こんな留学が人気!留学先で何を学ぶか迷ったら?
留学希望者の生徒さんから「英語のためだけに留学する時代は古いと聞いたのですが、英語以外に何を学んだら良いですか?」と相談をお受けすることがあります。
この時、相談者のほとんどが「留学先で何が学べるのかも知らない!」という状況だったりいたします。
そこで、ここでは一般の留学では伝えられることのない、『語学以外における留学の学び』についてお話をさせていただきたいと思います。
留学で学べる2分野とは?
初めに留学で学べる2分野について詳しくご紹介させていただきます。
留学先で学べるもの(得られるもの)といっても、実は、皆様が思っていらっしゃる以上に数が多く、正直、例を挙げるとキリがありません。
そこで、まずは皆様に大きな2つのジャンルとその特徴についてご紹介させていただきたいと思います。
分野①:学位・学歴
留学で学べるものとして1つ目の分野として挙げられるものは、いわゆるオーソドックスな留学の形で、カレッジや大学などに進学して学位や学歴として残せるものを指します。
●学位志向の留学の利点とは?
日本での就職活動を考える場合、「語学留学は履歴書に記載することはできない!」という暗黙のルールがあるため、学位の取得を目指した留学に出ていれば履歴書に記載することが可能になります。
特に社会人の場合、企業はメンタルヘルスの問題を抱えている人材の採用を避けたいため、半年以上の離職期間がある人の採用は避けるという傾向があります。
そのため、語学留学などでキャリアに穴が開いてしまっている場合、書類選考落ちが頻発するなど再就職が難しくなることも珍しくないのですが、学位取得を目標にした留学出ればキャリアダウンやブランクといったものを心配する必要がありません。
また、日本同様に様々な学部が用意されており、国によっては『単位の移行を行いながらカレッジから大学にまで進学する』と言うカリキュラムを作成することも可能です。
- 学位志向の留学は社会人のキャリアダウンが防げる!
- 進学先も日本の単位を利用して世界のスクールから探すことも可能!
●学位志向の留学の欠点とは?
一般的に語学留学と比較して学位取得の留学の難易度は非常に高く、当然のことながら進学希望の大学や学部によっては、難関となることも珍しくありません。
また、学校によっては高額な場合もあり、例えばアメリカやイギリスの大学の学費の場合、年間費用ではなく生活費を含まない純粋な年間学費として800万円を超えることも珍しくありません。
特に、留学生の学費は現地の学生よりも割高に設定されているのが通常ですので、高額な学費には注意が必要です。
- 海外進学は予算との戦い!
分野②:キャリア・インターン
次に2つ目の分野として、社会人などに人気のキャリアアップやインターンシップ生活として働きながら職歴をつける留学が挙げられます。
学位留学が学生から社会人問わず幅広い年齢層から指示を受ける一方、キャリア関連の留学を希望される方は大学生~30代に集中しています。
●キャリア志向の留学の利点とは?
キャリア志向の最大の利点として、実際に海外で働きながらキャリアアップを形成することも可能ですので、「費用的に学位留学より抑えられる!」という特徴があります。
また、社会人の場合には、キャリアデザインをしっかりさせて海外で職歴を積んだ場合、日本の外資系企業だけでなく、日系企業においても即戦力と捉えてもらえるため、帰国時の再就職もかなり有利になります。
- キャリアデザインがしっかりした留学は帰国後の就職も有利に!
●キャリア志向の留学の欠点とは?
一方で、キャリア志向の留学の欠点として、そもそも日本において一定以上の英語力やスキルまたは職歴が必須になるということは言うまでもありません。
特に、キャリアアップを目指した場合、カフェの店員や飲食店スタッフといったものは、将来的に飲食店で働くことを考えているケースなら問題無いのですが、それ以外の方にとってはキャリアアップどころかキャリアダウンへと直結してしまうケースがほとんどになっています。
また、現在、キャリアアップルートに乗ることができている日本人留学生はほとんどいらっしゃらない現実を見ておりますと、一般的に案内されることが多い『語学留学の先にワーキングホリデー』という渡航スタイルを考えていらっしゃるかたは「本当にこのままの留学で良いのか?」再検討されることをオススメいたします。
多くの方は、留学前には「ITや事務等の仕事でキャリアアップ!」とおっしゃられるのですが、ふたを開けると、採用難易度や競争率は日本での数百倍にもなっている状況を目の当たりにして、心が折られてしまうかたも少なくありません。
- 海外の採用難易度は日本の数百倍!
