ホントの意味で留学先で安全な国ランキングTOP3!
英語が不慣れな方や「留学に初めて行くよ!」という方の多くが、「治安のよい国へ行きたいです!」という希望をおっしゃられます。
そこで皆さんにお伺いしたいのは「治安が良い国とはどんな国でしょうか?」というご質問です。
今回は世界のデータベースを元に安全な国(英語圏)を見ていくとともに、目に見える数字だけでの安全ではない、本当の意味での安全について考えていきたいと思います。
英語圏で安全な国はどこ?
世界中の犯罪率や安全性についてデータベースを提供するNUMBEOより、142ヵ国を対象とした2022年度の発表に基づき、『英語圏で最も安全な国』をしっかりとしたデータから見ていきたいと思います。
因みに、日本は2021年より1ランク順位を下げたものの142ヵ国中9番目に安全というランキングになっており、世界で最も安全な国としてはカタールが挙げられており、逆に世界で最も危険な国としてはベネゼエラが前回の発表に続きランキングされています。
それでは、皆様の気になっていらっしゃる英語圏の国を安全な順に挙げていきたいと思います。
カナダ
英語圏で1番に安全な国としてランキングされたのはカナダで、世界ランキングでは61位に上げられていますが、欧米の文化圏で英語圏の国の中ではトップレベルに安全な国とされています。
カナダは歴史を見ても、様々な国籍・人種の方が集まっている傾向がありますので、差別的な出来事が少なかったり、色々な背景を持った方を受入れてくれやすい特徴があると言えます。
ただし、2021年度版の外務省海外安全情報によると犯罪発生率(人口10万人当たりの犯罪認知件数)は日本の約8倍の水準になっていることは覚えておいてください。
- 欧米の文化圏で安全な国として1位はカナダ!
- 様々な人種が集まってい出来てる国としてはかなり優秀な成績!
ニュージーランド
次に安全な国として挙げられたのが、ニュージーランド(世界ランキング65位)です。
オーストラリアの北東部に位置するニュージーランドは、ワーキングホリデーで訪れる方が多い国でもあり、「人よりも羊の数が多い!」と言われるように、とてものんびりとした雰囲気のある国です。
ただし、2018年2月に在ニュージーランド日本国大使館が日本と比較して発表したニュージーランドのデータによると、主な犯罪(強盗、性犯罪、侵入窃盗(住居侵入を含む))は日本の約17.1倍となっています。
在ニュージーランド日本大使館(安全の手引きニュージーランド)
- ニュージーランドは安全な国の代表格として考えられている!
オーストラリア
3番目はオーストラリアです。
世界安全な国ランキングでは66位となっておりますが、オーストラリアもカナダと同じく移民を多く受け入れてきた傾向がありながらも犯罪係数が低く算出されている国になります。
ただし、歴史的に先住民との争いや急激な移民の受け入れが行われた過去の影響もあり、犯罪発生率は、在シドニー日本国総領事館の発表によると犯罪発生状況が州や罪状にもよりますが、日本と比較して2~50倍となっており、どの州に留学された場合も注意は必要です。
また、オーストラリアのあとに続く英語留学ができる国としては、69位アイルランド、77位イギリス、87位アメリカ、110位フィジーと言う風にランキングが続きます。
- 移民が多い国ですが一般的にオーストラリアは安全な国だと知られている!
順位 | 国 | 犯罪指数 | 安全指数 |
---|---|---|---|
1 | Qatar | 14.15 | 85.85 |
2 | United Arab Emirates | 14.87 | 85.13 |
3 | Taiwan | 16.15 | 83.85 |
4 | Isle Of Man | 18.28 | 81.72 |
5 | Oman | 19.72 | 80.28 |
6 | Hong Kong | 21.62 | 78.38 |
7 | Armenia | 21.75 | 78.25 |
8 | Switzerland | 22.12 | 77.88 |
9 | Japan | 22.24 | 77.76 |
10 | Slovenia | 23.17 | 76.83 |
11 | Croatia | 23.99 | 76.01 |
12 | Estonia | 24.14 | 75.86 |
13 | Iceland | 24.30 | 75.70 |
14 | Saudi Arabia | 24.62 | 75.38 |
15 | Monaco | 24.92 | 75.08 |
16 | Bahrain | 24.95 | 75.05 |
17 | Georgia | 25.25 | 74.75 |
18 | Rwanda | 25.54 | 74.46 |
19 | Czech Republic | 25.78 | 74.22 |
20 | South Korea | 26.13 | 73.87 |
21 | Denmark | 26.34 | 73.66 |
22 | Austria | 26.82 | 73.18 |
23 | Finland | 26.84 | 73.16 |
24 | Singapore | 27.22 | 72.78 |
25 | Netherlands | 27.57 | 72.43 |
26 | China | 28.82 | 71.18 |
27 | Brunei | 29.55 | 70.45 |
28 | Slovakia | 30.54 | 69.46 |
29 | Cyprus | 31.06 | 68.94 |
30 | Portugal | 31.53 | 68.47 |
31 | Cuba | 31.72 | 68.28 |
32 | Azerbaijan | 31.73 | 68.27 |
