英語力0でワーホリに出た後の帰国後がヤバイ!?
「英語力はほんとに自信がないんですが、ワーキングホリデーに行きたいと考えています!まずは留学相談に乗っていただけませんか?」
実は、ワーキングホリデーに関するご相談の約90%が、こうした「ワーホリに行きたい!」という気持ちだけが先行していて、渡航に向けての語学力のアップなどの準備や帰国後の再就職などを全く意識されていない方だったり致します。
留学経験者であれば「これがどれほどヤバイ状況なのか?」イメージしていただけると思うのですが、ここではワーキングホリデー未経験の皆様の為に注意喚起を行う意味も込めて「この状況がいかにヤバイのか?」詳しくご説明させていただきたいと思います。
英語ができないワーホリの末路とは?
いきなりワーホリ希望者の方々にとって耳が痛いことからお話となってしまって恐縮なのですが、例えば『英語力ゼロ ワーキングホリデー』と検索をすると、「本当に大丈夫か?」というほど「ワーキングホリデーは、英語力はゼロでも何とかなる!」という意見が強かったりすることについて皆様はご存じでしょうか?
しかしながら更に怖いのは、留学の専門家である留学エージェントの記事や教育の関係者が書いてあるブログ等でさえも、「とりあえずワーキングホリデーのビザを取って海外に出ればよい!」と言う風に語られているものが多く、正直、背筋が寒くなる思いをすることも少なくありません。
結論から申しますと、例えば、英語力ゼロの社会人が1年間ワーキングホリデーのために海外へ出て帰国すると、世間の風当たりは非常に冷たいものになってしまうことを、是非、知っておいて頂ければと思います。
- 英語力ゼロの社会人がワーキングホリデーをすると帰国後が厳しい!
周りは上辺だけの評価?
ワーキングホリデーについて学校の友人や職場の同僚などに話すと周りからの扱いは『勇気ある人』となり、正直、SNS上でのやり取りを見ても、「1度しか無い人生なのだから仕事を辞めて海外に出るのが良い!凄い!」という風に言われます。
ただし、もし、そうした特別扱いに「そうだろうね!君たちには真似ができないだろうね!」と思って余裕で思っていらっしゃる方がこちらにいらっしゃいましたら、それは本当に注意です。
こうした『真似できない!』という扱いを受けるということは、裏を返しますと「さすがに俺にはその選択はできないわ!」という、「君って危ない橋を渡るよね?」「人生ギャンブルだね!」という世間からの超が付くほどの冷たいメッセージが込められているためです。
就職活動では更にマイナスが?
特に社会人の場合、転職まで意識してワーキングホリデーを考えていらっしゃる方も多いのですが、実際に、ワーキングホリデーから帰国して就職活動の面接でいろいろと走り回っていると、ある現実に向き合うことになります。
それは「企業の面接をする人たちはワーキングホリデーを経験していない!」と言う、自分が世間とは大きくかけ離れた存在になっているという点についてです。
留学やワーホリ経験の無い企業の採用担当の目線から社会人ワーキングホリデー経験者を見ると、『海外で成功を求めて旅立った人』か『日本で社会人として行き詰った人』または『完全な遊びに出た人』のどれかだと考えています。
そうした前提がある中で、海外での仕事とは言え、日本食レストランなどの飲食店での接客経験や清掃員としてのアルバイト経験を履歴書に書いたり熱く説明をしても、正直、皆様が希望されるような人気企業の面接官の心には響かないというのが現実です。
社会人ワーホリの厳しさを伝えない理由?