- キャリアアップを目指すも心が折れて帰国する人も珍しくない
私の友人も「仕事が見つからずに帰国した」って言っていました・・。
海外では生計を維持するだけでも大変なのですが、さらにキャリアアップまでを考えると「自ずと難易度が跳ね上がってしまう・・」という訳です!
進学ではこんな学びもできる?
さて、皆様に大きく分けた留学の2分野について知っていただけたところで、続いては「学位留学で進学するとどのような学びがあるか?」というお話をさせていただきます。
一般的に日本で学べる分野は留学先でも可能なのですが、留学生から人気の分野をピックアップしてみましたのでご覧になっていただければと思います。
セールス・マーケティング
大学生の就職先を拡大する意味と、入学のハードルが低いことから、最も人気の進学コースとなります。
このコースさえ卒業しておけば、日本の経済学部のように、その後の就職先が大幅に広がるため、進学先に悩むようであれば絶対に外せないコースとなります。
ただし、当然のことながら英語のハードルは決して低くないため、日本の大学卒業以上の英語力や語学学校で言うとトップクラスの英語力が必要になります。
- インターネットマーケティングやビジネスマーケティングと呼ばれることも!
- 就職先を最大化するならば選択間違いなしです!
ホスピタリティ・カスタマーサービス
将来、外資系ホテルでの勤務や高級レストラン等での就職を考える方にとってオススメのコースです。
セールス・マーケティングと比較して、英語力の難易度が落ちるため、留学生にとって本当にありがたいコースとなります。
ただし、ホスピタリティ系(日本ではサービス系)の仕事は体力に依存して給料が決まるため、年収のピークは30~40歳となり後は下がり始めるのですが、ホスピタリティ系からの他業種への転職は一般的に難しいとされているのでご注意ください。
- オーストラリアなどでは日本人が最も選んでいるとされているコース!
- 入学や卒業は比較的容易だが転職は難しくなる可能性が高い!
ITプログラマー・エンジニア
日本は既にIT後進国となってきていることもあり、日本の未経験者が学ぶITやエンジニアコースと比較して、ほとんどの英語圏の国のITプログラマー・エンジニアはかなりレベルが高くなっています。
また、スクール入学時には授業を理解できて発言できるだけの高い英語力を求められるため、日本でSEとして活躍していた人でも入学が困難な場合も珍しくありません。
ただし、入学さえしてしまえば、在学中に企業からの就職オファーが貰えるなど、AIやロボットによる進化により将来の職業が不安視される状況となっている中で、最も固い進学先の1つとなっています。
- 日本のIT系の技術力は世界の英語圏の国々と比較して大きく遅れている
- 入学・卒業さえすれば約束された未来が手に入る!
医師・看護師・薬剤師・医療
医療関係の進学は、将来を考えて最も固い進学先として考えられていますが、日本の看護師さんや薬剤師さんが思っていらっしゃる以上に高いハードルとなっている分野です。
進学時に求められる英語力は、ハーバード大学やケンブリッジ大学等の入学基準と同等レベルの英語力となっていることも珍しくなく、在学年数も長期化するため留学費用は膨大な金額になります。
そのため、医療や医学としての知識や経験があっても、英語力や金銭的な問題から進学を諦める人が多いのも医療圏分野の特徴になります。
- 医療系で英語が得意な人材は少ない
- 膨大な留学費用は大きな問題!
保育士・介護士
保育士や介護士は世界的に需要の高い職業となっており、コロナ禍においては親が在宅に変わる中で大規模なリストラが行われた職業になりますが、現在では、保育士も介護士も需要はうなぎ登りとなっています。
国によって資格の内容や条件にバラつきがありますが、このコースを卒業さえしていれば永住権も取得できる国も少なくなく、日本人看護師のかたが将来的な移民を目指して介護士希望で進学されるケースも多いです。
ただし、日本同様に保育士・介護士は体力依存の仕事に分類されていることもあり、他業種と比較して給料が上がりにくいというマイナス面があります。
- 看護師から介護士に転身する人も多い!
