「あなたは留学に向いていない!」と言われたら?

スポーツや音楽、それに芸術分野には才能のあるなしという話をよく聞きますが、英語やフランス語といった語学についての『才能のあるなし』というと抵抗を感じる人も少なくありません。
「語学には才能は必要ない!」とおっしゃられるかたも多いためです。
ここでは、そんな語学についての才能にプラスして、「留学に向く性格ってあるの?」と言うお話をさせていただければと思います。
『語学に才能は必要ない』はずはない

教育や語学の専門家の中には「全く勉強していない人でも英語を自由に話すことができるのだから、語学に才能なんて必要ない!」と断言している方もいらっしゃいます。
たしかに、海外の小学校に上がる前の子供たちでさえ、家族や友達と英語でペラペラと話す姿を見ていると、「語学に才能はやっぱり必要ないのかな?」と思いますよね?
しかしながら、教育事業者の端くれとして長年留学やワーキングホリデーといった海外交流事業に携わっていると、正直、才能のあるなしを感じずにはいられません。
加えて、『留学向きの性格や才能といったもの』を感じることも少なくなく、人によって留学の成果が大幅に違ってくることも目の当たりにします。
語学の才能だけじゃない『留学の才能』とは
留学の才能を最も感じる例として、AくんとBくんが全く同じタイミングで、全く同じプランで留学に出たにも関わらず、英語力の伸び方が全く違うケースがあります。
これはほとんどの場合、留学期間中に体験・経験をした事柄の量や質が異なります。
同じ学校に通って同じ授業を受けていても、休み時間や週末の過ごし方、友達とのかかわり方、現地で積極的に英語を使っているか、学んだことをすぐに吸収して活かせるかどうか等、様々な点で差が生まれてきます。
海外に行ってから予想以上の行動力を発揮できたり成果を出せたりすることは、ある意味『留学の才能』と言えます。
英語の試験を受けてみると成果の差がより顕著にみられ、海外で留学期間中に多くのことを経験した方のほうが、経験が少なかった人と比べて成績や点数の伸びが非常に大きくなります。
海外向きの性格ではないと言われたら?

こうした語学や留学に関する才能についてお話をすると、必ず『留学や海外向きの性格とは?』というお話になります。
例えば、家族や友人から留学を止められる際、「あなたは留学向きの性格では無いから、海外なんて行かずに日本の学校へ進学したほうがいいんじゃない?」と言われた経験があるかたも少なく無いはずです。
ここで面白いのは、多くの方は英語や留学についての向き不向きを、才能ではなく性格で判断している点です。
内向きの性格は留学に不向き?
性格で判断される時に気になられるのは、「内向きな性格は留学に不向きですか?」という点ですよね?
内向きな性格と言うのは、逆に言うと「ITや職人など内向きの才能がある」という事に繋がるので、実は、現在の社会にものすごいマッチした性格となります。
ただ、『語学学習』や『英語力の伸び』で考えると、その性格はマイナスなものへと繋がっていってしまいます。
やはり、語学を使う機会は日常にあればあるほど英語は伸びていきますので、やはり社交的な方のほうが話す機会が多くなるので、自ずと英語力が上がりやすい傾向があります。

やっぱり内向的な私は留学に行かないほうが良いのでしょうか…

やはり内向的よりは社交的な方の方が伸びが早いということは事実となってしまいますが、それだけじゃない経験も出来るのが『留学』なんですよね!次にそんな“性格”についてお話していきたいと思います。
留学に向きの性格で才能をカバー?

では反対に、語学や留学の才能がなかった場合は、留学に行くべきではないのでしょうか?
実は、そんなことは決して無く、実際に留学に出てから「才能がない!」と言うことに気付き、自分の性格を変えることでカバーされる方もいらっしゃいます。
例えば、日本では学校や仕事が終わったらまっすぐに家に帰り、YouTubeやゲーム生活を好んでしていた人が、留学中の放課後は毎日友人達と外に出かけたり、図書館で勉強したりと「本当に同一人物?」と周りがびっくりするほど社交的になられる方もいます。
こうした性格が180度変わって社交的になる人の英語力は、正直、凄い速さで伸びていきます。
才能的には語学やコミュニケーション、それに海外という環境に向かないタイプの人であっても、こうした性格の変化や努力によって才能を凌駕することもあります。
語学は才能か?性格か?
結局のところ「語学や留学は才能なのか?それとも性格で決まるのか?」ということに関してですが・・・
性格で決まるのであれば、個人の努力で性格を変えることさえできれば挽回も可能です。
その一方で、才能となりますと、努力でカバーできる範囲を超えるお話になります。
かなり早いペースで英語の習得を進めていく方も稀にいらっしゃり、その成長を見ていると『努力』を超えた能力、才能を感じてしまうということも実際にございます。
ただ、「どちらも留学には欠かせない。」ということに尽きるかと思います。
才能がある方はそれをより有利に使って、才能や能力が足りないな…と感じる方は、それを100%ではないけれども、ある程度、性格でカバーして…という留学をしていくべきでしょう。
なので、自分は留学に向かないのかな・・と落ち込むのはまだ早いです。次に才能を性格でカバーしていくポイントについてお話していきましょう!
留学向きの性格へステップアップする方法

「才能は変えられなくても性格を変えれば留学の効果を高められる!」と言うポイントを知って頂けた皆様に、留学向けの性格になって頂く3つのステップについてご案内させて頂きます。
性格を変えるステップ
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- Step.1 行動を変える
- 人間には時間という制限があるため、1日でできることには、当然、限られてきます。性格を変えたいなら、先ず、今自分がやっていることを止めることから始めてみてください。
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- Step.2 過去やこれまでの自分を忘れる
- 「自分はこういう人間なんだ!」とか「これをするのが好き!」とか言う、自分が感じる"自分"を全て忘れてみます。違う自分を受け入れる準備をします。
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- Step.3 変化を普通にする
- ここまできて留学に出ると、変化した生活を受け入れることで、自然と変わっていく自分を感じてみてください。
「あなたは留学に向いていない!」と言われたら?まとめ

留学に関する性格や才能についてお話させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
性格1つで見える世界や目の前に映る世界が大きく変わることもあります。
将来の夢を「才能が無いから」と諦めてきた人もきっと多いと思いますが、留学では性格が才能の差を埋めることがあると知って頂けたら嬉しいです。