33 | Poland | 32.13 | 67.87 |
34 | Israel | 32.18 | 67.82 |
35 | Romania | 32.50 | 67.50 |
36 | Lithuania | 32.55 | 67.45 |
37 | Kuwait | 33.01 | 66.99 |
38 | Norway | 33.51 | 66.49 |
39 | Uzbekistan | 33.68 | 66.32 |
40 | Hungary | 33.91 | 66.09 |
41 | Spain | 34.97 | 65.03 |
42 | Luxembourg | 35.58 | 64.42 |
43 | Germany | 37.01 | 62.99 |
44 | Nepal | 37.77 | 62.23 |
45 | Serbia | 38.18 | 61.82 |
46 | Bulgaria | 38.37 | 61.63 |
47 | Latvia | 38.49 | 61.51 |
48 | Thailand | 38.92 | 61.08 |
49 | Russia | 39.32 | 60.68 |
50 | Turkey | 39.89 | 60.11 |
51 | Montenegro | 40.39 | 59.61 |
52 | North Macedonia | 40.97 | 59.03 |
53 | Sri Lanka | 40.97 | 59.03 |
54 | Jordan | 41.01 | 58.99 |
55 | Pakistan | 41.56 | 58.44 |
56 | Palestine | 41.91 | 58.09 |
57 | Philippines | 42.36 | 57.64 |
58 | Bosnia And Herzegovina | 42.71 | 57.29 |
59 | Kosovo (Disputed Territory) | 43.41 | 56.59 |
60 | Panama | 43.61 | 56.39 |
61 | Canada | 43.63 | 56.37 |
62 | Malta | 43.72 | 56.28 |
63 | Tunisia | 43.94 | 56.06 |
64 | India | 44.57 | 55.43 |
65 | New Zealand | 44.61 | 55.39 |
66 | Australia | 44.83 | 55.17 |
67 | Sudan | 45.59 | 54.41 |
68 | Vietnam | 45.76 | 54.24 |
69 | Ireland | 45.87 | 54.13 |
70 | Indonesia | 46.06 | 53.94 |
71 | Iraq | 46.17 | 53.83 |
72 | Italy | 46.24 | 53.76 |
73 | Ghana | 46.25 | 53.75 |
74 | Ukraine | 46.57 | 53.43 |
75 | Lebanon | 46.59 | 53.41 |
76 | Egypt | 46.61 | 53.39 |
77 | United Kingdom | 46.62 | 53.38 |
78 | Zambia | 46.64 | 53.36 |
79 | Belgium | 46.71 | 53.29 |
80 | Barbados | 46.94 | 53.06 |
81 | Albania | 47.01 | 52.99 |
82 | Morocco | 47.37 | 52.63 |
83 | Moldova | 47.43 | 52.57 |
84 | Myanmar | 47.83 | 52.17 |
85 | Greece | 47.97 | 52.03 |
86 | Nicaragua | 48.10 | 51.90 |
87 | United States | 48.41 | 51.59 |
88 | Sweden | 48.77 | 51.23 |
89 | Mauritius | 48.78 | 51.22 |
90 | Paraguay | 49.01 | 50.99 |
91 | Ethiopia | 49.42 | 50.58 |
92 | Iran | 49.75 | 50.25 |
93 | Cambodia | 51.72 | 48.28 |
94 | Belize | 51.97 | 48.03 |
95 | Uruguay | 52.13 | 47.87 |
96 | Kazakhstan | 53.04 | 46.96 |
97 | Algeria | 53.25 | 46.75 |
98 | Botswana | 53.70 | 46.30 |
99 | Costa Rica | 53.86 | 46.14 |
100 | Mexico | 53.90 | 46.10 |
101 | Malaysia | 54.37 | 45.63 |
102 | France | 54.39 | 45.61 |
103 | Mongolia | 54.46 | 45.54 |
104 | Maldives | 55.13 | 44.87 |
105 | Uganda | 55.59 | 44.41 |
106 | Tanzania | 55.79 | 44.21 |
107 | Kyrgyzstan | 55.88 | 44.12 |
108 | Kenya | 56.33 | 43.67 |
109 | Chile | 56.51 | 43.49 |
110 | Fiji | 57.09 | 42.91 |
111 | Belarus | 57.18 | 42.82 |
