カナダと日本の国際電話のかけ方と節約法
『カナダから日本』『日本からカナダ』への国際電話のかけ方について、無料でかける方法や通話料金を節約する方法などを交えながら詳しく紹介しています。
実は、カナダ・日本間の国際電話には幾つかの電話のかけ方があり、それぞれの国際電話に、それぞれの料金が設定されている事から、用途や場合によっては電話方法を使い分ける事が節約のポイントになります。
これからカナダへと渡航される留学生やワーキングホリデー参加者の方は、万が一の場合に備えて、両国間の国際電話のかけ方についてはメモに取ったり、本ページをスクショして頂くなどして、是非、持参しておいて頂ければと思います。
なお、ココア留学では、特別にカナダ到着後に直ぐに皆さまのスマートフォンを使えるようにできる、カナダの格安SIMを日本国内で『無料購入』できるサービスをスタート致しました。詳しくは以下をご覧ください。
カナダと日本間の国際電話のかけ方
国際電話の基本知識
国際電話をかける時には、『国際電話識別番号(国際アクセス番号)』『国番号(国際電話国番号)』『相手先の電話番号』の3つが必要で、カナダと日本の『国際電話識別番号』はカナダ『011』日本『010』となっており、『国番号』には、カナダ『1』、日本『81』がそれぞれ与えられています。
以下が、それらの番号を整理したものとなります。
『国際電話識別番号(自国) ※1』+『国番号(相手国)』+『相手先の電話番号 ※2』
- ※1 国際電話識別番号は「国際電話ですよ！」と識別させる番号なので、かける国側の番号になります
- ※2 日本へ国際電話をかける場合には、最初の『0(ゼロ)』を省略する
カナダ・日本での国際電話番号
カナダと日本間で、相手先の電話番号が『012-012-012』だった場合、国際電話の電話番号は以下のようになります。
・カナダ ⇒ 日本
011-81-12-012-012
・日本 ⇒ カナダ
010- 1-12-012-012
- 相手先の電話番号が『0』で始まっているので、最初のゼロが省略されています
- 電話会社により国際電話識別番号の前に『会社固有の番号』が入りますが、パンフレットやコーリングカードの裏側などに記載されています(カナダへ国際電話をかける場合、日本の各電話会社番号については下記を参照してください)
●電話会社の国際電話識別番号(固定電話：昼間の料金)
- KDDI「001」(3分430円)
- NTTコミュニケーションズ「0033」(3分250円)
- ソフトバンクテレコム「0061」(3分430円)
【例: KDDIを使ったカナダへの国際電話】
・001 - 010 - 1 - 相手先電話番号
●電話会社の国際電話識別番号(携帯電話：昼間の料金)
- au携帯「010」(3分120円)
- NTTドコモ携帯「010」(3分204円)
- ソフトバンク携帯「010」(3分500円)
【例: au携帯からカナダへの国際電話】
・010 - 1 - 相手先電話番号
カナダ・日本へ携帯電話(スマホ)で掛ける裏技
携帯電話(スマホ)から国際電話をかける時は世界中どこにいても国際電話識別番号は『＋(プラス)』になります。
スマホの操作画面を見ても『＋』が見当たらないと思いますが、その場合、『0』の長押しや『＊』を素早く2回押すことで表示されるので試してみてください！
【例: au携帯からカナダへの国際電話】
・＋(『0』の長押しや『＊』を素早く2回押す) - 1 - 相手先電話番号
- スマホから海外に電話を掛ける際には『0』の長押しや『＊』を素早く2回押すことで『＋(プラス)』を表示させてから掛ける！
私のiPhoneだと『0』の長押しで『＋』が表示されました！
実は、この携帯(スマホ)で国際電話を掛ける『＋』の制度は世界共通で、日本からの電話だけでなくアメリカやヨーロッパの旅行時にも使えてしまうので、緊急電話が必要な時のために覚えておくと便利です！
日本からカナダへの安い国際電話のかけ方
先に、日本からカナダへ国際電話をかける方法は幾つかある事は紹介しましたが、次は、その幾つかの方法を使って国際電話の通話料金をできるだけ抑える方法について紹介していきたいと思います。
しかし、安いカナダへの国際電話の方法は人によって全く違ってくるため、実際に日本からカナダへ国際電話をかける事を想定を交えて紹介していきたいと思います。
それでは、カナダの相手先番号が｢778-1234-5678｣だった場合を想定してご紹介してみたいと思います。
日本からカナダへ国際電話をかける(固定電話)
(例)カナダの相手先電話番号が｢778-1234-5678｣
