なにかとかかる留学費用!どうやって用意する?
「留学に行きたい!よし、行こう!」そう決意したのは良いけれど、「金銭的なことはよく考えていなかった・・」そのような方は意外と多いのではないでしょうか?
そんな声にお答えし、ここでは『留学費用とは?』という基礎的なお話から、きっと興味のあるかたが沢山いらっしゃる『留学費用を上手に用意する方法』について、詳しく解説していきたいと思います。
そもそも留学費用って?
そもそも皆様は留学費用と言うものの中身がどのようになっているのかご存じでしょうか?
留学費用として主にかかるものとしては、『学費』『生活費』『滞在費』『渡航費』の4つになりますが、具体的にご紹介させて頂きたいと思います。
①学費
学費とは、留学先の高校や大学、語学学校の『授業料』や『テキスト代』のことを指します。
授業料は事前に学校のホームページ等で調べやすいのでイメージが付くと思いますが、なんとなく忘れられがちなテキスト代の存在を侮ってはいけません。
海外のテキストは、ものによっては1冊、日本円換算で5,000円~10,000円もするものもあり、それを何冊か購入しなければならないとすると、教科書購入代だけで数万円かかることがあります。
また日本の学校と同じように、ほとんどのスクールでは入学金や登録料として数万円~数十万円が必要になるので、特に高額となっている専門学校やカレッジ・大学などの入学時にはしっかりと確認しておく必要があります。
- 教材費用が数十万円を超える専門学校もあります!
- 学費は安いけど入学金が高額なスクールもあるのでチェックが必要!
②生活費
生活費には『食費』やスマホや携帯電話契約等の『通信費』、現地での『交通費』や『交際費』それに光熱費、ジム・サプリや美容室・化粧品などの『医療/健康維持費・美容代』が挙げられます。
食費についての注意
食費に関して、自炊する場合は海外のスーパーで色々なものを発見するのが楽しいですし、値段も野菜や果物など、地域ごとに日本よりもかなり安く手には入るものも多いので良いのですが、留学中は現地で出来た友達と外食する機会が多くあります。
アメリカやカナダなどでは、外食やタクシーの利用時にチップ代として15~20%の追加支払いが発生するので、例えば、レストラン等で3,000円(税込み)の食事を楽しんだ際の支払いは3,500円ほどになることも忘れてはいけません。
物価も違いますし国も違うため、一般的な日本で食べているような日本食を期待した生活を行うと、日本の食費と比較してアメリカやカナダなどでは、日本で1,500円の定食なら『3,500+チップ』で4,000円ほどの支払いになることも珍しくないので覚悟が必要です。
そこで、食費は日本で普通に生活している時よりもかかるものとして、多めに見積もっておくことをオススメいたします。
交通費についての注意
交通費についてですが、国によっては日本の定期券のようなものや、1カ月電車やバスに乗り放題のマンスリーチケットを購入ができ、さらに学生割で安く手に入れられるサービスがあるはずなので、しっかり下調べしておいてできるだけ無駄な出費をしないように工夫するとよいです。
ホームステイは食費や光熱費込み?
滞在費に加えて食費や光熱費もカバーしてくれるホームステイについてですが、『食事なし』『2食付き』『3食付き』などが国によって標準となっているものが異なっていますので、事前に留学エージェントなどに確認しておくと良いです。
海外の物価がどんどん上がっている中で、ホームステイするとほぼ確実に食費や光熱費を抑えることができるので、もし生活費を抑えることを考えるのであればホームステイの選択は必須です!
- 海外の生活費は毎年のように上がっている
- 生活費の節約を考えるならホームステイが1番良い!
③滞在費
滞在費は『学生寮』『アパートの家賃』『ホームステイ』にかかる費用のことです。
通常欧米圏の文化を持った国々では、日本と比較して部屋は広いのですがワンルームの家賃は非常に高く、1人1室のアパートに住むとかなりの出費になってしまうため、友人や知人などとシェアして滞在するシェアハウスやシェアルームが主流となっています。
また、留学先の学校に指定された学生寮やホームステイを選ばなかった場合、事前に自分の留学先の家賃事情がどうなっているのかチェックされる際は、先にご紹介している光熱費やトイレットペーパーなどの消耗品費用についても考えるようにしてください。
滞在先と交通費にも注意!
