英語力0でワーホリに出た後の帰国後がヤバイ!?

「英語力はほんとに自信がないんですが、ワーキングホリデーに行きたいと考えています!是非、留学相談に乗っていただけませんか?」
実は、ご相談の約50%程度がこうしたワーキングホリデーに関する相談となっていて、更に、そのうちの約80%以上は『英語に自信がない』と回答されます。
留学経験者であれば「これがどれほどヤバイ状況なのか?」イメージしていただけると思うのですが、ここではワーキングホリデー未経験の皆様の為にも「この状況がいかにヤバイのか?」詳しくご説明させていただきたいと思います。
英語ができないワーホリの末路とは?

さて、いきなり重苦しい話からお話を始めたいと思いますが、『英語力ゼロ ワーキングホリデー』と検索をすると、「本当に大丈夫か?」というほど「ワーキングホリデーは、英語力はゼロでも何とかなる!」という世論が強いです。
しかしながら怖いのは、留学の専門家である留学エージェントの記事や教育の関係者が書いてあるブログ等でも、「とりあえずワーキングホリデーのビザを取って海外に出ればよい!」と言う風に語られており、正直、背中が寒くなる思いもするほどです。
結論から申しますと、例えば、英語力ゼロの社会人が1年間ワーキングホリデーのために海外へ出て帰国すると、世間の風当たりは怖いほどになってしまいます・・。
正直いって周りからの扱いは『勇気ある人』となりますが、「さすがに俺には真似できないわ!」という超がつくほどの冷ややかな対応を受けることになります・・。
そうした環境の中、「そうだろうね!君たちには真似ができないだろうね!」と思って余裕でいると、就職活動の面接でいろいろと走り回っていて1つ気がつくことがあります。
「企業の面接をする人たちには、ワーキングホリデー参加者の気持ちは分からない」と言う、友人たちの何百倍もの冷たい反応です。
こんなワーキングホリデーのリアルなお話って、友達からもなかなか聞くことってありませんよね?
それもそのはず、こうしたお話ができる人というのはワーキングホリデーを利用できる年齢を大きく過ぎていて、その中でさらに地獄の体験を突破してきた人だけなのです。
実際に、皆様と同じ年くらいのリアルタイムで地獄を味わっている人たちは、自分の置かれている本当に将来が不安な状況を友人にさえ話すことすらできない状況になっています。
まずはこちらにいらっしゃる社会人の皆様には、安易な発想でワーキングホリデーに出るということが、「どれほどアウトローの奥深い世界へと入っていくことになるのか?」頭の片隅に置いておいていただければと思います。
高校卒業後のワーホリはヤバイ!?

最近は「高校卒業してすぐにワーキングホリデーに行きたい!」というご相談を、高校生からいただく機会が増えています。
そうした高校生に対して「海外で働く事は日本で働くことの100倍ぐらい難しいけど大丈夫かな?」そして「先ずは親の許可だけはもらって欲しい」と伝えると、その数日後に、高校生の親から突然連絡がかかってきて「私たちには子供を援助する余裕がないので・・、どうにかしてワーキングホリデーをストップさせて欲しい!」とおっしゃられます。
「子供が勝手にワーキングホリデーで海外に渡り自分で生計を立てるのであれば口出しはしないが、リアルな海外生活と社会人の厳しさを少し考えると反対する気持ちしかなくなってしまった」と言うのです。
特に最近では、高校無償化の導入により週5で8時間を超えるようなアルバイト経験をしたことがある人は、せいぜい夜間の定時制高校に通っている子たちだけで、そんな定時制に通って自分の給与で生計を立てている子は本当にいなくなってしまいました。
そんな高校を卒業して直ぐの子が「海外でアルバイト生活をする!」さらに言うと「英語力には自信がない!ゼロに等しい!」と言うのでは、さすがに海外のリアルを知っている人ならば、胸を張って「よし、じゃあ明日からワーキングホリデーに行ってこい!」とは、なかなか言えないという訳です・・。
日本の学歴による給与差
※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます
グラフの操作方法
上のグラフでは男性の初任給を表示していますが、女性の初任給(ピンク)もクリックしてみてください。男女の合計もグラフ上に合わせて表示できるようになっています!
男性 | 女性 | 男女混合 | |
---|---|---|---|
大学院修士課程修了 | 23万9,900円 | 23万4,200円 | 23万8,700円 |
大学卒 | 21万100円 | 20万2,600円 | 20万6,700円 |
高専・短大卒 | 18万2,900円 | 18万400円 | 18万1,400円 |
高校卒 | 16万6,600円 | 16万2,300円 | 16万5,100円 |
※ 日本では高卒と大卒では年収で50万円もの差が出る。
(厚生労働省:2018年度調べ)

高卒でワーキングホリデーって結構大変そうですね・・😭

そうなんです・・😭中にはできる子もいらっしゃるんですが、そのほとんどは大変な暮らしとなっています💦
大学生は就職活動はヤバイ!?