・010 - 1 - 778 - 1234 - 5678
上記の例は、一般電話(家庭用電話)からカナダへ国際電話をかけた場合となりますが、もしも、マイラインなど国際電話をかける電話会社を登録していない場合には、各電話会社の番号を先に挿入しなければいけません。
そこで、先ずは各電話会社の番号に関してご紹介させて頂きます。
●電話会社の国際電話識別番号(固定電話：昼間の料金)
- KDDI「001」(3分430円)
- NTTコミュニケーションズ「0033」(3分250円)
- ソフトバンクテレコム「0061」(3分430円)
【例: KDDIを使ったカナダへの国際電話】
・001 - 010 - 1 - 778 - 1234 - 5678
※ 事前に国際電話に関して登録を既に行っている場合には、上のような電話会社別の番号は必要ありません。
- 固定電話からカナダに電話：(電話会社番号) - 010 - 1 - 778 - 1234 - 5678
【固定電話】日本からカナダへ国際電話を安くする
上記の例を見て頂けると分かるように、3分間で約400円と非常に割高になっている事がお分かりになられると思いますが、これがIP電話や光電話を始めとする一般電話からかけた場合には大きく料金が違ってくるため、電話代を思いっきり節約する事ができます。
IP電話、光電話、直収電話(CATV、KDDIメタルプラス電話、ソフトバンクテレコムおとくライン)などは、インターネット回線を使った電話方法となりますが、この場合にカナダへの1分間の通話料金は約10円と非常に安く日本カナダ間の通話料金が安くなります。
また、固定電話に関して『NTTの割引サービスのプラチナ・ライン＆世界割』に加入をしている場合、こちらも1分あたり8～10円となり、比較的安価でカナダへの国際電話をかける事ができます。
特に「1ヵ月などの短期留学だから」と言う理由で、国際電話プランの登録や変更をされないままに留学に出かける方もいらっしゃいますが、留学が始まったばかりと言うのは本当に孤独で、毎日、学校終わりや帰り道などに1～2時間、ご家族との連絡のために国際電話を利用される方が沢山いらっしゃいます。
実際、何の国際電話料金の対処を取らずに1日数時間の通話を行い、恐ろしい事に過去には「月間の通話料金だけで50万円を超える請求が来た」と言う話も耳にしています。
そこで、長短期の留学に関わらず、留学へと出かける際には、前もって光電話へ加入をしておく事を強くお勧めさせて頂きます。
また、家庭用電話を光電話へと切り替えされる場合には、各インターネット会社の方にご相談されるとスムーズに工事や変更などのご案内をして頂けるはずです。
- 固定電話から直接的なカナダへの電話はIP電話や光電話にする
- 基本的に利用は短時間のものや緊急時のみとしておく
国際電話仲介業者を使い日本からカナダへ更に安く電話をかける
次に、先ほど紹介した光電話を使い、さらに格安料金でカナダへの国際電話をかける方法を紹介していきます。
この方法は、先ほど紹介した光電話を始めとするIP電話を使っている事が前提となりますが、光電話を使っている場合に『国際電話仲介業者』を使用する事で、1分あたりの通話料金が何と約3円と言う激安になります。
国際電話仲介業者とは、『Telink』を代表とする国際電話を格安でかけるサービスを提供する会社の事ですが、主に、日本と外国間の電話中継を専門に行っている会社だと考えてください。
利用者は、国際電話仲介業者を経由して電話をかける事になりますが、国際電話仲介業者は日本の会社ですので、国際電話であるにもかかわらず国内の国際電話仲介業者へと電話をかける事になり、後は仲介業者の通信システムがカナダへと自動で接続してくれる事になります。
少し話が難しくなってきたので、このシステムを分かりやすくすると、利用者は「国内電話料金 ＋ 国際電話仲介業者システム利用料」で国際電話がかけられると言う事です。
ここで、気になるのが『国際電話仲介業者システム利用料』ですが、例えばTelinkのような会社では、月額利用料だけ支払っておけば日本・カナダ間の電話中継料金は驚く事に『かけ放題』となっているものがあります。
つまり、電話をかける側からすると、光電話に加入している場合、1分間の通話料金は国内何処にかけても『2.8円』なっているため、カナダに掛けてもそのまま2.8円/分で電話が掛けられてしまうという訳です。
また携帯電話から国際電話をかける場合においては、例えば、スマホの契約で国内通話かけ放題プランに加入していれば、国際電話仲介業者システムの月額固定料金を支払っておくと、実質、どんなに国際電話をカナダに掛けたとしても通話料は無料になります。
