社会人留学で知っておきたい高速化・効率化する学び!
今回は留学やワーキングホリデーにもつながる知識として、学校での学びと市場での学びの違いについて、社会人と学生を題材にしてご紹介させていただきたいと思います。
「市場での学びとは一体なんだろう?」と思われる方もいらっしゃいますが、よろしければ最後までお付き合いいただければと思います。
学びの高速化が起きている?
多くの方はなんとなく気づいていらっしゃるのですが、教育者として現場に長年携わっておりますと、実は、毎年のように『学び』と呼ばれるものは高速化していることを感じることになります。
良くある学びの高速化とは?
例えば、日本の私立学校の中には、公立学校では3年をかけて学ぶ教育課程を授業の効率化や質の強化により2年で学ぶことに成功し、余った1年をテスト対策期間としている学校もあります。
また、海外では優秀な学生に対して『飛び級』と呼ばれる制度を利用して、小学生でも学ぶ期間を大幅に短縮して大学に入学できるようなシステムを持っている国があり、学生の学習期間に差を設けているケースもあります。
他にも、『トランスナショナル高等教育』といって海外での学位取得を短縮化させるために、例えば、日本と海外大学の提携により、2国・2学校の学位が取得できる制度も広まってきています。
このように、パッと思い浮かぶだけでも日本や世界では『学び』と言うものの速度が上っていることについて気づいて頂けるかと思うのですが、それではどうして学びを高速化し、期間を短縮させるようになってきているのでしょう?
- 私立中学や私立高校では授業速度をはやめて受験対策をしている
- 2国・2学校の学位を同時に取得ができる!
学びを高速化・短縮化させる理由とは?
学びが高速化・短縮化させる方向で動いている最大の要因は、現代社会の人々が高速化・短縮化・効率化を求めるようになったためです。
例えば、ディズニーランドではプレミアアクセスといって有料であっても並ぶ時間を短縮できるチケットが販売され注目が集まっていたり、違法判決が出ていますが、『ファスト映画』といって映画を短縮したものを動画サイトに公開したら100~200万再生を超える人気になったりと、世界は時短に向かっています。
また、YoutubeやInstagramでYoutubeショートやReelsといったショートムービーが人気となっているのも、世界が時短に向かっているという背景を意識したものであるといえます。
それと同じように教育分野にも時短の波は押し寄せており、コロナ以降は特に、学びの高速化や短縮化を希望されるかたが増えているという状況となっています。
- 学びを高速化・短縮化させたい人が増えてきている!
- 時間を無駄にした人も増えてきている!
高速化した学びが評価される?
学びが高速化していく中で、実は、社会も変化に対応して学びを効率的に短期間で行った人であればあるほど評価・優遇されるような社会構造となってきています。
最近では、幼少期から英語教育を受けることを目的とした、保育園・幼稚園での英語教育やインターナショナル・スクールといったものが人気を集めており、学びを早期化させることで、中学・高校時代の学習を効率化させ受験を有利にする動きも出てきており、富裕層のご家庭などを中心に圧倒的な人気を集め高い評価を受けています。
また、10~12歳の小学生が16~18歳の高校生と比較して同等もしくは同等以上の成績を収めた場合、小学生に対しては高校や大学からの進学オファーなどはもちろん、多額の奨学金が集まるのも学びを高速化したことに対する評価だと言えます。
つまり、学びは学生でさえ高速化されている中、社会で活躍・安定して生きていくには、学びを高速化・効率化させることで社会的に高評価や優遇措置を受けることは社会人にとっても必須となってきいます。
- 効率化された学びは社会的に評価される!
- 学びの高速化や効率化が社会人にも必須な時代に!
ダラダラと英語の勉強をしていました・・。
時間を掛けて勉強しなくてはいけない物事もありますが、社会人の場合は時間もないので効率が悪いと評価されにくいですよね・・。
学びにより手に入れるべきものとは?
「学びの効率化や高速化をすると社会的に高評価を受けられますよ?」というお話をすると、必ず、「私は絵や芸術を効率的に学んだのですが社会は評価してくれませんでした!」や「仕事をしながらヨガの資格をとったのに想像以上に講師の給料が低かった・・」などと言われることがあります。
実は、ただ単純に「学びを効率化や高速化をすれば社会的に評価される!」ということはなく、評価されるためには一定の基準やルールが存在しています。
社会貢献できる学びは評価される!
