無料の留学カウンセリングの内容がヤバすぎる!?

以前は無料で行われていた大手旅行会社であるJTBやHISによる旅行相談ですが、現在では30分間5400円などと有料化され、その波を受けた留学相談についても次々と有料化が始まっています。
そうした中で、留学業者の中には『我々は教育事業者である』と言う信念を貫いている会社も少なくありませんので、そうした会社は今でも登録料なしの個別の無料留学相談を行っています。
しかしながら残念なことに、留学相談のクオリティは、どんどんと下がってきており「さすがにこの案内はないだろう!」と言うような留学に関する説明が行われていることも珍しくなくなってしまいました。
そこでここでは「現在の留学カウンセリングがどのようになってしまっているの?」そのリアルをお伝えしてみたいと思います。
カウンセラーがまさかのアルバイト!?

留学相談者から「留学カウンセラーさんはアルバイトですか?」というお問い合わせを受ける機会が増えてきました。
「え!まさか留学カウンセリングのように難しい仕事をアルバイトがする訳無いですよ!」とお答えすると皆さん安心されます。
そこで「どうしてそのような質問をするのか?」と思って聞いてみると、「YouTubeでアルバイトの留学カウンセラーがいる会社は危ない!と話している人がいたよ!」と言うのです。
実は、留学のプロの目線からお答えすると「YouTuberの意見は半分正解で半分が間違い!」となります。
留学カウンセラーの仕事とは?
そもそも、留学カウンセラーの仕事は会社によって様々なのですが、例えば、留学相談者のそれまでのバックグラウンドや、生い立ち、または将来について一緒になって考えた上で、留学プランニングをする留学カウンセラーもいれば、『学校の説明しかしないカウンセラー』もいます。
言うまでもないことですが、1人1人の留学生としっかりと向き合いながら留学を作りあげる留学プランニングは、とても難易度が高く膨大な知識量も必要とするため、なかなかアルバイトのカウンセラーには務めることができないお仕事になりますが、ただ単に学校のお話をするだけであればアルバイトのカウンセラーでも可能です。
つまり、留学相談者が「どこまでの留学カウンセリングと人生設計を求めているか?」によって、YouTuberの言っていることが正しいかどうかの回答が変わってきてしまいます。
無料カウンセリングが酷すぎる!

