あなたの社会人留学を現実逃避とは言わせないために!
学生時代を終え、社会に出て働き始めると、学生時代には無かった責任やプレッシャーなど様々なストレスと戦いながら毎日を生活していくことになります。
そんな中、「海外に留学に行ってしまおう!」と思い立たれた方の中には、「退職して留学なんて逃げだ!」や「キャリアから外れるルートは現実逃避になる!」といったマイナスのレッテルを恐れている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、「なぜそんなレッテルが存在して、実際の社会人留学はどういったものなのか?」、そして「現実逃避と言われない留学とはどういったものなのか?」というお話をさせて頂ければと思います!
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60秒で重要なポイントをコント形式でまとめてみました!
社会人留学の理想と現実
社会人留学と言っても、新卒入社したての23歳が留学に行くのと、バリバリキャリアを積んだ38歳管理職の方の留学とでは、もちろん立場や経験が異なりますから、プランや留学に対する重みも変わってきます。
それにもかかわらず、多くの社会人の方が理想とする留学が似通ったものになってしまっていることを皆様はご存知でしょうか?
多くの人が掲げる理想の留学とは?
語学学校3ヵ月で、その後、貿易関連の会社で働いて経験を積んで帰国します。
1年の期間で、インテリアデザインを学んで、半年ぐらいは現地で働きたいです。
上記のように、英語や専門知識を学習した後に、海外での就職をし、就労経験を積むことで、「帰国後のキャリアに活かしたい!」というご希望をよく頂きます。
帰国後は転職活動となり、新卒採用とは違って経験やスキルがものをいう市場になりますので、お考えの通り、海外で就職してきた経験があれば、大きなアピールポイントとなることは間違いないです。
- 社会人の多くは海外で就労経験を積み、帰国後の仕事に活かそうと考えている
しかし現実は厳しい?
そこで皆さんは、語学学校3ヵ月で伸びる英語力はどのくらいとイメージされていますでしょうか?
元々英語力が英検1級レベル(TOEIC950点レベル以上)ある方は別として、多くの留学生が海外で生活するに当たり英語力が問題となることが少なくなってきたり、先生の言うことが理解できるようになってきりするタイミングは『留学後6ヵ月目~』になります。
そこから海外での就職を意識される場合、ビジネスで必要になる英語力にまで上げる必要もあるのですが、一般的にビジネスレベルまで英語力をアップさせるのは、そこから約1~2年の期間が必要になります。
また、もし「日本での職歴がほとんど無い!」や「海外での就職活動が初めて!」という方の場合、自分が就職したいと思える仕事に関する専門的な学位を持っていない限りは絶望的で、正直、理想の就職先を得ることは至難の業というのが現実です。
●就労経験が欲しいなら期間も重要
さらに、先の方のように「半年の就労経験を日本に持ち帰ろう!」という場合、日本と同様に半年だけの期間限定となる仕事とは清掃や力仕事、または多くの人がやりたがらない仕事ばかりで、デザインや将来のキャリアに繋がるような経験が積める仕事というのは、皆無という状況です。
そして、運良く半年間就労できたとしても、必死な思いで積んできた6ヵ月間の職歴は、日本の多くの企業からは『6ヵ月で仕事を辞めてしまった人』という目で見られてしまい、「履歴書への記載はしないほうが良いのでは?」と思う求職者の方も少なくありません。
そのため社会人の留学は、理想のイメージがキャリアに繋がるかをよく考え直さなければいけない方々も多く、特に、日本と同じことを海外で簡単にできると思わないことが重要になります。
- 社会人の留学は現実を見つめたものにする
- 日本と同じことが海外でできると思ってはいけない!
完全に海外に行くだけで「新しい未来が開ける!」とばかり考えてしまっていました・・。
特に転職を希望される方は注意で、日本で転職希望の仕事に対して転職できるスキルや経験が無いならば、「海外ではその100倍は苦労する!」という現実があることだけは忘れないでください!
壁になるのは費用と時間
留学には学費に限らず、航空券代、保険など様々な費用が掛かりますが、多くの社会人の方々が今までのキャリアで稼いできた貯金をご予算として考えられていらっしゃいます。
限られたご予算の中で、より費用は抑えて渡航されたいというお気持ちはもちろん分かるのですが、キャリアを崩させないような留学をプランニングした時には、どうしても掛かってくる費用と時間があります。
留学費用は安くない?
