グラフィックデザイナーを海外で!転職キャリア留学!?
2018年に日本の経済産業省と特許庁により発表された『デザイン経営』と言ってデザインにより、会社経済を支えていこうと言う動きが出てきています。
そうした中でグラフィックデザイナーさんを海外で目指したり、グラフィックデザイナーから他の業種へと転職希望される方からの留学やワーキングホリデー相談が増えています。
そこでここでは『海外でグラフィックデザイナーを目指す方法』と『グラフィックデザイナーからの転職キャリア留学』について詳しく案内させていただきたいと思います。
外ではなかなか知ることができない留学のプロだから知っている情報をちりばめておりますので、よかったら最後までご覧ください。
グラフィックデザイナーとしての仕事とは?
まず初めにグラフィックデザイナーとして海外で働きたい方々のために、そもそもグラフィックデザイナーとはどういったお仕事なのか?と言う簡単なご説明をさせていただきたいと思います。
グラフィックデザイナーの仕事とは?
グラフィックデザイナーの仕事とは、主にポスターや広告宣伝に必要なフライヤー、または商品のパッケージング、それに資料などをデザインする仕事になります。
ご存知の方も多いと思いますが、イラストレーターやPhotoshopなどのアプリやソフトを利用して、パソコンやタブレットを使ってお仕事をしていくことになります。
グラフィックデザイナーが求められる理由
日本企業は、昔からデザインを感じる傾向がありましたが、最近はAppleやSonyと言った企業がデザインで成功したことから、デザインとデザイナーの見直しが始まっています。
そのため絵を書くのが大好きな絵師さんや、アニメや漫画関係のお仕事をしていた方からも、就職や転職先としてグラフィックデザイナーを選ばれる方が増えてきています。
日本と海外のグラフィックデザイナーの違い
しかしながら、日本のグラフィックデザイナー業界は、アニメや漫画業界同様に就労時間が非常に長い業種の1つになるので退職を希望される方も少なくありません。
そうした方々の中には、独立してフリーランス(個人事業主)として引き続き日本でお仕事をされる方もいらっしゃったり、目線を海外へと向け海外でグラフィックデザイナーを目指される方も少なくありません。
その最大の要因は、海外のグラフィックデザイナーの自由な仕事ぶりになるのですが、例えば働く時間1つをとってみても、海外のグラフィックデザイナーは自由に仕事をしています。
そこで以下に、世界のグラフィックデザイナーさんと、日本の男女20~30代のサラリーマン・OLの平均的な就労時間を比較したグラフを作ってみましたのでご覧ください。
40H以上の勤務は全て残業になりますので、日本の社会人としての生活がどれほど息苦しいものになっているか?感じてしまうかもしれません。
※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます
20H以下 | 20~29H | 30~39H | 40~49H | 50~59H | 60H以上 | |
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世界 | 7.1% | 6.7% | 18.0% | 47.0% | 13.0% | 7.3% |
日本人 男性 |
- | 1.9% | 2.3% | 28.8% | 39.8% | 27.3% |
日本人 女性 |
- | 3.8% | 3.4% | 55.3% | 27.3% | 10.2% |
※ 日本人は全体的に働き過ぎであることが分かります。
(webdesignerdepot:2019年度、recruit:2017年度調べ)
世界のグラフィックデザイナーの給料はどれくらい?
次に、業界の人に聞くと「安い、ホントに安い」と言われてしまうグラフィックデザイナーのお給料ですが、「世界と日本ではどれほど違うのか?」を見ていきたいと思います。
グラフィックデザイナーの給料は急に上がる?
実は、グラフィックデザイナーの給料は年齢によって大きく異なっており、特に駆け出しとなる『勤務経験なしから1年未満』までの方の給料は世界中で低賃金に設定されています。
それもそのはず1年目のグラフィックデザイナーは、基本的に覚えることばかりで会社にとっては戦力にならないことが多いからです。
海外はフリーランス天国?
海外では日本と違い、プロジェクトベースのデザイナーとして活躍しているグラフィックデザイナーも多く、例えば『1年のうち半年だけ働いて半年は休む』と言う人も珍しくありません。
特に、デザインの世界は完全に能力主義になるため、クオリティーの高いデザインを作り出すことができるグラフィックデザイナーの給与は非常に高給になるため、1年のうち半分を休日にするような生活ができるわけです。
世界のグラフィックデザイナーの給料を比較してみた!
