こんな留学が人気!留学先で何を学ぶか迷ったら?

留学希望者の生徒さんから「英語のためだけに留学する時代は古いと聞いたのですが、英語以外に何を学んだら良いですか?」とご相談をお受けすることがあります。
この時、相談者のほとんどが『留学先で何が学べるのかも知らない』という状況だったりいたします。
そこで、ここでは一般の留学では伝えられることのない、語学以外の留学の学びについてお話をさせていただきたいと思います。
留学で学べる2分野とは?

初めに留学で学べる2分野について詳しくご紹介させていただきます。
留学先で学べるものといっても、実は、皆様が思っていらっしゃる以上に数が多く、正直、例を挙げるとキリがありません。
そこで、まずは皆様に大きな2つのジャンルとその特徴についてご紹介させていただきたいと思います。
学位・学歴
留学で学べるものとして1つ目の分野として挙げられるものは、いわゆるオーソドックスな留学の形で、カレッジや大学などに進学して学位や学歴として残せるものを指します。
学位志向の留学の利点
日本での就職活動を考える場合、語学留学では履歴書に記載することはできませんが、学位留学であれば記載が可能になります。
また、日本同様に様々な学部が用意されており、国によっては『単位の移行を行いながらカレッジから大学にまで進学する』と言うカリキュラムを作成することも可能です。
学位志向の留学の欠点
一般的に語学留学と比較して学位取得の留学の難易度は非常に高く、当然のことながら進学希望の大学や学部によっては、難関となることも珍しくありません。
また、学校によっては高額な場合もあり、例えばアメリカの大学の学費の場合、年間費用ではなく生活費を含まない純粋な学費として600万円を超えることも珍しくありません。
特に、留学生の学費は現地の学生よりも割高に設定されているため、注意が必要です。
キャリア・インターン
次に2つ目の分野として、社会人などに人気のキャリアアップやインターンシップ生活として働きながら職歴をつける留学が挙げられます。
学位留学が学生から社会人問わず幅広い年齢層から指示を受ける一方、キャリア関連の留学を希望される方は大学生〜30代に集中しています。
キャリア志向の留学の利点
キャリア志向の最大の利点として、実際に海外で働きながらキャリアアップを形成することも可能ですので、費用的に学位留学より抑えられると言う特徴があります。
また、海外で職歴を積んだ場合、日本の外資系企業だけでなく、日系企業においても即戦力と捉えてもらえるため、帰国時の再就職もかなり有利になります。
キャリア志向の留学の欠点
一方で、キャリア志向の留学の欠点として、そもそも日本において一定以上の英語力やスキルまたは職歴が必要になることも珍しくありません。
また、海外では現地のカフェや飲食店といった『日本では学生のアルバイトの定番』とも言えるようなアルバイトのお仕事でさえ、就職ができると周りから驚かれるレベルとなります。
そのため、ITや事務等の仕事でキャリアアップを考えていらっしゃる皆様も多いのですが、その難易度は、日本での就職の軽く何百倍にもなっているとお考えいただければと思います。
進学ではこんな学びもできる?

さて、皆様に大きく分けた留学の2分野について知っていただけたところで、続いては「学位留学で進学するとどのような学びがあるか?」というお話をさせていただきます。
一般的に日本で学べる分野は留学先でも可能なのですが、留学生から人気の分野をピックアップしてみましたのでご覧になっていただければと思います。
セールス・マーケティング
大学生の就職先を拡大する意味と、入学のハードルが低いことから、最も人気の進学コースとなります。
このコースさえ卒業しておけば、日本の経済学部のように、その後の就職先が大幅に広がるため、進学先に悩むようであれば絶対に外せないコースとなります。
ただし、当然のことながら英語のハードルは決して低くないため、日本の大学卒業以上の英語力や語学学校で言うとトップクラスの英語力が必要になります。
カスタマーサービス
将来、外資系ホテルでの勤務や高級レストラン等での就職を考える方にとってオススメのコースです。
セールス・マーケティングと比較して、英語力の難易度が落ちるため、留学生にとって本当にありがたいコースとなります。
IT・エンジニア
日本のITやエンジニアコースと比較して、ほとんどの英語圏の国はレベルがかなり高いです。
また、入学時には高い英語力を求められるため、日本でSEとして活躍していた人でも入学が困難な場合も珍しくありません。
ただし在学中に企業からの就職オファーが殺到するなど、IT・エンジニアコースを卒業すると将来の高給与がほぼほぼ約束されます。
医師・看護師・薬剤師・医療
医療関係の進学は、日本の看護師さんや薬剤師さんが思っていらっしゃる以上のハードルとなっています。
基本的に進学レベルで求められる英語力は、ハーバード大学やケンブリッジ大学等の入学基準と同等の英語力となります。
そのため、医学としての知識はあっても、英語力で入学ができない方もいらっしゃいます。
保育士・介護士
保育士や介護士は世界的に需要の多い職業で、保育士はコロナの影響で世界的に大多数の解雇処分がありましたが、介護士の需要はうなぎ登りとなっています。
国によって資格の内容や条件にバラつきがありますが、このコースを卒業さえしていれば永住権も取得できるルートとなります。
グラフィック・映像
グラフィックや映像系の留学は、日本からの相談者がかなり多い分野の留学といえます。
入学前に高い英語力にプラスして、ポートフォリオの提出が必要になるので、日本の芸術系の専門学校のように、0スタートではないので注意が必要です。
また、本格的な機材を使用する学校が多いため、学費は基本的にセールス・マーケティングやホスピタリティコース等の軽く2倍〜3倍になります。
演劇・舞台
海外での舞台や俳優・女優を目指される方からのご相談が多い留学分野になります。
当然のことながら、英語力はネイティブレベルが必要になりますが、ハードルを少し低めに設定してくれている学校もあります。
ただし、当然ですが中途半端な英語力ではないので、少なくともTOEIC 800点以上を意識しておいていただければと思います。
デザイン・アート
ここ数年一気に留学相談が増えた分野が、デザインやアート系の留学です。
特に、デザイン系ではプロダクトデザインやインダストリアルデザインといった、日本で学ぶことがなかなか難しい分野を海外で学ぼうとする方々が増えています。
こちらも芸術系の進学となるため、進学に関する学費は高めに設定されているのでご注意ください。
美容・コスメ
美容に興味のある女性だけではなく、性別を超えた方々から人気を集めているコースとなります。
特に海外では性別に対する差別にはとても厳しいので、こうした分野にLGBTsの方でも自由に進学できるのが嬉しいところです。
ダンス・バレエ
ダンスやバレエを専門的に学ぶことを目指す留学になります。
完全に専門的な留学になるため、完全な寮生活になったり、入学の年齢制限があったりもします。
当然のことながら費用は、日本のスクールとは比べ物にならないとお考え下さい。

