海外カフェ・バリスタで働く!英語+転職キャリア留学!
留学エージェントのホームページを見ていると、海外のカフェの店員やバリスタとして働いている人たちの様子を見かける事は少なくありません。
しかしながら、海外のカフェで働くことができる日本人と言うのは、留学生の中のトップ3%となるような、ほんの一握りの人達と言う事はあまり知られていませんよね?
そこでここでは、『これから海外でカフェの店員やバリスタを目指す留学方法』と、逆に『カフェの店員からの転職キャリア留学』について、ご案内してみたいと思います。
これから海外留学やワーキングホリデーに利用していらっしゃる皆様や、なんとしても海外でキャリアアップして転職をしたいと考えていらっしゃる皆様にご覧いただけましたら幸いです。
日本のカフェのお仕事は伸びているの?
日本でも純喫茶だけではなくスターバックスやドトールコーヒーなどの外資系カフェなど喫茶店を見かける機会が増えましたが、なんと今では喫茶店はコンビニよりもたくさんあるのはご存知でしょうか?
それほどコーヒー文化は日本に根付いてきているわけですが、喫茶店で働く人たちの数も約34万人を超えてきています。
これは、北海道で言うと旭川市、関東で言うと埼玉県川越市、関西で言うと大阪府高槻市、九州地方で言うと沖縄県那覇市などに住む人全員と同じくらいカフェの店員がいるとお考えいただければ、どれほど多くの人が喫茶店で働いているかイメージしていただけるのではないでしょうか?
コーヒーの消費量は伸びてるの?
喫茶店やカフェで働く人たちの数はものすごい多いとわかっていただけたと思うのですが、日本のコーヒー消費量は、実は近年になってからあまり伸びてきていません。
それは健康志向の人たちがカフェインを避けるようになったこともあるのですが、2015年度以降は横ばいといった数字になってきています。
日本のコーヒー好きは何県?
次に、政府統計局が発表している「人口1000人当たりに何人のカフェの店員がいるか?」というデータから日本ナンバーワンのコーヒー好きの県を発表してみたいと思います。
堂々と、ナンバーワンの間となったのは愛知県で、このデータを留学関係者の人がいたら「そういえば愛知県の人たちからカフェ・バリスタ留学の相談多いかも?」と言う意見が飛び出してくることは間違いありません。
実際に、愛知県の人からは海外留学してのカフェからの転職相談は、本当に多かったりいたします。
※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます
県 | カフェ従業員数 | 従業者数(1000人中) | |
---|---|---|---|
1位 | 愛知県 | 40,123 | 5.38 |
2位 | 東京都 | 68,125 | 5.09 |
3位 | 岐阜県 | 10,087 | 4.94 |
4位 | 大阪府 | 38,227 | 4.33 |
5位 | 京都府 | 10,725 | 4.11 |
6位 | 高知県 | 2,830 | 3.83 |
7位 | 兵庫県 | 20,772 | 3.75 |
8位 | 和歌山県 | 3,100 | 3.19 |
9位 | 三重県 | 5,753 | 3.15 |
10位 | 香川県 | 2,910 | 2.97 |
※ コーヒー好きは大都市圏に多いと思われがちですが、実はそうでは無い。
(政府統計:2015年度調べ)
世界のカフェ・バリスタの給料は良い?
続いて、いよいよ世界のカフェへと目を向けていきたいと思いますが、やはり皆様が気になるのは『時給』、つまり海外のカフェで働くときの給料ではないでしょうか?
そこで実際に日本の主要都市と、海外のアメリカ・カナダ・オーストラリアなどの英語圏を代表する国々の平均時給を比較できるようにグラフを作ってみましたのでご覧ください。
日本のカフェでバリスタとして勤務した際の平均時給は約1000円程度ですが、海外はそれより少し高い水準に設定されていることがわかります。
またアメリカやカナダなどのチップ制度のある国では、さらに日当として1000~2000円ほどのチップがもらえる場合もありますので、日本のバイト代が悲しくなりますよね。
※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます
国名 | 給与(時給) | |
---|---|---|
日本 | 全国 | 996円 |
北海道 | 906円 | |
東京都 | 1,125円 | |
愛知県 | 1,001円 | |
大阪府 | 1,030円 | |
福岡県 | 912円 | |
沖縄県 | 893円 | |
アメリカ | 1,293円($11.61/hour) | |
カナダ | 1,258円(C$14.49/hour) | |
イギリス | 1,311円(£8.66/hour) | |
オーストラリア | 1,928円(A$22.79/hour) | |
ニュージーランド | 1,545円(NZ$19.69/hour) |
※ 三菱UFJリサーチ&コンサルティング2018年年間平均TTS為替レート採用。
(タウンワーク・indeed:2019年度調べ)
海外カフェで働くor転職キャリア留学!
