何かとかかる留学費用。賢く抑える方法とは?
一昔前までは、留学はお金持ちのための学習方法だったり、娯楽のような見られ方をしたこともありましたが、最近では、オンラインで安価に英語を学ぶ機会が増えたり、安さに特化した留学を宣伝する企業が増えたりと、以前と比べると気軽に留学を考えて頂けるようになってきました。
ただ、留学が身近になったとはいえ、海外に行って生活するのですから、安く済むといっても限度があり、費用だけに着目してしまうと、効果が全く得られないような留学になってしまうケースも少なくありません。
そこでここでは、「内容も費用もあきらめたくない!」という方向けに、本当の意味で費用を抑えた留学について考えていきたいと思います。
費用にメリハリをつける!
はじめに、航空券代、保険費用、通信費、学費、滞在費・・・など、出費について例を挙げたらきりのない留学費用についてですが、実は、メリハリをつけることで費用の節約ができることを、皆様はご存知でしょうか?
日本での生活を思い出す!
多くの方は、限りあるお金の中で、「通勤を楽にするためにこの辺りに住む!」や「週末にリラックスするためにプチ贅沢をしてレストランで食事をする!」という風に、譲れない部分にはお金を使い、それ以外の部分では節約して、メリハリのある生活をされていらっしゃると思います。
それは、日本も海外の生活も同じで、保険料、光熱費、家賃、それに交際費など同じように掛かってくるのですが、『払うところには払う』、一方で、『財布の紐を締めるところは締める』ことで、ストレス無く留学費用を節約することが可能になります。
●何を節約すれば良い?
しかしながら、こうした留学の節約についてのお話をすると、必ずと言って良いほど「私の留学は100万円でした!」や「私は50万円だけ握りしめて海外に渡った!」という、安い留学費用について武勇伝のように語る人が出てきます。
そんな時には、是非、「何のための留学なのか?」という留学目的を思い出して頂ければと思います。
例えば、『帰国後に大手外資系企業で働くために、海外の名門大学でMBA(経営学修士)を取得する』ことが留学目的の場合、世界レベルで優秀な人材だと評価されて奨学金が得られない限りは、安い留学を実現できることはありません。
つまり、学費など、自分の留学の目的や安全のために必須となる部分など、投資すべきところにはしっかりと投資して、娯楽費や旅行費、それに交際費など、お金を使うかどうかの選択肢がある部分に対しては集中して節約を行うことで、留学のクオリティを落とさずに留学費用を安価にすることができます。
- 留学費用を抑えるにはメリハリをつける!
- お金に引っ張られて留学目的や目標は見失わない!
将来設計をある程度立てることも必要
次に、将来設計・人生プランをしっかり立てておくことで、留学費用を節約できることについて紹介させて頂きます。
というのも、留学は渡航前から自分の将来に対して具体的に作り込めば込むほど、進学後のキャリア形成が容易になり、留学期間中のアルバイトはもちろん、将来の経済状況まで豊かなものになる可能性を上げることができるためです。
●トータルコストで考えること
特に、「何となく留学した・・」というケースでは、どうしてもコスパ(費用対効果)が悪くなるため、留学費用を節約したつもりでも、数年間のトータルで考えたら高くなってしまっていることも多いので注意が必要です。
そこで、留学費用を節約したい方は、留学前から留学後のキャリアやその後の人生を『仮』という形でも良いので作っておくことを忘れないでください。
- 留学後のプランニングを行うことはトータルで留学費用の節約になる
留学プランを立てるのに、ココアさんは人生設計まで考慮してくださるんですね!
留学プランニングって奥が深くて、簡単なものでは無いんですね!
そのため、相談内容によっては専門家に問い合わせたり、何日もミーティングして、1人の留学を作っているんですよ!
留学先で働くことを視野に入れる!
次に、「海外で働けるか不安・・」や「現地の就職活動ってどうやるの?」という、海外で働くことに対する不安と、留学費用の関係性について紹介させて頂きます。
アルバイトが見つからない?
コロナ禍では、世界中で人材不足となり、例えば、オーストラリアでは農作業員や皿洗い担当でも時給5,000円超という、考えられないような高給で働くことができる機会がありました。
しかしながら、記事を執筆している2024年4月では、世界的な留学ブームによる影響で、世界各国で留学生が急増し、日本人のアルバイト探しが有利だとされる、ジャパレスと呼ばれる日本食レストランのアルバイトも見つからない状況になってきています。
メディアによっては、海外出稼ぎなどを煽るような報道もありますが、日本の状況とは大きく違い、既に海外ではアルバイト先がなかなか見つからない状況になっているのを覚えておいてください。
- 海外ではアルバイト先が見つからない状況になっている!
- 日本食レストランのアルバイト探しも簡単ではない!
留学先で学位を取得すると?
これまでアルバイト探しが困難となることについてお伝えさせて頂きましたが、実は、留学先で専攻する学部やコースによっては、アルバイト探しが簡単になっている留学生もいます。
それは、世界的に人手不足となっているITエンジニアやデータサイエンティストや自動車の整備士、それに看護師や歯科技工士といった専門的なスキルや資格を必要とする学部に進学している留学生たちです。
上記の学生たちは他の学生たちと違って、在学期間中に企業からアルバイトや卒業後の就職オファーを受けることがあるなど、『人余り』となっている状況においても強気でのアルバイト探しが可能になっています。
もちろん、そうした学部やコースに進学するのは、将来を見通す目線と、自分の興味が一致する必要はありますが、キャリアプランニングはココア留学の得意分野でもあるため、もしワンランク上の留学に興味がある方がいらっしゃいましたらご相談ください。
- 人手不足な分野に進学している人は待遇が違う!
