社会人留学で何を学ぶべき?英語はNGと気づいたら!
ココア留学を利用して海外留学に出られる社会人は、単純に英語だけを目的とした留学をしている人は1名もいらっしゃいません。
しかしながら、実は、相談された段階では「ほとんどの人が英語だけを目的とした留学を考えている・・」というのが本音で、明確なプランニングを持っていらっしゃるわけではありません。
そこでここでは、「海外留学で英語を目的としていたらヤバイのでは?」と気づかれた皆様のために、「海外留学で何を学べば良いか?」留学のプロの立場からお話しさせていただきたいと思います。
海外でキャリア育成を目指す?
さて、「海外留学で何を学べば良いか?」というお話をさせて頂く前に、皆様には「社会人留学生が一体どのような状況になっているのか?」という、留学の現状について紹介させて頂きます。
世界のトレンドが変わっている?
先に案内させて頂いた通り、社会人のほとんどが海外留学の目的として『英語力の向上』を掲げています。
しかしながら、世界の留学に関するトレンドは既に英語学習ではなく『英語を使った何かの学習』になってきており、コロナ以降は、日本の中学生・高校生からも「英語に特化した留学は古い!」や「次のステージの留学がしたい!」という声が増えてきました。
そうした学習ニーズの変化に対して、「留学やワーキングホリデーに出る費用・時間などのリスクを考えたら、目指す先が英語力となっていたら釣り合わないのでは?」と感じる人も出てきて、最近では「自分の留学に対して英語以外の付加価値を付ける!」というのがアンテナが高めの社会人留学のトレンドになってきました。
- 「英語だけではヤバい?」と考える社会人が増えてきている!
留学に付加価値を求める社会人!
そうした中でアンテナの高い社会人は、『自分自身のキャリアを活かした留学』や『海外永住の取得を目指した留学』それに『海外就労により転職を目指した留学』などを希望されるケースが増えており、将来やキャリアを重要視される方も増えてきています。
そのため、コロナ以前の留学やワーホリのアルバイトとして定番だった「皿洗いや清掃作業員それに日本食レストランや農場でのアルバイトはやりたくない!」という方や「少なくとも自分の将来に繋がるような経験を積んで将来のキャリアに繋げたい!」という方が急増しており、社会人の留学は大きく変化しようとしています。
また、テレビやインターネット上でもAIや自動ロボットに関する話題が数多く取り上げられるようになってからは、人生の迷いやリスキリング(学びなおし)に言及されるケースも増えてきており、将来、何をすれば良いか分からない社会人も増えている印象です。
- キャリアや永住権取得を希望する社会人が増えている!
- ロボットやAIにより人生に迷っている人が増えている!
海外でのキャリア育成は難易度が高い?
しかしながら、海外でキャリアを育成する事は日本でキャリアアップするよりも、何十倍、何百倍も困難を極めるため、慎重な準備が必要になります。
というのも、例えば、学校を卒業後、事務職として勤務されていらっしゃった方の場合、「日本での事務員としてのキャリアを活かして海外でも事務員で働きたい!」とおっしゃるケースがほとんどなのですが、そうした願望を叶えることができる留学生は数百人に1人いるかいないかレベルになっているためです。
●留学がキャリアダウンに!
そのため、普通に留学に出てしまうと海外でキャリアアップするどころかキャリアダウンに直結してしまうため、注意が必要になります。
また、留学中は飲食業などのアルバイト経験止まりとなって帰国すると、新卒時には簡単に就職できた日本での『事務員としての正社員採用』も、中途採用の競争率は3~4倍超となっているため、留学前の雇用先よりも給料が下がってしまったり、雇用環境が悪い会社へ再就職することになってしまったりすることも珍しくありません。
- 海外でのキャリアアップは難しい!
- 帰国後、給料ダウンや雇用環境が悪化する可能性もある!
英語学習者のアンケートに危機感?
