高校生の親のための留学のメリットとデメリット!?
高校生の留学するメリットやデメリットについては、あることないこと様々な意見が出回っていますが、肝心な高校生の子供を持つ親にとってのメリットやデメリットに関する情報は一切ありません。
そんなお父様お母様のために、ここでは親目線で高校生の子供が留学に行くメリットとデメリットについてのお話をさせていただきたいと思います。
特に、『留学に行きたいけど親たちを説得できない高校生の皆様』にも、是非、ご家族の皆様の考え方を知っていただけるチャンスにもなりますのでご覧になっていただければと思います。
東大クラスの子供を持つ優越感!?
「〇〇さんのお子さんは東大に現役合格したって本当に凄いわね!どうやって子育てをしたかのか本気で知りたいわ!」
そんな会話が、大学生のお子様を持つお母様方の世間話で行われますが、実は、高校生のお子様が海外留学に出ると、このように大学生の子供が東大に行った時と同じくらいの質問攻めにあうことになります。
特に、高校生の短期留学ではなく1年以上の長期留学に行った場合は典型的で、「いつから行っているのか?」「どのぐらいの期間行くのか?」「どうやって準備したのか?」「どうして海外留学をしているのか?」など、ご友人はもちろんですが、ご近所のご家族の皆さんも興味津々になります。
それもそのはず、高校生が海外留学を経験する割合は高校生全体のたった1%しかおらず、さらに3ヵ月以上の留学を経験している高校生は高校生全体の0.1%しかいません。
一方で、東大生は大学生の全体のうち何と約0.35%ほどいるので、実は、高校生活で3ヵ月以上留学を経験している人の3倍以上の割合でいることが分かります。
そりゃあ、高校生のうちに海外留学しているご家庭が周りにいらっしゃったら、「どの国に留学しているのか?」や「英語はどれぐらい伸びているのだろう?」とか気になるのは当然のことですよね!
さらに1年以上の留学を考えたら、そのレア度は凄いことになりますよね!だって東大生の何百倍もレアな存在になるのですから!
留学で子供に対する心配も小さくなる?
日本の高校生のうち約20人に1人が通信制高校に通っており、そのうちの約40%が高校卒業後の進路が未決定のまま卒業していきます。
さらに考えたくもないですが、通信制高校の高校生のうちの1%は『不詳・死亡者』となっていますが、これは通信制高校に通う人の100人1人割合となっています。
また、学校に通えていない不登校になっている小中学生だけでも20~30人に1人、つまりは各クラスに1~2人いるので、皆様の周りにも必ず何人かは思い当たる知り合いがいることになるのですが、家から全く出てこない引きこもりの高校生・大学生もまた沢山いらっしゃいます(中退や退学になるかたも多いです)。
しかしながら、驚くことに「海外留学に出ている高校生が不登校になっている」と言う話は、本当にびっくりするほど聞く機会がありません。
こうした留学生に不登校や引きこもりが少ないのは、高校生が留学中に滞在するお家と言うのはホームステイまたは学生寮と言う形式をとることがほとんどですので、そもそも不登校として家にいるよりも学校にいる方が楽しいケースがほとんどだからです。
また、外国人のご家庭で1週間ほどでも引きこもり生活を送れるような『逆に勇気のある高校生』が引きこもりになるようなことは無いのも不登校がほとんどいないポイントになります。
そして、毎日頑張って学校に通いながら留学生たちが口にするのは「日本で自分を待ってくれている親やご家族への感謝・感謝・感謝」という言葉です。
こうした気持ちに自分のお子様が育ってくれているだけで、外に求めるものはありませんよね?
高校生の『うつ病』の原因とは?
※ グラフをクリックすると詳細データも見れます
グラフの操作方法
上のグラフでは女子(ピンク)をクリックしてみてください。そうすると高校生の『うつ病』の原因となっているものが何か?男子と女子で比較して表示することができます。
私は健康💪だから登校拒否とかうつ病とか全く関係無いですよ😊
高校生の大部分は健康なんです!だからグラフ📈に表示された原因を全て確認して大丈夫かどうかを判断してみてくださいね😭
男子 | 女子 | |
---|---|---|
学校問題 | 34.9% | 18.8% |
健康問題 | 20.9% | 31.3% |
家庭問題 | 16.3% | 18.8% |
男女問題 | 7.0% | 14.6% |
経済・生活問題 | 7.0% | 2.1% |
勤務問題 | 2.3% | 2.1% |
※ 『若年層の自殺をめぐる状況』より。
(文部科学省:2019年度調べ)
高校生の長期留学経験者は勝ち組!?
実は、高校生活のうち1年以上を海外で送ることができる高校生は、既に『人生の勝ち組の仲間入り』と言えてしまう現実があります。
というのは、高校生の海外留学は年間で約300万円ほどの費用が必要になるため、そこに子供たちを送り出すことができるご家庭と言うのは一般的に『富裕層と呼ばれるご家庭』になります。
日本では、人生での勝ち組と言われる人たちの年収が約800万円以上と言われていることを考えますと、300万円/年の学費を支払うことができるお家はこの比ではありませんので、高校留学を経験する高校生たちがどれほど勝ち組なのかは言うまでもありません。
しかしながら、重要なのは親の勝ち組かどうか?ではなく、高校留学中に高校生たちが出会う友人たちに関してで、当然のことながら留学先で出会う同級生たちもまた同様の世帯年収のご家庭の子達ばかりとなると言う点です。
実は、親の年収に子供たちの学力が比例するというデータが出てしまうのは、やはり、こうした同じバックグラウンドを持つ子達と一緒にいられる環境があるためで、高校生のうち留学に出ると学力の面でも勝ち組になると言えます。
それがどういうことかと言うと、例えば、高校生のうちに留学に出ることで、一生、「英語を勉強する!」と言う膨大な時間と制約からの解放が行われる訳ですから、大学受験や社会人になってからも勝ち組になりますよね?
