大学生の留学にベストな時期!3年生ではもう遅い!?
「大学生はいつ留学に出ればよいのか?」そんな留学を希望されていらっしゃる大学生の皆様に、最も良い留学のタイミングについてご紹介させて頂きます!
大学生の留学は渡航時期が勝負!!
政府主導の方針により「大学3年生の3月に採用情報を公開し、エントリーの受付が開始され、大学4年生年度の6月面接・採用開始、そして正式内定発表は10月1日以降」と言う就職活動におけるルールが設定されています(2021年まで日本経済団体連合会が主体で行われていました)。
しかしながら、このようなルールを守っている企業は一部というのが現状で、2020年度卒の大学生を対象にしたデータによれば「大学生の4月1日時点の内定率は18.8%、そして採用開始となる6月1日時点の内定率は70.3%」となり、何処の企業も経団連が取り決めた就職活動のルールを守っていないことがわかります。
さらに、近年の傾向では日本の少子高齢化による影響もあり、1人でも多くの優秀な人材を確保したい企業は他社よりも早いタイミングで採用活動を始めるようになっており、年々、大学生の就職開始時期が早まってきてしまっています。
そのため大学生が海外留学を考える場合、注意して渡航時期を選ばなければ、せっかく海外で一生懸命勉強して帰国できても「希望する就職先の会社採用は既に終わっている・・」ということにもなりかねません。
そこでここでは、海外留学によるスキルアップを考える大学生のために、日本の就職活動まで視野に入れた『短期・長期留学におけるベストな時期』と『海外キャリア構築のタイミング』についてご紹介させていただきたいと思います。
これから就職活動を行う大学生はもちろんですが、大学に入る前の高校生にも人生設計のために、是非、読んでいただければと思います。
- 大学生は就職活動を意識すると留学に出るタイミング非常に重要
クラスメイトに全く就活について考えていない大学生の方がいて、留学後に困っている姿を良く目にしました・・。
海外で行われている就職フェアを考えている方も多いですが、海外の大学や大学院卒の方をターゲットにしています。
語学留学ではどうしても肩身が狭い思いをするので注意してください!
大学生3年生の留学は遅い?不利なの?
大学生の留学時期についてのお話をすると、決まって「大学3年生の留学が遅いと聞きました本当ですか?」や「大学3年生が留学に行くと就職活動に不利だと聞きました!」と言うご相談をお受けいたします。
そこでまずは結論から申しますと、「日本での就職活動を考えた場合、大学3年生における留学は遅く明らかに不利」です。
『大学3年生からの留学は遅い・不利』であると「1人でも多くの大学生に留学を経験して欲しい!」と心から願っている留学会社が言っているのですから、「大学3年生の留学は遅いと言う情報は先ず間違ってない!」と信じていただけるのではないでしょうか?
しかしながら、なぜ大学3年生からの海外留学だと遅いのでしょう?
そこで、3年生の海外留学を遅いと断言するのには、実は、最近の大学生の就活には必須とも言われている『企業インターンシップ』について知って頂く必要があります。
続いては、各種企業の採用活動時期と流れについてご覧ください。
日系大企業の採用までの流れ
- 3年6月~翌2月: インターンシップ期間
- 翌3年2月~4年5月: 説明会・企業エントリー
- 4年4月~4年5月: 面接・選考
- 3年3月~4年9月: 内定通知
上記は、大学生の多くが就職先として希望する日系の大企業による新卒採用までの流れについてです。
ポイントとなるのは、大学3年時における夏から冬に開催されるインターンシップ期間に入ると、既に優秀な学生に対しては企業からの囲い込みが始まると言う点です。
そのため、一般的には大学3年生の最後の春休みとなる3月や4年生になったばかりの4月から就職活動を始めると、「君の就職活動は既に手遅れだね」と言われかねないので注意が必要です。
- 留学すると夏の企業インターンシップへの参加ができない
- 留学によって就職活動が遅れて手遅れになる可能性もある
ベンチャー企業の採用までの流れ
- 3年6月~翌2月: インターンシップ期間
- 3年12月~翌2月: 説明会・企業エントリー・内定通知(優秀な人材)
- 4年6月~10月: 説明会・企業エントリー・内定通知