次に、いよいよ本題となる留学に関する無料カウンセリングについてのお話ですが、最近、「留学カウンセラーが留学プランニングを行う前に、ビザの取得をさせようとする!」というケースが報告されています。
特に、取得させようとしているビザの対象が数や使用年齢に制限のあるワーキングホリデービザとなっていることが多く、正直、「さすがにこの子はワーキングホリデービザはダメだろう!」と言うような、半年間の留学を希望する大学生にも勧めていることが報告されています。
例えば、日本で飲食店のアルバイト経験もない男の子に、「ワーキングホリデービザであれば海外でアルバイトできるよ!」という無茶苦茶なカウンセリングが行われていることも合わせて報告されています。
これは、少しでも経験を積んだ留学カウンセラーだったら誰でも知っている『絶対にやってはいけないビザの手配方法』なのですが、おそらくこうした留学斡旋を行ってしまっている留学カウンセラーは、留学生にとって最悪な提案・案内をやっていることにさえ気づいていらっしゃらないかと思います(それほどタブーです)。
どうしてダメなカウンセリングなのか?
また、「こうしたビザの取得はなぜいけないの?」と思っていらっしゃる方のために、先ほどのビザに関する案内がどうしてダメなのか?少しだけ解説をしておきたいと思います。
まず、皆様に知っておいて頂きたいポイントとして、海外で仕事を得る事は日本の何十倍、何百倍も難しいというリアルな現実についてです。
普通に留学経験の無い人が考えても、今回、ワーキングホリデーを取らされてしまった大学生が、たった半年間の留学中に海外で良いアルバイト先を見つけて働くことができるチャンスはかなり低いことは想像に難しく無いはずです。
更に悪いことに、留学カウンセラーが取得を薦めたワーキングホリデービザは一生に1度しか取得できないビザで、1度しか無い人生の中で二度と再取得は許されず、申請をスタートしてしまうとキャンセルさえ効かないビザになります。
残念なことに、留学カウンセラーのアドバイスを鵜呑みにしてしまった大学生の彼は、留学カウンセラーの言うがままにワーキングホリデーで渡航し、仕事に就くことのあまりの難しさに就職活動に限界を感じ、当然、留学資金は底をつきてしまったため、当初の半年の予定から大幅に短くし3ヵ月で帰国してしまったそうです・・。
ここにいらっしゃる皆様は留学を失敗しないためにも『ビザは必ず留学プランニングが全てでき終わった後に取るものである』というポイントだけは覚えておいていただければと思います。
カウンセラー料金の相場とは?
日本にはさまざなカウンセリングや相談、またはアドバイスなどのお仕事がありますが、以下には「一般的に相談費用が一体どれくらいになっているのか?」についてグラフにまとめてみたのでご覧ください!
※ グラフをクリックするとカウンセリング費用が比較できます!
グラフの操作方法
上のグラフでは留学カウンセリングによる費用を表示していますが(無料の留学費用はゼロ円なので見えません!)、カウンセリング料(水色の四角)をクリックしてみてください!
比較してみて頂けると分かる通り教育関連のカウンセリング費用だけが無料になっていて、他のカウンセリングやアドバイス、または相談は凄い高額になっていることが分かります。面白いのは旅行の相談は有料ですが、留学の相談は無料になる点ですね!
一般料金 | 1時間の相談料 | 備考 | |
---|---|---|---|
留学カウンセリング | 無料 | 無料 | アルバイトの可能性有り |
有料の留学カウンセリング | 5000円~ | 5000円~ | 正社員の場合が多い |
学校の悩み相談窓口 | 無料 | 無料 | 政府が運営している |
JTB海外旅行相談 | 5400円/30分 | 8640円 | 延長3240円/30分 |
HIS海外旅行相談 | 4320円/30分 | 6480円 | 延長2160円/30分 |
キャリアコンサルタント | 1万円~/1時間 | 1万円~ | 成果報酬もあり |
弁護士 | 5000円~/30分 | 1万円~ | 着手金10万円~ |
心理カウンセラー | 6000~1万円/1時間 | 6000円~ | セラピー内容により異なる |
インテリアコーディネーター | 2万3000円/2時間 | 1万1500円~ | プレゼン費用は4万5000円~ |
経営コンサルタント | 5000円~10万円/1時間 | 5000円~ | 内容によって大きく異なる |
FP相談 | 1万円~/1時間 | 1万円~ | 内容によって少し異なる |
※ 教育関係のみがカウンセリング料が無料になる
「できる!できる!」は半分正解?

次に、留学カウンセラーによっては悩んでいる留学生に対して「できるできる!」と、留学に対する勇気を持っているために発破をかけて留学生のやる気を奮い立たせることがあります。
しかし、留学生の中にはこの勇気付けによって、なんと勇気がつきすぎてしまい無謀な留学へと突き進んでしまう人もいらっしゃいます。
実は、この勇気付けや発破をかけることは、留学カウンセラーにとって難しいさじ加減が必要な行為で、留学カウンセラーが優秀であればあるほど相談者に合わせたギリギリのラインで「できる!」と勇気づけを行うことができるのですが、例えば経験のない留学カウンセラーですと絶対に不可能だと目に見えて分かるのに「できる!」と言ってしまうことも珍しくありません。
また、留学生の学校期間は比較的に誰でも学校の作ったレールに乗ってスムーズに進級していくのですが、いざ学校期間が終わってお仕事に関してのアドバイスへと進むと、現地に関する最新の政治経済事情や幅広い知識や経験が留学カウンセラーに求められることになります。
ですので、お仕事に関して軽はずみに「できるできる!」という留学カウンセラーがいましたら「あなたは実際に留学先では何をして働いていたんですか?」と聞いてみると良いかもしれません。
カウンセラーさんは、やっぱり留学生へとアドバイスする立場の人間ですので、なかなか留学生が就きたくない仕事NO.1の『ジャパニーズレストランでのお仕事をしてました』とは答えたくないので、こうした質問にドキッとされるかと思います。
残念ながら日本にいる留学カウンセラーさんたちの大部分は、海外でジャパニーズレストランで働かれていた方々ばかりなのですが、そうした彼らもまた「できるできる!」と言われて留学に出て、実は、留学先で壁にぶつかってしまった方が圧倒的に多いという裏事情もあります。
留学の理想的な準備の手順はこれです!