- 国際電話の仲介を専門とした会社がある
- カナダの電話番号にダイヤルをする
スマホ・パソコンを使い無料で国際電話をかける
最も安い国際電話の方法と言うのは、スマホやパソコンを使い国際電話をかける方法です。
なお、最近ではスマートフォンの普及によりSkype(スカイプ)やLINE(ライン)などの、コミュニケーションアプリを使っての国際電話が以前よりも圧倒的に身近な通信手段になってきました。
これらのアプリケーションを使う事で、パソコン・パソコン間やパソコン・スマートフォン間での通話やテレビ電話などを、国を超えて無料で行うことが可能です。
このような方法は、年配のご家族の中には少し難しいと抵抗があるかたもいらっしゃいますが、ダウンロードして初期設定を済ますと、後は簡単に使う事ができる非常に便利なツールとなっております。
是非、留学前にはご家族の皆様で自由にお話ができる環境構築を皆様が行っておいて頂ければと思います。
LINEで電話が出来るので電話とか必要ないですよね！
他にも楽天モバイルのRakuten Linkアプリ同士のお電話も無料となっています。
電話番号へのお電話は緊急時のみにしてくださいね！
カナダから日本への安い国際電話のかけ方
続いて、カナダから日本への国際電話のかけ方について、幾つかの方法を紹介していきたいと思います。
カナダから日本への電話は、留学生・ワーキングホリデー参加者から、日本にいる両親や親族またはお友達への連絡となりますが、この場合、日本からカナダへの国際電話と上手く使い分けする事で大きく節約する事も可能です。
また、緊急連絡が必要となる万が一の場合に備えて、カナダから日本への国際電話のかけ方はしっかりとメモを取るなどして、渡航時に持参しておいてください。
カナダから日本への国際電話をかける
(例)日本の相手先電話番号が｢03-0123-4567｣の場合
・011 - 81 - 3 - 0123 - 4567(東京「03」の「0」を省く事を忘れずに)
(例)日本の相手先電話番号が｢090-0123-4567｣の場合
・011 - 81 - 90 - 0123 - 4567(「090」の「0」を省く)
カナダから日本への直接電話
これは本当に気を付けて頂きたい事なのですが、カナダから日本への直接電話をかけてしまった場合、場合によっては怖いほどの通話料の請求がきてしまいます。
特に、留学生の多くはホームステイ家庭に滞在する事となるため、その家庭の一般加入電話から日本への国際電話をかけてしまった場合、請求を受けるのはホームステイファミリーと言う事になります。
過去に、そこまで高額な電話料金とは知らず、ホームステイ家庭から日本へと数時間の電話をかけてしまいトラブルとなったケースも御座いますので、留学生やワーキングホリデー参加者は十分注意をした行動を取るように心がけてください。
カナダから日本への格安電話(固定電話)
カナダから日本へ電話をかける場合も、日本からカナダへかける場合同様に国際電話仲介業者を使う事で、非常に安い通話料金で済みます。
カナダの場合、市内電話(ローカルコール)の通話料金が何時間かけても無料と言うプランが用意されており、これに国際電話仲介業者のサービスを組み合わせる事で、本当に安い国際電話が可能になります。
例えば、カナダの大手通信業者である『Bell』の場合、月額基本使用料に3ドルの上積みをするだけで、国際電話で通話料金が1分あたり5セントになります。
ただ、残念な事に半年や1年ほどの滞在者の場合には、ほとんどの場合において家庭用の固定電話を持たない生活となるため、この方法で日本への国際電話をかけるのは少しハードルが高いと言うのが本音なところです。
- 携帯電話(スマホ)から日本への電話はプラン選びが大切
- 日本に滅多に電話しない人は特別な国際電話プランは不要
カナダから日本へ国際電話(コーリングカード使用)
そうした中、LINEなどのアプリによる電話以外には、少し前に留学生の間で良く行われていた方法としてコーリングカードを使った日本への国際電話の方法というのがあります。
この方法を使うと、携帯電話から日本へと直接電話を掛けるよりも比較的安価にて電話をかける事ができるので、併せてご紹介させて頂きます。
まず、このコーリングカードについてですが、コーリングカードとはカナダの国際電話仲介業者が販売している日本への通信システムのことだとお考えください。
