コロナ禍で世界の留学に起きた恐るべき変化とは?
コロナにより世界中の生活スタイルや仕事、食生活など様々なものが一変しました。
その流れは海外留学にも例外無く訪れ、これまでの古い留学を一掃することになりました。
そこでここでは、これから海外留学を考えていらっしゃる皆様と、そのサポートをされるご家族の皆様のために、コロナで起きた留学の変化について詳しくご紹介させていただきたいと思います。
学ぶべきことが変わった
まず初めに、ここにいらっしゃるほとんどの方が『リモートワーク』や『在宅ワーク』または『オンライン授業』という、コロナにより世界中に広まった新しいスタイルの影響を受けたことがあるはずです。
そうした中で、当然のことながら働き方や内容、または学び方や学ぶスタイルが変わったため、『学ぶべき内容』も変わってしまいました。
英語だけでは何にもならない時代へ
コロナ以前の日本人の留学と言えば、『語学留学』や『短期留学』が主流で、その割合は入学者全体の95%以上も占めていました。
このような傾向から、コロナ後の主流は確実に『語学+○○』という留学に変わりつつあり、例えば、『語学+インターンシップ』や『語学+ボランティア』、さらに『語学無しの海外進学』など、これまでの語学留学とは全く違うハイレベルの留学となっています。
大学生以上の留学相談者からは「やっぱり語学だけの留学じゃ、やばいですよね?」と言われる事も少なく無く、留学の最前線に立っていると、英語のためだけの留学は終わりを告げたことを感じずにはいられません。
遊びの留学が無くなった
また、コロナ前の留学と言えば「遊びたいです!」でも「遊びと言うと恥ずかしいから、留学という形で海外を満喫したい!異文化交流したい!」と言う方々も多かったですが、こうした方々もパタリといらっしゃらなくなりました。
例えば、スノーボードやサーフィンをしたいと言う方のほとんどは、アルバイト生活のその日暮らしを希望されていらっしゃいましたが、今では「海外で栄養学を学び、帰国後に活かしたい」や「フィットネスで学位を修め将来の起業に活かしたい」など、意識レベルが高い方が本当に多くなりました。
コロナにより、完全に時代はキャリア思考に変化していることを感じています。
留学中のサポートが激増している
次にコロナ後の留学の特徴として、『留学中のサポートが激増している』傾向がございます。
留学手配が超難易度となった
コロナにより、これまでのように気軽に海外旅行ができる時代ではなくなってしまったことは言うまでも無いのですが、海外渡航の難易度や帰国のための準備など、当時と比べ、やるべきことが膨大な量となっています。
さらに、当然のことですが、入国や帰国時に必要な事は国や州により全く異なっており、その変更は『毎週必ず』と言って良いほど行われています。
その情報のアップデートはもちろんですが、ご案内内容も大きく変わるため、渡航難易度はコロナ前と比較して、高くなってしまっているということは言わずともわかることでしょう。
ただでさえ、留学で学ぶ内容のレベルが上がっているのに、渡航難易度まで高いというのですから、私たちの留学サポートが大変なことになっていることは、少しご想像していただけるのではないかと思います。
精神的なサポートが激増
次に、渡航後のサポートもまたコロナによりその重要性が増してきています。
コロナにより、留学中に心を痛めてしまう方も少なく無く、そうした方々への定期的なご連絡が非常に重要になってきています。
特に、頻繁に連絡がある方であれば安心できるのですが、心に問題がある方の場合は、連絡に大きな波があったり、連絡を入れても塞ぎ込まれてしまっていることもあります。
本当にちょっとしたことなのですが、ココアで行なっている毎月のご様子伺いを喜んで頂けるかたや、心待ちにして頂けているかたの多さには嬉しい反面、精神的なサポートの大切さを感じます。
特に留学会社のように営利団体ではなかなか難しいのですが、カウンセラーと留学生がきっちりと向き合い時間を取り話を聞くことは、留学のクオリティに深く影響が出ています。
帰国後のサポート依頼も急増
次に、留学から帰国後のサポート依頼が急上昇しています。
海外にいるとどうしても「日本の最新の就職状況についての知識」や「何を学べば良いのか?」という不安が大きくなります。
それはコロナ前も同じと言えば同じなのですが、皆様が気にされていらっしゃるのは、日本の就職トレンドや今後の傾向という未来を見据えたものです。
例えば良くあるご質問として、「IT業界の需要が増えているからウェブデザイナーになりたいと思っています。海外で学んで帰ると仕事に活かせますよね?」と言ったものです。
ITの就職関係に強い人であれば、「ウェブデザイナーとしての仕事は、今後、ますます少なくなっていき、一握りのできる人材のみが生き残れるようになる」と即答するのですが、そうしたことを教えてくれる人や機会がないことが大きな問題となっています。
ココア留学は日本の人材紹介業の免許を取得しているため、留学生に対して就職先やお仕事の斡旋も行っております。
こうした就職や将来の仕事に関する知識やサポートが、コロナ以降の留学生には必須になってきています。
たしかに留学に出る期間って考え方によってはブランクになってますもんね・・。
