大学生留学

大学生でも留学すると効果があるの?英語力アップ計画!

「これから留学に出よう!」と考えていらっしゃる大学生の皆様から、「私が留学に行くと効果はありますか?」と言うご質問をしばしばお受けいたします。

こうした質問を受ける要因として、企業の採用担当者へのアンケートによると「日本の約27%の企業は留学や休学が就職活動時のマイナス評価になる(文部科学省発表)」と答えているためです。

そこでここでは『海外留学が皆様の留学にどれほど効果があるのか?』そんな話をさせていただきたいと思います。

動画で見たい人はこちらから!

短い動画で簡単にまとめてみましたので、よかったら先にご覧になって頂けたら分かりやすいと思います。

大学までの英語学習時間ってどれくらい?

はじめに、皆様が最も気になっている「留学に出ることでどれほど英語が伸びるか?」と言うお話をさせていただきたいと思います。

そこでまずは「大学生に入るまで皆さんがどれほど英語に触れてきたか?」という英語と学習時間についてのイメージをすることはできますでしょうか?

英語の学習時間はどれくらい?

実は、2020年度より小中学生の英語学習規定が変更されているのですが、さいたま市のように特別な英語教育を行っている地域を除いて、今の大学生の皆様は『旧英語教育』というものを受けていらっしゃいます。

この旧英語教育において小・中・高校生の間に学校で行われる英語学習時間は、1日も学校休まなかったと仮定して1,015時間の授業時間となっていて、他に宿題や塾など一般的な家庭での英語学習時間500~800時間を合わせると、真面目に英語学習を行ってこられた方は約1,500~1,800時間の英語教育を受けていることが分かります。

この1,500~1,800時間という数字について、頭の片隅に置いておいていただければと思います!

  • 大学生は小・中・高校生の間に1,500~1,800時間の英語教育を受けている!

大学生の短期留学での英語学習時間は?

次に、『留学』と言っても様々な種類がある中で、留学に出る大学生の大多数は1~4週間程度の短期留学を選択し渡航しているのですが、その効果を実際に確かめてみたいと思います。

短期留学生の多くは、フィリピンやオーストラリアそしてカナダやイギリスにアメリカなどで様々な英語環境に浸るわけですが、留学期間中に英語に浸っている時間を睡眠や生活時間となる約14時間を外した時間と仮定すると、留学生は1日につき平均して約10時間の英語学習時間がある(英語に触れている時間)と言えます。

この10時間については、例えば、机に向かって英語を勉強していたり、英語のテレビ番組を見ていたり、または外国籍の友人と英語で会話しているなど様々ですが、この時間すべてが英語を話したり聞いたりするために頭を使っている状態になっているとお考えください。

そうした留学環境において、1週間または4週間の留学であれば英語に触れる時間と言うのは以下のようになります。

短期留学の英語学習時間

1週間の留学の場合

 →10時間×7日=70時間

2週間の留学の場合

 →10時間×14日=140時間

3週間の留学の場合

 →10時間×14日=210時間

4週間の留学の場合

 →10時間×14日=280時間

  • 留学に出ると1日約10時間ほどは英語に触れる時間ができる!
学校での英語学習時間(単位: 時間)
  勉強時間 合計
高校 525 1,015
中学校 420 490
小学校 70 70

※ 2020年度(改定前)英語の学習時間です

留学生

「1500時間!」って聞いても何だか想像ができません!?

COCOA

時給1200円で1500時間のアルバイトをすると180万円のお給料になることを考えたら、結構、長時間になっているように感じませんか?

日本人大学生の留学割合は?

大学生ってどれくらいの人が留学やワーキングホリデーなどで海外に出ているかご存知でしょうか?こんなに多いの?それともこれだけしかいない?感想は様々ですが気になる方はご覧ください!

大学生の留学経験者の割合3%!大学生がヤバイ本当の理由!

英検を使って短期留学の効果を考える!

次に、ほとんどの大学生が受験経験のある実用英語技能検定、別名『英検』をベースに、もう少し具体的でイメージしやすい短期留学の効果をご紹介させて頂きたいと思います。

短期留学の効果を英検に置き換えると?

まず、英検準2級を持っていらっしゃる方が英検2級取得に必要な英語学習時間は約1,600時間と言われており、英検2級を持っていらっしゃる方が英検準1級取得に必要な英語学習時間は約3,200時間とされています。

これは、先に皆様に覚えておいていただいた1,500~1,800時間と言う小学生~高校までの英語学習時間について思い出して頂ければと思うのですが、高校3年生のうち『英語塾などで学校にプラスして英語を勉強した人は英検2級を持っている』という状況とも一致していることに気づいて頂けるかと思います。

そしてここで、先ほどご紹介させて頂いた短期留学における英語の学習時間を、高校3年生までの学習時間である1,500~1,800時間に足してみることで「大学生が短期留学に出ると英検何級が取得できるか?」予想できるようになります!

