大学生留学

大学生の留学経験者の割合3%!大学生がヤバイ本当の理由!

大学生の留学経験者の割合は3%

パソコンで勉強する留学生

街へ出かけると、外国人労働者や留学生を見かける機会がかなり増えましたが、「逆に日本人は何人くらいが海外に留学していたり、海外で仕事をしているのだろう?」と言う単純な疑問を思ってしまうことってありますよね?

そこで皆様にご質問なのですが、ここにいらっしゃる皆様の身の回りにいる大学生の内、いったい何人の方が「私には過去に留学経験があります!」と答えると思いますか?

実は、留学希望者の多くが「僕の周りにはたくさん留学経験者がいるよ!」や「えー何人かなぁ?多分20人くらいじゃないかな?」と回答し、「私には数人しかいない!」や「1人も留学経験者の知り合いはいません!」と答える事はほぼいらっしゃいません。

「意外ですよね?」

しかしながら、タイトルにもあるように、実は、大学生の留学経験者の割合は大学生全体で考えると何とたったの『3%』しかいません。

これはどう言うことかと言うと、1クラス30人から35人程度の高校のクラスルームを想像して頂いて、そのクラスで「あなたの後ろの席に座っているA君、たった1人しか留学経験がない!」と言うのが、日本における大学生の留学実情だったりいたします。

こうしたリアルな大学生の留学に関する割合を見て心に浮かぶのは、やはり「今の私たち(大学生たち)は本当にこのままで良いのでしょうか?」という将来に対する漠然とした不安と疑問です。

そこでここでは、大学生のご子息・お嬢様をお持ちのご家族の方々や、現役の大学生で将来の就職や進学について悩んでいらっしゃる方々のために、世界の大学生の留学事情も交えながら、日本の大学生の留学割合について詳しくご紹介させていただきたいと思います。

また、留学について全く考えていらっしゃらない大学生の皆様にとっては、もしかしたら「世界に目を向けて頂ける機会として使っていただけるかも知れない!」と言う思いも込めておりますので、是非、最後まで読んでいただけましたらと思っております。

更にマズイ短期留学経験者の割合!?

ホームステイ先で読書をする留学生

テレビのニュース等を見ておりますと、何故か「大学生による留学は年々減ってきている!?」と言う風に報道されることもありますが、実は、その情報は古く、2004年をワーストにして減り続けていた留学生の数は、何とか2009年以降は日本政府による大規模な留学啓発イベントによる影響もあり少しずつ伸びてきています。

そこで「大学生が海外留学した人数はどれくらい?」かと言うと、2017年には約10万人が留学を経験しており、これは近年で最も留学生が少なかった2009年と比較してみると約2.5倍の伸びとなっています(※ 2009年は2008年9月におきたリーマンショックによる世界的な不景気による影響で留学は大幅に落ち込みました)。

しかしここで、「大学生の留学が増えている!」と安堵してはいけないところがあるのですが、その要因と言うのが留学生の人数では無く「約10万人の留学生に占める短期留学者の割合」だったりします。

実は、この約10万人にも増えた大学生の留学経験者の内、全体の62.3%となる約6万人以上が『入学期間1ヵ月以下の短期留学経験者』となってしまっています。

また、「留学期間としては短期と長期の間になる中期間の『留学期間1年以下』ではどうか?」というと、留学経験者全体に占める留学期間1年以下の大学生の割合は96.8%となり、逆に「1年以上の留学経験者は何人いたの?」と言うと、たった2,000人程度しかいなかったという事が最新の文部科学省による発表でわかりました。

これがどういうことかと言いますと、日本国内の大学生の人数は2018年時点で過去最高の約260万人となりましたが、そのうちのたったの10万人となる3%だけが留学の経験者で、さらに絞り1年以上の留学経験者を考えると、2,000人ほどとなる『たったの0.1%しかいなかったこと』を意味しています。

もし、皆様の周りに1年以上の留学経験をした大学生がいらっしゃいましたら、その大学生は『1,000人に1人』と言うことになりますので、例えるなら、それは「1クラス40人で1学年8クラスあるような『マンモス校』と呼ばれるような高校にたった1人いる逸材」と言うことになります。

学校には「あの子ちょっと変わってるよね?」と言われる子が各クラスに1人位はいますが、「海外留学に1年以上行く大学生はその比ではない」と言う風に考えていただき、『物凄いレアキャラ』が1年以上の留学経験を持つ大学生ということになります。

さて、ここでもう『1点』だけ皆様に覚えておいていただきたいことがあります。

それは、「文部科学省は短期留学を経験していない大学生は長期留学に出ない!」と言うふうに結論づけて発表している点です。

そのため大学生の短期留学についても、「学ぶだけではなく、楽しみを含めたものにしなければいけない」と言うふうにも公言してしまっており、大学生への楽しみを含めた短期留学を推進している部分があります。

しかしその一方で、現役中高校生の留学についての認識に関しても、大学生の留学についてと同様の内容で「楽しみを含めた体験留学にしないといけない」と語っており、さすがに留学に求めるレベルが中高生と大学生が同等ではいけないのは誰でも分かりますので、「あれ?もしかして今の大学生ってヤバイの?」って思ってしまいますよね?