次に、ベンチャー企業における採用までの流れになりますが、大企業の採用と比較して少しでも多くの優秀な学生を確保が難しいベンチャー企業では、採用までの流れはさらに加速します。
ベンチャー企業では、日本政府が定めている『就職活動のルール』にも、努力義務そもそも参加する必要がないので、大企業と比較してさらに自由な採用活動が行われています。
そのため、大学3年生のサマーインターンシップの時点で優秀な学生との交流を深め、秋・冬のインターンシップ時期には企業・学生側が互いに『見極め時期』へと入り、この時点で『内々定』が出ることもあります。
就職を希望する企業がベンチャー企業となっている大学生の場合、3年生の夏のインターンシップが非常に重要になると考えておいてください。
- 中小企業の採用は、大手企業とずらして選考時期があり、春採用と秋採用の2回の採用活動がある
外資系企業の採用までの流れ
- 3年5~7月: サマーインターンシップ募集
- 3年8~9月: サマーインターンシップ期間
- 3年8~4年5月: 説明会・企業エントリー・内定通知(優秀な人材)
- 3年2月~4年5月: 内定通知
そして最後に留学生に最も人気のある外資系企業へと就職するまでの流れについてですが、外資系企業ではベンチャー企業よりさらに採用までスピーディーになります。
特に、日本の企業と比較して外資系企業への就職を考える大学生には、サマーインターンシップへの参加が義務付けられるケースも珍しいことでは無いことが大きな特徴になります。
そのため、大学3年生の夏に短期留学に出かけ「海外に目覚めた!」と言う方が、帰国後に外資系企業への就職を考えても『時既に遅し』となってしまう場合もありますので注意が必要になります。
このように大学生の就職活動を考えますと、「大学3年時における海外留学は残念ながら明らかに遅い」と言わざるを得ません。
それでは「大学生が海外留学を視野に入れる場合、最適な時期はいつになるのでしょう?」どうしても気になりますよね?そこで続いては、大学生にとってベストな海外留学の時期の真相に迫ってみたいと思います。
- 外資系企業は更に採用が早い
- インターンシップが採用につながることも多いので注意
2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 卒業時 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
内定率 | 4.5 | 9.8 | 20.5 | 42.7 | 68.1 | 76.0 | 81.8 | 88.0 | 91.6 | 94.0 | 95.4 | 95.5 |
※ 大卒内定率が95%を超えるのは世界的に考えると驚異的。
(株式会社リクルートキャリア:2020年度調べ)
こうしてみると3年生で留学に行ってしまうと就職活動が出来ませんよね・・。
「夏休みに短期留学に行きたいです!」と元気にご相談される大学生もいらっしゃるのですが、就活のスケジュールをご案内すると、一気に表情が暗くなってしまう方もいらっしゃいます!
大学生の留学に最適な時期と期間
ここまでのご案内で「大学3年時の海外留学では就職に不利になったり、時期的に絶望的だったりすること」について、ここにいらっしゃる皆様はご理解いただけたかと思います。
それでは大学生にとって最適な留学時期と期間は、『いつ?どのくらいの期間?』になるのでしょう?
実は、大学生にとってベストな留学時期は、「そもそも希望する留学期間」によって異なってくるのですが、まず皆様に知っておいて頂きたいポイントとして大学生の多くが経験する「短期留学は、大学2年生の夏休みがベスト」という点です。
大学2年生の短期留学は夏休みがベスト
大学生が留学を考える際に、どうしても大学1年生の場合には『部活動』や『サークル活動』、『先輩後輩などの人間関係』更には『アルバイト』などが影響して、夏休みや春休みなどの長期休みは肩身が狭かったりと、身動きが取りづらいものです。
そのため「私はこの夏に海外留学に行ってきます!」と、苦楽を共にしている周囲の友人や先輩達にはなかなか言い出しづらくなることが多いのが現実ですよね。
そこで「大学1年生の留学は難しい」と次の機会を考えますと、大学3年生では就職活動開始に間に合わないため「大学2年生の夏休みしか留学チャンスは無い!」と言うことになります。
- 短期留学は大学2年生の夏しかチャンスが無い!