ただし、高校生までの英語学習時間に個人差があるため、高校まで英語をあまり勉強してこなかった大学生の英語学習の合計時間を『1,200時間』、英語をしっかり勉強してきた方々の英語学習合計時間は『1,800時間』と仮定してみましたのでご覧ください。

  • 大学生が留学に行くと英語力がどれくらい上がるか予想できる!?

英語を勉強していない大学生の短期留学(英検2級を目指す留学)

1週間の短期留学の場合

 →1,200(高校までの英語学習時間) + 100時間=1,300時間

2週間の短期留学の場合

 →1,200(高校までの英語学習時間) + 200時間=1,400時間

3週間の短期留学の場合

 →1,200(高校までの英語学習時間) + 300時間=1,500時間

4週間の短期留学の場合

 →1,200(高校までの英語学習時間) + 400時間=1,600時間

  • 英検準2級レベルの大学生は4週間の留学で英検2級レベルに到達できる!

英語を勉強してきた大学生の短期留学(英検準1級を目指す留学)

1週間の短期留学の場合

 →1,800(高校までの英語学習時間) + 100時間=1,900時間

2週間の短期留学の場合

 →1,800(高校までの英語学習時間) + 200時間=2,000時間

2週間の短期留学の場合

 →1,800(高校までの英語学習時間) + 300時間=2,100時間

2週間の短期留学の場合

 →1,800(高校までの英語学習時間) + 400時間=2,200時間

  • 英検2級レベルの大学生は短期留学で準1級の取得は難しい!

短期留学の効果を英検で考察!

このように英語学習時間を英検で考えてみると、短期留学の効果がとても分かりやすくなるのですが、たとえ1~2週間の短期留学であったとしても、英語をあまり勉強してこなかった大学生が短期留学に出ると、英検準2級レベルの英語力から2級レベルへと引き上げることが可能になります。

しかしその一方で、高校時代にしっかり英語を勉強してきた大学生の場合、英検2級の次のステップになる英検準1級の英語勉強時間が3,200時間と壁が高いため、1~4週間の短期留学では全く届かないことが分かりました。

英語と言うのは、英検2級程度までであればドンドンと伸びていくのですが、レベルが上がってくるにつれて伸びそのものを感じることが難しくなってきたり、どんなに勉強していても「英語力が落ちているのではないか?」と錯覚してしまうことさえあります。

これは、人が生まれながらにして持っている『忘れる』ということも影響するのですが、英検準1級の難易度の高さを痛感する瞬間にもなります。

  • 英検準1級の難易度は高い!

※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます

英検の取得に必要な学習時間(単位: 時間)
  勉強時間 合計
英検1級 1600 4800
英検準1級 1,600 3,200
英検2級 800 1,600
英検準2級 400 800
英検3級 200 400
英検4級 100 200
英検5級 100 100

※ 英検2級以上での学習時間は全体の75%を軽く超えてしまいます

留学生

英検準2級以上の学習時間の長さを見ると、それまでの学習時間の短さに驚かされます!

COCOA

英検準1級以上を持っている人がどれほど努力をしているか良く分かりますよね!

就職活動やビジネスに有効な英語力とは?

大学生の就職活動において英語力の目安としてよく使われる英語民間試験としてTOEICがありますが、『一般的な就職活動であれば650点以上』のスコアが求められます。

また、人気の企業や少し英語に携わる機会があるような仕事であれば『最低750点以上』が必要になり、大企業を目指すのであれば『少なくともTOEIC800点以上』を意識しておく必要があります。

英語力を就職活動に活かすなら?

英検2級レベルはTOEIC550~600点ほどに換算されるので、高校時代に英語を勉強してこなかった大学生は、就職活動時に『留学経験有り』と履歴書に記載するのが少し恥ずかしくなるかも知れません。

それもそのはず、高校時代にほとんど英語の勉強をしてこなかった学生でも4週間~3ヵ月程度の語学留学に行くと英検2級(TOEIC550~600点)は取得できてしまうためです。

そのため、留学経験者はなんとかして短期留学にプラスして英語学習をして英検準1級の取得やTOEICのスコアを伸ばしておかないと、大学生で『留学経験有り』なのに英検2級やTOEIC600点レベルでは、裏を返すと「英語勉強を全然してきませんでした!」という意味にも繋がり兼ねないので注意が必要です。

大学生の多くは「留学に行くと就職活動時に評価して貰える!」と考えていますが、実際は、このように留学が就職活動時のマイナス評価になることもあるので注意が必要です。

  • 『留学経験有り』で英検2級(TOEIC550~600点)だとピンチ!?
  • 留学が就職時にマイナスに影響することもある
留学生

英検2級やTOEIC600点くらいだと就職活動での加点は得られにくいんですね・・。

COCOA

特に、留学経験者が採用を目指すような国際系や英語を使った職業になると、英検準1級以上やTOEIC850点以上の人がゴロゴロいるので注意が必要です!