次に、英語力がない大学生がワーキングホリデーに出るといったいどうなるかと言うと、ほとんどの大学生は「めちゃくちゃ楽しい!もしかしたら人生の中で1番楽しい時間だった!」と答えられます。
そして、その後に話を聞くと「いや~正直言って、あの時がピークでした。若かったですね・・ほんとに調子乗ってました。ごめんなさい」と言うようになります。
しかし、ものの1~2年でワーキングホリデーに参加した大学生の考え方を変えてしまう日本社会の厳しさは、正直言って恐怖すら感じてしまいますよね・・。
また、大学生の休学留学であれば大きな成果を持ち帰る方々が多いのですが、特にヤバイのは大学を卒業した後に英語力ゼロのままワーキングホリデーに出て行ってしまう方々です。
当然のことながら、大学を卒業してからワーキングホリデーに参加すると帰国後の準備活動期間を考えると同級生と比べて2年は遅れで就職ということになってしまいます。
よく1年のワーホリで就職が遅れるのは1年だと思っていらっしゃる方も多いのですが、例えば、22歳で大学を卒業した人は、23歳の年がワーキングホリデー、24歳の年が帰国して就職活動に内定となるため25歳から働くことになると思っておいてください。
さらに2年遅れて就職活動を行うと言う事は、就職枠は新卒枠もしくは第二新卒枠になるのですが、当然海外から帰国してきた人たち、特に海外の大学卒業の人たちが就職活動のライバルになるため、なんとなく道のりの険しさを感じずにはいられませんよね?
英語力0のワーキングホリデーの準備とは?

ここまで英語力ゼロのワーキングホリデーについて冷たいお話ばかりしてきましたが、「英語力ゼロでワーホリをしてみたい!」や「若いうち海外を経験しておきたい!」と考えていらっしゃる方もきっと多いはずです。
そこで続いては英語力ゼロでも何とかなる、理想のワーキングホリデーの準備方法についてフローチャート形式でご説明させていただきますが、この流れから大幅にずれることさえなければ、帰国後に困るようなワーキングホリデーになる事は無いのでぜひ参考にしていただければと思います!
英語0ワーホリの理想の準備ステップ!
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- Step.1 ワーホリについて簡単に調べてみる【留学8~10ヵ月前】
- ワーホリについて基本的なことを知っておきます
ワーキングホリデー初心者のための基礎知識
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- Step.2 自分自身のこれまでと将来を少し見直す【留学8~10ヵ月前】
- 自分自身の状況と理想とする将来のギャップを意識しておきます
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- Step.3 ワーホリセミナーに参加してみる【留学8~10ヵ月前】
- ワーホリとはどんなものなのか?団体セミナーに参加してみます
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- Step.4 ワーホリ相談を本格的にスタートさせる【留学6~8ヵ月前】
- ワーホリに合わせて自分に足りないものや必要なものを考えます
無料の留学カウンセリングの内容がヤバすぎる!?
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- Step.5 留学カウンセラーと個別計画を立てる【留学4~6ヵ月前】
- 『語学の計画』や『将来のライフプランの設計』を行います
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- Step.6 英語力を測定して留学期間と時期を決める【留学3~5ヵ月前】
- 学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
(※ 英語力を明確化することで語学学校期間やカレッジ期間、さらに就労までの期間も分かります)
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- Step.7 学校の申し込みを行う【留学3~5ヵ月前】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
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- Step.8 ビザ手配をスタートさせる【留学3~5ヵ月前】
- ビザは必ず全ての計画が決まってから手配するようにしてください
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- Step.9 航空券・荷物の準備をする【留学3ヵ月前】
- 航空券や保険の手配
留学・ワーキングホリデーで得する安い航空券の活用術
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- Step.10 住民票を抜くなど役所の手続きを済ませる【留学1ヵ月前】
- 留学によって役所での手続きが幾つか発生します
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- Step.11 荷物をパッキングしてワーホリへ出発!
- 荷物の最終チェックをして留学に出発します!
留学に必要・便利な持ち物リスト【印刷可】
英語力0でワーホリに出た後の帰国後がヤバイ!?まとめ

今回はワーキングホリデーについて厳しいお話をたくさんさせていただきましたが、英語力ゼロで留学した本人にしかわからないことって、実は、たくさんあるんですね。
さらに、10年以上前に英語力0のままワーキングホリデーに出て、今でも英語関連の仕事や留学経験を活かしたことをやっている人と言うのは、本当に数えるほどしかいません。
帰国後10年耐えることができれば、皆さんは社会で言うならば、バリバリの働き盛りを少し過ぎた頃になっているでしょう。
さすがにそんな先のことまで考える事は難しいと思いますが、そんな先を生きている人間が過去を振り返って、「もっと英語を勉強してワーキングホリデーに出たらよかったな・・・」と後悔しているのは、間違いありません。
皆さんが「小中学生の時にもっと勉強していればよかった・・・」と思うようなことがありましたら、それと同じことを思いながら皆様に必死になって伝えているんだと思っていただけたら幸いです。
そして、今回も最後までお付き合いいただきましたこと本当にありがとうございます。