- 保育士・介護士は上がらない給料との戦いになることもある
グラフィック・映像
グラフィックや映像系の留学は、男女問わずに希望されるかたがとても多い分野です。
入学前に高い英語力にプラスしてポートフォリオの提出が必要になるため、日本の芸術系の専門学校のように、0スタートではないので注意が必要です。
また、本格的な機材を使用する学校が多いため、学費はセールス・マーケティングやホスピタリティコース等の軽く2~3倍になるため諦める人も珍しくありません。
また、最近ではAIの発達によりグラフィック・写真・アート・デザインなどが全て代用されることが分かってしまったので、将来的に大幅な衰退が予想される分野になってしまっているので、これからの進学には注意しておきたいところです。
- 将来的に需要が落ちる可能性が高い分野になった
- 目指すならTOPレベルを目指す必要がある!
演劇・舞台
海外での舞台や俳優・女優を目指される方からのご相談が多い留学分野になります。
当然のことながら、英語力はネイティブレベルが必要になりますが、ハードルを少し低めに設定してくれている学校もあります。
ただし、当然ですが中途半端な英語力ではないので、少なくともTOEIC 800点以上を意識しておいていただければと思います。
また、「才能と人脈が全て!」といわれる分野でもあるため、進学するとハイレベルな競争にさらされることも覚えておいてください。
- 有名な先生が教えてくれるスクールもある!
- 卒業後は演劇や舞台で培った話術を活かして営業などに転身するケースも!
デザイン・アート
ここ数年一気に留学相談が増えた分野が、デザインやアート系の留学です。
特に、デザイン系ではプロダクトデザインやインダストリアルデザインといった、日本で学ぶことがなかなか難しい分野を海外で学ぼうとする方々が増えています。
また、『グラフィック・映像』分野と同様に、AIの発展により将来的にはTOPレベルの人しか生き残れない分野になってきているため、進学時には注意が必要です。
また、芸術分野への進学は、日本の芸大などと同様に他の分野と比較してかなり高めに学費が設定されていることも忘れないでください。
- TOPレベルのアーティストを目指す必要がある!
- 将来のAIによる影響も考えた進学をする!
美容・コスメ・マッサージ
美容に興味のある女性だけではなく、性別を超えた方々から人気を集めているコースとなります。
特に海外では、性別に対する差別にはとても厳しいので、こうした分野にLGBTsの方でも自由に進学できるのが嬉しいところです。
ただし、美容系の留学時に注意する点としては、進学先によっては政府機関に認可されていないスクールも数多くあるため、ビザトラブルや将来的に永住権取得を目指した時にマイナスな影響とならないように注意してください。
- 政府に認可されていないスクールではビザがでないケースも!
ダンス・バレエ
ダンスやバレエを専門的に学ぶことを目指す留学になります。
スクールによっては完全な寮生活になったり、場合によっては入学の年齢制限があったりしますが、専門性が高いためほとんどのスクールはかなり高額な授業料に設定されています。
ただし、将来の成功ルートに乗るためには、どうしても留学が必須になる分野でもあるため、留学生だけでなくご家族からの相談も多いのがダンスやバレエ留学の特徴となります。
- 留学費用はかなり高額になることは覚悟!
音楽・作曲家・歌手・演奏家
音楽系の留学と一括りにいっても、実は、クラシック分野からポップス、ロックなどのジャンル、それに歌や楽器、または作曲家や指揮者など多岐に渡ります。
当然、目指す先によって学ぶ内容は大きく異なってくることになりますが、どれも専門性が高いため、スクールや先生によって信じられないほどにレッスン費用が高くなっています。
特にクラシック系は、正直いって一般的なご家庭にとって進学は難しく、裕福なご家庭だけが進学できるような状況です。
- 音楽留学はご家庭の状況も考える必要がある!
こんなにたくさんのことが留学で出来るんですね!知りませんでした!
そうなんです!日本と同じように海外でも学ぶことができます。ただ、注意すべきは費用で、日本国内と同じようにはいかないということは念頭に置いておきましょう!
