高校留学の英語はハイレベルすぎる!?不安解消の方法!
留学を考えている高校生の中には、英語が苦手な方もいらっしゃいますが、その多くが「海外に行けば自然と英語を話せるようになりますよね?」と仰っています。
ですが、実際にそういった高校生が現地の高校へ行くと、やはり英語力不足で苦しい思いをされる事になったりします。
そこでここでは、現地校へと高校留学をする前に、『語学留学』で英語学習をすることのメリットについてお話させて頂きます!
まずは、以下から『高校留学』と『語学留学』の違いについてご覧ください。
「高校留学」と「語学留学」の違いとは?
高校生の留学には大きく分けて『高校留学』と『語学留学』があり、高校留学では現地の高校に通いますが、語学留学では英語を学ぶための語学学校に通います。
ここから、それぞれの留学における『英語学習』の違いについてご説明していきますね。
高校留学について
高校留学で現地の高校に通うとなると、高校3年間を海外で過ごすイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、実際には以下のように留学期間を選ぶことができます。
- 数ヵ月単位の『短期留学』
- 1年程度の『長期留学』
- 高校卒業資格を目指す『卒業留学』
自分で留学先を探す『私費留学』もあれば、日本の高校から留学先を紹介してもらえる『交換留学』もあります。また、日本の高校と同様に『公立高校』と『私立高校』があり、どちらに通うかで留学費用にも差が出てきます。
こういった様々な選択肢がある高校留学ですが、その全てにおける共通点として「英語を独学で学ばなければならない」という特徴があります。
まず英語園の場合、留学生を受け入れている高校でも大体の生徒が英語を第一言語とするため、英語ができることを大前提として授業が進められます。
海外の高校ではプレゼンテーションやグループワークなど積極的に自らの意見を述べる機会も多く与えられますから、英語力としては基礎レベル以上が求められることになります。
「授業についていけない・・・」という場合でも、日本の学習塾のように先生が一人一人の生徒に丁寧に教えてくれることは滅多にありません。
尚、海外の高校にも英語の授業はありますが、これは日本でいう国語の授業と同じようなもので、読み書きを教えてもらう授業ではなく難易度の高いものになります。
ある程度の英語力がないと授業に出るだけでも大変ですが、カリキュラムとして英語の基礎を教えてもらえる機会がない以上、自分で勉強をする必要があるのです。
せっかく高校留学したのに、英語ができないことで単位が取れなかったり卒業ができなかったりしたら、悲しすぎますよね。。
次に、語学留学についてご説明いたします。
語学留学について
語学留学では語学学校に通いますが、これは語学だけを集中的に学習するために通う学校なので、主に在籍している生徒のほとんどが留学生になります。
英語を学ぶ理由は人それぞれですが、語学学校では全ての生徒が英語力向上を目指しているので、同じ目的を持った仲間と一緒に学ぶことができます!
語学学校のクラスは、英語力によって初級・中級・上級などと分かれ、入学の際にチェックテストを受けることでレベル分けされます。もし初級クラスへの入学になっても落ち込むことはありません。英語力が上がることで次のクラスへと進むことができます。
留学期間も、1年ほどかけてしっかりと英語力を伸ばす方もいれば、3ヵ月など期間を決めて勉強することもできます。
そして語学学校では、高校留学と違い「学校側からの手厚いサービスを受けられること」も特徴です。
講師や学校カウンセラーと面談を行ってフィードバックを受けることもできますし、先生との距離が近いため気軽に質問をして分からないことをすぐに解消でき、効率よく英語学習を行うことができます。
語学学校で学べることは英語に限りますが、その分、英語学習に特化した先生やサポートがあるので、英語力向上の為にはこれ以上ない学習環境と言えます。
皆さま、高校留学と語学留学において、英語学習に大きな違いがあることがお分かりになりましたでしょうか?
高校留学と語学留学のメリット・デメリット!
上記にて、高校留学は求められる英語レベルが高く、その一方で語学留学は英語に特化して学べるということをお話しさせていただきました。
こちらをご覧になっている皆様は、それぞれの留学のメリット・デメリットをもう少し知りたいのではないでしょうか?
ここから各留学について更に比較していきますので、是非ご参考にされてみてください!
