留学費用が高いと思ったら?本当はそれは安くない!?
留学費用に関して「高いな・・」と思っていらっしゃる方って本当に多いですよね?
ここでは皆様が高いと考えていらっしゃる留学費用に関して、何が「高いのか?」それとも「安いのか?」その真実に迫ってみたいと思います。おそらく勘違いをしていらっしゃるかたが多いはずです!
そもそも留学費用は何を計算する?
「留学費用は高いよね・・」と思われる方の多くは、留学会社に相談していく中で最終的に『ワーキングホリデー』と言う言葉に辿り着きます。
しかしながら、留学とワーキングホリデーの意味を混同して使っていらっしゃる方が多いので、まずは要点だけおさらいしておきたいと思います。
留学 | ワーキングホリデー | |
---|---|---|
ビザ | 学生ビザ | ワーキングホリデービザ |
年齢 | 制限なし | 30歳まで (ビザ取得時) |
通学可能期間 | 学校全期間分 | 4~6ヵ月 (国によって違う) |
アルバイト | 制限有 (就労時間などに規制) |
無制限 |
ステータス | 学生 | 滞在・観光客 |
渡航目的 | 学習・インターン | 休暇 |
※ 国によって少しずつ定義が異なります。
上記の留学とワーキングホリデーの比較表をご覧になって頂ければ分かると思いますが、似ているように思われる留学とワーホリは大きく違うことが分かって頂けるかと思います。
そして、一般的な留学情報サイトやSNSでは、「年齢やアルバイト(就労)に制限があるかどうか?」を最大の違いとして挙げているケースが多いですが、実は、全てが皆様の留学費用と大きな関係があると覚えておいて頂ければと思います。
- 年齢やアルバイト以外も留学費用に影響する?
留学費用は将来のキャリアにも影響する?
留学費用について考えた時、ほとんどのかたが留学に必要な費用やアルバイトの収入のみについて考えてしまいがちですが、実際には、留学費用は旅行費用と異なり、どちらかというと投資に似ているため注意が必要です。
●旅行は帰国すればいつもの生活だけど?
海外旅行であれば、観光して食事やアクティビティなど色々と楽しんだあとは、帰国さえすれば旅行前と同じ生活がやってきます。
しかしながら、留学というものは株や土地などの投資のように「何をどれくらい購入するのか?」によって、その後の生活は変化し、それは良くなるだけではなく悪くもなることもあるので、初心者が失敗しやすいものとなっています。
そのため、単純に渡航時に必要な学費や生活費用だけを考えて留学費用を計算してしまうと、将来的にビックリするくらいの大損となってしまう可能性があります。
正直なところ、留学会社としては留学の初期費用として大きな費用がかかったとしても、留学生に対して少しでも留学費用を安く見せたい気持ちがあるため「ワーホリはアルバイトができるので何とかなるよ!費用が安くなるよ!」と言いたくなります。
しかしながら、残念なことに現実は甘くはないため、これから留学費用に関する本当のところを知って頂ければと思います。
- 留学費用と海外旅行費用の考え方は大きく違う!
- 留学費用は投資と似ていて利益にも損失にもなりえる!
学費や飛行機代のことばかり考えてしまっていました・・。
実費の部分だけど留学費用として考えていると、大損する可能性があるので注意が必要です!
留学費用は能力により変わる?
次に、皆様も少し気になってきて頂いているであろう、留学費用の正しい計算方法について紹介してみたいと思います。
留学中の収入を考えてみる!
留学相談者の多くから「私は1円でも安い留学に行きたいのですが留学費用はいくらになります?」という質問をお受けしますが、実は「こうした質問に回答することほど難しいものは無い!」というのが本音です。
というのも、既に気づかれたかたもいらっしゃると思いますが、留学費用というものは留学期間だけの費用を考えて計算すれば良いものではなく、「留学生の英語力はどのくらい?」や「特別なスキルがある?」、もしくは「どんな分野の学位がある?(専攻する予定)」や「留学生の将来に渡って留学がどのような影響を与えるのか?」まで考える必要があるためです。
●留学中のアルバイトを考えると?