ピアソンが2023年末に、日本・サウジアラビア・ブラジル・イタリア・アメリカ合衆国の5ヵ国の5000人以上の英語話者を対象に実施した調査結果、英語を母国語としない人の大多数が「英語力があれば80%もの給与アップにつながる」と考えていることが分かりました。
一方で、回答者の約40%が「自分の仕事は5年以内にAIに取って代わられる」と考えていることも分かりました。
AIの進化が目まぐるしく行っている中で、留学生が求められる英語レベルも右肩上がりに上昇していることも、どうやら間違いなさそうです。
- 多くの留学生は英語が出来るようになると給料が大幅に上がると信じている!
- 一方で5年以内に自分の仕事はAIに奪われると感じている!
留学に行って給料が下がるケースもあるんですか?
日本企業の多くは新卒採用の社員を高く評価しているケースが多いため、実際、留学をせずに転職を希望しても『給料が上がるケースは3人に1人(全体の約30%)ほど』というのが現実です。
STEM分野に特化した留学へ?
さて、それでは本題となる具体的にどういった分野を海外留学中に学んでいけば良いのでしょう?
ここでは、ほんの一例となってしまいますが、ココア留学が案内している留学の例を端的に紹介させていただきたいと思います。
ITエンジニア分野
AIやロボットによる自動化の影響を受けて、2022年の暮れからアメリカの大手テック系企業などでは、ITエンジニアの大量解雇が行われましたが、全体的に優秀なエンジニアを募集する傾向は続いており、それは日本だけではなく世界中でも同様です。
そのため、優秀なITエンジニアは、4年間の大学卒業学位を取得する前に、企業からは『引っ張りだこ』という状況となっているため、日本でプログラミング経験があるようなかたにはオススメのルートになります。
- ITエンジニアへの需要は引き続き高い!
サイバーセキュリティ分野
次に、今後さらに需要が伸びている分野として、サイバーセキュリティ分野を学んだ人材が挙げられています。
世界的なハッキングが毎分毎秒行われている状況が続いており、企業のコンピューターや情報が盗まれると言うことも頻発しております。
そうした中で、サイバーセキュリティ分野を担当できる人材は世界中で重宝されており、こうした分野で学位を収める事は非常に有益となっております。
- IT分野の中でもサイバーセキュリティ系は高い知識と技術が必要になるため需要はさらに拡大する予想!
農業エンジニア分野
農業の中でも、農業用機器やAIを搭載したロボットの開発エンジニアは、今後、農業関係者の高齢化が進む中、世界的に高い注目を集めています。
そのため、もし理系で農業に興味がある方は、こうした分野に進学して学位を修めておけば、現在もそうですが、これから更に重宝される可能性が高いのでオススメです。
- 農業関係者の高齢化が進む中、ロボット関係者に熱い視線が集まっている!
自動車エンジニア分野
自動車のエンジニアの中でも、自動運転技術に関するスキルや学位がある方に対して、今後、大規模な需要が発生することが予想されています。
日本国内で走っている約4700万台の車が将来的には自動運転車に置き換えられることを考えると、自動運転に関連する技術を持ったエンジニアに対して、どれほどの需要が出るかは言うまでもありません。
もし、自動車やバイク、それにロボットやAI・プログラミングなどに興味があるならば、留学先で学位を修める価値は非常に高いです。
- 自動運転技術に関するエンジニアの需要は跳ね上がる!
「何を学べば良いのか?」本当に困っていましたが、こうやって将来を予想しながら有利になるものを選ぶのって本当に大切だと感じました!
留学の相談を受けた担当者が「こうした将来ビジョンに関しての知識があるかどうか?」で、留学生の将来に雲泥の差が出ることも覚えておいてください!
専門的に特化させる留学にする!
しかしながら、日本では理系を先行する人は全体の30%ほどで、その中でも留学を希望されるかたのほとんどが文系なため、IT関連とは縁遠い方も少なくありません。
そこで続いては、文系やIT技術に興味が無い人が、「どのようなものを目指して海外留学をすると良いのか?」というお話をさせて頂きたいと思います。
MBA取得を目指す
日本ではMBA取得者についてあまり取り上げられる事はありませんが、アメリカではMBA取得者の給与は1000万円超と跳ね上がっていて、学位に対する投資効果が非常に大きい分野とされています。
特に、日本国内では男女の雇用機会の平等を訴える声が大きくなってきたことから、女性経営者の需要が著しく増える事が予想されており、海外MBA取得者への需要が大きくなることが予想されます。
また、日本の大学ではマーケティングやファイナンス系を専攻する女性も多いため、海外でキャリアアップを志す方にとってオススメのルートになります!
