将来なくなる仕事と留学でのキャリアアップを知る!
ココア留学のコンサルタントミーティングにて話題に挙がるものとして『海外キャリアの育成』の他に、『海外や日本の将来における職業事情』があります。
と言うのは、4~5年先の将来までを視野に入れた留学計画を作るのですが、それは例えば、高校生や大学生であったとしても、海外永住権の取得や海外での正社員雇用、それに日本帰国後のキャリア採用を目指す方が大部分を占めるからです。
そこでここでは、『将来なくなる仕事』と「留学生がどのようなキャリア育成をしていけば良いのか?」というお話をさせていただきますので、もしよければキャリア育成についての大切さについて知っていただければと思います。
動画で見たい人はこちらから!
海外でのキャリアアップについて簡単にコント形式でまとめてみたので良かったらご覧ください!
オックスフォード大学の予想
最初に、少し古いお話になりますが、オックスフォード大学でAIなどを研究していたオズボーン准教授が予想した『雇用の未来(2014年発表)』に、今後10~20年程度でコンピューターにとって変わられる確率の高い仕事が記載され世界的な注目を集めました。
そこで早速ですが、以下の職業リストをご覧になってみてください。
オックスフォード大学のなくなる職業予想
- 銀行の融資担当者
- スポーツの審判
- 不動産ブローカー
- レストランの案内係
- 保険の審査担当者
- 動物のブリーダー
- 電話オペレーター
- 給与・福利厚生担当者
- レジ係
- 娯楽施設の案内係・チケットもぎり係
- カジノのディーラー
- ネイリスト
- クレジットカード申込者の承認・調査を行う作業員
- 集金人
- パラリーガル・弁護士助手
- ホテルの受付係
- 電話販売員
- 仕立屋(手縫い)
- 時計修理工
- 税務申告書代行者
- 図書館員の補助員
- データ入力作業員
- 彫刻師
- 苦情の処理・調査担当者
- 簿記・会計・監査の事務員
- 検査・分類・見本採取・測定を行う作業員
- 映写技師
- カメラ・撮影機器の修理工
- 金融機関のクレジットアナリスト
- メガネ・コンタクトレンズの技術者
- 殺虫剤の混合・散布の技術者
- 義歯制作技術者
- 測量技術者・地図作製技術者
- 造園・用地管理の作業員
- 建設機械のオペレーター
- 訪問販売員・路上新聞売り・露天商人
- 塗装工・壁紙張り職人
- 約10年前にイギリスの名門オックスフォード大学は将来なくなる職業を予想している!
上記のデータが発表されたのは2014年の事ですが、すでにいくつかの職業に関してはコンピューター化されているものが目立ち始めていることが分かります。
特に、当時にはコロナのパンデミック化が起こるような予想は確実になかったはずですが、こうしてリストを眺めてみますと、かなりの精度と速さで人からコンピュータへの置き換わりが始まっていることがわかります。
例えば、リストにも記載されている『スポーツの審判』についてですが、野球の審判に関しても、現在、アメリカのプロ野球では既にコンピューターによるストライクボール判定を下部リーグでは導入、そして早ければ2024年にもメジャーリーグでの導入がコミッショナーの方針として発表されています(テレビ放送ではストライクゾーンを既に表示)。
また、日本のコンビニやユニクロなどでも『セルフレジ会計』が次々と導入され、先のリストの記載があった『レジ係』がいなくなったり、スマホカメラによるOCR入力の発達により単純な『データ入力作業員』も大幅に減ってきています。
- 2014年度の予想とは思えないほど的確な未来が予想されている!
サッカーのワールドカップでもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が話題になりましたもんね!
コンビニでもアバターを利用した接客・レジ担当が実証実験開始されたんですよ!
会計士・税理士は厳しい可能性
オックスフォード大学の予想をご覧になって会計士や税理士と言った職業が将来的に無くなる職業としてリストに挙げられていることに、恐怖を覚えている方も少なくないはずです。
実際、現役会計士や税理士、それにこれから会計士を目指す方々などからはリストに関して大きな反対の声が上がりましたが、実は、2020年10月に開催された『ワールド・エコノミック・フォーラム』においても同様の見解が示されました。
また、2023年5月にはAIやロボットによるイノベーション(ディスラプション)を組み込んだ新しい職業リストが発表され、データ入力などの事務スタッフや数字を扱うことが多い金融系の仕事が多数ピックアップされています。
- 2023年のワールド・エコノミック・フォーラムにおいても『将来減少する職業リスト』が公開された!