こんなワーキングホリデーのリアルなお話って、周りのワーホリ経験者や友達からもなかなか聞いたことが無いと思うのですが、実は、それにも深い理由があります。
実際に、皆様と同じ年くらいの20~30歳くらいの方で、帰国後の冷たい評価や周りからの冷ややかな対応をリアルタイムで受けている人の多くは、人に話すことはもちろん、ブログやSNSなどで広めることはおろか、「絶対に見たくない!」という状況になっています。
その証拠に、例えば周りにいるワーキングホリデーに出られた方で、帰国後しばらくするとFacebookやTwitterにInstagramといった投稿を止めてしまったり、アカウントごと削除してしまっている方はいらっしゃいませんでしょうか?
そこで、こちらにいらっしゃる社会人の皆様には、安易な発想でワーキングホリデーに出るということが、「どれほどアウトローの奥深い世界へと入っていくことになるのか?」頭の片隅に置いておいていただければと思います。
- 日本食レストランなどの飲食店での接客経験や清掃員としてのアルバイト経験は再就職に役立たない
- ワーホリ後に厳しい環境になった人は自分のことだけで手いっぱい
帰国後に自分が厳しい状況になってしまったら、人に体験を伝えている場合じゃないですもんね・・。
そうなんです!
例えば、パチンコやギャンブルをする人が勝ったときの話しか周りにしないのと全く同じだと思ってください!
高校卒業後のワーホリはヤバイ!?
最近は「高校卒業してすぐにワーキングホリデーに行きたい!」というご相談を、高校生からいただく機会が増えています。
そうした高校生に対して「海外で働く事は日本で働くことの100倍ぐらい難しいけど大丈夫かな?」そして「先ずは親の許可だけはもらって欲しい!」と伝えると、その数日後に、高校生のご家族から連絡がきて「私たちには子供を援助する余裕がないので・・、どうにかしてワーキングホリデーをストップさせて欲しい!」とおっしゃられます。
高校生ワーホリには賛成者はいない?
子供がワーキングホリデーに申し込むことを考えているというご家族とお話をすると、「子供が勝手にワーキングホリデーで海外に渡り自分で生計を立てるのであれば口出しはしないが、リアルな海外生活と社会人の厳しさを少し考えると反対する気持ちしかなくなってしまった・・」というケースばかりになります。
特に、最近では、高校無償化の導入により週5で8時間を超えるようなアルバイト経験をしたことがあるような人は、せいぜい夜間の定時制高校に通っている生徒たちくらいで、定時制の生徒でも「自分の給与だけで生活している!」という人は本当にいなくなってしまいました。
そんな日本のぬるま湯のような環境で高校生から、「海外でアルバイトで生計を立てる!」や「英語力には自信がない!ゼロに等しいけど頑張る!」と言われても、さすがに社会の厳しさや海外のリアルを知っている人ならば、胸を張って「よし、じゃあワーキングホリデーに行ってこい!」とは言えません。
海外は完全に実力主義?
また高校を卒業後すぐにワーキングホリデーに出ることは、人生においても大きなマイナスポイントになってしまうこともあります。
それは、日本とは違い海外が実力主義社会だからです。
日本では高校生のアルバイトであったとしても、しっかりと仕事が出来るように先輩や上司が手取り足取り教えてくれたり、いろいろとアドバイスしてくれたりすることが多々ありますが、海外は仕事が出来ない人には仕事が無く、そして雇われたとしても仕事が出来なければ次の日から解雇(クビ)というのも普通にあります。
そのため日本で働いていれば成長やステップアップが見込めても、海外で働くことによって技能やスキルが全く身に付かないことも珍しくありません。高校生のワーキングホリデーの選択は本当にご注意ください。
- 英語力ゼロの高校生が海外で生計を立てるのは困難
- 日本で働いたほうがスキル(手に職)が付きやすい
日本の学歴による給与差
※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます
グラフの操作方法
上のグラフでは男性の初任給を表示していますが、女性の初任給(ピンク)もクリックしてみてください。男女の合計もグラフ上に合わせて表示できるようになっています!