高校留学
■メリット
- 高校の単位を取ることができる。
- 授業は履修登録制なので、日本の高校と違って好きな科目を取りやすい。
- ネイティブの英語に囲まれて生活できる。
- 同級生や先生、地域の方など、様々な立場の人と関わる機会が多い。
- 部活やイベント参加など、映画に出てくるような海外生活を送れる。
■デメリット
- 留学費用が高い。
- ある程度の英語力がないと授業についていけない。
- 授業成績など自己責任を求められることが多い。
- 課題・予習・復習が多く忙しい。
語学留学
■メリット
- 自分の英語力にあったクラスで英語学習ができる。
- 少人数クラスのため先生のサポートが手厚い。
- 午前もしくは午後が休みになり自由時間が多い。
- まずは英語学習に集中することで不安の軽減になる。
- 色んな国からきた友達を作って、幅広い異文化交流ができる。
■デメリット
- 現地の方と関わるには自分で動く必要がある。
- 留学生が多い分、ネイティブ英語以外も耳にする。
- 高校ではないので、高校卒業資格は取れない。
- English Only Policyがない語学学校だと、英語以外の言語を話す留学生もいる。
一般的には上記のようなメリット・デメリットがありますが、「結局どちらの留学をしたらいいの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかと思います。
おそらく「先に語学学校で英語を学んだほうが無難だけれど...」「いきなり現地の高校へ行ってもなんとかなる気がする...」と感じているのではないでしょうか?
そこで、皆様が憧れている「海外での友達作り」についても、英語力が足りないとどんな展開が待っているのかをお話させていただきます。
高校留学の「友達作り」は意外と難しい!?
高校留学でやりたい事と言えば、やっぱり現地の友達とスクールライフを楽しむことですよね!
少し内気な人でも「海外に行っちゃえば一人ぐらい友達できるでしょ?」とお考えになりますし、中には「外国人の友達を100人作りたい!」という強者もいらっしゃいます。
そんな皆様にお聞きしたいのですが、今までに誰も自分のことを知らない場所で、一から友達作りをしたことがありますか?
知り合いや家族がいない場所で、長い間生活していくことは大変で、とても寂しいものです。
なので、高校留学では友達作りがとても重要になるのですが、その「友達作り」は意外にもハードルが高いのです。
なぜ高校留学の友達作りは難しいの?
■日本人は英会話レベルが低め!
高校留学をする場合、その学校には日本からの留学生もいれば、例えばヨーロッパから来ているような留学生もいます。
日本人留学生は、他国の留学生と比べると英語力が低い傾向がある為、周りの人がバーッと英語で話している中、自分から積極的に話題に入っていくのはかなり勇気が必要です。
その結果、日本人同士で集まりがちになるのですが、同じ出身国の人達が固まっているグループというのは、周りのクラスメイトからすると話しかけにくい存在なんですね。
なので、英語が苦手なまま高校留学をすると、現地学生からは距離を置かれてしまう可能性があるのです。
■相手が自分に興味を持ってくれるとは限らない!
「留学生に興味を持ってくれるはず!」「みんな日本の文化が好きなはず!」と信じている方が一定数いらっしゃるのですが、残念ながらそうでもない場合があります。
ドラマや映画の世界では、新入生に積極的に話しかけてくれるクラスメイトが現れますよね?
でも現実では、現地の高校生たちは日本人と馴染みが薄いので、日本のことをあまり知らないことも多いのです。
なので、友達を作るためには受け身にならず、自分から積極的に動かなければなりません。
相手から話しかけてくれるのを待っていると、友達作りのチャンスを失ってしまいます。
留学すると『文化の違い』や『言葉の壁』にぶつかるのは当然で、むしろ皆様にはそういう経験をたくさん味わってきて頂きたいです!
ただ、英語力ゼロからのスタートだと友達作りがどれほど大変なものになるか、そして友達ができなかった時にどれほどの孤独を感じることになるのかをイメージして頂くと、高校留学前に英語力を上げておく必要性を感じていただけるのではないでしょうか?
ここまで、「高校留学前の英語学習は大事だよ!」というお話をさせていただきましたが、最後に高校留学の経験者の『リアルな声』を皆様にお届けいたします。
経験者が語る!高校留学に必要な英語力
今回は、カナダの高校へ2年間通学された留学生のNさんに、特別にインタビューをさせていただきました。
Nさんのリアルな『高校留学』の体験談を、以下よりご覧ください。
Nさんはどちらの高校へ通っていらっしゃったのですか??