その通りなんです・・。実は、海外であれば職歴を転々とされるほうが良いよ!と言われることもあるのですが、日本では20代で3回以上の転職経験があるだけでも『ジョブホッパー』と言われ帰国後の就職の難易度が跳ね上がります。
将来を考える人が増えた
さて続いては、先ほど少しご紹介させていただきましたが、留学生の多くがコロナ以降は『将来を考え始めている』という強い印象があります。
先生や指導者を志す人の変化
コロナで、日本でもオンライン授業でパソコンに関する授業が幅広く導入されることになりました。
それに伴い、教師や指導者は必然的にITに関する知識が必要となり、その指導に当たる機会も右肩上がりに上昇しています。
そもそも、そうしたITやエンジニア分野に明るいのであれば、教師として勤務するよりもIT業界に転職した方が残業も少なくなりますし給料は倍以上に跳ね上がるのが現代の日本です。
先生たちのITリテラシーが高いとは決して言える状況ではなく、場合によってはデジタルネイティブ世代やZ世代と呼ばれる、物心がついたときに既にそこにインターネット環境があった子供たちのが圧倒的に詳しいことさえあります。
そのため、先生たちのプライドや尊厳が傷つき、将来を考えて自らの再教育のため留学を志す方も増えています。
世界で働くことを目指す人が増えた
また、コロナ禍により自由な働き方ができることを知った人たちの中には、世界中で自由に働くことを求めスキルアップやキャリアチェンジを志す方が増えています。
それも、半年程度の学びではなく、本格的に2~3年の学びを希望される方が大部分となっており、甘くない働き方だと知りながらも「挑戦したい!」という方が増えています。
コロナで変わった新しい留学
これまでコロナによって変化した留学についてあれこれとお話しさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
「なるほど」と思われたり「うーん、このままではまずいな!」と思われた方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで最後に、「こんな留学を考えていたら古いかもしれません」というチェックリストのようなものをご用意させていただきましたので、皆様の考えていらっしゃる留学と見比べいただければと思います。
留学診断チェクリスト
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- Step.1 語学留学がメインの留学
- もし大学生以上の方が語学留学が主軸となる留学をお考えでしたら、既に古い留学となっている可能性があります
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- Step.2 日本にながらオンライン留学
- オンライン留学は滞在費を抑えられるので、目的さえしっかりしていれば活用するメリットは多々ありますが、デメリットもあることをお忘れなく
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- Step.3 海外の友達を作りたい
- 今の時代オンラインゲームでも海外の友人を作る事は可能です
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- Step.4 帰国後は考えない(考えたくない)
- 留学のクオリティに大きな差が生まれます。海外へ移住を目指す場合もプランBが必須です
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- Step.5 今の職と全く関係ない仕事へ転職
- コロナ以降世界のスピードは日本の何倍にもなっています。海外での転職希望はリアルに要注意です
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- Step.6 海外はバイト生活で良い!
- 日本の速度も早まっています。帰国後の浦島太郎は避けられません
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- Step.7 コロナを我慢したから遊びたい
- 遊ぶ留学を希望されると周りは意識の低い日本人ばかりになります。コロナで変わったのは日本の留学よりも世界の留学です
コロナ禍で世界の留学に起きた恐るべき変化とは?まとめ
今回はコロナ後の留学の変化について詳しくご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
留学の最前線、教育の最前線で戦っていますと、あまりの変化の速さについていけない留学関係者がほとんどというのが正直なところです。
それほど、日々状況は目まぐるしく刻々と変わっているとお考えいただければと思います。
ほんとに、昨日までの常識が明日は通用しないという事ばかりで、「もう何十年も留学カウンセリングをやってきたのにその知識が全く役に立たない」ということも珍しくありません。
もちろんこの話をさせて頂いた次の日にも、世界中どこかで何かの教育ルールが変わっています。
もし最先端の留学に触れたいと感じた時はココア留学のことを少しでも思い出していただけたら嬉しいです。
そして最後までご覧になっていただけたことを心より感謝申し上げます。