学びの対象としては、一般社会で評価されるものでなければダメで、更に、学びを高速化させたものが社会的に有益な学問だと判断されているものであればあるほど良い待遇を受けられることになります。
例えば、社会的に貢献度合いが高い職業として世界的に評価されている医療の業界でイメージして頂けると分かると思いますが、「15歳で〇〇大学の医学部を卒業した!」や「17歳で○○病の原因をつきとめた!」というケースですと世界中から奨学金や研究費用つきでの進学オファーが貰えることになります。
また、社会人の場合ですと、企業内で取得するテストや資格に短期間でパスすると企業内で良い評価が貰えることがあると思いますが、それは企業が1つの社会を形成していて、企業が指定した資格を取得することが企業(社会)への貢献へと繋がるためです。
- 社会で評価される学びを高速化・効率化すると評価されやすい!
需要が高い職業の学びは評価される!
次に、社会貢献になる分野にて学びを短縮化しても評価されにくいケースがあることについてご紹介させて頂きます。
例えば、絵や音楽などアートの世界において、世界平和や差別など社会的に貢献度が高いテーマを専攻し、学習期間を短くして卒業したとしても、全ての卒業生に対して社会が高く評価してくれるとは限りませんよね?
それは社会的に貢献度が高い分野であったとしても、需要よりも供給側が圧倒的に多くなっているためで、つまり、アートの世界は社会貢献をしたい人が多すぎてしまい、社会からの需要は既に満たされてしまっているため、学びを短縮しても評価されないケースがある訳です。
それが、社会的な需要が高い、つまり人材不足だといわれている分野である看護や介護分野それに医療分野、または、ITやエンジニアそれにテクノロジー分野だと、供給が足りていないため学びを高速化・効率化すると社会から高い評価を受けることに繋がります。
- 需要に供給が追い付いていない分野の学びを高速させると高い評価を受けられる!
難易度では評価されにくい!?
また、多くの方は難易度が高いものに対して「学びを高速化させると評価される!」と思っていらっしゃいますが、学びは難易度が『難しい・簡単』だけで『評価される・評価されない』が決まらないこともあるので注意が必要です。
例えば、「1年間必死に勉強して東京大学に受かったよ!」や「半年勉強しただけで英検1級が取得できた!」というケースでは、「本当に凄い!どうやって勉強したの?」と、高い難易度に対して学びの期間を短時間化させたことに高評価が得られます。
一方で、「1年間必死に勉強して家電の商品コードを1万個覚えました!」や「半年勉強しただけでカレーの香辛料の種類と効果をほぼ全て覚えた!」といわれても、難易度はなんとなく高いことが分かるのですが、一部の人から一定の評価を受けることはあっても一般的に幅広く評価されることはないです。
つまり学びというものは、単に「高難易度のものに挑戦すれば評価される!」というものでもないということも、少しだけ覚えておいて頂ければと思います。
- 高難易度のものを学んだとしても社会的に評価されないこともある!
ほんとだ!
何を学ぶかが、こんなに大切だとは考えたことなかったです!
社会的に評価を受けようと思ったら「何をどのくらいの期間を掛けて学ぶのか?」が大切だと分かってきますよね!
失敗とチャレンジのタイミング!
さて、こちらにいらっしゃる皆様には『学びの高速化』と『何を学ぶか?』の大切さを知っていただけたと思うのですが、続いては、学びを高速化させる方法について案内させていただきたいと思います。
特にこちらでお話する内容は、どうしても学びの期間を短くする意識の低い日本人にとって苦手な分野となるのですが、社会人の皆様にとって役に立つお話となるかもしれませんので良かったらお付き合いください。
失敗を経験する大切さ!
学びを高速化する上で避けて通れない『失敗の数』と言うものがあります。
一見すると失敗することで遠回りをしているように思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実際、世界的に活躍するスポーツ選手やアーティスト、それに学者に至るまで失敗を多数経験しなかった人は1人もいらっしゃいません。
それ以上に、彼らの多くは、学びを高速化させることにより、他の人たちよりも圧倒的多くの失敗を経験していることさえ珍しくありません。
失敗の回数が一流へと繋がる?
例えば、あの天才バスケとプレイヤーと言われたマイケル・ジョーダンは、常人の何百万、何千万、何億倍もの数シュートに挑戦し、常人の何百万、何千万、何億倍ものシュートミス、いわゆる失敗を経験しています。
また、アイススケートを経験したことがある方であれば分かると思いますが、リンクの周りの手すりにしがみついていつまでも手を離して滑り出すことができない人よりも、転ぶ恐怖に打ち勝ち、リンクの中央へと歩みを進めた人の方が、ド派手に転ぶことも多いですが上達するのも早いですよね?