例えば、単純に留学中のアルバイト収入まで視野にいれて留学費用を計算しようとした場合、学費や滞在費などの費用が年間1,000~1,200万円だったとしても、アルバイトで800万円ほどの収入があれば、実質、留学費用を200~400万円前後と考えられます。
一方で、年間費用が200~400万円だったとしても、アルバイトでの収入が0円であれば、必要となる留学費用は先ほどと全く同じ200~400万円前後になります。
ただし、皆様もご存じの通りアルバイトでの収入は人によって様々で、日本でも月収30~50万円ほど稼いでいらっしゃるかたもいらっしゃれば、朝から晩まで一生懸命働いていても手取りで10万円前後になってしまう方まで様々です。
つまり、「アルバイトでの収入がどれくらいになるか?」によって、実際に必要になる留学費用が大幅に変わってくるという訳です!
- 留学費用は留学先でのアルバイトでの収入によって大きく左右される!
留学中の収入はスキルによる!?
次に、「留学期間中に私はどれくらい稼げるのかな?」と考える人が多いと思いますが、一般的に海外での収入は『英語力×スキル(能力)』によってある程度イメージすることができます。
例えば、英語力(コミュニケーション能力)やお金を稼ぐスキル(職歴やキャリア)などがあるかたの収入は、あればあるほど上がっていき、留学先によっては日本での収入を軽く超えるほどの収入を得ることが可能になります。
これをもう少し具体的に説明しますと、英語レベルが英検準1級取得・TOEIC850点以上・IELTS6.5(海外のカレッジや大学に進学できるレベル)の方の場合、留学先でアルバイトや企業インターンをされると、そのお給料は日本のアルバイトの1.5~4.0倍ほど(時給1,600~4,000円)に跳ね上がるとお考え下さい。
●英語力とスキルが無いとキツイ!?
一方、日本で一般的なアルバイトやサラリーマン・OL生活をしている方で、さらに「英語に自信がない!」という方の場合、海外では職を見つけるだけでも至難の業となります。
特に、日本にきている外国人労働者と同様に、留学生のほとんどは留学先の人たちがやりたがらない仕事を代わりにやっているというのが現状で、いわゆる3K労働と呼ばれる『キツイ・汚い・危険』に就いています。
コロナ後は人材不足による影響で少しアルバイトは見つけやすくなってはいますが、それでも現実は日本食レストランの接客や皿洗いに農場・工場の作業員に清掃スタッフとしての仕事がメインとなっているため注意が必要です。
そのため、「留学費用について高いな・・」と心配されていらっしゃる方は、まずは現在の自分が持っている英語力やスキルについて見つめ直し「どうすれば自分の価値を高めることができるのか?」についても考えていく必要があります。
- 英語力とスキルがないとアルバイトの収入は下がる
- 留学生の主なアルバイトは『日本食レストランの接客・皿洗い・農場・工場の作業員・清掃員』
No | 国名 | 教育期間 |
---|---|---|
1位 | オーストラリア | 21.2年 |
2位 | フィンランド | 19.8年 |
3位 | デンマーク | 19.7年 |
7位 | ドイツ | 18.3年 |
15位 | ニュージーランド | 17.8年 |
18位 | 韓国 | 17.4年 |
21位 | アメリカ | 17.1年 |
25位 | イギリス | 16.8年 |
26位 | カナダ | 16.7年 |
30位 | 日本 | 16.4年 |
※ 日本は世界と比較して教育期間が短いため、海外での採用を勝ち取りにくい。
(OECD経済協力開発機構:2017年度調べ)
そっか!英語力とスキルが無いから収入は上がらずに留学費用だけが高くなるんですね・・。
そうなんです。
特に海外では世界中から集まってきている留学生たちがライバルになり、アルバイト先を取り合うことになるのも忘れないでくださいね!
他人の留学費用は絶対に参考にしない!
次に、アルバイトでの収入について理解が深まってくると、どうしても「他の留学生の留学費用はどのくらいになるんだろう?」というところが知りたくなってきます。
特にコロナ以降は、YouTuberやブロガーやインフルエンサーさん達の活躍もあって、様々なバックグラウンドを持ったかたの留学費用がオンライン上で公開されるようになってきました。
こうした状況は、これから留学される皆様に適正な世界の学費を知っていただけるので嬉しいことではあるのですが、その一方で、留学生にとって深刻な問題を引き起こしています。
真実よりもインパクトの世界!?
