社会人留学

社会人留学で休職はアリ?退職して賭ける?

社会人留学は人生を賭けたら絶対ダメ!

海外のカフェにいる社会人留学生

社会人留学を考えられる方の99%が見ていらっしゃる情報は留学会社が作った情報である」ということを、皆様はご存知でしょうか?

おそらくここにいらっしゃる方のほとんどはご存知無いため、留学先では「ワーキングホリデーで海外生活をして自由を感じてみたい!」「社会人留学でスキルアップして帰国したい!!」と思っておられるのではないでしょうか?

しかし、残念ながら皆様が描いていらっしゃる『理想の留学』の大部分は、「留学会社が自社の留学生を増やしたい!と言う思惑で作り出られた、一部の留学生にのみを対象にした理想すぎる留学像をモデル」としてしまっていて、全ての人が『理想の留学』に人生を掛けたら将来大変なことになってしまうことについては余り知られておりません。

そこでここでは、社会人留学にとって非常に重要な『休職しての短期留学が良いのか?』『退職しての本格留学が良いのか?』と言う大きな決断について、留学会社・留学コンサルタントとしてではなく、1人の社会人として詳しくご説明させていただこうと思います。

『理想の留学』と言う1%に賭けるような留学は全て捨てて、「全ての社会人の皆様が休職留学か退職留学か?」を選ぶ参考にして頂けたら幸いです。そして、是非、20~30代の社会人の皆様、またそのご家族の方々にお読み頂き、ご友人・ご家族に現実と留学時の参考材料としてお伝え頂けたら幸いです。

休職・退職はアルバイトで差がある

海外でアルバイトしている留学生

初めに、社会人留学における休職・退職の選択をされる際に、『アルバイト』が非常に大きく関わっているお話をさせて頂けたらと思います。

面白いことに『休職して社会人留学に出よう!』と考えていらっしゃる方々の多くは、「留学期間中にアルバイトをしよう!」と考えていらっしゃる方は非常に少なかったり致します。

その一方で、『退職してから留学に出よう!』と考えていらっしゃる方の大部分は、海外でのアルバイトを視野に入れていらっしゃる方が大部分を占めます。

これは単に「そもそも社会人の休職留学と退職留学では留学期間に差が出るからでは無いですか?』と思われる方も多いと思いますが、実は、よくよく留学生たちのお話を聞いてみると、留学期間による違いでは無いことが分かってきます。

休職しての社会人留学の傾向

まず、休職して留学に出られる方はどのような方々が多いかと言いますと、その代表格は『大企業や病院などに勤めていらっしゃる方』で、一般的に責任の重いポジションや代理が効かないポジションに就いていらっしゃる方々が大多数を占めています。

少し考えてみると分かるのですが、休職して留学に出る権利を持つ方と言うのは「会社側からしても半年~1年間の休職期間を与えたとしても再雇用したい人材」ということを示しているので、責任ある仕事をしている人が休職留学に出ていることについて当然と言えば当然になりますよね。

特に、海外留学中には人生の中で受けたことも無いような大きな刺激を受けることになるため、「最初は日本に戻って休職させてくれた同じ会社で働こう!」と考えいる方でも、「やはり別の会社で・・」と考え方が変わってしまうことも珍しくないため、会社にとっては「休職して社会人留学を認める事は非常に大きなリスク」でもあります。

そんなリスクを背負ってでも休職を提案して貰える彼ら休職組の社会人留学は、当然ですが1年未満の本格短期留学になるケースがほとんどですので、レストランなどでアルバイトをするくらいなら、たとえ無償であったとしても大企業でのインターンシップを経験することを選ぶ方が大多数を占めます。

しかしながら、休職しての社会人留学にもでデメリットがあり、それは「期間が最長で1年と縛られてしまうため、留学全体的には詰め込み過ぎ」になることも多く、留学者の精神的なプレッシャーが自ずと大きくなる点です。

「ディズニーランドから現実社会に戻る恐怖」と同じように、留学中にも帰る場所がリアルに想像できてしまうことになりますので、会社や同僚、それに後輩からのプレッシャーを感じながらの留学になる点も合わせて注意しておく必要があります。

退職しての社会人留学の傾向

次に、『退職して社会人留学に出るケース』についてですが、実は、退職組の社会人留学には大きく2つのグループに分かれます。

1つ目のグループは、本格的な留学を考え、3~4年先の近い将来までライフプランの設計を行い、10~20年先までの利益になる留学を考えていらっしゃる方々のグループです。

こちらのグループは「自分の価値を客観的に捉え、何が必要で何が必要でないか?」をきちんと理解されている方がほとんどで、更に「目指す目標を達成するために必要になる時間に対しての予想」に長けていらっしゃる方が多いというのも特徴的です。

一般的に『良いお仕事』だと言われるような、銀行員や店長職、大企業での役職などのキャリアであったとしても「ズバッ」と切り捨ててしまって新しい道を模索される方が多いのが1つ目のグループです。

2つ目のグループは、「とりあえず退職して留学をしたい!」というタイプの方が多いグループで、退職留学の中でも、1つ目のグループと比較してどちらかと言うと目線は低めで「将来のプラン構築よりも留学期間のプラン構築に興味を持っていらっしゃる方々」が所属しているグループになります。