それではいよいよ本題となる『海外のカフェで働く方法』と、それとは全く真逆となる、日本でのカフェでの店員として働いてきたキャリアからの転職を目指す『転職キャリア留学』について案内させていただきます。
海外のカフェで働く方法とは?
まず冒頭でお話しさせていただいたように、実は、海外のカフェで働くのはそう簡単ではなく『それ相応の英語力(コミュニケーション能力)』が必要になります。
そこで「カフェで働くために必要な英語力がどれぐらいか?」といいますと、最低でもTOEIC 700点~800点、IELTSスコア5.5以上、英検2級以上くらいが目安になってきます。
しかしながら、世界的に見てもシャイで英語力の低い日本人にとって、上記ほどの英語力を身に付けることがどれほど大変なのかについては言うまでもありませんよね?
カフェでバリスタとして働く免許が必要?
続いて、カフェでバリスタとして働く方法についてお話しさせていただきたいと思いますが、海外のカフェでバリスタとして働こうと考えた場合、オーストラリアのように『カフェで働くための免許』が必要になる場合もあります。
そうした場合には各州に用意されているバリスタ養成コースを受講するか、免許申請に必要な分だけの講座を受講する必要があります。
日本でバリスタとして働いた経験が何年有ったとしても、免許がなければ働けない国もありますので注意をしてください。
カフェで働くには就労期間が大切!
日本人の多くが海外のカフェで働けない大きな要因として、先に挙げた英語力もあるのですが、実は、就労期間の短さも大きなポイントになってきます。
単純に海外のカフェで日本人が勤務しようと考えた場合、少なくとも半年以上の勤務期間が必要になるのですが、多くの日本人はワーキングホリデービザを使って留学に出ているため、この期間を設けることがなかなかできません。
上手に留学プランニングができる留学カウンセラーさんが担当した場合、「カフェで働きたい!」と言う希望があれば、絶対にワーキングホリデービザでの渡航は避けて、英語力や現地でのカフェ関係の人脈ができた後で取得するよう留学のプランニングを行います。
カフェへの就職活動は面接回数が命!
最後にカフェで働くためのポイントとして『面接時にあきらめないこと』が大切だと思っておいてください。
海外の就職活動ではレジュメ(履歴書)を持って、各カフェを回りながら就職活動を行うのですが、日本人の多くはレジュメを配る事を目的とした就職活動を行いがちです。
しかしながら、カフェの店長やオーナーなどの責任者と話さない限りは、絶対に就職の道は開けませんので、レジュメを手渡す際は必ず責任者や採用担当者に直接手渡すようにしてください。
カフェからの転職キャリア留学とは?
日本でカフェの店員として働いていらっしゃる方が、海外でキャリアアップして転職を考えられるケースは少なくありません。
しかしながら、実は、『転職』をキーワードにした留学の設計は簡単なものではなく、留学プランニングを失敗してしまうと、「お金だけ使って留学が台無しになってしまった」と言うことになることも珍しくありません。
転職キャリアアップ留学のコツとは?
カフェからの転職キャリアアップ留学を考える場合、どうしても英語力アップだけではなく、さらにプラスアルファとして何かしらのスキルや国際資格、または就労経験を持ち帰っていただく必要があります。
と言うのも、近年の日本の企業の傾向として即戦力となる人材の採用を優先しているため「英語が少し話せても経験がないからダメ!」と言う会社も少なくないためです。
そのため自分が将来を見据えて一体何がしたいのか?自分の子供の頃からの夢は何だったのか?または、「何がやりたいではなく、何が得意であるか?」を考えて留学を作っていく必要があると思っておいてください。
海外カフェ・キャリア転職のための理想の留学とは?
海外のカフェで働くこと、またはキャリアアップの留学がいかに難しいかについてここにいらっしゃる皆様にはご理解していただけたのではないでしょうか?
そこで続いては、留学の流れをわかりやすくするために、以下に、海外カフェで働く人と転職キャリア留学の理想の留学プランを作ってみたのでご覧ください。
カフェ・バリスタの理想の留学ステップ!