YouTuberやブロガーさんなどのインフルエンサーの皆様は、基本的に「私の留学は安かった!」や「これだけ留学費用が必要だったよ!」という、『安さ』や『リアルな金額』について強調した伝え方をされていらっしゃいます。
それもそのはず、『実際に使った留学費用』というのは、多くの留学生にとって分かりやすくインパクトが強い情報になるためです。
しかしながら、ここで忘れて頂きたくないのは、そうした情報のほとんどは1人の留学経験者の主観的な話であるため、どうしても一般的な状況とは大きくかけ離れたものになっていることがある点です。
また、インフルエンサーの情報というものは、不特定多数に届けるためのもので、先に紹介した通り、1人1人が違う英語力やスキルがある中で参考にして頂ける情報ではなかったりすることも多いです。
そのため、そうした情報を鵜呑みにして留学費用を考えてしまうと、実際には「全く費用が足りずに帰国することになってしまった・・」ということにもなりかねません。
- 不特定多数向きの情報は自分には当てはまらないこともある!
- 数万人の留学費用と1人の留学費用が全て一緒であるはずはない!
留学後の状況を参考にする?
YouTuberやブロガーさん達の目的は閲覧回数や広告収入ですので、どうしてもインパクトのある部分を強調したくなるため、地味な渡航前からの目標や目的の設定、その先にある『将来』の設定についての解説はスキップされがちになります。
そのため、最も大切な「留学中どういったスキルを手に入れたか?」や「そもそもの留学の目的は何だったのか?」または「何をするための留学で今は何をしているのか?」という、留学に対する計画の部分に関して全てカットされてしまっていることが多いです。
しかしながら、本当に留学費用の参考になるのはインパクトのある金額の部分ではなく、「留学計画がどれほど作り込まれていたか?」という留学計画の部分と、「実際の留学で何ができて何ができなかったか?」という実際の行動の部分、そして「結果、今はどのような状況になっているのか?」という留学が終わってからの状況です。
そのため、PDCAサイクルといわれる『Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)』の内、『PDC』の部分を数多く集めて、『Action(対策・改善)』を行うことが重要だとお考え下さい。
- Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)で留学を考える!
人により成功ルートは異なる?
そして、こちらにいらっしゃるほとんどの方は良く理解して頂いていると思いますが、例えば「Aさんの場合は〇〇だけどBさんの場合は英語のライティングコースが必要だから××になる!」や「Aさんは将来フライトアテンダントとして活躍することが目的だけど、Bさんは世界中を旅しながら記事を書くことですよね!」など、1人1人の留学は中身も未来も全く異なっています。
そのため、もしインターネット上に出てくる留学情報や費用をみた場合には、「ほとんどの場合において記載通りになることは無い!」という風にお考え下さい。
特に、留学費用は安かったけれど、帰国した後に「希望した職業に就けずに前職よりも給料と待遇が悪化してしまった・・」や「留学でキャリアを壊してしまった・・」、または「英語力さえも身に付けられなかった・・」となってしまっては元も子もありません。
「留学費用を安くすることが大事なのか?」それとも「留学で成功ルートに乗ることが大切なのか?」、是非、1度考えておいて頂ければと思います。
- 「留学費用を安くすることが大事なのか?」それとも「留学で成功ルートに乗ることが大切なのか?」
1円でも安く済ませることが全てだと思ってしまってました・・。
留学前に気づいて頂けて本当に良かったです!
「失敗する!」と分かっているものに対しては1円だって出してくないですもんね!
留学費用を考える時は必ず3年計画で!
さて、留学費用は留学期間中に必要になる半年や1年程度の費用ではなくて、もっと長い期間で考えること、特に「留学期間だけでは無くて帰国後の将来まで考えなければいけない!」ということの重要性について、なんとなく気づいて頂けているのではないでしょうか?
そうなんです。
実は、たとえ留学期間が1週間とか1ヵ月の超が付くほどの短期のものであったとしても、留学生に対する影響は少なくとも3年間(5年間)は続きます。
というのも、留学が人に与える影響というものは、自分自身の成長や経験値のアップだけではなく、留学者の周りに対してもプラスやマイナスの影響を与えるものとなっているためです。
留学で変わったのは自分?
例えば、よくある例として、「たった1ヵ月の短期留学でしたが、価値観が変わってしまって帰国後は彼女と別れてしまいました・・」や「会社が自分の留学を評価してくれなかったので仕事を辞めてしまいました!」というのは良く聞く話です。
というのも、たとえ短期間による海外滞在であったとしても、自己主張の方法が変わってしまったり、日本の会社や学校の待遇や環境に対して違和感を感じてしまったり、周りからの評価が上下することはよくあるからです。
せっかく夢にまでみた留学に行くのですから、帰国後、「家族からは大反対を受ける中で勝手に仕事(学校)を辞めてしまった・・」というケースだけは、絶対に避けたいですよね?