男性 | 女性 | 男女混合 | |
---|---|---|---|
大学院修士課程修了 | 23万9,900円 | 23万4,200円 | 23万8,700円 |
大学卒 | 21万100円 | 20万2,600円 | 20万6,700円 |
高専・短大卒 | 18万2,900円 | 18万400円 | 18万1,400円 |
高校卒 | 16万6,600円 | 16万2,300円 | 16万5,100円 |
※ 日本では高卒と大卒では年収で50万円もの差が出る。
(厚生労働省:2018年度調べ)
高卒でワーキングホリデーって結構大変そうですね・・😭
そうなんです・・😭中にはできる子もいらっしゃるんですが、そのほとんどは大変な暮らしとなっています💦
大学生は就職活動がヤバイ!?
次に「英語力がない大学生がワーキングホリデーに出るといったいどうなるか?」というお話をさせて頂きたいと思います。
大学生のワーキングホリデーは勿体ない
ほとんどのワーキングホリデー経験のある大学生は「めちゃくちゃ楽しい!もしかしたら人生の中で1番楽しい時間だった!」と答えます。
しかし、その後、大学を卒業し就職した後でワーキングホリデー体験について聞いてみると「いや~正直言って、あの時がピークでした。若かったですね・・ほんとに調子に乗ってました。もっと海外で勉強すればよかった・・勿体なかった・・」と答えられます。
就職後、たった1~2年で考え方をガラリと変えてしまう日本社会の厳しさや社会人教育の影響力の大きさを感じずにはいられないのですが、どうしてここまで意見や考え方が変わってしまうのでしょうか?
それは、ほとんどの大学生にとって、海外で1年以上生活するという体験は、その後の人生において2度とやってこないためです。
- 社会人になるとワーホリより他の選択肢をしておいた方が良いと知ることになる
1度だけだから遊びたい!?
人生で最初で最後の経験になるからこそ「遊びたい!」という気持ちも分かるのですが、実際に、この1年をワーホリでは無く、休学留学や海外企業でのインターンシップ、またはスキルアップのための学位取得などとして成果を持ち帰った方と、生涯を通じて本当に大きな差が出ます。
それは、就職後に任される仕事の範囲に『英語を使った仕事』が追加されたり、海外で取得したIT系の学位から期待されて『IT系の特別な仕事』を任されたりと、海外で得た経験を活かせる機会が全く違ってくるためです。
特に英語力がゼロの大学生であったとしても、ワーホリに行くことは日本の企業インターンシップの機会を犠牲にして海外に出ていくことになるため、飲食店でのアルバイトをするために海外に出るのは余りにも勿体ないというのが正直なところです。
- 大学生はワーホリじゃなく学位やインターンシップ経験を積んでくると将来の可能性が大きく広がる
大卒後のワーホリならOK?
当然のことながら、大学を卒業してからワーキングホリデーに参加すると帰国後の準備活動期間を考えると同級生と比べて2年遅れで就職ということになってしまいます。
よく1年のワーホリで就職が遅れるのは1年だと思っていらっしゃる方も多いのですが、例えば、22歳で大学を卒業した人は、23歳の年がワーキングホリデー、24歳の年が帰国して就職活動に内定となるため25歳から働くことになると思っておいてください。
さらに2年遅れて就職活動を行うという事は、就職枠は新卒枠もしくは第二新卒枠になるのですが、当然海外から帰国してきた人たち、特に海外の大学卒業の人たちが就職活動のライバルになるため、なんとなく道のりの険しさを感じずにはいられませんよね?
- フライトアテンダントを目指している人もライバルが増えるので注意!
- 大企業での勤務を考えるならば卒業後のワーホリの選択肢はない
こうした将来の話って何処に相談して良いか分からなかったので凄くありがたいです!
適切なキャリアデザインまでカバーしてくれる学校もほとんど無くて、留学会社も通常はここまで考えないんですね!
ココア留学はキャリアに特化している会社なので帰国後の就職までもサポートしていたりするんですよ!
英語力0のワーキングホリデーの準備とは?