大学生の長期留学経験者は短期留学経験者
次に、大学生が留学にて『コミュニケーション能力の向上』や『視野を広げたい』と将来のキャリアアップまでを見据えた留学を考える場合、どうしても留学期間1年程度の中長期留学が視野に入ってくるようになります。
しかし、1年を目安にした留学はどうしても大学を休学して渡航することが必須となるため、希望者には『海外経験ゼロの大学生』はほとんどおらず、中長期間以上の留学に出る留学生の大部分が『短期留学経験者』だったりします。
海外で生活することさえ未知数の大学生にとっては、いきなりの『中長期留学』や『大学の休学』は余りにも無謀ですので、こちらは当然と言えば当然のデータとなりますが、ここでのポイントとしてはやはり「2年時の夏に短期海外留学を経験するかどうか?」なってきてしまいます。
- 高校時や2年生の短期留学経験者は中長期の留学に行く人が多い
- ココア留学生はデータとは違って留学未経験者の長期留学が大学生留学の大部分となっています
海外経験ゼロの大学生のデッドライン
中学生・高校生の間に海外留学経験が全くゼロの大学生が、中長期までの留学やキャリア設計を視野に入れた大学生活を設計する場合、就職活動まで視野に入れる必須条件となるのが『大学生は3年次を休学』となるのですが、その場合、事前に短期留学を経験しておこうと思っても残念ながら大学2年生の夏以降には短期留学チャンスは一切ありません。
夏を逃してしまった学生からは「冬休みでの1ヵ月の短期留学ではダメですか?」と言うご相談が寄せられることも少なく無いのですが、安定的に大学3年次を休学して長期留学に出ようとすると、どうしても休学・留学の準備には4~6ヵ月程度の期間が必要になります。
そのため、大学2年生の春休みと休学した3年次の期間を合わせて『2~4月頃からの留学スタート』を意識すると、『2年次の9~11月が留学準備スタート』となってしまいます。
つまりは、海外留学経験の大学生が「大学生の間に長期留学を経験しよう!」と考えた場合、大学2年生の夏休みの短期留学が『デッドライン』となると言うことです。
また「大学2年次の夏休みの短期留学の準備スタートはいつになりますか?」と言うご相談も多いのですが、こちらは短期留学ですので渡航の3~4ヵ月前になりますので、大学1年生の春休みである2~3月頃が短期留学相談のベストタイミングになります。
- 大学1年生の春休みである2~3月頃が短期留学相談のベストタイミング
ココア留学では留学未経験者の長期留学者が多いんですね!
一般的な留学会社とは留学についての「留学は失敗する可能性がある」との考え方やサポートの取り組み方が他社様とは違うので、大学生のほとんどは1年以上の長期留学を選択されています。
大学生の留学ベスト・ワーストな時期がある!まとめ
さて、ここまで大学生にとってベストな留学時期について、部活・サークル・就職活動を交えて様々な角度からお話させていただきました。
しかしながら、海外留学を経験し就職活動まで意識すると、「大学生の時間が如何にシビアになっているか?」と言うことについてお分かりいただけたのではないでしょうか?
近年では「企業採用担当者の60%以上が留学経験者の採用を望んでいる」との文部科学省による発表も行われており、就職活動を行う大学生が長期留学を経験することは圧倒的に有利になることは言うまでもありません。
しかしながら、こちらでご案内させていただいた大学生の留学プランは、あくまでも大学生の就職を考えたベストな留学設計となっており、大学3年生や4年生であったとしてもベター留学をお作りすることはまだまだ不可能ではありません。
ですので「大学4年生になってしまったから私の人生は終わった・・・」と、絶対に留学に対して後ろ向きにならないでくださいね。
正直、人生の3~4年先までを見て計画を立てることは簡単なことではありませんが、ここにいらっしゃる皆様にとって、少しだけでも大学生活について考えて頂ける時間として頂けたのであれば嬉しいです。
そして、万が一にも将来を見据えた留学にてプロの力が必要だと感じる際には、お気軽にココア留学へとご相談いただけましたら幸いです。
そして、この記事をきっかけにして1人でも多くの大学生の皆様に『後悔の無い就職活動』、そして『最高の海外留学経験』をして頂けましたらと切に願います。