112 | Ecuador | 57.87 | 42.13 |
113 | Guatemala | 57.99 | 42.01 |
114 | North Korea | 58.07 | 41.93 |
115 | Bolivia | 58.44 | 41.56 |
116 | Colombia | 58.71 | 41.29 |
117 | Zimbabwe | 59.61 | 40.39 |
118 | Libya | 60.59 | 39.41 |
119 | Us Virgin Islands | 61.24 | 38.76 |
120 | Dominican Republic | 61.49 | 38.51 |
121 | Puerto Rico | 61.77 | 38.23 |
122 | Bahamas | 62.91 | 37.09 |
123 | Mozambique | 62.94 | 37.06 |
124 | Bangladesh | 63.06 | 36.94 |
125 | Nigeria | 64.09 | 35.91 |
126 | Argentina | 64.09 | 35.91 |
127 | Namibia | 64.97 | 35.03 |
128 | Cameroon | 65.26 | 34.74 |
129 | Somalia | 66.41 | 33.59 |
130 | Angola | 66.66 | 33.34 |
131 | Brazil | 66.79 | 33.21 |
132 | Peru | 67.24 | 32.76 |
133 | Syria | 67.47 | 32.53 |
134 | El Salvador | 67.59 | 32.41 |
135 | Jamaica | 68.29 | 31.71 |
136 | Guyana | 68.93 | 31.07 |
137 | Trinidad And Tobago | 70.57 | 29.43 |
138 | Honduras | 74.66 | 25.34 |
139 | South Africa | 75.37 | 24.63 |
140 | Afghanistan | 78.19 | 21.81 |
141 | Papua New Guinea | 80.26 | 19.74 |
142 | Venezuela | 83.16 | 16.84 |
※ 2022年度の犯罪件数では無いのでご注意ください。
(Numbeoa:2022年度調べ)
こうしてランキングを見ると、日本って物凄く安全な国だと感じました!
「日本に住んでいると分からないことって沢山あるな・・」って思ってしまいますよね!
安全をどう判断する?
先程のランキングでも、日本が他の英語圏の国に比べてはるかに安全と判断されていますが、つまり、それは日本以上の安全は英語圏の国は日本以外には無い(日本は英語圏の国ではありませんが・・)ということが言えます。
このようにお伝えすると「海外というのはどこも危険で、留学に行くなんてのはとんでもないんじゃないか?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、しっかりポイントを抑え、自覚を持って行動すれば危険な経験を全くすることはありませんのでご安心ください。
地域で安全を判断する?
日本でも「この辺りは危ないから気を付けなさい!」「夜になると街灯がないからあの場所は注意!」というような、『行かないほうが良い地域』や『危ない時間帯』などがあるかと思いますが、海外でも全く同じで、「この地域は危ない!」といった場所があります。
こういった危険な地域情報は、私たち留学エージェントや学校は当然のことながら把握していますので、必要に応じて私たちや学校スタッフに安全情報を確認して見たり、留学生同士のネットワークを活用してみると良いです。
また、地域的な安全度の判断についてですが、比較的に低所得者層が住む地域はどうしても犯罪の温床となっているケースが多くなり、富裕層が住む地域はプライベートガード(警備員)が常にいたりする地域もあるので、安全度が高い地域と判断が出来ます。
- 低所得者層が住む地域は安全度が低いことが多い
- 富裕層が住む地域は安全度が高いケースが多い
危険に遭遇した際の行動
どうしても日本が世界を代表して安全な国であるがゆえに、留学生のほとんどが「海外で危機管理ができていない!」というのが実情だったりします。
例えば、海外で金品を要求されたり脅された際は抵抗せずに犯人の要求に従うことが重要で、その知識があるか無いかで、万が一の際に命を守る大きなポイントになることがあります。
日本のような安全な国では、犯人を追いかけてたり捕まえたりすることが美談として報道されることがありますが、海外では抵抗すると、どんなに体力がある人でもそのままピストルで撃たれてしまうだけなので注意が必要です。
外務省の情報も利用する!
そのため、留学に出られる際には、コロナなどの情報も大切ですが、海外で遭遇するであろう危険への対策や行動を最低限身に付けておく必要があることも一緒に覚えておいてください。
また、こういった危機管理について、日本の外務省がわかりやすく動画にまとめている『海外安全劇場』というものもありますので、渡航前に見ておくと事前の心構えができるのでオススメです。
- 海外で犯罪に巻き込まれそうになったときは日本と同じような危機回避行動はNG!
海外で留学生が被害にあったというニュースを見ると怖いって思うことがあります。
正直、日本より安全な国は無い!と思っておいて頂いた方が、安全を意識して頂けるので被害に遭われることは少なくなります。被害に遭われるのは「軽い気持ちで渡航される方が中心」になっていると思っておいてください!
日本の感覚で海外生活はしない?