ここまで英語力ゼロのワーキングホリデーについて冷たいお話ばかりしてきましたが、「英語力ゼロでワーホリをしてみたい!」や「若いうち海外を経験しておきたい!」と考えていらっしゃる方もきっと多いはずです。
そこで続いては英語力ゼロでも何とかなる、理想のワーキングホリデーの準備方法についてフローチャート形式でご説明させていただきますが、この流れから大幅にずれることさえなければ、帰国後に困るようなワーキングホリデーになる事は無いのでぜひ参考にしていただければと思います!
英語0ワーホリの理想の準備ステップ!
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- Step.1 ワーホリについて簡単に調べてみる【留学8~10ヵ月前】
- ワーホリについて基本的なことを知っておきます
ワーキングホリデー初心者のための基礎知識
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- Step.2 自分自身のこれまでと将来を少し見直す【留学8~10ヵ月前】
- 自分自身の状況と理想とする将来のギャップを意識しておきます
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- Step.3 ワーホリセミナーに参加してみる【留学8~10ヵ月前】
- ワーホリとはどんなものなのか?団体セミナーに参加してみます
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- Step.4 ワーホリ相談を本格的にスタートさせる【留学6~8ヵ月前】
- ワーホリに合わせて自分に足りないものや必要なものを考えます
無料の留学カウンセリングの内容がヤバすぎる!?
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- Step.5 留学カウンセラーと個別計画を立てる【留学4~6ヵ月前】
- 『語学の計画』や『将来のライフプランの設計』を行います
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- Step.6 英語力を測定して留学期間と時期を決める【留学3~5ヵ月前】
- 学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
(※ 英語力を明確化することで語学学校期間やカレッジ期間、さらに就労までの期間も分かります)
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- Step.7 学校の申し込みを行う【留学3~5ヵ月前】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
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- Step.8 ビザ手配をスタートさせる【留学3~5ヵ月前】
- ビザは必ず全ての計画が決まってから手配するようにしてください
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- Step.9 航空券・荷物の準備をする【留学3ヵ月前】
- 航空券や保険の手配
留学・ワーキングホリデーで得する安い航空券の活用術
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- Step.10 住民票を抜くなど役所の手続きを済ませる【留学1ヵ月前】
- 留学によって役所での手続きが幾つか発生します
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- Step.11 荷物をパッキングしてワーホリへ出発!
- 荷物の最終チェックをして留学に出発します!
留学に必要・便利な持ち物リスト【2024年版】【印刷可】
- 海外で仕事を得ることは英語力が有っても難しい!
私、遊びになるようなワーキングホリデーは止めようと思います!
ワーキングホリデーを残しておくことで、計画さえしっかりしていれば、将来、海外移住も可能になることも少しだけ覚えておいてくださいね!
英語力0でワーホリに出た後の帰国後がヤバイ!?まとめ
今回はワーキングホリデーについて厳しいお話をたくさんさせていただきましたが、実は、何を隠そう私自身が英語力ゼロでワーキングホリデーを経験した本人だからこそ、皆様に様々な角度から注意点についてご紹介させて頂きました。
個人の話になってしまって大変恐縮なのですが、私の知る限り英語力ゼロのままワーキングホリデーに出て、「今でも英語関連の仕事やワーホリ経験を活かしたことをやっているよ!」と言う人は本当に一握りしかいらっしゃいません。
そして、そのほとんどの人が「もっと英語を勉強してワーキングホリデーに出たらよかったな・・・」と後悔していたりします。
皆さんが「小中学生の時にもっと勉強していればよかった・・・」と思うようなことがありましたら、それと同じことを、10~15年後に思うことになるということ、少しだけ覚えておいて頂ければとおもいます。
そして、もし万が一、本気の留学から将来に繋げたいと思っていらっしゃる方がこちらにいらっしゃいましたら、ココア留学までご相談頂ければと思います。