私は何に進学したら良いか分かりますか?
詳しくお伺いしないと何とも言えないのですが、先ずは特技、次に興味関心から、世界の方向性や政府の意向などを考えて、少しでも有利な人生になるようにアドバイスをさせて頂きますね!
自己投資だと考える!
次に、留学コンサルティングをさせていただく中で、「将来のキャリアや人生について大切にしている!」と口にはするけれども、結果的にお金に負けてしまって、所謂、『安かろう悪かろう』と呼ばれる留学を選んでしまう方についてです。
安かろう悪かろうで失う時間
多くの方は留学に行くと考えた時に『お金を失うこと』ばかりにフォーカスを当てがちですが、実際には、お金と共に時間を失っているということについて、忘れていらっしゃいます。
特に、お金を失ったのであれば、残業を増やしたり、ダブルワークしたりすることで取り返すことは可能ですが、時間はどんなに望んでも戻ってこないので注意が必要です。
そこで、もし、こちらに留学により失うことになる時間が存在することに気づいていない人がこちらにいらっしゃいましたら、先ず「自分にとって何が重要なのか?」と、考え方を見直すところから始めて頂ければと思います。
- 留学により失うのはお金だけじゃない!
- 留学により時間を失うことも忘れない!
最初で最後の留学になる人が多い!
そうした中で、留学により人生を変えたいとか、キャリアアップ・キャリアチェンジを真剣に考えるのであれば、「今回の留学が最後のチャンスになるかもしれない!」と考えて頂ければと思います。
というのも、先ほどもお伝えした通り、留学に行くと時間を失うことになるため、留学を通して人生を好転させたり、新しい業界にチャレンジすることになると、どうしても年齢によるタイムリミットとの戦いになるケースがあるためです。
●ポテンシャル採用と年齢について
例えば、日本ではポテンシャル採用といって、未経験者であっても歓迎している企業の数は25歳を境にして減っていき、人気企業やホワイト企業への就職を考えた場合には、留学に行かずに若いうちに転職をした方が採用確率が高いという現実もあります。
そのため、「失敗したからやり直し!」というのも、予算的には許されても時間的に許されないケースが、現実的には30歳が近づいてくると訪れ始めることも知っておいて頂ければと思います。
- 留学のやり直しができないケースもある!
自己投資の資金調達は?
自己投資の資金調達方法として、自分で貯めることを考える人も多いと思いますが、投資の本質として『資産を投げて跳ね返りを得る』というところに醍醐味があります。
特に、自己投資は金融や株式投資のように予想できないものではなく、自分の頑張りが結果として跳ね返ってくる確実性が高いものになることも忘れてはいけません。
そのため、例えば、応援してくれる家族からの支援であったり、金融機関による奨学金や教育ローンなども上手に利用して、自分で用意することができる資金にのみフォーカスを当てて、チャンスを失うことにならないようにだけ注意してください。
- 自己投資は最も安全な投資!
自分で留学費用を用意することが良いと思ってました。
自分で稼ぐことは素晴らしいですが、留学でキャリアアップして給料を上げたほうが効率は良くなりますよね!
費用を考えたプランニング方法
ここまでは、「留学費用についてどのように考えていくのか?」や、そのポイントについてお伝えしましたが、続いては、留学プランニングの方法についてフローチャート形式で紹介してみたいと思います。
費用を抑えた留学プランニング
-
- Step.1 留学の目的・目標をとりあえず上げてみる
- 留学を思い立った理由や留学の目的・目標を書き出してみる
-
- Step.2 留学後のビジョンや人生を考える
- Step.1を踏まえて、「留学を終えた後の自分がどうなっていたいか?」や「留学で学ぶ内容は将来どのように自分の生活に活かせるのか?」を考えます
-
- Step.3 今一度、留学の目的を見直す
- 将来がイメージできたなら、「Step.1で書きだした留学の目的や目標を変更しなくても良いか?」チェックします
-
- Step.4 留学プランについて検討
- 目指す方向や留学内容が決まれば、留学費用の節約と同時に将来の収入アップも視野にいれた最適な留学プランを作ります!
- 予算から留学を考えるのではなくて留学目的・目標から予算を考えること!
将来やキャリアについて真剣に考えてみたいと思います!
素晴らしいです!
その際、一か八かに賭けるのではなくて、確率的に勝算があるほうを選択することも忘れないでくださいね!
何かとかかる留学費用。賢く抑える方法とは?まとめ
留学費用を考えるにあたって、少し違った視点からお伝えしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
例えば、車を買う時もノーマルの状態で購入すれば予算内でしたが、シートは革張りに、ホイールはカスタムしたいなど、希望を叶えていたら、予算を越えていたというご経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
留学も同じで、念願の海外、「あんなことをしてみたい!」「ここまでは経験したい!」と多くのことを求める方が多いですが、求めるものが多くなればなるほど、費用も多くかかるものです。
まずはしっかりご自身と向き合い、留学目的や目標を整理することで、大切な留学費用を集中的に投資をして、将来の成功した自分に出会って頂ければと思います。