こちらのグループでは、「留学は今しかできないんだからやるしかない!」と思う一方で、1つ目のグループの方々のように将来設計をしていないため、短期間で大きな決断を行うことが難しい場合が多く、その一方で海外への憧れは強いため退職して留学に出ようとしている方々になります。

同じ退職組の社会人留学になりますが、どうしても2つ目のグループ2の方々の方が「全体的な留学の質や将来的な高い位置まで到達が難しい」と言う特徴がありますので、注意して頂ければと思います。

しかしながら、グループ1・2どちらの場合においても、自分が一度留学に出てしまえば元の生活に戻れないことを覚悟し、『今』という瞬間に自分を賭けられる方々が、退職留学を選択されることは多いです。

こうして2つの退職組の社会人留学の傾向を見て頂けると、『直感と計画のバランス』が両者にとって如何に重要なものになっているか分かって頂けると思います。

もし、この中に「自分は2つ目のグループに属しているかも?」と思われた方がいらっしゃいましたら、是非、2~3年先のビジョンも考えて頂いて、さらには万が一のための『プランB』までご準備頂けたら幸いです。

どうしても2つ目のグループの方は、休職・退職での社会人留学の中で、『最もバランスが悪い留学(英語力やスキルが中途半端にしか伸びない留学)』となってしまっていることが多いので注意して頂けたらと思います。

社会人が教育を受けない理由(単位: %)
No 国名 教育期間
1位 忙しい 59.3
2位 費用が高い 29.7
3位 家事・育児 21.8
4位 目指すキャリアが分からない 17.7
5位 社内で教育が評価されない 16.9
6位 教育機関が見つからない 16.5
7位 休暇が会社都合になっている 12.8
8位 学習の効果が予想できない 11.7
9位 情報が無い 11.3

※ 日本の会社のシステムが社会人の教育環境を妨げている。
(厚生労働省: 2017年度調べ)

適正なアドバイザーによる診断を受ける

留学カウンセリングをしている女性

次に、簡単にですが「社会人留学の相談をどこにすべきか?」ということについてお話をしておきたいと思います。

実は、「社会人留学は回答は相談をする機関によって、全く回答や内容が変わってしまう」と言うことを、こちらにいらっしゃる皆様には覚えておいて頂けたらと思います。

社会人留学の相談が可能な場所としては大きく2つあり、それは『就職・転職斡旋会社』と『留学会社』となりますが、当然、前者は留学に否定的で、後者は留学に肯定的な機関になります。

そのため、社会人留学に出る際には、「誰に何を相談するか?」ということが非常に重要であると考えておいていただければと思います。

特に、良くあるケースとして「自分にあまり自信が無いけど留学に行ってみたい!」と言う方が人材会社のキャリアカウンセリングに相談したところ、「あなたのような考え方で留学に出たら、一生を棒に振るので辞めた方が良い!」と厳しく指摘されてしまい、「幼い頃から夢にまで見ていた留学を計画を立てることも無く断念してしまった」と言うお話を良く聞きます。

一方、留学会社の留学カウンセリングの場合は、留学希望者の人生にとって留学がいかに無意味やマイナスであったとしても、必ずゴールを留学に結び付けて案内する傾向があるので注意が必要です。

例えば、「TOEIC850点ほど既に取得している社会人に対して、6カ月(半年)以上の語学学校への留学を組み込むような留学会社」や「20代後半の社会人に留学先での飲食店でのアルバイトを薦めるエージェント」だったとしたら、本当に危険なので注意してください。

社会人留学で休職アリ?退職に賭ける?まとめ

海外の街を歩く社会人留学生

さて、これまで社会人の休職留学と退職留学について、いろいろとお話しさせていただきましたが、少しは「休職留学にするか退職留学にするか?」考えの参考になりましたでしょうか?

もし休職留学を認めてくれるような会社であれば、会社の待遇は最高ですが、留学の先に無限に広がる将来の可能性へと賭けることはできませんので、10ヶ月ほどで完成する留学を作ることになります。

しかし、その一方で、会社からのプレッシャーもあるため、1年を切るような短期での留学であるにも関わらず、内容もしっかりと詰め込み、会社側から目に見えた違いがはっきり分かる資格取得などの成果までも見込む留学へと持って行かなくてはいけません。

退職しての社会人留学については、将来の可能性としては目の前がかなり広がってきますので、同じ資格取得でもレベルの高い、他の国や日本の外資系企業でも生かせるようなディプロマ資格海外永住資格を取得できるプランを意識的に盛り込んだ留学作りが可能になります。

しかし、退職して留学に出られる方が必ず気をつけなくてはいけないのは、海外での時間は日本とは違いゆっくりと流れ、自由が効きすぎてしまうため、留学に挫折した時の『プランB』に対する準備を忘れがちになるため、常に日本社会における自分の立ち位置を考えて行動する必要があります。

特に、安易にジャパニーズレストランなどのアルバイトでの生計を立てようと考えていらっしゃる方は、ご自身の積み上げた社会人としてのキャリアが崩壊する可能性が十分に秘められていると考えておいて頂けたらと思います。

社会人が退職した留学に出る場合、その多くの方々がキャリアダウンとなってしまっており、帰国後の再就職をされた時に後悔されていらっしゃるケースが多いと言うことも心の片隅において頂けましたら幸いです。

最後に、なかなか難しい社会人留学ではありますが、この記事を参考にして頂いて、少しでも多くの皆様に最高の留学を経験していただければと切に願っております。