ワールド・エコノミック・フォーラムの需要が減少すると予想される職業リスト
2020年 | 旧順位 | 2023年 | ||
---|---|---|---|---|
1 | データ入力担当 | 1 | 15 | 銀行の窓口担当や関連職業 |
2 | 事務員や役員秘書 | 2 | 12 | 郵便局員 |
3 | 会計、簿記、給与係 | 3 | - | レジとチケット販売員 |
4 | 会計士と監査人 | 4 | 1 | データ入力担当 |
5 | 組立、工場労働者 | 5 | 2 | 事務員や役員秘書 |
6 | ビジネスサービスおよび管理マネージャー | 6 | 10 | 資料記録員や在庫管理員 |
7 | 顧客情報管理者とカスタマーサービスワーカー | 7 | 3 | 会計、簿記、給与係 |
8 | 一般・運営管理者 | 8 | - | 議員と官僚 |
9 | 機械、機械修理業者 | 9 | - | 統計・財務・保険事務員 |
10 | 資料記録員や在庫管理員 | 10 | 16 | 訪問販売員、ニュース・街頭販売員、関連労働者 |
11 | ファイナンシャルアナリスト | 11 | - | - |
12 | 郵便局員 | 12 | - | - |
13 | 営業担当、卸売、製造、技術・理化学製品 | 13 | - | - |
14 | リレーションシップ・マネージャー | 14 | - | - |
15 | 銀行の窓口担当や関連職業 | 15 | - | - |
16 | 訪問販売員、ニュース・街頭販売員、関連労働者 | 16 | - | - |
17 | 電子通信の設置業者、修理業者 | 17 | - | - |
18 | 人事スペシャリスト | 18 | - | - |
19 | トレーニング・開発スペシャリスト | 19 | - | - |
20 | 建設労働者 | 20 | - | - |
※2023年は10位まで発表されている
2020年ワールド・エコノミック・フォーラム 2023年ワールド・エコノミック・フォーラム
- ワールド・エコノミック・フォーラムでも、データ入力の作業員や会計士(税理士)のような職業がリストアップされた!
確かに最近は、会計士や税理士の資格取得を目指す人が減ってるって聞きました。
実は、会計士や税理士資格の取得を目指して受験される方は、既にピーク時より半数ほどにまで落ちています!
留学先でITへの転職の可能性は?
しかしながら、ワールド・エコノミック・フォーラムでは『無くなる職業』に関しての発表をする一方で、今後ますます需要が膨らむであろう職業リストも同様に発表しました。
そこで、続いては『将来的に需要が伸びると予想される職業リスト』についてもまとめてみましたので、以下をご覧ください。
ワールド・エコノミック・フォーラムの需要が伸びると予想される職業リスト
2020年 | 旧順位 | 2023年 | ||
---|---|---|---|---|
1 | データアナリスト・サイエンティスト | 1 | 2 | AI・機械学習スペシャリスト |
2 | AI・機械学習スペシャリスト | 2 | - | サステナビリティスペシャリスト |
3 | ビッグデータスペシャリスト | 3 | - | ビジネスインテリジェンスアナリスト |
4 | デジタルマーケティング・戦略スペシャリスト | 4 | 8 | ITセキュリティアナリスト |
5 | プロセスオートメーションスペシャリスト | 5 | 17 | フィンテックエンジニア |
6 | ビジネス開発スペシャリスト | 6 | 1 | データアナリスト・サイエンティスト |
7 | デジタルトランスフォーメーションスペシャリスト | 7 | 14 | ロボットエンジニア |
8 | ITセキュリティアナリスト | 8 | - | エレクトロテクノロジーエンジニア |
9 | ソフトウェア・アプリケーション開発者 | 9 | - | 農業機械オペレーター |
10 | ITスペシャリスト | 10 | 7 | デジタルトランスフォーメーションスペシャリスト |
11 | プロジェクトマネージャー | 11 | - | - |
12 | ビジネスサービス・アドミニストレーションマネジャー | 12 | - | - |
13 | データベース・ネットワークプロフェッショナル | 13 | - | - |
14 | ロボットエンジニア | 14 | - | - |
15 | ストラテジック・アドバイザー | 15 | - | - |
16 | 経営・組織分析者 | 16 | - | - |
17 | フィンテックエンジニア | 17 | - | - |
18 | メカニック・機械修理工 | 18 | - | - |
19 | 組織開発スペシャリスト | 19 | - | - |
20 | リスクマネジメントスペシャリスト | 20 | - | - |
※2023年は10位まで発表されている
2020年ワールド・エコノミック・フォーラム 2023年ワールド・エコノミック・フォーラム
- 需要が伸びる職業はIT関連やコンピューター関連の職業ばかりとなっている!