当然ですが滞在先選びの際には学校からの距離が重要になってくるのですが、いくら家賃が安いからといっても学校から距離が離れていれば交通費が高くなるので注意が必要です。
また、逆に学校からかなり遠い滞在先を選択して家賃を安く抑えて、バスや電車の通学中に勉強している留学生も沢山いるので、滞在先選びの参考にされてみてください!
- 欧米圏のアパートは広いが日本と比較して高い!
- 学校からの距離が離れると交通費が高くなる!
実際に使う費用はいくら?
留学費用の主な3つが分かったところで、実際に現地でかかる費用はいくらなのか?
ズバリ、①、②、③を合計すると、留学費用としては『月々20~30万円ほど』が必要になります。
留学前に知っておきたい『その他』費用
更に、留学をする際は語学能力試験の受験費、パスポートやビザの申請費、予防接種代、保険料、航空券代などの出費もありますし、せっかく海外に滞在するのだからと近場の都市にプチ旅行をしたり、帰国の直前には家族や友達へのお土産を買ったりもします。
そうなってくると『旅行費』や『お土産代』も必要になります。
例えば、留学先からバスで1時間程度の所に、日帰りで行くくらいのものでしたらそこまでの費用はかかりませんが、「せっかく留学で日本から遠い所まで来たのですから色々な場所に行ってみたい!」と考えるかたも少なくありません。
こうした『その他費用』として50~100万円/年くらいを視野にいれておくと、留学中に必要以上の我慢を強いられることがなくて良いです。
- その他費用として50~100万円/年を視野にいれておくと良い!
年間の留学費用はズバリどれくらい?
前置きが長くなってしまいましたが、これらをトータルすると、大体1年間留学するには『250~350万円ほど』と考えておくと良いです。
ただし、アメリカやイギリスの学校の中には学費だけで年間1,000万円を超える学校はゴロゴロありますので、あくまでも留学費用を安価に抑えた場合を想定した費用になるとお考え下さい。
また、コロナ以降は滞在探しが難航と滞在先の高騰により、「国によってはホームレスになったり車中泊を余儀なくされている留学生が多発し危険な状況にある!」というショッキングな話題も多数入っていますので、安全を無視した費用削減だけはお控えください。
- 世界中で家賃高騰や滞在先不足が問題になっている!
- 費用削減を考える前に安全を最優先とする!
消費を削って生活しようと考えてしまっていました・・。
健康でなければ留学生活を楽しむことはできません!
まずは健康・安全が最優先であることを忘れないでくださいね!
貯金するなら英語にまつわるバイトがおすすめ!
「留学費用を貯めないと!」と思っても、実際、まとまった留学費用を貯めるのって大変ですよね・・。
そこで続いては、留学費用を貯めようと考えていらっしゃる皆様におすすめのアルバイトについて、ご紹介させて頂きます。
おすすめ①英語を教えるバイト
まず留学に直結していて、尚且つ英語やコミュニケーションに直結している効率の良いお仕事として『英会話教室の先生』や『塾講師として英語を教えること』が挙げられます。
普段、英語の勉強をする際は受け身で学習することがほとんどだと思いますが、自分発信となる『英語を教える』という立場になることで、英語を職業として使う実感と共に責任のある環境での語学力アップが期待できます。
また、一般的な塾よりも個別に生徒さんの自宅に訪問する『家庭教師』のほうが時給は高いことが多いため、すでにある程度英語力に自信のある人には家庭教師もおすすめです。
- 英語の先生として英語に触れあいながら留学費用を貯める!
おすすめ②レストランやカフェのバイト
先生系のアルバイト以外にも、観光客や外国人在住者の多い地域や、外国人の多い場所のレストランやカフェでのアルバイトもおすすめです。
レストランやカフェなどの『接客のお仕事』をすることによって、お客様との対話を通したリアルな英会話を学ぶことができますし、留学先で就くアルバイトのほとんどはレストランや飲食店関係のお仕事になるので、事前にキャリアを積むことにもつながります。
- 留学先のアルバイトを考えたらレストランやカフェのアルバイトもオススメ!
おすすめ③リゾートバイト
また、長期休暇などのまとまった時間を取りやすい方には『リゾートバイト』という選択肢もあります。
肉体労働になってくるので体力に自信の無い人は疲れてしまうかもしれませんが、外国人観光客が多く訪れる地域のホテルに住み込みで一定期間働くことによって、英語を使った職場で働けるには留学控えた方々には魅力的なお仕事です。
また、良くも悪くも住み込みのリゾートバイトで補修されている地域というのは、お金を使う誘惑が少ない地域が多かったりするので、支出を抑えることができるのも良いです。
- ホテル系のキャリアを育成することが可能!