- 留学は自分だけでなく自分の周りにも影響を与える!
- 留学は帰国後の変化についても考えていく必要がある!
留学費用と将来の収入を考える!
留学コンサルティングの際に「留学期間は4年間になりますが、留学費用としては学費や生活費などを込みにして総額1,500万円かかります!」と説明すると、100人中100人の留学生が「うわー、それは高いですね!!」とお答えになられます。
しかし、その留学に条件を加えて「4年間の留学費用は1,500万円ですが医師の資格や国際弁護士の資格を留学中に取得することが可能です!」と言うと、皆様、目を輝かせながら「その留学、本当にいいですね!!安すぎませんか?」とおっしゃいます。
「これはどういうことか?」と言いますと、多くの方が「留学に掛ける費用と留学で得られるものの価値を見誤っている!」ということを意味しています。
●留学で学ぶのは英語だけじゃない!?
多くの人は『留学=英語を学ぶこと』というイメージが強すぎて、その先にある海外での学位や免許、職歴やキャリアアップといったものは全く視野に入っていないというのが現実です。
しかしながら、例えば、留学期間が1年半で350~450万円前後のものをお作りしたとしても、それがITエンジニアとして成功させるルートの留学で、帰国後の給料が800~1,000万円に跳ね上がれば、その留学は非常に安いものになるはずです。
また、先に紹介したアルバイトと同様に、海外での収入が跳ね上がるようなことがあれば、留学そのもので利益が出てしまうことも珍しくありません。
留学の最大の魅力は、こうした英語の先にあるキャリアアップやスキルアップで、実際に、そこまで考えた留学計画を作り込むことにより、ようやく具体的な留学費用が見えてくることになることを忘れてはいけません。
- 留学費用は将来の見返りの大きさまで考えて想定していく!
留学は失敗することもある?
ただし、冒頭で紹介した通り『留学』というものは海外旅行のように行って帰ってきたら終わりというものではなく、投資のようにプラスになることもあればマイナスになることもあるものです。
そこで、留学費用を考える上で重要視して頂きたいのは、例えば、「初期費用が安いから!」と理由で、「日本食レストランなどで食いつなぎながらワーキングホリデーをするとキャリアがどうなるのか?」という点についてです。
以下は、日本政府が公開してる年齢別の月収データをココア留学でグラフ化したものになり、試しにIT系の職業と比較して表示していますが、是非、グラフにあるいろいろな職種のデータを押して「留学先でキャリアが飲食サービス業になったらどうなるか?」切り替えながらご覧になってみてください。
年齢・産業別の月収推移(単位: 万円)
※ グラフをクリックして表示項目ができます
~19歳 | 20~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | 40~44歳 | 45~49歳 | 50~54歳 | 55~59歳 | 60~64歳 | 65~69歳 | 70歳~ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鉱業・採石業・砂利採取業 | 18.37 | 21.53 | 26.11 | 29.61 | 30.75 | 32.85 | 34.96 | 36.84 | 40.38 | 28.14 | 26.28 | 23.73 |
製造業 | 18.2 | 19.9 | 22.99 | 26.03 | 28.94 | 31.13 | 33.24 | 35.98 | 36.19 | 26.57 | 22.69 | 22.11 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 18.03 | 21.36 | 26.29 | 33.34 | 39.11 | 43.41 | 46.88 | 53.65 | 53.14 | 29.06 | 23.52 | 26.37 |
情報通信業 | 18.07 | 23.2 | 26.75 | 31.85 | 36.41 | 41.85 | 43.65 | 49.29 | 50.26 | 34.37 | 33.78 | 24.67 |
運輸業・郵便業 | 18.28 | 20.9 | 23.92 | 26.44 | 28.54 | 29.51 | 30.51 | 30.42 | 29.78 | 25.04 | 21.72 | 20.4 |
卸売業・小売業 | 18.11 | 21.13 | 24.82 | 27.43 | 30.43 | 32.74 | 34.84 | 37.73 | 36.97 | 28.13 | 23.46 | 22.89 |