こんなにたくさんのことが留学で出来るんですね!知りませんでした!

そうなんです!日本と同じように海外でも学ぶことができます。ただ、注意すべきは費用で、日本国内と同じようにはいかないということは念頭に置いておきましょう!
キャリアアップの厳しい現実

さて学位や進学の分野について、どのようなものが学べるか知っていただけたところで、ついてはキャリアアップの留学についてお話していきます。
実は、キャリアアップやインターンシップなどを目指した留学は、皆様が想像していらっしゃる以上に困難を極めることがありますので、ぜひ以下をご覧になっておいていただければと思います。
海外インターンシップの難易度は高い
日本は人材不足の国のため、例えば、「企業でインターンシップをしよう!」と考えたときに、少なくとも自分の希望するような分野で働けることを想像されるかと思います。
しかし、海外では、例えばアメリカに留学される場合、イギリス人やカナダ人または、フランス人にブラジル人といった方々が、あなたのインターンシップ枠獲得のライバルとして登場してきます。
当然のことながら、欧米各国の方々や中南米の方々は見た目だけでなく、発言力や英語力でも圧倒的にレベルが高い方が多いため、日本人である我々にとって非常に大きな壁となります。
正直、人と話すのが恥ずかしいと思っていらっしゃる方の場合、「インターンシップの面接にさえ、こぎつけることができないレベル」だとお考えいただければと思います。
学校のサポートも視野に入れる
そのため、キャリアアップの留学を考える場合、学校関連のコネクションを利用するのが得策となります。
例えば、カナダではCo-opという制度があり、研修生として有給で働くことを学校や政府が後押ししていたりします。
そうした制度を上手に利用して、最初の1歩のハードルを下げることが、留学先でキャリアアップする最大の方法だと覚えておいていただければと思います。
現地企業で正社員として就職するようなことがあれば、現地の日系の雑誌・新聞社が取材に来ることもあるほど、『日本人が海外で正社員として就職をする事は珍しい』ので、留学計画の大切さが大きなポイントとなってきます。
勝負の分かれ目は留学準備

さて、それでは皆様には、最後に留学の成果を2分する『勝負の分かれ目となる留学の準備』について知っていただければと思います。
正直言って、先ほどご紹介した学位・進学志向の留学やキャリアアップ志向の留学も、留学としての難易度で言えばMAXに近いものになります。
そのため『留学前からの準備』や『誰に相談するのか?』が非常に重要になってきます。
そこで、最後に失敗しない留学相談の流れについてご紹介させていただきます。
留学相談の流れ
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- Step.1 留学のプロに相談する(留学8ヶ月前)
- 相談のタイミングとしては8ヶ月がベストです。
海外の学校は開校状況が大きく変わるので、1年以上先の留学相談は、受ける側も困難を極めます。
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- Step.2 アドバイスを受け行動開始(留学8ヶ月前)
- 英語の勉強だけでなく、現地でのポートフォリオなども準備します。
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- Step.3 ビザなどに航空券なども手配(留学6ヶ月前)
- 航空券は半年前に購入すると割引が付いていることがあります。
留学カウンセラーに相談しながら、希望に合ったものを提案します。
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- Step.4 留学前にできることを追い込む(留学3ヶ月前)
- 留学まで3ヶ月を切ると急に慌ただしく準備が始まります。
引っ越しや役所の手続きなども行います。
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- Step.5 やり残したことがないようにする(留学1ヶ月前)
- 日本でやり残したことがないように準備してもやり残したことが生まれます。
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- Step.6 いよいよ留学へ
- 準備万端で海外に旅立ちます。
こんな留学が人気!留学先で何を学ぶか迷ったら?まとめ

さて皆様、今回の海外留学で学べることに関してのお話はいかがだったでしょうか?
正直、コロナによって海外の学校は壊滅的な打撃を受けているだけでなく、講師の欠員や教材の不足等が発生しているスクールも少なくありません。
特に渡航の準備の難易度は、コロナ前の留学と比較して、情報収集や対応準備それにミーティング時間として軽く10〜20倍になっています。
特に、留学生のメンタル的なケアが必要になることが増えており、今後は留学会社の需要がかなり伸びてくる事も予想されています。
かなりの激務状況となっていますが、もしこちらにいらっしゃる皆様が、気に入った留学会社が見つかっていないようであれば、最後の相談先として、ココア留学の門をたたいていただければと思います。
おそらく一般ではできないステージの留学をカウンセラーから推奨されることになるかと思いますので。