- 留学先ではホテル系でアルバイトをする人も多い!
そっか!
英語とか現地のアルバイトまで考えたら良いですね!
一石二鳥では無いですが、「効率の良い留学費用を貯める方法!」という感じで考えてくださいね!
スキルアップに繋がる仕事にチャレンジしよう!
先ほどは効率の良いアルバイトについてご紹介させて頂きましたが、社会人の皆様にとっては「先にご紹介したアルバイトは最終手段になるよ!」という注意点についてもお話させてください。
社会人は必ずキャリアを意識する!
社会人の皆様は高校や大学生といった学生時代とは大きく異なりますので、『留学費用のため』とはいえ、アルバイトの選択には注意して頂ければと思います。
と言いますのも、例えば「プロのスノーボーダーとして活躍したい!」という社会人がいらっしゃったとして、その方に対して「英語を身につけることもできるから!」という理由で、「留学費用を貯めるために家庭教師とかどうですか?」とはなりませんよね?
他にも「将来、スキューバーダイビングで生計を立てたい!」という方に対して、「カフェのバリスタとしてアルバイトするのはどうですか?」ともなりませんよね?
つまり、社会人の皆様が留学費用を貯めようと考えていらっしゃる際は、必ず「将来、何の仕事をして生計を立てるのか?」を意識してアルバイトや仕事を選択して頂ければと思います。
- 社会人がアルバイトを選択する場合は将来の仕事に繋がるようにする!
退職してアルバイトにも気を付ける!?
社会人の皆様の中には「現職ではいつまで経っても留学費用が貯まらないので辞めてアルバイトします!」という方もいらっしゃいますが、日本では募集している職務内容とリンクしていないケースでは、アルバイトを職歴としてカウントしてくれない企業も沢山あります。
他にも、30歳までに3社以上での勤務経験があるかたは『ジョブホッパー(転職回数が多い人)』といわれて、いわゆるホワイト企業では履歴書専攻段階で落とされてしまうことも珍しくありません。
また、最近では正社員として雇用されていたかたが退社しアルバイト勤務となっている場合に、企業の採用担当者の中には『うつ病』などメンタルヘルス不調者を疑い正規雇用に二の足を踏むケースもあるので注意が必要です。
特に、退社後のアルバイト期間中が職歴として『ブランク期間』という扱いになってしまうと、留学期間を合わせると長期のブランク期間になってしまうことになるため、注意して頂ければと思います。
- アルバイトがキャリアダウンに繋がらないように気を付ける!
キャリアと再就職の難易度も知っておく!?
また、社会人の場合は、現職に復帰する際のハードルや同業他社へと就職する際の状況についても考えた上で、「退職してアルバイト!」という選択肢をとるようにしてください。
方法としては、職場の同僚や人事担当などに聞いてみたり、転職エージェントやキャリア系に強い留学エージェントに相談しても良いですし、ご自身で求人情報を確認する方法や、厚生労働省が毎月発表している『一般職業紹介状況』を参考にされても良いです。
正社員として戻ることが難しい業種の場合には、たとえ給料が悪くて留学費用を貯めることが難しかったとしても、帰国後の再就職に失敗してキャリア崩壊となるよりはマシですので、ダブルワークを考えるなどして退職してアルバイトする選択は最終手段とするようにしてください。
- 日本でのキャリアを考えるとアルバイトは最終手段!
産業 | 正社員 | 臨時雇用 | パートタイム |
---|---|---|---|
建設業 | -1.2 | -3.5 | 8.2 |
製造業 | 12.7 | -16.9 | 14.8 |
情報通信業 | 5.0 | -1.2 | 30.1 |
運輸業、郵便業 | 9.4 | 42.7 | 13.3 |
卸売業、小売業 | 11.5 | 18.6 | 13.8 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 5.8 | 3.9 | -2.1 |
宿泊業、飲食サービス業 | 31.0 | 31.8 | 28.5 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 20.3 | 64.3 | 21.8 |
教育、学習支援業 | -13.4 | -15.7 | 12.0 |
医療、福祉 | 6.1 | -0.3 | 6.1 |
サービス業 (他に分類されないもの) |
9.3 | 12.0 | 13.4 |
※ 正社員としての募集が前年比で増えている業種か確認しておく。
(厚生労働省:2022年10月末調べ)
『宿泊業、飲食サービス業』や『生活関連サービス業、娯楽業』だと正社員として勤務する機会が多いってことですね!