さて、あまりにも留学のカウンセリングやウェブ上で紹介されている留学の手配や順番がめちゃくちゃですので、留学を失敗しないための基本的な留学準備のステップについてご案内してみたいと思います。
あくまでも大雑把な渡航までの流れになりますが、この手順さえ間違えずに踏んでいれば、たとえ知識の無い留学カウンセラーに当たってしまったとしても大怪我をする事はないと思います。留学相談前に必ずご覧いただければと思います。
基本的な留学準備のステップ
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- Step.1 留学会社へ相談をスタートさせる【留学6~8ヵ月前】
- 留学相談のスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます
(※ 春休み夏休みやなど航空券の値上がりが激しい繁忙期の留学は8~10ヵ月前のご相談がベストです)
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- Step.2 カウンセラーと留学計画を立てる【留学5~6ヵ月前】
- 『語学の計画』や『将来のライフプランの設計』を行います
(※ 留学カウンセラーが将来の留学設計を無料で行ってくれなかったら違う会社にご相談します)
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- Step.3 留学カウンセラーが親身かな?【留学5~6ヵ月前】
- カウンセリングを受ける中で本当に親身になってくれているか?確認します
(※ カウンセラーによっては留学相談の当日に契約書へサインを求めますが通常ありえません!)
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- Step.4 個人的なことを聞かれたかな?【留学5~6ヵ月前】
- カウンセリングでは少なくとも幾つかの個人的なお話をお伺いしないと、絶対に良い留学プランニングはできません
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- Step.5 いよいよ本格相談へ!【留学5~6ヵ月前】
- 1日で留学カウンセリングの準備ができるほど万能な知識を持った留学カウンセラーは世の中にはいません
(※ 自分のためにしっかりと時間を掛けて準備をしてくれる留学カウンセラーさんを探してくださいね!)
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- Step.6 留学カウンセラーに出会った瞬間!【留学5~6ヵ月前】
- さて、人生を託すことができるカウンセラーさんがやっと見つかりましたね!
(※ ちょっと時間的には押しているきているので、留学を急いで手配してしまってくださいね!)
無料の留学カウンセリングの内容がヤバすぎる!?まとめ

今回は無料の留学カウンセリングについてのお話をさせていただきましたが、実は、今回こちらでご案内させていただいたものは、あくまでも氷山の一角に過ぎません。
実際に報告いただいているケースとしては、『ビザ却下になり一生アメリカに入国できないかもしれない』といったものや『永住権が目標だったけど先にビザを取ってしまったために、夢の実現のための留学コストが600万円も上がってしまった、、、』というものも珍しくありません。
これが海外旅行であれば、たとえ1度失敗した旅行をして財布を盗まれたとしても、数年後には思い出として残っている程度となることがほとんどですが、留学やワーキングホリデーだけは、その人のキャリアや人生におけるチャンスなどに大きな影響与えるものになってしまいます。
ですので、もし留学を相談される場合には「ほんとにこの留学カウンセラーに自分の人生を預けてもいいのか?」と今一度、自身の心に問いかけてみていただければと思います。
そして、何か困ったことがあるようであれば、ココア留学とお気軽にご相談いただければと思います。我々はいつも、誰にも負けないほど留学に関する勉強して、準備をして、皆様のご相談をお待ちしておりますので。