そこで以下には、世界中の英語圏の国でグラフィックデザイナーとして1年未満となる駆け出しのデザイナーさん達の給料をグラフにまとめてみました。
緑色で表示されているのは、世界各国の平均給与になりますが、グラフをタッチしていただければ『ON・OFFの切り替え』もできますので、世界のグラフィックデザイナーさん達の所得についていろいろ比較してみていただければと思います。
※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます
国名 | GD平均年収 | 国別平均年収 |
---|---|---|
日本 | 313万円 | 441万円 |
アメリカ | 509万円($45,703/year) | 629万円($56,516/year) |
カナダ | 392万円(C$45,175/year) | 484万円(C$55,806/year) |
イギリス | 384万円(£25,411/year) | 554万円(£36,611/year) |
オーストラリア | 561万円(A$66,383/year) | 727万円(A$85,982/year) |
ニュージーランド | 384万円(NZ$48,925/year) | 596万円(NZ$76,040/year) |
※ 三菱UFJリサーチ&コンサルティング2018年年間平均TTS為替レート採用。
(indeed:2019年度調べ)
海外グラフィックデザイナーor転職キャリア留学?
続いては、いよいよ海外でグラフィックデザイナーを目指す方法と、転職してキャリアアップする留学についてお話をさせていただきたいと思います。
海外のグラフィックデザイナー目指す方法
実は、海外でグラフィックデザイナーとして活躍できる人と言うのは、留学生の中でもビックリするほど少なく、1000人に1人位しかいらっしゃいません。
その最大の原因となっているのは、そもそもグラフィックデザイナーを目指すための留学カリキュラムを作れる人が全くいないためです。
そこで、海外でグラフィックデザイナーを目指すための『必要なスキル』『ビザに関する問題』『海外の就職活動』の3つのポイントから、デザイナーを目指す方法について案内させていただきたいと思います。
海外のグラフィックデザイナーに必要なスキルとは?
実は、日本でバリバリのグラフィックデザイナーとして活躍してこられた人であったとしても、海外に出てしまうとデザイナーとして活躍できなくなることも珍しくありません。
その最大の要因となっているのが英語力(コミュニケーション能力)です。
そもそもグラフィックデザイナーとしてお仕事をするためには、必ず依頼主の希望について事細かく理解し、デザインする商品や物事についても深い知識が必要になります。
しかしながら、依頼主が何を言っているのか理解できなければ、何を作ればいいかさえもわからないので、そもそもデザイナーとして生計を立てる事は不可能になってしまうわけです。
ビザに関する問題とは?
続いて、ビザに関するお話となるのですが、実はこれは、この後にご案内する『海外での就職活動』にもつながってくる話になります。
そもそも海外で働くためには、就労が可能になるビザの取得が必要になるのですが、この『就労が可能なビザの取得』はそう簡単なものではなかったりします。
そうした中で30歳までの方なら取得することができる『ワーキングホリデービザ』と言うビザには就労許可証がついているのですが、このビザは基本的に1国につき1度しか使用することはできません。
そのため、ワーキングホリデービザが取得できない場合、海外でグラフィックデザイナーとして活躍するのはかなり困難になるのでご注意ください。
海外のデザイナーとしての就職活動とは?
海外は日本と違って、グラフィックデザイナーに限らず、ほとんどの仕事がインターンシップを経験して本採用されることになります。
そのため、企業で勤務するには、採用希望の会社でインターンシップ生として面接に合格し、その上でインターン期間中に自分の実力を示し採用されなければいけません。
しかしながらここで重要なのが、先程お話しした就労が可能なビザについてなのですが、そもそも就労が可能なビザがなければ海外ではインターンシップさえ行うことができません。
つまり、上手に留学計画を立てないと、海外でグラフィックデザイナーとして活躍する道が閉ざされてしまうのでビザの使い道だけには本当に注意しなければいけません。
海外でグラフィックデザイナーからの転職キャリア留学とは?
実は、『海外留学に出ることで日本での転職活動をかなり有利に進めることができること』についてあまり知られておりません。
例えば留学の作り方1つで、これまでデザイナーとして勤務していらっしゃった方が、海外のカレッジで技術を身に付けることにより保育士に転職したり、心理学を勉強してスクールカウンセラーなどになることも可能です。
しかしながら転職の際には、必ずこれまでのキャリアを生かした形での留学を作るほうが圧倒的な近道になりますので、留学費用の節約の為にも、しっかりとしたカウンセリングを受けながら方向性を定めていくことを強く推奨させていただきます。
また、グラフィックデザイナー系のスキルを持っていらっしゃる方であれば、比較的高い確率で永住権申請ができる国もありますので、ご希望の方はお早めに、お近くの留学カウンセラーまでご相談ください(永住権の申請は年齢と就労経験が重要ですので、留学が遅れると取得が不可能になります)。
グラフィックデザイナーのための理想の留学とは?
