大学入試の英語民間試験では海外留学が有利すぎる3つ理由!
「私・・・英語が苦手なんだ・・」と言う高校生がたくさんいる中、大学入試で目の前に立ちはだかる巨大な壁の1つに「英語」と言う科目があったりします。
大学入試の英語試験と言いますと、センター試験や一般入試のような筆記試験をイメージされるのではないでしょうか?
しかし、もしかしたらご存知のかたも多いと思いますが、大学入試の形は変わりつつあり、特に英語試験については「入学試験を受ける」というスタンダードな受験方法ではなく、英語の入試そのものをパスする方法(英語試験を受けない方法)が主流になりつつあります。
そこでここでは、高校生の英語学習状況と、大学受験において英語入試をパスする方法、それに「勉強時間に縛られた忙しい高校生活に、部活動に力を入れたり、友達たちとの自由な時間を得る方法」についてお話していきたいと思います。
大学受験を検討されている高校生の皆様、その保護者の皆様には、ぜひご一読いただき可能性を広げていただけましたら幸いです。
高校生ってどれくらい英語を勉強している?
まず始めに「高校生が一体どれくらい英語を勉強しているのか?」と言うお話をさせて頂きたいと思います。
高校生は、普通科コースの場合に英語の授業時間は1年で約150時間ほど勉強しており、国際関係や英語コースを選択している場合には英語の授業数自体が多くなるため、英語の授業を1年で約200時間以上受けています。
さらに高校生が英語を勉強している時間は、この高校での授業に加えて『家庭での学習時間』もあります。
「家に帰ったら全然勉強しませんよ!」という方もいらっしゃるかと思いますが、高校の授業で英語の宿題が出ることもありますよね?
その宿題も含めた家庭での英語学習はどのくらいの時間かと言うと、「高校生全体の50%以上が30分/日の勉強時間」をとっています。
これを1年で換算すると、ちりも積もれば山となるではありませんが、なんと約180時間にもなります。
さらにこの180時間を高校生の3年間で計算してみると、英語学習にかかる時間は、学校と家庭を併せて約1,000時間にも及んでしまいます。
約1,000時間というとアルバイトの時給1,000円で考えると約100万円も稼げてしまう訳ですが、気が遠くなるほどの膨大な時間に思われますよね?
しかし、いま高校に通っている学生たちは、実際にこの約1,000時間を英語学習に費やしています。
まずは、この「1,000時間も高校生は英語を勉強しているんだよ!」と言う事実を頭の片隅に置いておいていただけたらと思います。
ほとんどしない | 30分 | 1時間 | 1.5時間 | 2時間以上 | 無回答 | |
---|---|---|---|---|---|---|
割合(%) | 40.8 | 32.0 | 20.8 | 4.2 | 1.9 | 0.3 |
※ 全体の40%は英語を勉強していないが、大部分は平日でも30分以上英語学習を行っている。
(東京外国語大学教授(根岸雅史先生):2006年度調べ)
大学受験に使える英語民間試験で狙いはIELTS?
次に、高校生に対して「なぜあなたは英語を勉強するの?」と聞くと、「将来的に大学受験があるから・・」という悲しい声がたくさん聞こえてきてしまいそうですね・・。
そこで皆様に考えて頂きたいのは、「もしあなたが学校の学習時間を含めて約1,000時間の英語学習をするだけで、大学受験の英語入試で満点となるハイスコアを取ることができる!」とするならば、どう思いますか?
もしそんなことが可能ならば、学習塾に通うような高校生は日本からいなくなってしまいそうですよね?
でも、実は、そんな夢のような話に聞こえる大学の英語入試でのハイスコアの取得ですが、これからご案内する時間の使い方で完全に実現可能になってしまいます。
そこで先ずは大学入試の対象になっている民間の英語試験に目を向けてみましょう。
大学入試に使える英語民間試験IELTSとは?
最近、高校生の間では『GTEC(ジーテック)』と言うベネッセコーポレーションが行っている英語試験を話題にする機会がありますが、『IELTS(アイエルツ)』という日本英語検定協会(英検も主催)が行っている英語試験を聞いたことがありますでしょうか?