つまり、学びを高速化すると言う事は、失敗までの距離もまた最短および最多にすることにもなると少し覚えておいていただければと思います。
- 失敗回数が多い人ほど成功ルートに乗っている可能性がある!
失敗を許されない社会人!
しかしながら、社会人になり社会と呼ばれる市場に飛び出してしまうと、あらゆる場面において失敗が許されない状況が訪れます。
例えば、レストランのウェイターとして働いている人が、お客様に対し飲み物を不注意でこぼしてしまったとします。
ここまでであれば許される失敗であると考える方もいらっしゃると思いますが、ここで「お客様が白いウェディングドレスを身にまとった花嫁で、会場が結婚式場、そして不注意でこぼしてしまった飲み物が赤ワインだとしたら・・」この失敗を許す人は多くないと思います。
しかし、その赤ワインをこぼしてしまったウェイターが『研修中の10代の高校生』であったとしたら、急にウェイターのことを責める人よりも、そこにキャスティング(配置)した経営者を責める人が多くなるのではないでしょうか?
同じ失敗なのに不思議ですよね?
学生の学びが最速になる理由!
つまり、このように社会人となり学びの場が市場となってしまうと『許されない失敗』という物が出てきてしまうのですが、学生と言うステータスでは許されない失敗は少ないと言うことが分かります。
こちらにいらっしゃる皆様の多くは、既に社会人としてご活躍されていらっしゃる方だと思いますが、「もし可能であれば学生と言うステータスに戻られることによって短期での成長や成功が近づくこともある!」と言うことを知って頂けたら嬉しいです。
もちろん、短期的な成長や成功は、先にご紹介させて頂いた通り学習期間の短縮に成功しているということですので、社会的に評価されるのは間違いありません。
- 社会人の学びはどうしても遅くなる傾向がある
- 学生というステータスが学びを加速させる!
「学生に戻って学びを高速化すれば社会的に評価される可能性もある?」ということですね!
あとは、先にお伝えしたように社会からの需要と供給などを考えて、学ぶ内容を決定することも忘れないでください!
社会人の留学成功へ3プロセス
それでは最後に、「理想的な学びを高速化・効率化させた留学とはどのようなものなのか?」というモデルプランをお作りしてみましたのでご覧になっていただければと思います。
留学成功プロセス!
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- Step.1 留学での学びの期間を高速化する
- 近年ではハイブリッド留学と呼ばれるオンラインと留学期間を組み合わせたような留学があり、日本にいる時点から進学プログラムをスタートさせて、留学先では語学学習期間を少なくして実習をメインにすることも可能です。
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- Step.2 学びの期間で実践を積む
- 英語を学ぶだけでなく、英語を使ってインターンシップなどの実践経験を積む事をお考え下さい。学生というステータスを使って、ドンドン失敗できるような留学計画を盛り込みます。
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- Step.3 経験からキャリアに
- インターンシップを経験したなら、正社員として海外でキャリアを積み上げていきます。
アルバイトではキャリアに入らないので、季節労働者や期間労働者ではなくフルタイムで働くことを目指します。
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- LAST 成功と継続段階
- ここまでこれた方は、成功者として他者に質問される立場になっています。
あとは継続して学びを得るために、経験を他者に伝えていくことで新しい学びを得るようにもしてください。
- 留学先での学びを高速化させて社会的に評価を得る!
- 学びの期間には失敗できる環境を取り入れる!
ありがとうございます!
年齢的に留学について迷っていましたが、学びの期間を短縮化させることで前向きに考えられるようになってきました!
社会人の皆様には『マイクロクレデンシャル』といって大学や大学院の特定単位だけ取得するという学びの高速化の方法もありますので、担当者に聞いてみてくださいね!
社会人留学で知っておきたい高速化・効率化する学び!まとめ
さて、今回は社会人の学びについての高速化と、失敗とチャレンジするタイミングやステータスについてのお話をさせていただきました。
一部の方は反対される方もいらっしゃるかと思いますが、こうした失敗を重ねる事が成功に繋がるという社会の状況はこれからもますます加速していくことが考えられています。
例えば、 IT分野や3Dプリンター事業、バーチャル環境など、今どんどんと伸びている分野はチャレンジと失敗を安価に多数積み上げることができたり、提供できることで伸びていたりします。
当然、失敗をしたくない方が多いかと思いますが、もし、そうした失敗をステップにして頂ける方がいらっしゃいましたら、是非、ご相談頂けましたら幸いです。
平坦な道ではないかも知れませんが、少なくとも目的までの道筋と実現性の最大化はさせて頂けるかと思います。