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海外進学が気になる高校生?よくある3つのQ&A

海外進学が気になる高校生?よくある3つのQ&Aのイメージ

高校生の皆様の中には、日本にいることに漠然とした不安を抱えていたり、なんとなく海外への進学に興味を持ち始めた方も多くいらっしゃいます。

そこで今回は、進路に悩んでいる高校生からよくお受けする3つのご相談についてお答えしていきたいと思います。

高校生の不安や悩みとは?

森の中で本を読む留学生

高校生にもなると、学校の先生との進路相談があったり、「卒業後はどうするの?」と家族や友達から聞かれるようになりますよね。

そうして将来のことを聞かれた時、なんだか不安になったり「自分は何がしたいか分からない・・・」とお悩みになったりしていませんか?

それもそのはず、今の高校生の皆さんは、皆さんの親の世代と比べて将来を考えにくい状況にあるからです。

今の高校生には道しるべがない?

皆さんもよく聞くお話だと思いますが、皆さんの親御さんの世代では「マイホームを持っている」「収入の良い仕事に就いている」などといった、分かりやすい幸せのステータスがありました。

ですが、昨今の日本の状況を見渡してみたり、ネットニュースで流れる情報を観てみてください。

今までになかった新しい生活様式や仕事が生まれ、幸せの価値が多様になったことを感じずにはいられません。

そうなると、自分で感じる・自分で考えることを求められるようになり、このルートで進んでいけば間違いない!という道しるべがない中を皆さんは歩んでいくことになります。

だからこそ、多くの高校生が「今の環境にいることが自分の為になるんだろうか?」と思い、「海外への進学」という新しい選択肢を視野に入れるようになったのではないでしょうか。

実際のところ、最近の特徴として「親から海外進学を勧められました」という高校生よりも、「自分から海外に興味を持つようになりました」と仰る高校生が圧倒的に増えています。

また、高校生の中には不登校高校中退を考えている生徒さんも多く、ココア留学では今までに様々なケースのご相談をお聞きしてきました。

■ご相談の例

  • 海外の大学に興味があるけど、親に相談できません。
  • 勉強したいことが決まっていないんです。
  • 日本の高校を中退したら海外進学できなくなりますか?
  • 海外進学してみたいけど、飛行機すら乗ったことがなくて・・・
  • 英語力がないと海外進学は難しいですか?
  • 就職するときに有利になるのは日本の大学でしょうか?
  • 海外の学費って高いんですか?
  • 海外で暮らしたら、ホームシックになりませんか?

それではここから、高校生から頻繁にお受けしている3つのご相談に絞って、留学カウンセラーの目線からお答えしていきたいと思います。

Q1. 英語力がないと海外進学は難しいですか?

風船で遊ぶ外国人の女の子たち

A1. まずは、海外進学にはいくつかのパターンがあることを知っておきましょう。

なぜかというと、どんな学校に進学するかによって必要な英語力が変わってきてしまうからです。

大学卒業を目指すなら公立大学

いわゆる「大学卒」の資格を取得したい場合、海外ではBachelor Degreeという卒業資格を狙うことになるのですが、Bachelorが取得できるのは公立大学にある3年~4年のプログラムであることがほとんどです。

ただ、公立大学の場合は求められる英語力が高くなり、英検で例えるなら準1級~1級レベルの英語力は必要になります。

その為、日本から海外の公立大学へと直接入学できるほどの英語力をお持ちの高校生は、かなりの少数派であると言えます・・。

しかし、皆さんに朗報なのですが、今の英語力に自信がないからと言って大学進学できないというわけではありません

留学の形はとても幅が広く、まずは語学学校に入学して英語力を身につけてから大学進学を目指す高校生もいらっしゃいます。

自分の英語力に合ったスタートを切って、大学進学を目指していきましょう!

公立大学以外の選択肢は?

ご相談をお受けする中で「4年も海外の学校に通うのは学費が心配・・・」「ちゃんと卒業できるか不安・・・」という声も多く届いています。

実は、こういった皆さんの不安というのは非常に的を射ているんですね。

実際、海外の大学に3年、4年と通うのは費用もかかりますし、日本の大学と比べると何倍もの勉強時間が求められますので、4年で卒業できない留学生も大勢いらっしゃいます。

そんなときに視野に入ってくるのが、海外カレッジ(短大)から海外大学への編入を目指す留学です。

海外カレッジは1年~2年のプログラムが多く、卒業と同時にDiplomという短大卒業資格を得ることができます。

Diplomaを取得した後は、Bachelorを取得するために更に進学をすることもできますし、そのまま就職を目指すこともできるので、後で進路を選ぶことができるのが魅力です。

ただし、カレッジ(短大)で取得する単位によっては大学編入が難しいケースもありますので、この留学を目指される場合は必ずプロの留学カウンセラーにご相談されることをお勧めします。

留学生
留学生

英語が苦手なわたしでも、海外進学を目指すことができるんですね!

COCOA
COCOA

その通りです!英語力だけでなく人によって状況がそれぞれなので、どのような選択肢があるか一緒に考えていきましょう♪

Q2. 日本で就職するなら日本の大学に行くべきですか?

野原で椅子に座っている外国人の女の子

A2.このご相談、実は回答するのがとっても難しいご相談だったりします。。

というのも、将来どんな仕事に就きたいかによって答えが変わってくるからなんです。

例えば「日本で車を運転したい」と思ったら、日本と海外のどちらで運転免許証を取得すると良いでしょうか?