さて、先ほどまであまりにも難しい話の連続だったので、続いてはグラフィックデザイナーの皆様のための理想の留学プランを、大きな流れになりますが以下のように作ってみたのでご覧ください。
個人手配を考えていらっしゃる方の場合、少なくともこれ以上の細かな留学設計とカリキュラム構築が必要になるのでご注意ください。
グラフィックデザイナーのための理想の留学!
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- Step.1 留学相談をスタートさせる【留学6~8ヵ月前】
- 留学相談のスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます
(※ キャリアアップ・転職・海外永住希望、グラフィックデザイナーとして何処までを目指すか?によって大きく内容が変わります)
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- Step.2 留学計画を立てる【留学3~5ヵ月前】
- 『語学の計画』や『将来のライフプランの設計』を行います
(※ グラフィックデザイナーはスキルを伸ばすことを希望されることが多いので、現地のカレッジなども視野に入れます)
社会人が留学すると不安になってしまう3つの重大要因!
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- Step.3 英語力を測定して留学期間と時期を決める【留学3~5ヵ月前】
- 学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
(※ 英語力を明確化することで語学学校期間やカレッジ期間、さらに就労までの期間も分かります)
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- Step.4 学校の申し込みを行う【留学3~5ヵ月前】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
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- Step.5 ビザ手配をスタートさせる【留学3~5ヵ月前】
- カウンセリングのプランに合わせて必要なビザを手配し完了させる
(※ グラフィックデザイナーとして勤務したい方は必ず先に留学プランニングをしてビザを取得する)
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- Step.6 休学や退職調整や航空券・荷物の準備をする【留学3ヵ月前】
- 学校・会社の調整と航空券や保険の手配をしますが、以下も参考にしておいてください
大学生の1年間の休学留学がトレンドになる格差社会とは?
社会人留学で休職はアリ?退職して賭ける?究極の選択!
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- Step.7 住民票を抜くなど役所の手続きを済ませる【留学1ヵ月前】
- 留学によって役所での手続きが幾つか発生します
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- Step.8 荷物をパッキングして出発!
- 荷物の最終チェックをして留学に出発します!
留学に必要・便利な持ち物リスト【2024年版】【印刷可】
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- Step.9 留学生活スタート!
- 海外でのグラフィックデザイナーの就職難易度は高いため、英語力をビジネスレベルまで上げる
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- Step.10 インターンシップorボランティア【就労体験期間】
- 転職希望の有無に関わらず、インターンシップを経験します
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- Step.11 滞在延長or帰国!【帰国予定3ヵ月前】
- 就労資格を使って更に滞在期間を延長させて英語力やスキルに磨きをかける!
(※ ここで帰国ルートに入る場合にはStep.12をスキップしてください)
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- Step.12 海外での就労経験+収入!【就労期間】
- グラフィックデザイナーor転職予定の職業で海外勤務
(※ グラフィックデザイナーとして勤務をスタートさせ海外でのキャリアと給与が積み上がり始めます)
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- Step.13 帰国前に就職カウンセリングを受ける!【帰国予定2ヵ月前】
- 帰国をしてしまう前に必ず就職カウンセリングを受け、帰国と同時に面接を手配する
(※ 転職の場合には先にキャリアコンサルを入れることで自分に足りないスキルを確認。場合によってはStep.11で留学期間の延長へ)
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- Step.14 帰国!
- 帰国前に留学先での銀行や賃貸契約などを全て切ってから帰ります
(※ 帰国後には面倒ですが役所の手続きなども済ませます)
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- Step.15 企業面接!【帰国2週間以内】
- 帰国前に手配しておいた企業との面接を受けます
(※ 転職の場合も現地就労経験+英語力になるので、面接も順調に手配できます)
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- Step.16 就職していよいよ日本での新生活スタート!【帰国1ヵ月以内】
- 滞在先の相談もココアで合わせて手配しているので新生活がスムーズにスタートします!
グラフィックデザイナーを海外で!転職キャリア留学!?まとめ
海外でグラフィックデザイナーを目指す方のために、様々なお話をさせていただきましたがいかがでしたでしょうか?
最近では、クラウドソーシングなどのお仕事を海外で受注して生計を立てられる方もいらっしゃいますが、この場合なかなか難しいのが、日本で納税の義務が発生すると言う点になります。
しかしながら、留学のプランニング次第で海外で日本のお仕事を受注しながらも、海外で学校に通ったりお仕事をしたりすることも可能になります。
もしそういった留学の設計や帰国後の就職等に困った場合には、ココア留学は皆様にとって非常に大きな力になりますので、まずは無料の留学相談から始めていただければと思います。
最後までお付き合いいただきまして本当にありがとうございます。
今回のお話が、皆様のグラフィックデザイナーとしての夢の実現に少しでも役に立てれば幸いです。