実は、他国と比較して日本の留学教育や対策を見ると『政府レベルでかなりの遅れ』があり、慌てて対策を取り始めたものの現役大学生は完全に対策が遅れてしまった世代となってしまっております。

そのため、現役大学生の皆様には周りの教育関係者等に頼るだけで無く、自分たち世代は『必ず個人で何か行動を起こす必要がある』と言う視点も持っておいて頂けたらと思います。

大学生の海外留学者数の推移
人数
2009 36,302
2010 42,320
2011 53,991
2012 65,373
2013 69,869
2014 81,219
2015 84,456
2016 96,853
2017 105,301

※ 日本人の大学生が海外に留学で出る機会は凄く増えている。
(文部科学省: 2018年度調べ)

今の大学生が本当にヤバイこと?

海外の街を歩く留学生

さて、これまで大学生の海外留学者の割合や政府の留学対策などの状況について色々とお話しさせていただきましたが、それではいよいよ本題に入らせて頂きたいと思います。

まず、今の大学生たちは『短期留学』に出ることがほとんどなので、たとえ1ヵ月未満の超短期留学に出たとしても「私は留学経験があります!」と周りに宣言できてしまう世代になります。

それは、先にもお話させて頂きました通り、2017年に1年以上の長期留学を経験した大学生の割合が、大学生の中でたった2,000人、10万人いる留学経験者の割合でも1.9%(大学生全体の0.1%)しかいないと言うデータを見ても明らかです。

しかしながら、過去を振り返ってみると、実は、短期留学生の数が爆発的に増える前となる2010年の大学生渡航者データによると、2010年の1年以上の長期留学経験を持つ大学生の割合は、2017年の約3倍となる5.1%もいたこともありました。

そこで詳しく文科省発表のデータを見てみると、2010年と2017年では7年と言う時の流れで留学者の全体人数としては『約6万5000人』も増えているのですが、1年以上の長期留学の人数は7年でほぼ変わらずの『2,000人前後』という結果になっていたことが分かりました。

つまり、7年で増えたのは短期留学の大学生だけだったので、以前は留学について『短期留学=留学』『長期留学=留学』と言う認識だったのが、今では『短期留学=留学』『長期留学=激レア留学』と言う認識になってしまったという訳です。

更に、欧米の文化では『長期のバケーション』をとる文化がありますが、2週間~1カ月程度の海外滞在についての認識は『完全に旅行扱い』となりますので、日本の大学生が如何にヤバいか分かって頂けるかと思います。

直近の高校生がヤバさを煽る!?

そうした中、「大学生の少し下の世代である『最近の高校生の留学事情』は、一体どのようになっているの?」という、皆様が気になるポイントについて少しお話させて頂きたいと思います。

2019年の国立青少年教育振興機構の調べによると、「可能であれば留学がしたい!」と言うふうに答えた高校生の割合は約半数となる49.6%にも膨らんできており、着実に政府の留学対策が実を結び始めていることがデータとして出てきています。

また、近年では「短期留学の主流となってきているのは、高校生よりも更に下の学年となる小中学生で、短期留学セミナーや短期留学カウンセリングを開催してみると、高校生では無く小中学生に関する問い合わせが勝ってきています。

これはつまり、留学のトレンドは『1ヵ月未満の超短期留学を小中学生の間に経験』、そして『半年から1年程度の中期留学を高校生の間に経験』して、大学生へと進学していくと言うもになってきたということを示しています。

当然ですが、10代前半の間に海外で『楽しい留学を経験した子たち』は、政府の想定通りに大学生になると『長期留学』を計画するようになり、語学留学の域を軽く超えた『英語を使って何かを学んでくる』と言うハイレベルの留学を経験するようになります。

そして、今の短期留学を経験した大学生たちが社会人として勤務し3~4年が経った頃、後輩として入ってくる新卒の大学生たちは、自分たちの世代には0.1%しかいなかった『英語を当然のように使える長期留学経験者』と言う構図になります。

「想像してみて下さい。」
現在でも「崩壊した!」と言われている『終身雇用』が崩れてしまった日本で、『終身雇用』と言う言葉さえも無くなった8~10年先の近い将来。『超』がつくほどの優秀な後輩たちが、当たり前のようにゴロゴロと新卒として入ってくる絶望感

やっぱり「あれ?今の大学生ってもしかして、ヤバイんじゃない?」ってなってしまいますよね。

大学生の留学者割合3%!大学生がヤバイ!まとめ

海外にある英語のメッセージボード

さて、ここまで「大学生の留学者の割合が大学生全体のたったの3%しかいない」と言うお話から、「将来の日本における短期留学を経験した大学生の現実」についてまで長々とお話しさせていただきました。

しかしながら、まだまだ日本の大学生は世界的に見ても優秀な人材が多く、特に社会人教育を徹底する日本の社会においては、社会人になってから大きく成長する大学生が多いのは事実です。

そのため「自分は大学生の間に短期留学しかできなかった・・」と、悲観する必要も全くありません。

ただ、こうした現在の大学生における留学や留学教育の現状を、「知って行動を起こさなかったのか?」それとも「知らずに行動を起こさなかったのか?」と言う点では大きな差があるように思えて仕方ありません。

そこで、少しでも多くの現役大学生にこうした留学事情について正しい知識を持っていただき、日々の学習意欲向上に役立てていただければと心より願っております。

学生のうちは、どうしても勉強に打ち込む事や好きになる事は難しいですが、こちらの記事をきっかけにして、客観的に置かれた自分たちのポジションを知ることで、少しでも多くの大学生に危機感を感じていただき、「ちょっとだけ勉強してみようかな?」と思って頂けたら、それ以上の喜びはありません。

こちらの記事を読んで下さった3%とは言いません。1%の大学生にだけでも、こうした現実について心の片隅に置いておいていただけたら幸いです。