もちろん日本ですね。なぜなら海外で運転免許証を取得すると、日本に戻った時に免許の書き換えが必要になるからです。

国によっては、運転する車線も反対になるので、日本での運転に慣れるのに時間がかかるかもしれません。

これが車の運転免許であれば良いのですが、例えば「医師」「看護師」「弁護士」「栄養士」「教員」などの資格を海外で取得した場合について想像してみてください。

日本で働く場合には、免許や資格だけでなく細かい就業規則や文化そのものが異なることになりますので、海外の大学を卒業することのメリットを受けにくくなる可能性があります。

時々、日本で働いていらっしゃる看護師の方からの留学相談で「海外に出ると、医療機器の使い方も一から覚え直す必要があるのではないか」というお話が出るのですが、海外で学んで日本に戻る場合も同じ現象が起きてしまうことになります。

ただしその一方で、海外で学ぶことが大きな利点となる職種もあります。

海外で学ぶといい分野って?

  • IT分野
  • クリエイティブ分野
  • ビジネス分野
  • その他、資格や免許を問われない仕事

こういった分野に関しては、海外で学んだ経験や知識、スキルなどが日本での就職でもアドバンテージになることがあります。

例えばIT分野では、海外進学でスキルを身に着けると共に、英語環境でも勤務できる人材になることが、日本・海外両方の就職に大きく役立ちます。

もしくはITに限らず、ゲームや映像などの分野でも、日本よりも技術的に優れている最先端の国や地域に留学することで将来の活躍のチャンスをグッと広げることができます。

また、ビジネス分野に関しては留学先でインターンシップ等を経験したり、ビジネスシーンでも十分に通用する英語力を培ってくることで、日本・海外での就職活動につながります。

その他、スポーツや芸術などの資格・免許を問われない分野においても、入学試験に合格できる学生自体が一握りにはなりますが、実現できたら活躍の幅が広がることは皆さんにもイメージして頂けるかと思います。

何よりも、海外へ進学し日本よりも厳しい環境で学んできたこと、コミュニケーション力や自己アピール能力などを活かすことができるでしょう。

新卒採用では海外大学卒の枠を設けている企業もありますので、留学経験者をメインターゲットとした就活イベントに参加してみる方法もあります。

海外の学費って結構高いのでしょうか?

壁の前でほほえんでいる留学生の女の子

A3. 正直なところ、日本での進学と比べると、海外進学のほうが費用が大きくなるケースが多くなります。

と言うのも、日本では2020年4月から大学の無償化が始まり、経済的に困難な学生さんにとっても大学進学がより身近なものになったからなんですね。

しかし「それでも海外で進学したいです」という学生さんには海外留学で使える奨学金もありますので、もしお時間があれば併せてご確認されてみてください。

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奨学金や教育ローンの利用をお考えの方は、こちらをお読みいただくと留学費用を借りる際の基礎知識を知っていただくことができます。

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公立と私立で、学費が全然違う!?

ここで皆さまに質問なのですが、海外では『公立』と『私立』、どちらのほうが学費をおさえられると思いますか?

多くの方が、なんとなくのイメージで「公立のほうが安いでしょ?」と仰るのですが、これが実は逆でして、一般的には私立のほうが留学費用をおさえやすくなっています

なぜかと言いますと、公立の大学・カレッジは現地の学生にとっては学費が安いのですが、留学生の場合は『留学生用の学費』が設定されており、それが現地学生と比べて3倍近い費用になっていたりするんですね。

このことをご存じない方が意外と多く、「親に負担をかけたくないので『公立』に留学したいです!」というご相談を受けることがあり、そのたびに「留学生は公立のほうが高くてですね・・・」というご説明を重ねていたりします。。

その点、私立カレッジでは留学生向けにプログラムが作られている学校もありますし、学費をおさえながら、即戦力をつけるための職業訓練カリキュラム有給インターンシップを受けられるようになっていたりします。

費用が心配な高校生に、まずやっていただきたいこと

海外で進学をしたい!と思われましたら、まずはご家族や留学会社に「なぜ海外で進学したいのか」「海外でどんなことを経験してみたいのか」を、しっかりとご相談されてみてください。

留学会社では、インターネット上には書かれていない留学ルートを知っていたり、あなたの目的に合わせて海外進学先を考えてくれたりしますので、費用についても併せてご相談してみましょう。

海外の大学卒業の資格が欲しい!という方もいれば、早めに学生生活を卒業して早く社会に出たい!という方もいますし、現地でのインターンシップを重視したい、●●●を専門的に勉強したい・・・など、学生さんによって希望の留学は本当に千差万別です。

できましたら、国や地域、公立・私立などは一旦置いておいて「こういう事に興味があります」という風にご相談いただくと、幅広い留学プランの中からあなたにマッチした留学をご案内してもらえる可能性が上がります。

海外進学が気になる高校生?よくある3つのQ&Aまとめ

海外のバスのおもちゃ

今回は、高校生のよくある海外進学のご相談についてお答えさせていただきました。

英語力・就職・費用の3つに関しては頻繁に頂くご相談で、ここでは一般的な回答をさせていただいたのですが、実際の留学カウンセリングではお一人お一人のお話を伺い、ご希望や英語力などに合わせて細かくプランニングをしていくことになります。

特に高校生の皆さんは未成年なので、海外での学生生活をご心配される親御様もいらっしゃるかと思いますが、留学は本当に奥が深く幅が広いものになります。

実際に、ココア留学へご相談された高校生やその親御様からは「そんな選択肢があるとは思わなかった」「相談したことで留学に自信を持てるようになった」という反応を頂くことがあり、知らなければ挑戦することもできないということを日々感じています。

気になることや分からないことがあれば、まずは留学会社にご相談されてみてください。その時に、ココア留学のことを思い出していただけましたら幸いです。