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- Step.1 留学相談をスタートさせる【留学6~8ヵ月前】
- 留学相談のスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます
(※ キャリアアップ・転職・海外永住希望、それにカフェを続けるかどうかでカウンセリング内容が大きく変わります)
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- Step.2 留学計画を立てる【留学3~5ヵ月前】
- 『語学の計画』や『将来のライフプランの設計』を行います
(※ 海外でカフェやバリスタを目指す方は『バリスタ』や『ホスピタリティ』関連も視野に入れて準備します)
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- Step.3 英語力を測定して留学期間と時期を決める【留学3~5ヵ月前】
- 学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
(※ 英語力を明確化することで語学学校期間やカレッジ期間、さらに就労までの期間も分かります)
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- Step.4 学校の申し込みを行う【留学3~5ヵ月前】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
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- Step.5 ビザ手配をスタートさせる【留学3~5ヵ月前】
- カウンセリングのプランに合わせて必要なビザを手配し完了させる
(※ 海外のカフェでの勤務を成功させるためにワーホリビザは後に残すようにします!)
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- Step.6 休学・退職調整や航空券・荷物の準備をする【留学3ヵ月前】
- 学校・会社の調整と航空券や保険の手配
大学生の1年間の休学留学がトレンドになる格差社会とは?
社会人留学で休職はアリ?退職して賭ける?究極の選択!
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- Step.7 住民票を抜くなど役所の手続きを済ませる【留学1ヵ月前】
- 留学によって役所での手続きが幾つか発生します
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- Step.8 荷物をパッキングして出発!
- 荷物の最終チェックをして留学に出発します!
留学に必要・便利な持ち物リスト【2024年版】【印刷可】
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- Step.9 留学生活スタート!
- カフェで働くためにビジネスレベルの英語力までアップさせます
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- Step.10 インターンシップorボランティア【就労体験期間】
- カフェからの転職希望の方やバリスタとして働きたい方はこのステップがとても大切です
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- Step.11 滞在延長or帰国!【帰国予定3ヵ月前】
- 就労資格を使って更に滞在期間を延長させて英語力やスキルに磨きをかける!
(※ ここで帰国ルートに入る場合にはStep.12をスキップしてください)
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- Step.12 海外での就労経験+収入!【就労期間】
- カフェ勤務or転職予定の職業で海外勤務
(※ ステップを踏んでいるのでカフェでの勤務も転職に関しても安心できます)
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- Step.13 帰国前に就職カウンセリングを受ける!【帰国予定2ヵ月前】
- 帰国をしてしまう前に必ず就職カウンセリングを受け、帰国と同時に面接を手配する
(※ 転職の場合には先にキャリアコンサルを入れることで自分に足りないスキルを確認。場合によってはStep.11で留学期間の延長へ)
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- Step.14 帰国!
- 帰国前に留学先での銀行や賃貸契約などを全て切ってから帰ります
(※ 帰国後には面倒ですが役所の手続きなども済ませます)
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- Step.15 企業面接!【帰国2週間以内】
- 帰国前に手配しておいた企業との面接を受けます
(※ 転職の場合も現地就労経験+英語力になるので、面接も順調に手配できます)
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- Step.16 就職していよいよ日本での新生活スタート!【帰国1ヵ月以内】
- 滞在先の相談もココアで合わせて手配しているので新生活がスムーズにスタートします!
海外カフェ・バリスタで働く!英語+転職キャリア留学!まとめ
ここでは海外のカフェの店員やバリスタとして働く方法や、転職キャリアチェンジの留学について詳しくご紹介させていただきましたがいかがでしょうか?
留学に出る多くの方々は「スタバの店員ぐらいだったら海外でも働けるだろう」と言う思いでワーホリなどに出られますが、『欧米の文化を持った人たちがどれだけコーヒーに命をかけているか?』を知ると、その難易度について納得していただけるかと思います。
例えば朝の通勤時、自分が注文したコーヒーと全く違うコーヒーが出てきたら、「おいおい、忙しいんだからしっかり聞き取ってくれよ・・」となってしまいますよね。
カフェと聞くとゆったりとしたイメージの喫茶店を思い浮かべる人もいらっしゃいますが、実際のラッシュ時は凄いことになっているので、高い英語力が必要になることもわかっていただけるかと思います。
しかしながら、英語力と就労可能なビザさえあれば何とかなってしまうのが海外のカフェ関連のお仕事ですので、上手に留学計画さえ作ることができればハードルはかなり低いものにもできます。
最後に喫茶店のオーナーを目指す方も中にはいらっしゃいますが、その場合は留学の作り方が全く変わってきますのでご注意いただければと思います。
そしてココア留学の方で皆様のキャリア育成や構築について、少しでもお力になることがありましたらお気軽にご相談いただければと思っております。