IELTSとは国際的に認められている英語試験の1つで、世界120か国で採用され年間140万人以上が受験している英語力認定試験のことです。
日本ではこれまで英検やTOEICが有名でしたが、これらのスコアは海外の大学進学や就職などでは認められないため、最近では日本でもIELTSを受験する人が増えてきていたりします。
そしてこちらも意外なことに一般ではあまり知られていませんが、このIELTSのスコアは、日本の大学受験にも利用できたりします。
IELTSのスコアは、「外部試験利用入試」と呼ばれる入試システムに該当しており、この外部試験利用入試と言う制度は「あらかじめ民間の英語試験で一定基準以上のスコアを取得しておくと、入試当日の英語試験をパスすることができる!」と言うものになります。
「これはどういうことか?」と言うと、「事前にIELTSのハイスコアさえ取ってしまえば、大学入試の際に英語試験を受けなくても良い」と言うことを意味しており、現在、政府はこの制度を日本の大学全てに適応できるように働きかけています。
大学受験というと、学部学科によって何科目も勉強する必要があったりしますが、「そのうち1つの科目である英語試験を受験しなくても良い!」と言うならば、もっと詳しく知りたくなってしまいますよね?
IELTSスコア取得の難易度とは?
そこで、外部試験利用入試にて取得すると良いスコアについてですが、そのスコアは『IELTS5.5(CEFR:B2レベル相当)』になります。
例えばですが、IELTS5.5さえ取ることができれば、東洋大学・明治大学・中京大学・京都産業大学・立命館大学・関西大学・神戸国際大学などの大学入試では「英語試験が満点扱い」になってしまいます。
でも、この「IELTS5.5の難易度がどれほど難しいのか?」と言われると、ちょっと分かりませんよね?
そこで以下に日本人の平均IELTSスコアの内訳を表にしてみたのでご覧ください。
リスニング | リーディング | ライティング | スピーキング | 全体スコア | |
---|---|---|---|---|---|
スコア | 5.9 | 6.1 | 5.3 | 4.2 | 5.6 |
※ 全体スコア(オーバーオール)が評価対象となるIELTSのスコアになります。(IELTS公式調べ)
なんと!日本人のIELTSスコアの平均は5.8(オーバーオール)となっており、IELTSスコア5.5を上回っています!
また、IELTS5.5レベルは、日本の大学入試で必要なCEFR(セファール)という主に欧州で英語力を示す指標でB2レベルに位置しており、CEFRがB2レベルと言うのは文部科学省の発表により日本の『英検準一級』と同等という扱いになります。
つまり、IELTS5.5の取得は、英検準一級の取得と同等レベルと見なされるわけです
ちなみに英検準一級を持っている高校生は、高校生全体のたったの3%程度しかおりませんので、「CEFRでB2レベル以上を取得することが如何に大学受験に大きな影響を与えるか?」がお分かりいただけるかと思います。
IELTSスコアは0.5あげるのに必要なのは200時間!
そこで気になるのは、「高校生がCEFRでB2レベル以上を取得するために、IELTSスコア5.5を取得するにはどれくらい勉強時間が必要なのか?」と言うポイントですよね!
まず、IELTSスコアは0.5あげるのに200時間必要だと言われており、例えば、今のあなたが中学生レベルの英語力だとすると、ILETS3.0~3.5(英検3級程度)が目安になるとお考え下さい。
そしてIELTS3.0~3.5から英語学習をスタートするならば、IELTS5.5を取るまでに2.0ポイントのスコアアップが必要になりますので、単純計算すると合計で800時間の英語学習時間が必要になります。
本来、高校生は『学校の授業+自宅学習』だけでも約1,000時間以上の学習時間があるため、800時間の英語学習時間というと、高校3年間普通に生活をしているとカバーできてしまう時間数になります。
ですが現実的には、ほとんどの高校生がIELTS5.5には届いていない方ばかりで、正直に申し上げますと時間対効果は全く得られていないような状況になってしまっているのが現実だったりします。
「それでは一体どうしてこのようなことになってしまうのでしょう?」
それはターゲットを絞った英語学習をせずに、ただ淡々と学校の授業や日々の家庭学習を行ってしまっているためです。
そこで、ここにいらっしゃる皆様には、是非、実践して頂きたいのが、これからお話する『英語の学習を集中的に行うという方法』になります。
忙しい高校生は春・夏・冬の短期留学だけで英語をクリア
高校生であれば、春・夏・冬など3回以上の長期休みがありますが(秋休みがある学校もあります)、そのときに「短期で留学に行ってみる」とどうなると思いますか?