日本は、夜11時、12時になっても女性が平気で外を歩ける治安の良さがありますが、正直いって海外は全く違います。
暗闇を利用して様々な悪事が行われたり、『昼間は安全』といわれている場所や『観光スポット』でも用心が必要ですし、日本の感覚で外を出歩くと様々なトラブルに巻き込まれることがあります。
例えば男性の場合ですと、ズボンの後ろポケットに財布を入れて盗まれたり、電車やバスでスマホを使っているとドアが閉まる瞬間に取られたり、女性の場合ですとショルダーバックを斜めに掛けないことで引ったくりにあったり、バックパックを隣の席に置いた瞬間に置き引きにあったりなど様々な事件が報告されています。
その他にも強姦被害は日本政府が斡旋している留学でも報告されており、ホームステイなど留学生の主な滞在先での報告も複数あるので注意が必要です。
- 日本の感覚で生活することは避ける!
- ホームステイなどの滞在先での強姦被害も報告されている
渡航直後~1年間は最も犯罪に注意をする期間
渡航直後~数ヵ月は「もっと英語を話したい!」「外国人の友達が欲しい!」と精力的に行動する留学生が多く、モチベーション高く行動して下さるのはとても良いことですが、実は、この時期が最も犯罪などに巻き込まれる可能性が高い時期になります。
例えば、言語交換(ランゲージ・エクスチェンジ)を目的とした集まりや友人作りのためのアプリなどの利用により、留学に来たばかりの学生が犯罪やトラブルに巻き込まれたという報告は少なくありません。
アプリに登録されている外国人の中には、一見すると純粋に日本語を学びたい良い人のように見えても、悪意を持っている方が混ざっていることも決してゼロとは言い切れません。
もちろん「全員を疑って掛かれ!」とまでは言いませんが、最低限、仲の良い友人の紹介者であったり、身元がしっかりと確かめられる人と付き合っていくことを覚えておいて頂ければと思います。
留学期間が半年になると余裕に注意?
また、半年を過ぎたあたりからは、今度は留学先での生活に慣れてきたことによってトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
半年もすると日々の生活には慣れてくるのですが、生活に慣れることにより行動圏が広くなり、スポーツ中の骨折や車の事故など手術を伴うようなケガに繋がるトラブルが頻発する時期になります。
あまり知られていませんが、日本は交通死亡事故が世界的に見てもトップクラスに少ない国となっていることも、心に留め置いて頂ければと思います。
- ランゲージ・エクスチェンジの利用も注意する
- 半年が経過するとスポーツ中の骨折や車の事故など大ケガが頻発する
ランゲージ・エクスチェンジのアプリで酷い思いをした友人がいます・・。
外国人だけでは無くて、実は、日本人による日本人留学生に対しての強姦も複数報告されているので注意してください!
安全に留学をするためには?
ここまで、ランキングや政府発表のデータを通して安全に海外に渡航するためのポイントを見てきましたが、時系列でまとめた注意するべき項目をご覧になって頂きたいと思います。
安全な留学ステップ
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- Step.1 外務省や留学エージェントからの情報収集【渡航前】
- 日本の外務省が発表している「海外安全情報」をみたり、留学エージェントから現地の最新情報を得たり、事前に知っておくことで備えられることがあります。
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- Step.2 身の回りの地域を把握する【渡航直後】
- 自分自身が普段使うであろう地域の安全情報を把握しましょう!
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- Step.3 信用できる人かどうか見極める【現地で2~5ヵ月】
- 積極的に人に会う時期になりますので、本当に信用が出来る人なのかどうか判断できるまでは、無暗(むやみ)に付いていくようなことはしないでください。
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- Step.4 慣れに注意!【海外生活6ヵ月目~】
- かなり海外生活にも慣れてきたころですが、慣れたから大丈夫と過信せずに過ごしましょう。
- 海外にいることを常に意識しておくことが大事!
先ずは無事に帰ってくることが絶対に重要ですもんね!
そうなんです!
「他の日本人が大丈夫だから・・」と言っても、あなたが大丈夫とは限らないことだけは忘れないでくださいね!
ホントの意味で留学先で安全な国ランキングTOP3!まとめ
治安のよい国というよりも、海外では安全に暮らすことが重要だということついて少し知って頂けたましたでしょうか?
もちろんどんなに気を付けていても危険に出くわしてしまうことはゼロではありませんが、備えておいて避けられる危険は沢山ありますので、少なくとも『海外生活の安全』について軽く考えずに心構えをしておくことは必要です。
ただ、日々の生活の中で、ずっと気を張っていることはできませんし疲れてしまいますから、ポイントを押さえ、気を抜けるところは抜いて生活できることが理想です。
留学を考えたとき治安に関する不安は何処までいっても消えることはありませんが、その思いがあなたの身を守ることに繋がっていくことも覚えておいて頂ければと思います。
不安に思う気持ちが、時にはプラスに働くときがあります。