英語圏の国々への留学を考えた時に、生活費は最低でも約12万円/月ほどとなります(日本と同じような生活や1人暮らしを諦めた場合)。
そして、キャリアを考えた時には学習から就労に繋げる必要が出てくる訳ですが、海外での就職は専門的な学位や経験が無ければ先ず上手く行くことはありません。
そこで、就労に繋げるために海外で専門知識を身に付けようと思うと、専門学校やカレッジ、または大学などで学位を修めようとすると、今度は、進学のためにある程度の語学力が必要になってきます。
こうして考えて頂ければ分かると思うのですが、語学学校+専門学校+生活費+渡航費などなど・・、キャリアデザインや帰国後の就職を考えると、留学費用を安く抑えようと思っていても、最低でもかかる費用はあり、そしてその費用は決して安くなることは無いです。
- 社会人のキャリア育成を考えた留学は安くなることは無い
何よりも時間が足りない・・
『お金があっても、時間がないのが社会人』という時代は、もう何年も前のこと、コロナ後は多くの方がお金も時間も無いのが現実ではないでしょうか?
しかし、社会人にとってはお金よりも圧倒的に重要なのが『時間』です。
社会人留学を考えていらっしゃる皆様の多くは、「留学に行きたいけど、キャリアは落としたくない!」という思いを持っておられます。
そのため、最短の時間で効率的な留学を意識される方が多いのが現実です。
ただ、ここでよく考えてみてください。
あなたが企業の面接官として採用を任され事務担当者を採用しようとしていたとして、過去6ヵ月の事務職の経験がある方と3年の経験がある方が面接に来たとしたら、どちらの人物の方を高評価するでしょう?
当然、経験が長い方のほうが教育時間も短くなりますし、採用した後も長く続けてくれる可能性があるので評価が高くなるのは間違いありませんよね?
つまり、時間を掛けなければキャリアは育ってくれないことが分かります。
●ただ時間を掛けても意味がない
では、次の場合はどうでしょう?
先と同じようにあなたは面接官で事務担当を採用しようと考えていたところ、2名の候補者が現れます。
1人は25歳で過去に事務経験が6ヵ月ある人で、もう1人は34歳で事務経験が3年ある人です。
この場合、先ほどは3年の経験者を高く評価していたのに、年齢という条件を加えただけで、評価が大きく覆ることを感じた方もきっと少なくないはずです。
そうです。「34歳なのに経験が3年しか無いのか・・」という感想を持たれた方もきっと多いと思いますが、年齢によってキャリアの評価が大きく変わってしまう訳です。
留学に出てキャリアアップするにはどうしても時間が必要になるため、合計3年の留学を視野に入れられる方は、『来年度の渡航になること』と『帰国して直ぐに就職活動は難しい』という2点を考え、3年間の留学に2年プラスして、帰国時の就職年齢を意識しておくと良いです。
「留学でご自身がどれだけのキャリアを積んで帰ってこないといけないのか?」少しだけイメージできるようになると思います。
また最短距離を目指しても、日本と比較して海外のキャリア育成はかなり困難なものになっているので、そちらも併せて覚えておくと良いです。
- 年齢に応じて必要になるキャリアが異なる
- 社会人がキャリアアップを目指す場合、時間との戦いが起こることを忘れない!
仕事に復帰したり、休職していきたいから、留学期間は長くても1年かなあ・・。
スキルもキャリアアップも中途半端にしないよう注意が必要ですね!
休職は職場の同僚から見ると、完全にブランクに見えてしまうので、最低でも「○○を達成した!」と言う目に見える実績が欲しいところです!
諦めた時のリスクは無限大?