- 女性の海外MBA取得はかなり熱い!
看護師・介護士・保育士
世界的に看護師や介護士、それに保育士といった職業への需要は、現在、とどまることを知りません。
こうした分野で活躍することさえできれば、海外での永住権取得も普通に見えてくるようになります。
ただし、上記の3つの職業に関する免許は、海外で再度資格取得を行わなくてはいけないため、それ相応の英語力が求められることも覚えておく必要があります。
特に、看護師を代表とする命に関わる職業に関する免許取得には高い英語力が求められるため、人によっては医師の国家試験や弁護士試験合格よりもハードルが高くなるケースもあるので、ご注意ください。
- 看護師・介護士・保育士の資格を海外で取得すれば将来は安泰!
デザイナーはダメですか?
実は、以前はデザイナーもオススメに入っていたのですが、AIがデザイン分野もある程度カバーできてしまうことが分かったため、今後の需要は未知数となってしまっています・・。
社会人留学の理想の形とは?
さて、そうした中で社会人の理想的な留学の形とは一体どのようなものになるのでしょう?
以下には、事務員として活躍していらっしゃる社会人6年目28歳の女性をモデルにして紹介させていただきたいと思います。
社会人留学の理想ステップ!
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- Step.1 自分の状況や人生を見直してみる
- 留学コンサルティングの前に「自分には何ができて何ができないか?」を見直しておいてください
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- Step.2 留学コンサルティングを受ける
- 1年留学して帰国すると30歳になると言う危機感なども共有していただきます
(女性の場合、結婚が意識されるため求人が一気に減ります)
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- Step.3 学ぶ内容を決定する
- 単純な語学留学と言う形にするのではなく「何を学びに行くのか?」さらに「将来どのような仕事につくのか?」まで視野にいれて頂きます
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- Step.4 海外留学へ
- 人によって違いますが、語学学校やカレッジまたは大学・大学院と進学されます
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- Step.5 海外就職でキャリア育成
- 清掃員や日本食レストランなどのアルバイトではなく、AIの開発やセールスなどの仕事でキャリアを積みます
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- Step.6 海外永住権資格も取得
- 留学ルートによっては海外永住権資格も普通に取れてしまうので、必要に応じて取得します
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- Step.7 日本帰国 or 世界へ?
- キャリア人材として帰国しても良いですし、他の世界で活躍することも視野に入ります
(もちろん最近人気の在宅ワークも視野に入ります)
- 25歳以降は未経験での採用は厳しくなる!
- 30歳以降は女性の採用が厳しくなる!
30歳で無職とか避けたいのでキャリアについて大切にしたいと思います!
キャリア育成さえしっかりしておけば、再就職や育休の取得に不安を感じることはなくなり、将来の暮らしが安定することを覚えておいてくださいね!
社会人留学で何を学ぶべき?英語はNGと気づいたら!まとめ
今回は「留学で英語学習をするだけではダメだ!」と気づいて頂けている社会人の皆様に、「海外で何を学べば良いのか?」や「キャリア育成はどうすれば良いか?」という話しをさせていただきました。
しかしながら、現実は、中学生や高校生に対しても案内している語学留学や、大学生の多くが希望しているカナダのCOOP留学などを、新卒以降キャリアを積み上げてきた社会人に対して案内されてしまっているのが現状です。
正直、キャリア育成までを視野にいれた留学のプラン作成は非常に難易度が高く、相談を受ける側が利益を優先したり、知識量が足りなかったりすると「100回やって1回成功するかどうか?」というギャンブルのような留学が出来上がってしまっているケースも珍しくありません。
そこで、もし「夢を追うために、まずは固い将来を手にいれたい!」というかたがいらっしゃいましたら、是非、ココア留学で本格的なキャリアプランニングを行って頂けたらと思います。
確実に『将来、夢を実現する可能性が上がること』をお約束させて頂きます。