キャリアアップの厳しい現実
さて、学位や進学の分野について、どのようなものが学べるか知っていただけたところで、ついてはキャリアアップの留学についてお話していきます。
実は、キャリアアップやインターンシップなどを目指した留学は、皆様が想像していらっしゃる以上に困難を極めることがありますので、ぜひ以下をご覧になっておいていただければと思います。
海外インターンシップの難易度は高い
日本は人材不足の国のため、例えば、「企業でインターンシップをしよう!」と考えたときに、少なくとも希望するような分野で働けることを想像されるかと思います。
しかし海外では、例えばアメリカに留学される場合、イギリス人やカナダ人または、フランス人にブラジル人といった方々が、あなたのインターンシップ枠獲得のライバルとして登場してきます。
当然のことながら、欧米各国の方々や中南米の方々は見た目だけでなく、発言力や英語力でも圧倒的にレベルが高い方が多いため、日本人である我々にとって非常に大きな壁となります。
正直、人と話すのが恥ずかしいと思っていらっしゃる方の場合、「インターンシップの面接にさえ、こぎつけることができないレベル」だとお考えいただければと思います。
- 企業が留学生向けにインターンシップを募集していないケースも多い!
- キャリアアップができるインターン先は競争率がかなり高い!
学校のサポートも視野に入れる?
そのため、キャリアアップの留学を考える場合、学校関連のコネクションを利用するのが得策となります。
例えば、カナダではCo-opという制度があり、研修生として有給で働くことを学校や政府がサポートしていたりします。
そうした制度を上手に利用して、最初の1歩のハードルを下げることが、留学先でキャリアアップする最大の方法だと覚えておいていただければと思います。
現地企業で正社員として就職するようなことがあれば、現地の日系の雑誌・新聞社が取材に来ることもあるほど、『日本人が海外で正社員として就職をする事は珍しい』ので、留学計画の大切さが大きなポイントとなってきます。
- スクールによるキャリアサポートも視野にいれる!
- キャリアサポートが弱いスクールもあるので注意する!
勝負の分かれ目は留学準備
さて、それでは皆様には、最後に留学の成果を分ける『勝負の分かれ目となる留学の準備』について知っていただければと思います。
正直言って、先ほどご紹介した学位・進学志向の留学やキャリアアップ志向の留学も、留学としての難易度で言えばMAXに近いものになります。
そのため『留学前からの準備』や『誰に相談するのか?』が非常に重要になってきます。
そこで、最後に失敗しない留学相談の流れについてご紹介させていただきます。
留学相談の流れ
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- Step.1 留学のプロに相談する(留学8ヵ月前)
- 相談のタイミングとしては8ヵ月がベストです。
海外の学校は開校状況が大きく変わるので、1年以上先の留学相談は、受ける側も困難を極めます。
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- Step.2 アドバイスを受け行動開始(留学8ヵ月前)
- 英語の勉強だけでなく、現地でのポートフォリオなども準備します。
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- Step.3 ビザ・航空券なども手配(留学6ヵ月前)
- 航空券は半年前に購入すると割引が付いていることがあります。
留学カウンセラーに相談しながら、希望に合ったものを提案します。
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- Step.4 留学前にできることを追い込む(留学3ヵ月前)
- 留学まで3ヵ月を切ると急に慌ただしく準備が始まります。
引っ越しや役所の手続きなども行います。
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- Step.5 やり残したことがないようにする(留学1ヵ月前)
- 日本でやり残したことがないように準備してもやり残したことが生まれます。
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- Step.6 いよいよ留学へ
- 準備万端で海外に旅立ちます。
- 留学成功のためには『成功するための留学計画』が必須!
いきなり留学にいくとか「運だけに頼る!」という意味ですもんね!
正直、スクールの案内や紹介なんて「留学の成功には関係ない!」と思うこともあります。
成功するかどうかは、その後の将来まで考えた計画が全てだと思います!
こんな留学が人気!留学先で何を学ぶか迷ったら?まとめ
さて皆様、今回の海外留学で学べることに関してのお話はいかがだったでしょうか?
コロナ以降は、留学生のメンタル的なケアが必要になることが増えており、今後は留学会社の需要がかなり伸びてくる事も予想されています。
そこで、もしこちらにいらっしゃる皆様にとって、気に入った留学会社が見つかっていないようであれば、最後の相談先としてココア留学の門をたたいていただければと思います。
他社の案内とは違って、皆様の才能やスキル、そして将来のビジョンに言及した留学に出会うことになると思います。