時には安心して解約ができます。
前オーナーがインターネット契約を切っていない場合
これで無駄な出費が「9か月で数万円分抑えられる」という訳ですが、もしも、以前のオーナーが契約を切らずに出て行ってしまった場合、直接、現在のアパートが契約中の会社に電話を入れて「前の住人が契約を切らずに家を出たようだ」と言う旨を報告して頂ければと思います。
すると、会社側はテレビ・インターネットについてのサービスを停止し、再度、新規契約を結ぶことが可能になります。
また、新規契約をした時の注意としては、自分が部屋を出るもしくは帰国する際には、契約したインターネットとテレビの契約を必ず切ってから帰国してください。
そしておかないと、中には契約切り忘れを悪用する方が居て、「インターネットを利用するだけ利用して料金は一切支払わず、高額請求が既に帰国している契約者の元へ」、と言う事例が多数確認されています。
このような帰国後の契約問題については、ニュースにもしばしば取り上げられるほど、カナダのワーキングホリデー・留学者の間で深刻な問題となっておりますので、契約を行った際は「契約者の変更」もしくは「契約解除」を必ず行うよう心掛けて頂ければと思います。
尚、私が契約を行った時は、インターネットとテレビ(20チャンネルほど)で月額使用料は、半年まで8.8ドルとなるスペシャルオファーが用意されており(もちろん半年で解約して再度契約)、それを知った(教えた)私の知人達が「一斉に契約を更新した」と言う事も有りました。
無線LANの電波を違法使用が止めよう
カナダでは、無線LANの電波に対して「セキュリティを掛けずに、誰でも使用できるようにしている家庭」が数多くあります。
そのため、正直、「やろう」と思えば、「無断で他人の家庭に引かれているインターネット回線を使用する事」が簡単にできてしまうケースが良くあるのですが、中には悪意が有って解放している事も有り、パソコン内の情報を盗み出したり、アクセスしてきたパソコンに対して攻撃を仕掛ける場合があるので細心の注意が必要です。
パソコンに対して知識の無い方は「セキュリティソフトが入っているから大丈夫」と言いますが、性能の良いセキュリティソフトでも防ぐことのできる攻撃は約90%程度で、新型のウイルスが送られてきた場合には100%感染するので要注意です。
また、ノートパソコンには近年ではウェブカメラが内蔵されているため、「部屋の中が盗撮され、インターネット上で公開されてしまう」と言う事例も非常に多く、一度、拡散してしまった情報と言うのは「いくら警察やサイバーポリスに削除申請を出したとしても、ウェブ上から消えることは決して無い」のでお気をつけください。
カフェ・インターネットカフェを利用する
カフェやホステルなどでは、インターネット接続を安価で提供している場所が有り、「購入した接続時間」に応じてインターネット(Wi-Fi)を使用する事ができるようになります。
私のようなヘビーユーザーの場合には、間違いなくインターネット回線が必要なのでアパートなどで契約をする方が安く付きますが、余り使わない方ならば「カフェなどを利用してインターネット料金を安くする」と言うのも節約になります。
また、「インターネットカフェ(留学先によってはサイバーカフェとも言う)」などを利用して頂けると、余りパソコンを使わない方にとっては留学やワーキングホリデー費用の削減へと繋がることになるでしょう。