IT留学での転職は可能か?
将来的に需要が伸びる職業は、IT関連やコンピューター関連の職業ばかりとなっているわけですが、社会人の皆様が海外でのキャリアの育成や転職などを期待して、エンジニア系へと入っていくことは可能なのでしょうか?
実は、こうしたIT技術者が世界中で求められている現状について、アンテナの高い社会人は既に気付いており、パンデミック以降はIT留学での転職を考えたご相談が殺到している状況にあります。
●必要なのは技術力と英語力
ITエンジニアとして海外で活躍するために必要なのは、『エンジニアとしての技術力』『英語力』そして『就労ビザ』の3つになるのですが、ほとんどのかたが3つ揃えることができていないというのが本音です。
特に、3つを揃えることに対してハードルを高めている要因として、『就労ビザは30歳を過ぎると取得することが難しくなってくる』という、時間的な制限も加わってくることが挙げられます。
そのため、もし本気で海外にてIT系へと転職を希望したIT留学を志されるようならば、1日も早く渡航計画を立てて留学に出られることを強く推奨させて頂きます。
また、こちらは余談ではありますが、既に技術力と英語力を持っていらっしゃる方の多くは、日本でIT系の分野でエリート階級として地位を持っていらっしゃると思いますので、『転職』ではなく『ヘッドハンティング』や『キャリアアップ』という形で海外勤務を目指すことをオススメいたします。
- 海外でIT系にて就職するには『技術力』『英語力』『就労ビザ』の3つが必須!
●海外でIT系を勉強すると?
IT関連への転職を考える皆様に注意していただきたいのは、海外でIT進学を目指される場合、一般的なITの専門学校であったとしても日本のように0から覚えようと言う人のレベルではなく、最低限のプログラミングができる経験者ばかりが集まっているという点です。
また、ITコース卒業者には将来的に高額な給料も約束されていることから、学校によっては進学希望者が殺到しており留学生の入学がほぼ不可能な学校さえあり、そうした学校に入学できている日本人はゼロに等しいのが現実です。
加えて、海外ITスクールのレッスンは当然ですが英語で行われるため、『第二言語でレベルの高い分野を学ぶ』と言うハードルも加わるため、授業の難易度は跳ね上がっています。
もし、IT留学を通して海外でのキャリアチェンジを希望される際は、日本にいる間に『Python』や『JavaScript』などのコンピュータ言語を用いて『システムが動く程度のプログラムは書けること』を最低条件として考えておくと良いです。
- IT留学に出る前にシステムが動く程度のプログラムは書けるようにしておく!
海外のIT系の学校で学ぶって日本とは大きく違うんですね!
某海外IT系有名学校の担当者から「日本人が我が校のITコースは無理なんじゃない?ホスピタリティか観光じゃないの?」と笑われて、イラっとしたこともあります!
英語を使える有資格者の強さ
さて、ここでは会計士や税理士の皆様にとって、または会計士や税理士を目指す皆様にとって耳の痛いお話をさせていただいたかと思いますが、これからは、そんな皆様の気分が一気に晴れやかになるお話をさせて頂きたいと思います。
と言うのは、イギリスのオックスフォード大学の発表やワールド・エコノミック・フォーラムでアナウンスされた『将来的に少なくなる職業』を紹介させていただきましたが、案内させて頂いたどの職業においても、留学生の場合には全く恐れるに足りないためです。
留学生は『職業減少』も恐れる必要なし?