金融業・保険業 | 17.06 | 22.35 | 26.84 | 33.16 | 39.56 | 43.11 | 46.05 | 48.43 | 45.37 | 33.12 | 32.33 | 32.84 |
不動産業・物品・賃貸業 | 17.62 | 22.24 | 25.28 | 28.65 | 33.65 | 35.48 | 38.06 | 40.21 | 41.89 | 30.4 | 25.0 | 22.2 |
学術研究・専門・技術サービス業 | 17.81 | 22.3 | 26.95 | 32.81 | 37.07 | 42.02 | 43.74 | 48.08 | 50.07 | 40.01 | 34.27 | 32.49 |
宿泊業・飲食サービス業 | 17.24 | 19.58 | 22.61 | 24.46 | 26.63 | 28.88 | 29.23 | 29.29 | 28.77 | 24.66 | 20.77 | 18.79 |
生活関連サービス業・娯楽業 | 18.13 | 20.76 | 23.12 | 25.57 | 28.52 | 30.58 | 30.38 | 31.5 | 29.44 | 24.08 | 19.99 | 18.34 |
教育・学習支援業 | 17.23 | 21.52 | 25.26 | 30.19 | 34.77 | 38.39 | 41.45 | 44.75 | 49.26 | 45.16 | 44.49 | 34.49 |
医療・福祉 | 18.15 | 22.54 | 25.09 | 27.12 | 29.11 | 30.34 | 31.24 | 31.89 | 32.88 | 30.64 | 31.62 | 34.66 |
複合サービス・事業 | 17.45 | 19.67 | 22.41 | 25.23 | 27.89 | 31.53 | 34.59 | 35.97 | 36.22 | 23.35 | 19.95 | 19.22 |
サービス業(その他) | 18.94 | 21.13 | 23.25 | 25.13 | 26.91 | 28.44 | 29.34 | 29.84 | 29.2 | 25.13 | 22.01 | 20.0 |
※ 各世代の上位3業種の月収(青)、下位3業種の月収(赤)
(厚生労働省(賃金構造基本統計調査): 2022年度調べ)
中には、帰国した後は「飲食店では働きません!」という方もいらっしゃると思いますが、実際、20代中盤~後半に掛けてのキャリアが宿泊業や飲食サービス業となってしまうと、そこから他の職業への転職は難しいものになってしまいます。
というのも、宿泊業や飲食サービス業などの仕事は、他の職業でも重宝されるIT技術(パソコン)や資格などを取得することができないためです。
●30歳からは求められるスキルが変わる?
また、サービス系以外の業種では、30歳になると大幅に月給がアップしていることにお気づきになられた方も多いと思いますが、これは、企業が20代の人材に対して期待する能力と30代に期待する能力が大きく変わってくるためです。
30代に入ってくると、特に、部下の管理能力やマネジメント能力なども求められるようになってくるため、さらに宿泊業や飲食サービス業などのホスピタリティ系のキャリアからの転職は難しくなります。
そして、給料をご覧になって頂ければ分かると思いますが、何も考えずに留学に出てしまってキャリアが潰れてしまうと、「安い!」と考えていたワーキングホリデーの留学費用のツケを将来に渡り返していくことになってしまいます。
本当に留学に行く前に知れて良かったお話でした!
「留学費用が高いな!」と思ったら、是非、将来の可能性についても考えるようにしてみてくださいね!
留学費用が高いと思ったら?まとめ
「留学の費用が高い」と思ったら、まずやらなくてはいけない事は、その留学期間を含め3年間の期間(もしくは学校によっては5年間の期間)で、費用が高いか安いか?について考えてみることです。
その上で、途中で留学をドロップアウトしたときでも「その留学がどれほど自分にとって効果的になっているか?」についても併せて考えてみて下さい(多くの人はプランBを考えずに渡航されています)。
そして、それでも「留学費用が高い!」と思ったら、次は「もしかすると自分自身のスキルが足りていないのでは?」という自分自身の状況についても考えてみて頂けたらと思います。
留学は良くも悪くも『必ず』と言ってもいいほど、人の人生を大幅に変えてしまいます。
1人でも多くの留学希望者が、目先にぶら下がっている『安いだけを売りにした中身がないもの』に飛びついてしまって、人生の大きな流れを見失わないようにして頂ければと願っております。
また、もし本格的なキャリアデザインが必要になるような場合には、お気軽にココア留学へとご相談頂ければと思います。