ココアから大学生の皆さまへ

大学生の留学について、ココア留学からメッセージをお作りさせて頂きました!いろいろな思いを持って留学やワーホリを考えていらっしゃると思いますが、良かったらメッセージも合わせてご覧ください!

留学・ワーホリしたい大学生の皆様へメッセージ!

大学生の理想の留学とは?

そんな大学生の皆様にとって『理想の留学』とは一体どのようなものなのでしょうか?

本来であれば、半年留学や1年以上の長期留学を盛り込むことで大幅に留学のクオリティを上げることができたりするのですが、今回は短期留学のみで考えてみたいと思います。

その留学プランは以下のようになります。

大学生の留学準備ステップ

  1. Step.1 留学相談をスタートさせる【大学1年生(秋~冬)】
    留学相談のスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます
  2. Step.2 留学計画を立てる【大学1年生(秋~冬)】
    『語学の計画』や『将来のライフプランの設計』を行います
    留学費用を大学生はどうしてる?やっぱり親が出すの?
  3. Step.3 英語力を測定して留学期間と時期を決める【大学1年生(秋~冬)】
    学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
    (※ 英語力を明確化することで語学学校期間やカレッジ期間、さらに就労までの期間も分かります)
  4. Step.4 学校の申し込みを行う【大学1年生(冬)】
    学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
  5. Step.5 ビザ手配をスタートさせる【大学1年生(冬休み)】
    カウンセリングのプランに合わせて必要なビザを手配し完了させる
    (※ 基本的に短期留学は観光ビザでOKな国が多い)
  6. Step.6 退職調整や航空券・荷物の準備をする【大学1年生(春休み)】
    会社の退職時期の調整と航空券や保険の手配
  7. Step.7 荷物をパッキングして出発!【大学1年生(春休み)】
    荷物の最終チェックをして留学に出発します!
    留学に必要・便利な持ち物リスト【2024年版】【印刷可】
  8. Step.8 大学2年生の夏の留学を計画!【大学2年生(春)】
    3年時に長期留学に出るか?も合わせて考える
    大学生の留学にベストな時期!3年生ではもう遅い!?
  9. Step.9 大学2年生の夏の短期留学【大学2年生(夏)】
    可能であれば短期インターンシップ・ボランティアを盛り込む
    大学生が留学中に経験すべきはインターンorボランティア?
  10. Step.10 企業のインターンシップなどを経験【大学3年生(夏)】
    短期留学を2度重ねているので英語も伸びてきており、就職活動はかなり有利です
  11. Step.11 内定【大学4年生】
    大学1年生から計画的に行動しているので、希望の会社への就職も濃厚です
  • 大学期間中に短期留学を複数回に渡り行うことで成果を伸ばす
  • 複数回の短期留学は飛行機代や滞在費などコスパが悪いので注意!
留学生

可能であれば長期での留学がコスパが良い感じなんですね!

COCOA

実際、長期留学になるとインターンシップや、短期留学では経験できない責任のあるポジションでのボランティア活動などの経験ができます。
当然、就職活動はもちろん、一生の宝物にして頂ける経験が得られることは間違いありません!

大学生でも留学すると効果があるの?英語力アップ計画!まとめ

こうして大学生の短期留学の効果を実際に時間数で見ていくと、正直言って「短期留学では厳しい・・」という現実に気づいて頂けた大学生も、1人は居てくださるのではないでしょうか?

最近では、高校を卒業して日本の大学へと進学はせずに、海外のカレッジや4年生大学へと進学するようにカリキュラムを組み込むことで、海外の『ディプロマ』や『バチェラー』それに『マスターディグリー』などを取得して帰国してくるコースを希望する高校生が増えてきています。

そうしたバリキャリと呼べる高校生は、将来的に皆さまの後輩として皆様の入社予定の会社へと入ってくることなる訳ですが、その時は、英語力や海外経験の豊富さに「追い抜かれてしまうのではないか?」や「もっと勉強しておけば良かった・・」と、日々、不安や後悔を感じてしまうことはありませんでしょうか?

現在は、社会人の学びなおし(リ・スキリング)やリカレント教育が政府主体で行われていますが、社会人になってからの学びなおしは社会的責任や時間的制限が加わるため、正直、大きなリスクが伴います。

コロナによって世界が大きく変わってしまった中、効率良く生きることを考えたら『学生の間に学びを行っておくこと』は生涯を通じて有利に働くことは間違いないので、是非、長期留学についても考えて頂けたらと思います。

そして、もし本気で自分自身の将来を見据えたキャリア育成を考えて頂けるようでしたら、是非、キャリア育成に特化した留学エージェントであるココア留学へとご相談頂ければと思います。