実は、IELTSスコア5.5レベルであれば、春夏の短期留学を2回するだけでも十分クリアすることが可能だったりします。
例えば、夏に1ヵ月留学に出るとすると『活動時間16時間×30日=480時間』を英語に触れ学ぶことになり、冬に2週間留学に出ると『活動時間16時間×14日=224時間』の英語学習時間になります。
この2つを合計すると『704時間』になります。
この『704時間』を先ほどご紹介した「中学生レベルの英語力の場合、IELTSスコア5.5取得するのに800時間の英語時間が必要だよ!」と言うデータに紐づけて考えると、残りの必要な学習時間は約100時間と言うことになります。
たった100時間と言うならば高校の年間授業数が約150時間ですので、中学生時代に平均的な英語力であったとしても、「高校1年生の間に留学を挟むだけでIELTSスコア5.5取得ができてしまう」と言うことになります。
つまり、大学受験に必要な英語のスコアは既に取得できているのですから、当然ですが、英語の試験対策を勉強する必要が全く無くなり、その英語を勉強せずに良くなった時間は、部活動や他の科目の学習時間に充てることができるので、どれほど大学受験が容易になるか分かって頂けるかと思います。
高校3年生なら間に合わない?
「もう高校3年生なのですが・・」という方であっても、実は、大丈夫です。
IELTS5.5取得のために留学プランを上手く調整することで、腕の良い留学カウンセラーならば、やや詰め込んだ留学になるとは言え、高校1~2年生でなまけた分をすぐに取り返すことができるようなカリキュラムで留学計画を立てることが可能です。
ただし、留学プランニングは、素人ができるほど簡単なものでは決して無いので、必ずよく相談するようにはしてください。
CEFRのB2レベルを英検で取るとIELTSの何倍も難しい
余談になりますが、これまでお話したIELTS5.5のスコアは「CEFRでいうとB2レベル」に相当するのですが、先にお話しさせて頂いた通り、これを英検で取得しようとすると『英検準一級レベル』が必要になります。
英検準一級レベルを取得するまでの勉強時間は、中学生卒業レベルである英検3級レベルからスタートすると、英検3級から準2級レベルまでに約100時間以上、準2級から2級までに200時間以上、さらに準2級から1準一級取得までに200時間以上と言う膨大な壁になります。
しかしこれは、単純計算では勉強時間が500時間以上となるため「IELTS5.5の800時間よりも簡単なのでは?」と思われるかも知れませんが、実際に受験してみると高校生の取得率3%の壁はかなり高く、実際にIELTS5.5レベルの方では英検準1級の取得はほとんどの方ができません。
そのため、文科省が発表するまでは、専門家の間でIELTS5.5を英検換算した場合は英検2級レベルとして考えると言うのが一般的だったため、現在、IELTSが如何に狙い目なのか良く分かります。
大学入試の英語民間試験では海外留学が有利すぎる3つ理由!まとめ
これからの時代は、高校生も時間を有意義に使う時代です。
今までは、高校3年間の英語の授業で学習をして、さらに大学入試に向けて寝る間も惜しんで勉強して・・という受験生が多かったと思います。
ですが少しだけ視野を広げてみるだけで、他にも可能性があることが分かりますよね。
高校生が塾に通う費用は、1年で平均20~30万円ほど(個別指導なら40~80万円/年[季節講習費は別途30~50万円/年])掛かっていると言われていますが、短期留学を利用することで、この分の費用も時間も必要なくなるのです。
留学会社としての本音を申し上げると、海外で学べることは語学だけではありませんので、「大学入試対策のためだけに留学に行く!」と言うと、少しだけ悲しいような気もいたします。。
しかしながら、それで高校生の日々の生活の向上や、時間を作ってあげることが実現できるのなら、これ以上の喜びはありません!
高校3年間は、本当に本当に貴重な時間です。
毎日が楽しくて、一瞬で過ぎてしまう方もいれば、毎日やることがなくて、ただなんとなく一日を過ごしている方もいることでしょう。
いずれにしても時間は一度過ぎてしまったら、残念ながら取り戻すことはできません。
高校生の3年間と言う二度と戻ることができない大切な時間を、自分の好きなこと・やりたいことに使えるならば、こんな良いことはありませんよね。
最後に『大学入試の英語民間試験では海外留学が有利すぎる3つ理由!』は既に分かって頂けたかと思いますが、まとめると以下の3つのポイントになります。
- 希望する大学に向けて効果的に学習を行うことができる(効果的な理由)
- 学習塾に通う費用だけで留学費用がカバーできる(費用的な理由)
- 大学入試対策で英語の勉強時間をゼロにできる(時間的な理由)
こうした留学計画を作り上げることは一般的には本当に難しいですが、知っているかどうかで高校生活は大幅に変わってきます。
学校に通っていて毎日疲れている中高生や、その様子を見ている保護者の皆様には「英語試験のスコアは先に取ってしまう」という選択肢をご検討いただけたらと思います。