高卒後の専門留学で注意する3つのポイントとは?
高校生という年代は自分がやりたいと思えることに対して、真剣に取り組める時間と環境があり、大きな可能性を秘めている年代だと思っています。
その高校生が卒業後に日本の大学や就職ではなく、海外へ飛び出していきたいと思った時に、注意したいポイントとはどんなポイントがあるのでしょうか?
今回は高校卒業後の専門留学に絞って、考えるべき3つのポイントをお伝えしていきたいと思います!
将来のことを考える
「やりたいことは何か?とか、夢とか聞くんでしょ?」と見出しを見て、引かれた方へ。
一般的な学校で話される「やりたい事探しの進路相談」をここで話すつもりはありません。
これから、どんな人間になっていくのかを自分の行動次第で方向を変えていける高校生は、今何になりたいのか、どんな職業に就きたいのかを問うても、「まだ考えられていません」と言われてしまうのが落ちでしょう。
ただ、専門留学に行くことを視野にいれている際は、今留学に行った時に将来どのような影響が出るのかという点については、少なからず考えておく必要があります。
なぜなら、専門留学はある特定の専門分野を学びに行くことで、英語を学ぶ語学留学や現地校へ編入するような高校留学とは異なり、学んだ分野がそのままあなたの将来に直結する可能性が非常に高いからです。
日本の大学に進んで、順当に就職するルートであれば、新卒制度を利用して、どんな職種にもチャレンジできるチャンスがありますが、専門留学へ進んだ方の将来ルートは学んだ専門分野への就職の可能性が著しく高いです。
たとえ進まなかったとしても、では何のための専門留学だったのか、という理由付けを後から迫られることになるということも知っておくべきです。
やりたい!試したい!とエネルギーに溢れる高校生ですが、専門留学をする際は将来のルートが決まってしまう可能性も大いにあるということを踏まえて、「進路相談」を行なっておくと良いでしょう。
何を学びに行くのか
前述で、将来ルートが決まってしまう可能性を考えて、今のやりたい気持ちだけでなく、少し自分の未来についても考えてほしいという内容でしたが、当然専門留学に行くのであれば、何を学ぶのかということも考えなければいけません。
昨今、日本の終身雇用制度の存在が薄れ、転職のマイナスイメージが薄れてきた中で、ジョブ型雇用と呼ばれるものが生まれてきたことをご存知でしょうか?
ジョブ型雇用とは、あなたの持つ専門スキルが活かせる特定のポジションでの採用となり、採用されてから所属が決まる総合職採用と対局にある採用方法です。
今後このジョブ型雇用が主流になっていく中で、専門知識やスキルを学びに行く専門留学が注目を集めることは間違いありません。
また、即戦力や経験者を重視する海外でも、専門留学でスキルを身につけ、実際に実務レベルを持った人材の方が就職機会の可能性が高いと言えます。
とはいえ、この専門知識を学ぶ場所は、専門学校、カレッジ、大学といった高等教育機関であるため、ほとんどの高校卒業後の留学を考える方は、語学学校にて英語力を高める勉強からスタートさせることになるでしょう。
この時、「英語を学ぶ留学」「専門知識を学ぶ留学」と分けるのではなく、総じて「全ては〇〇専門留学をするため」とひとくくりにして考えると、語学期間のモチベーションが保ちやすいです。
ココア留学の進路相談
日本の中学校や高校で受ける進学先を決める進路相談で、「興味があるものは何ですか?好きなことは何ですか?では、その分野で進めるのはこの学校です。」というような内容であったという方も少なくないのではないでしょうか?
好きなこと・興味のあるものが他人から言われてやっと出てくる程度のものであれば、その程度であって、ココア留学では、好きなことを見つけるサポートや興味を引き出すサポートが進路相談ではないと考えています。
よくやりたいことが見つからない社会人の方とお話すると、今まで人に言われるがままに進んできましたと伺いますが、典型的な進路相談ではやりたいことを職業にするという固定概念があるように感じます。
もし本人に何か興味があることがあるのであれば、それを活かせる分野の選択肢を一緒に考えたり、本人が選んだルートで起こり得るリスクを考え、リスクヘッジをしていく方法など本人が進もうとしている道のつまずきそうな小石を取り除いていくことがココアで行っている進路相談です。
みんな私のためって色々アドバイスしてくるけど、私の人生は私が決めるわ!!!
その意気です!親や先生は、いつまでもあなたのこと守ってはくれませんからね。他人を頼るかどうかは、あなたが決めることですよ。
他の高校生と違う道を歩む覚悟
最近留学というものが以前より身近になってきたとはいえ、高校生のどれくらいが卒業後に留学に行くかと、1クラスの中でも1名いるかどうかではないでしょうか?
多くの場合、留学を本格的に考えるのは、留学生に出会うようになる大学生だったり、日本の将来について考えるようになる社会人になってからからかと思います。
つまり高校生のうちに、高校卒業後すぐに留学に行こうと考えられるあなたは、大勢の中のイレギュラーな存在となるということです。
イレギュラーになることが良いとか悪いという話ではなく、ただまだ日本には自分と違うものを認められない、受け入れられない体質が残っているということを考えると、何かしらの不利益を被る可能性があるかもしれないと覚えておいてほしいのです。
例えば、敬語がなっていないのは海外生活が長い所為だという偏見や、礼儀やマナーを知らないことを留学の所為にされるなど、留学に行くということは必ずしも正側面だけではないこともあります。
だから、一度海外に出た方が日本に馴染めなくなるということも実際には多いのではないかと思います。
また、未成年者の留学であることから、親御様の理解やサポートが必ず必要になってまいります。
渡航する本人の親御様もご自身のお子様がそういったルートを歩まれるということを理解し、ぜひサポートしていただけたらと思います。
高校卒業後の専門留学
ここまで、専門留学を考える高校生の皆さん向けに押さえておきたいポイントをお伝えしてみましたが、実際に留学をプランニングしていくにはどうすればよいのでしょうか?
失敗させない高校専門留学ルート
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- Step.1 留学の目的を定める
- 専門留学においては、どの分野で進んでいくのかをある程度定める必要があります。自分の進みたい分野について考えてみましょう。
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- Step.2 最大予算を検討する
- 未成年者の留学ですから、ご予算については親御様にご相談されるはずです。どれくらいの規模感で留学を検討できるのか、しっかり事前に話し合いましょう。
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- Step.3 進路相談
- 進みたい道とそれにかけられる予算の概算が出たところで、実際に留学する時の障害や進む分野の特徴・将来性などについてカウンセリングを行っていきます。
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- Step.4 英語力判断
- 方向性が決まったところで、その分野を極めるために、どれほどの勉強量が必要なのかをしっかり判断していきます。
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- Step.5 具体的なプランニング
- 語学学習期間が定まったところで、全体像がやっと把握できてきます。渡航に向けて、具体的な準備を進めていきます。
高卒後の専門留学で注意する3つのポイントとは?まとめ
高校卒業後の専門留学の注意ポイントについて、ここまでご覧頂き、ありがとうございました。
こちらの記事を読んでくださった方が、留学を検討するご本人なのか、それをさせる親御様、またはサポートする立場の方なのかはわかりませんが、可能性が大いにあるからこそ、そのチャンスをつぶさないためにも、それぞれの立場で慎重に動いて頂きたいと思います。
ご本人のモチベーションから、それを応援する家族、そして留学の面からサポートする留学エージェントなどすべての方の連携が必要になってくるのも、未成年者の留学の特徴です。
ベストなタイミングでベストな経験をして頂けるようココア留学では日々皆さんの進路相談も行っております。