ホテルや飲食店、介護職などのホスピタリティ分野は世界的に人材不足になっているので、留学後も正社員として戻りやすい職種となります!
併せて奨学金の申請もしよう!
英語に触れることの出来る仕事や自分のやりたいこと、将来の夢につながる仕事に就けてコツコツお金を貯められれば、いずれ留学に必要な金額は自ずと貯まりますが、『タイムイズマネー(時は金なり)』といわれるように『時間(年齢)』だけは待ってくれません。
特に、研究によると第二言語の吸収力は17歳以降になると大幅に下がることが分かっており、海外生活への順応性を考えても遠回りしている場合ではない人も少なくありません。
そこで続いては、各支援団体が用意している奨学金情報についてもご紹介させて頂きますので、参考にして頂ければと思います。
- お金を貯めている時間がない人は奨学金も視野にいれてみる!
【JASSO/日本学生支援機構】
海外留学奨学金の種類は様々で、『貸与型』の奨学金と『給付型』の奨学金があり、対象となる人は大学生など日本の学校に在学中の学生で、留学は主にカレッジ・大学または大学院への留学となります。
給付型の場合は給付額が大きいので挑戦してみて頂きたいですが、求められる条件は厳しく、選考の基準となる語学力の最低ラインとしては『TOEFLの得点がiBT80点、又はIELTS6.0以上』で、高校3年間の成績は『全成績の平均が5段階評価で3.7以上』となっています。
また、『留学先大学での勉学に耐えられる健康状態』や『ご家族の年収が規定よりも低いこと』などという条件があるため、募集枠としてはかなり狭くなっています。
- 成績が優秀な学生であれば応募を視野にいれてみてください!
【トビタテ!留学JAPANの日本代表プログラム】
トビタテ!留学JAPANは、2013年に始まった海外留学支援制度です。その中のプログラムに、留学希望の学生に奨学金を出して海外へ送り出す『日本代表プログラム』というものがあります。
こちらのプログラムは、日本学生支援機構の奨学金と同様に日本国内の学校に在籍している高校生と大学生向けのものがあり、成績優秀者だけでなくスポーツや音楽それに芸術など、特別な活動を行っている学生にも返済不要の奨学金が得られるチャンスがあります。
特徴としては、審査についてはかなり厳しいですが、プログラムに参加する志高い留学生と知り合うことができるなどのメリットもあります。
- 特別な活動を行っている学生にも返済不要の奨学金が得られる!
【日本政策金融公庫】
日本政策金融公庫は、英語力に自信のない高校生・大学生・大学院生だけでなく社会人も対象になっている日本政府がバックについている公庫になります。
ただし奨学金は貸与型となりますので、しっかりとした返済計画が立てられる留学プランを考えてから申請しないと、返済困難となってしまっては元も子もないので注意が必要です。
しかしながら、『国の教育ローン』と言われているだけあって、銀行等で教育ローンとして借り入れを行うよりも返済する金利は低く設定されているので、まずは日本政策金融公庫へご相談されることをおすすめいたします。
- 日本政策金融公庫は社会人も対象となっている『国の教育ローン』
- 貸与型の奨学金なので返済計画は必須!
ありがとうございます!
なんだか急に留学がリアルに意識できるものになってきました!
よかったです!
海外のスクールは学費も高いですが卒業した際のリワードもかなり大きいので、卒業後、1~2年の未来だけでなく、5~10年先の見通しまで立てて奨学金を申請するようにしてください!
なにかとかかる留学費用!どうやって用意する?まとめ
最後に、留学費用の一部を貯める手段としてのアルバイトですが、やみくもに時給の高そうなものを片っ端から選ぶかたを否定するわけではありませんが、正直、20代という若い時間より重要なものは他にありません。
せっかく貴重な時間を沢山割いてお金を稼ぐのですから、自分の将来やスキルアップにつながる仕事を考えて頂いて、少なくとも留学がキャリアダウンへとは繋がらない選択をとって頂ければと思います。
また、留学費用は決して安いものではありませんが、上手く活用することで海外でキャリアを積むこともできますし、将来の収入を現在の何倍にも引き上げることも可能だったりいたします。
そこで、もし本格的な海外教育を通してのキャリア設計や後悔のない留学をお考えのかたがこちらにいらっしゃいましたら、ココア留学へとご相談頂けたら嬉しいです。