その最大の特徴としては、20ドルなら20ドル分、50ドルなら50ドル分と言う風に決められた額を事前購入する事で、それ以上の料金請求は一切無いので、英語が余り得意でない方にとって不安が無い事です。
また、購入についても日本語が通じるお店ならば、販売されている事がほとんどなので安心して購入する事ができます。
コーリングカードの注意点
ここでコーリングカードの購入についての注意点ですが、コーリングカードと言っても国際電話仲介業者の数だけ販売されており、それは多種多様に分かれています。
そのため国際電話をかける国によっては、通話品質が最悪だったり、通話料金が高くてコーリングカードの減りが著しく早かったりと、日本への国際電話に対して良いサービスを受けられない事もあります。
そこで購入の際には、必ず店員さんに「どのカードが日本にかけるのに適しているか？」を聞いてから、必要な分だけ購入するようにして頂ければと思います。
●基本的なコーリングカードの使い方の流れ
- ①カードの裏面のスクラッチ部分をあらかじめ削り『PINナンバー』を取得しておく
- ②カードの裏面に記載された、コーリングカードの会社に電話をかける
- ③自動電話ガイダンスに従って日本語を選択する
- ④先に削り出しておいた『PINナンバー』を入力
- ⑤日本への国際電話番号(相手の電話番号)を押す
加えて、日本の国際電話仲介業者と同じように、国際電話仲介業者への電話代はコーリングカード代とは別途必要になるため、携帯電話からかける場合には市内電話が無料の時間帯などに電話をかけると良いです。
また、両親に電話をかける場合には、日本からの国際電話の方が通話料金や音質が良くなるので、『コーリングカードで国際電話をかけた後、日本からかけ直してもらう』と言う方法やLINEなどのアプリに切り替えることをオススメ致します。
- 日本に電話を掛ける必要がある人にはコーリングカードもオススメ
カナダから日本へコレクトコール
最後にコレクトコールについてご紹介させて頂きます。
コレクトコールとは、最近はあまり利用される方はいらっしゃらなくなりましたが、電話を掛けた側ではなくて電話を受けた側が通話料を持つと言うサービスで、例えば、カナダの留学先から日本にいる両親へとコレクトコールをかけた場合、両親がコレクトコールを了承した後に通話が開始され、料金は両親側負担となります。
●カナダからのコレクトコールの掛け方
- ①『1-800-663-0681』(KDDI)へダイアル
- ②日本人オペレーター(交換手)を呼び出す
- ③国際電話をかけたい『相手の電話番号』と『相手のお名前』を伝える
- ④相手がコレクトコールを承認して通話開始
以前は、『番号指定通話』と言って、その番号に繋がれば誰が電話に出てもOKと言う通話方法と、『指名通話』と言って電話先に指名した人物がいない場合には通話料が加算されないシステムがありましたが、現在は廃止されています。
また、コレクトコールは、手っ取り早い日本への連絡方法となりますが、最初のたった3分2,160円となる超高価な電話方法である事はもちろんのこと、留学生は旅行者では無いので『できるだけ使用しないよう』心がけて頂ければと思います。
- コレクトコールは超高額な日本への電話方法
- 保険会社やカード会社への電話以外は利用しない！
日本に掛ける時は
『011 - 81 - 日本の電話番号(最初のゼロを取る)』
で覚えておきますね！
日本へと直接電話する時は緊急の時が多いと思うので、このページをブックマークかスクショしておいてくださいね！
国際電話についてのちょっとした雑学
最後に、国際電話に関してのちょっとした雑学を皆様にご紹介させて頂きたいと思います。国際電話に関してご興味のある方は最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。
日本への国際電話で『0(ゼロ)』を省略する理由
海外から日本へ国際電話をかける場合、日本の相手先番号の『0(ゼロ)』を省略する必要がありますが、これは日本から日本国内への電話と認識させる番号が『0』で始まる番号と定められているためです。
そのため、正式な電話番号というのは、東京の市外局番である『03』ならば国際的には『3』で、携帯電話の『090』は『90』となっています。
通話料は繋がり始めが高い
国際電話を掛ける場合、そのほとんどの場合において電話が繋がってからの1分と、繋がったあとからの時間では料金が異なっていることが多いです。
一般的に繋がり始めの料金は高いため、短時間の電話であったとしても何回も掛けていると想像以上に電話代が高くなっている可能性があるので注意が必要です！