実は、実際に会計士や税理士としての仕事がどんなに少なくなったとしても、海外で活躍できるようなトップ数%の職がなくなる事は無いということが考えられています。
例えば、日本とアメリカにおいての税金関係を一手に取り扱うことができる税理士の先生であれば、正直、AIの全盛期となったとしても、その人材に取って変わる事は非常に難しいです。
というのも、そうした舞台で活躍している税理士の先生方は、税理士としての知識だけでなく人脈、それに何と言っても掛け替えのない『信頼』を持っているためです。
また、会計士の先生も同様で、単に決算などの財政状況のデータから企業にアドバイスするだけであれば、Chat GPTを代表としたAIの精度はどんどん上がっていくため、いつかはAIのアドバイスには勝てない時がやってきてしまいます。
しかしながら、将棋のプロ棋士のようにAIが示す情報から更なる知識を深め、データを活かす形で企業に対し的確なアドバイスや注意喚起できる会計士の先生であれば、確実にAIやロボットに置き換えられる事はないといえます。
- 職の需要は減ってもTOPレベルで活躍する人材の需要は落ちない!
世界で活躍できる人材の需要は?
また、留学生の場合には『英語でのクライアント対応が可能』と言うところまで目指せるため、これからグローバル化が更に加速していく中、世界展開を考えている企業からのオファーは止むことはありません。
特に、日本では世界的に利用できる資格と英語力を持つ人材というのは本当に数えるほどしかいないため、今後も企業からの需要は伸びていくことが予想されています。
そのため、海外留学で自身のキャリアを育成することを考えた場合、こうしたTOP数%の人材になることまでを視野に入れて留学ルートを設計すると、留学を終えた後の将来設計が、非常に楽になるためオススメです。
ただし、社会人の短期留学やワーキングホリデーの場合には、どうしてもキャリアを海外で伸ばすことが難しいため、帰国後に『派遣社員』や『アルバイト』というケースが多くなっているためご注意ください。
IT留学を目指すステップ!
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- Step.1 留学相談をスタートさせる【留学6~10ヵ月前】
- 留学相談をスタートさせて、留学プランを考えていきます
(※ SE・プログラマーの留学!IT技術者として海外勤務!!)
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- Step.2 留学計画を立てる【留学3~8ヵ月前】
- IT経験が無い場合、留学期間の延期や英語学習期間中にIT学習を取り入れるなども考えます
(ココア留学には国内のITアカデミーとの提携もございますので必要に応じてスケジュールを組み込みます)
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- Step.3 英語力を測定して留学期間と時期を決める【留学3~8ヵ月前】
- 学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
(※ ITカレッジに進学するまでの期間も分かります)
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- Step.4 学校の申し込みを行う【留学3~8ヵ月前】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
(面倒な手続きなどココアがサポートして留学生は準備に集中します)
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- Step.5 いよいよ留学へ
- コンサルティングのプランに合わせた留学に出ます
(留学先で悩むことがなくなるため成長速度がかなり早いです)
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- Step.6 現地勤務や帰国後の就職活動もサポート
- 海外での就労もカリキュラムに組み込んだりステップを設けるのでスムーズです。帰国に向けた就職コンサルティングも受けます
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- Step.7 世界中から自由な進路先を選択
- 帰国も就職も海外移住も永住権取得も、世界中からの選択肢を選べる人材を目指します
- 計画を練ったルートで将来を設計する!
- 成長を早めるために留学先で悩まないようにプラン設計を行う!
こんなに将来の仕事について考えたことなんて今まで無かったです!
将来について考えて進むと留学のコスパだけで無くてタイパ(タイムパフォーマンス)も良くなるので参考にしてくださいね!
将来なくなる仕事と留学でのキャリアアップを知る!まとめ
さて、今回はココア留学のコンサルタントミーティングにて、よく出る話題についてお話をさせていただきましたがいかがでしたでしょうか?
実は、中高生を対象にした2022年12月のアンケート調査結果によりますと、中学1年生の約半数となる52.8%が「テキスト入力もしくはマウス操作のプログラミングができる!」と回答をしています。
また、高校3年生にもなると86.6%が「今後、プログラミングスキルが必要になる」と回答するなど、あと5~6年すると日本のプログラミング技術は大幅にアップしてくることが考えられます。
そうした世界を目前にして「私は将来をどう生きれば良いのか?」迷ってしまったときは、ご相談頂ければと思います。