カナダのオンタリオ州にあるバリー市にある高校へ通いました!すでに卒業していて、今はオンライン上でアメリカの大学に通っています。
Nさんが高校留学された時、英語力はいかがでしたか?
実は、英語力が皆無だったのに語学学校に通わずに現地の高校へ留学してしまったんです。その結果、入学当初は本当に苦労しました。。
そうなんですね!実際にどういった苦労があったのでしょうか?
まず、授業中も休み時間もずっと辞書が必須でしたね。耳慣れない発音やアクセント、意味がわからない単語や表現が、課題やクラス内でたくさん出てきます・・・。
その度に調べてメモをするといった作業の繰り返しでした。リスニングにおいては聞き取れない事が多くて、質問されても答えられず苦い思いをしたこともありましたよ。
Nさんから見て、高校留学に必要な英語力ってどんなものですか?
個人的な意見としては、高校入学前に最も必要とされる英語スキルは「スピーキング力」と「リスニング力」ですね!
でも正直、この2つは日本人が一番苦手なところだと思います。
日本の英語教育って、目的が「英会話」ではなく「試験勉強」ですよね?
大抵の日本人は、英語の基礎がなんとなく分かっているつもりでも、それはリーディングやライティングに関してだけ。
留学前に日本で勉強する!という方もいらっしゃいますが、日常的に英語を話す機会がない日本では「スピーキング力」や「リスニング力」を上げるのは難しいと思います。
Nさんとしては、あらかじめ語学学校に行かれることをお勧めされますか?
それはもう、そうですね(笑)
高校留学をする場合、誰かと話すための唯一の共通言語が『英語』になることは、皆さんもすでにご存知でいらっしゃいますよね?
周りの生徒や教師の方々は、自分の英語力に合わせてくれる訳ではありませんから、その時点でかなり高いレベルでの英語力が求められます。
留学に対する不安が大きい方は、海外の高校に入学する前に英語学習をしたほうが良いです。
例えば、自分が語学留学をされていたら、どうなっていたと思いますか?
確実に違った高校生活を送れていたと思います。
先に語学学校へ行って英語学習をしていたら、現地の高校に入学してからもっと色んなことにチャレンジできたのに、と思います。
苦労の中で学んだこともあるので、100%語学学校に通ったほうが良い!と断言するのは難しいですが、やっぱり英語ができないのはしんどいと思います。
これから留学される方は、どんな選択をされると留学生活の成功に繋がるでしょうか。
留学前の準備を怠って、英語力がないまま高校留学をしてしまうと、留学中に何度も後悔すると思います。
日本で生まれ育った人にとって、外国語で授業を受けることは難しいことですからね。
きちんと高校生活を送る為には、できるだけ英語力を上げて武装してから授業に挑んでほしいです。
語学学校でできる限り英語力を上げておく事が、高校留学をする上での最大の準備と言えるので!!!
Nさん、貴重なお話をありがとうございました!
高校留学の英語はハイレベルすぎる!?不安解消の方法!まとめ
今回は、高校留学前に語学学校へ行き、英語力を上げてから現地の高校へ行くことをお勧めさせていただきました。
語学学校の授業で学べることは英語に特化していますが、実際にはただ英語を学ぶだけではなく、様々な国の文化などを知ることができる場所でもあります。
そして、語学学校で英語学習をすることは、留学中にホームシックになりそうな方にとっては『準備期間』にもなります。
一般的には、留学してから3ヵ月間はホームシックを感じやすいと言われていますが、もし英語が苦手なまま最初の3カ月を現地の高校で過ごすことになったら・・・すぐに言葉の壁にぶつかって、せっかくの海外生活を楽しめなくなってしまいますよね。
でも、最初に語学学校に通う事で、英語力を上げつつ海外生活に対する自信を付けることもできるので、ホームシックや不安を抑えることもできます。
これから留学を検討される皆様には、憧れの海外でのキャンパスライフをめいっぱい楽しむためには「英語力が必要なんだ!」ということを、是非覚えておいて頂けたらと思います。