長い期間の海外生活や学習期間で今後の将来について不安になったり、自分の思うように進まなかったりして、悩まれる社会人の方々を多く見て参りました。
ココア留学では、身体的・精神的に健康に及ぼしている場合を除きなるべくその方々が諦めず、当初のプランを全うできるように精神的なサポートも行っていきます。
と言うのは、留学後のプラン変更や一時の感情に流されての諦めなどは、将来イメージを冷静に考えずに行動してしまうことが少なくないためです。
冷静に考えられない中で、決断してしまうと、折角留学を通して計画していた人生プランもそこから計画し直しとなり、多くの社会人の方にとっては、留学がブランクにしかならなくなってしまうことだけは忘れないようにしてください。
- 留学に出た後でのプラン変更は大きな時間的・費用的なロスに繋がる
- ココア留学では留学生の精神的なサポートをすることが最も重要だと考えている
途中帰国してしまった時のマイナス
志半ばで帰国してしまった社会人の方々が帰国後どのような生活を送っているかというと、正直、キャリア育成とは全く逆の方向へと進まれる方がほとんどになります。
当然ですが、帰国後に就職活動を行ったとしても、留学前の職よりも給料や待遇それに休日などの雇用条件が悪化したものばかりで、「正直、留学に行かなければ良かった・・」「退職しなきゃよかった・・」と悩まれる方も少なくありません。
そして、なかなか良い条件の仕事が見つからない中で、楽な派遣社員としての事務作業員としてのお仕事や、少しでも留学経験を活かそうと考えてお客さんに外国人が来るレストランのアルバイト店員として働くことなる方も少なくありません。
ただ、1度でも派遣やアルバイトとして勤務されてしまうと、日本ではどうしても正社員としての雇用ルートが厳しくなってしまうので、社会人の皆様には注意をしておいて頂ければと思います。
特に、30歳を過ぎて正社員として雇用されるには、職業に関する知識はもちろんですが、若い人たちを管理する『管理力』や、自ら進んで仕事をして見本となる『リーダーシップ力』なども求められるようになるため注意が必要です。
そのため、後悔した留学経験は留学で取り戻そうとして、再度渡航を検討される方も少なくありません。
- アルバイトや派遣社員として働くと正社員として勤務されるルートが狭くなる
- 30歳を超えてくると採用時に求められる能力が違ってくる
ホント、私、「何も考えていなかったんだな・・」って気づかされました。
大丈夫です!
これから将来に向けて本格的な留学を行えば、例えば、海外で永住権を取得することだって夢ではありません!
社会人の理想的な留学スケジュール
さて、ここまで現実逃避の留学と言わせないためのポイントについてお伝えしてきましたが、実際にプランを立てる際のスケジュール感についてお伝えしていきます!
社会人の理想的な留学スケジュール
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- Step.1 社会人の理想的な留学スケジュール
- 社会人の理想的な留学スケジュール
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- Step.2 留学の目的と方向性を再確認【渡航9か月前】
- 検討した人生・キャリアプランの達成のため、留学で到達すべき目標や目指す方向性を明確にしていきます。
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- Step.3 留学エージェントに相談【渡航8か月前】
- ある程度明確になった目的が留学に行って実現可能なのかどうかの確認の為、留学エージェントに相談してみるのも良い手でしょう。
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- Step.4 プランの決定【渡航6か月前】
- ご相談の上、またはご自身で考えられたうえで、どういった渡航プランで留学するのかを決定していきます。
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- Step.5 渡航準備【渡航まで】
- プランが決まれば、後はビザやパスポートの準備、荷物の用意など、渡航に向けて実際に準備をしていくだけです!
- 社会人留学はキャリアプランニングが命になります!
こんなこと言ってくれる留学会社さんとか見たこと無かったので、本当に驚きました!
でも、留学コンサルティングにて『留学をオススメしない方』も中にはいらっしゃって、そうした方には転職サポートの部門が引き継いでサポートに当たるんですよ!
あなたの社会人留学を現実逃避とは言わせないために!まとめ
現在、社会人留学を検討されている皆様にとってご参考として頂けるお話となっておりましたでしょうか?
ココア留学から渡航された多くの社会人の方とお話して、よくアドバイスを頂くのですが、皆さん口を揃えて、「これから来る留学生の方にも、絶対に目指す目標と将来についてしっかり考えてからこっちに来るように伝えてください!」とおっしゃいます。
勉強して、学校に通っているだけでよかった学生時代とは異なり、社会人は自分自身で道を決め、将来を切り開いていかなければなりません。
ココア留学ではこの目的や方向性を一緒に考えるサポートは致しますが、私たちが何で人生を切り開くかを決めてあげることはできません。
社会人留学の目的や方向性の決定には、常にご自身の人生に対する責任が伴いますが、1度きりの人生なので、1度は悩みに悩んでみても良いのではないでしょうか?
そして、逃げたくなる時もある社会人生活ですが、『逃げだといわせない留学』をご一緒に作っていければ嬉しいです!