やっぱりデメリットは高い留学費用!
しかしながら、高校生の海外留学にも非常に大きなデメリットがあり、それは既に皆様もお気づきになっていらっしゃるかと思いますが『高い留学費用』についてです。
実は、高校生の留学費用は『大学生とは違い未成年扱い』となるため、どうしても割高感が出てしまうのですが、それは未成年と成人とを比較するとホームステイのご家族や学校などサポートする側の負担や責任がどうしても大きくなってしまうためです。
そのため、留学を希望している高校生の皆様にもしっかりと覚えておいて欲しいのは、留学を考えていらっしゃるお父様お母様にとっての最大のデメリットは、なんといっても高い留学費用になると言う点です。
親を説得する留学の流れ!
高校生の中には留学カウンセラーに対して「高すぎる留学費用を前にして親が、私の留学や夢を全力で否定してくるので何とか説得して欲しい!」という子がいたりします。
正直いうと、留学カウンセラーとして沢山の子供たちを見てきているので、そうした相談にやってくる高校生の気持ちも痛いほど分かるのですが、同時に親の気持ちも分かりますので、私たちは次のような流れを持ってご家族とお話するように伝えています。
親を説得したい高校生のために!
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- Step.1 自分の留学に対する思いがどれくらいか?考える【留学11~12ヵ月前】
- 高校生の多くは自分の留学に対する思いの強さを分かっていないこともあります
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- Step.2 親に留学について相談してみる【留学9~10ヵ月前】
- 特に思いが強くない留学ならこの時点でOUTですね!
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- Step.3 留学に対して準備する【留学9~10ヵ月前】
- 高校生にとっての準備は英語力のアップです!
(※ 毎日、必ず3時間以上は英語を勉強するなど自分に制約を付けます)
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- Step.4 留学相談をスタートさせる!【留学6~8ヵ月前】
- ここまで準備することで何でも相談する?では無くなり意味のある留学カウンセリングが行えるようになります!
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- Step.5 留学の計画と費用を明らかにする【留学6~8ヵ月前】
- 留学の計画と費用に関してはプロでなければなかなか難しいです
無料の留学カウンセリングの内容がヤバすぎる!?
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- Step.6 親に再度相談する【留学6~8ヵ月前】
- 親と留学カウンセラーが直接お話することもあります
(※ しかしながら、親を説得するのは高校生の皆様です)
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- Step.8 留学費用について奨学金を考える【留学6~8ヵ月前】
- 費用的に難しい時、奨学金や日本政府の教育ローンを視野にいれて動く
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- Step.9 親の再説得【留学6~8ヵ月前】
- 『留学への努力』『留学プラン(将来性)』『留学費用』全て揃えます
(※ この段階で皆様は大学生や社会人留学生の何倍も留学に出る価値のある存在になっています)
高校生の親のための留学のメリットとデメリット!?まとめ
ここでは、高校生の留学についてのメリットとデメリットについて、子供の目線を加えながらも『親目線』でお話しさせていただくことにいたしました。
といいますのも、日本中どこの学校にも必ず一定数いる『必ず留学に行かせてあげなくてはいけない高校生』に対して、「あなたに留学まだ早い!」や「私は留学していないけど英語の成績は良かった」または「自分で留学費用貯めていきなさい!」というふうに回答するケースが目立つためです。
さすがに高校生にもなると、こうした親の苦しい言い訳にも気がついてしまいますので、陰では「ウチは貧乏だから・・」と、留学や海外に夢を見ることそのものまでを諦めてしまう子達も少なくありません。
そこで、もし可能であれば「留学費用の問題によりあなたを海外留学に行かせることができない」と真実をお伝えになった上で、子供たちとさらに我々のような留学プロと一緒になって、何か対策は無いのか?と考えて頂ければと思います。
そうした将来の留学を考えるチャンスさえあれば、子供たちの夢は止まらずに、次のステップとして『留学奨学金』を考えたり『クラウドファンディング』を利用して留学費用を募ったりと、自分たちの手で次のステップを考えることも可能になります。
親に全面的に否定されてしまった子供たちは、その後、親に対して留学相談をする機会を完全に失ってしまい、そのまま時が流れて社会に出て生活にも落ち着いてきた20代後半、大学卒業後勤め上げた会社をいきなり退職して留学へと出ていってしまいます。
誰がどう考えても『圧倒的に高校生の留学の方が社会人留学よりもリスクが少ない』ので、将来的な長い目を持って頂いて「子供たちが自分から望んで留学に行きたい!」と言い出した時には、是非、一緒になって考えてあげて頂けたらと思います。
また費用が足りないと言うようなケースがありましたら、繰り返しになりますが、地方政府がやっている『奨学金』や『日本政府の教育ローン』等もありますので、留学カウンセラーとご相談して頂きながら留学を作って頂ければと思います。
言うまでもありませんが、こうした自分の教育にかかる費用について家族で話し合っていくことは、高校生の子供たちにとってはお金と教育の大切さを再認識できる機会にも繋がり、それは本当に大きな将来の糧になりますので。