長期留学中の成人式に私は帰国すべきですか？

成人式にはそもそも出席するもの？

そもそも皆様は成人式にどれぐらいの人たちが参加されていらっしゃるのかご存知でしょうか？

コロナ前のデータとなる2019年度の総務省統計局の資料によると、約125万人が新成人となったわけですが、有限会社きものと宝飾社京都の調べによると、そのうち都市部では約5～6割が参加、地方市町村では7～8割以上が成人式に参加していることが分かります。

特に、成人式参加者は年々増加傾向にあり、その最大の要因として、地方の市町村が村おこしの一環として成人式を行ったり、自治体による若者たちにUターンを推奨する機会として成人式と言うイベントを利用しているためです。

そのため成人式参加者は年々増加傾向にあり、非常に重要なイベントとして認知されつつあります。

成人式の年齢変更とオンラインも？

成人式のタイミングや方法は、2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げとなったことや、コロナによるオンライン化など、各自治体により様々なものになってきています。

というのも成人式というものが、そもそも法律で実施するタイミングや方法を整備されているものではなく、各自治体が自由に行っているためです。

そのため、多くの自治体で成人式は20歳の方を対象に1月の成人の日前後に実施されますが、北海道の別海町では18歳を対象にしているなど、今後、18歳の成人式を実施する可能性のある自治体も増えています。

また最近では、少子化の影響もあり1/2成人式(ハーフ成人式)として10歳で写真撮影などを行う家族も増えているので、今後の成人式の多様化にも注目です！

※ 『成人式に関する意識調査』1507人
(ゼネラルリサーチ:2019年度調べ)

成人式に帰国するメリットは？

さて、成人式が村おこしなどのイベントや就職活動などのために重要性が年々上がってきていることについて知っていただけたと思うのですが、留学生にとって帰国してまで参加する大きなメリットはあるのでしょうか？

そこで続いては、「成人式は留学生にとってどのようなメリットがあるか？」と言うお話をさせていただきたいと思います。

小中高校生時代の同級生や友達に会える

成人式に参加する上で最大のメリットといえば、やはり『小中高生時代の友人に会うことができる』という点です。

特に、成人式に参加しなければ、もしかしたら一生会うこともできなかった幼なじみと話すことになったり、それがきっかけで結婚にまで進展してしまうカップルもいたりします。

一生に1度の思い出と言う意味でも、成人式に参加するメリットは非常に大きいといえます。

地方や実家に戻る機会になる！

先にご案内させていただいたように、地方自治体にとって成人式と言うイベントは、若者たちを地方に呼び戻すための非常に大きな機会になっています。

そのため最近では、様々な趣向を凝らした成人式が行われており、新成人にとっては「将来地元に戻って貢献したい！」や「私の育った街を世界に知ってもらいたい！」と思う機会が、留学生に芽生えることも少なくないようです。

また地方自治体が主催している祭りなど、その他の大きなイベントがあったとしても、都会へと出ているほとんどの人たちは地元に帰りませんし、ましてや留学生が帰国してまで参加することはないです。

先にご案内した友人達と会う機会も、成人式がこうした重大イベントになっているためで、他のイベントではなかなかそうした機会がないことを考えると、成人式に出席するメリットは大きいと言えそうです。

留学の息抜きにもなる

そして留学生が忘れてはいけないのは、「成人式のために一時帰国する！」ということは、留学生にとって考えてみると良い息抜きになると言う点です。

毎日、海外で英語を使った生活をしていると、知らず知らず(知らず識らず)のうちに海外の文化に溶け込むようになってきますが、やはり根底に流れているのは生まれ育った街の日本の文化です。

帰国し、実家で眠ったときの安心感はとても大きなものになるので、張りつめた緊張からの解放と言う意味でも留学生にとって、大きな時間になるはずです。

成人式に帰国するデメリットは？

続いて、成人式のために帰国するデメリットに関してですが、成人式に出席しない理由のナンバーワンは『会いたくない同級生に会わなくてはいけないから』です。

成人式は会いたい同級生ばかりが来るものではなく、心の中で二度と会いたくないような同級生も来ることになります。

そのため成人式に出席することを拒否する方もいらっしゃいます。

学校を休む必要がある！

次に、留学生が成人式に出席するとなると、日本の暦では休みとなっていても海外の暦では休みでは無いので、どうしても学校を休む必要があるという問題があります。

学校休むことによって単位を落とすことになってしまったり、休む日数が多すぎてビザに影響が出てきてしまっては元も子もありませんので、成人式に出席される際は自分の置かれている状況を確認する必要があります。

教授によっては課題提出やオンラインでの授業参加で単位を認めて頂けたケースも報告されていますので、まずは先生に相談させるようにしてみてください！

旅費など費用的な問題も！

そして、留学生の皆様が成人式のために帰国する大きなデメリットとして挙げられるのは、帰国費用や留学先の維持費用等の安くはない費用です。

特に成人式のタイミングで帰国するとなると、どうしてもお正月近辺での帰国が必要になるため、場合によっては航空券がかなり割高になっていることもあります。

そのため留学生やご家族にとって費用的な負担がかなり大きくなる可能性がありますので、ぜひご注意いただければと思います。

出席しないと後悔する？

また、コロナ以降の2022年1月に株式会社スタジオアリスが発表したアンケート結果によると、成人式にしなかったことを後悔する割合は6人に1人とのことです。

なお、成人式に出席しなかった新成人に対して「自分の子供には成人式に出て貰いたいですか？」と質問をしたところ、60％以上が「自分の子供には成人式に出て欲しい！」と答えたそうです。

データ的には、留学などの理由がある場合、成人式に出席しなかったことに対して後悔しない可能性が高いですが、将来的に「出席したほうが良かったかな？」と過去を振り返る程度に思うことはあるかも知れません。

ココア留学から成人式に関するアドバイス

さて、それでは最後にココア留学からのアドバイスを帰国しようかどうか悩んでいらっしゃる皆様にさせていただきたいと思います。

住民票がなくて招待状がない？

留学生の中には住民票を抜いて海外渡航されていらっしゃる方も少なくないと思いますが、成人式は住民票をおいてある自治体から10～12月に招待を受けて出席する必要があります。

そのため、そもそも住民票を抜いてしまっている留学生は「そもそも招待状が届いているか？」から確認しておく必要があります。

自治体によっては厳しい人数制限を行っているので、当日、「式典に出席できなかった・・」という風にはならないように、予め出席したい旨を出席希望の自治体に連絡しておくことを忘れないようにしてください。

また、大学などで住民票を移動させている場合も、移動させている側の自治体から成人式の招待が送られてくることになるため、もし実家や育った地域での成人式参加を希望される場合は、各市区町村のホームページからお問い合わせください。

留学生の最低限の責任は？

正直言って、費用や学校の出席状況に余裕があるのであれば、成人式は一生に1度しかありませんので帰国されることをココア留学からはオススメさせていただきたいと思います。

特に、大人になった友人と顔を合わせることで、将来、『一生お付き合いのある仕事をすることになったり、本音を言い合える関係になる可能性がある』と言うのは本当に皆様の人生にとって大きいです。

ただし海外の授業で単位が厳しかったり、出席日数が怪しかったりする場合には、まずは学校を優先することを考えていただければと思います。

留学生の最低限の責任は、確実に学校を卒業することです。

帰国までのステップ

1. Step.1 留学前に成人式を視野に入れる？【留学6～8ヵ月前】

   一番良いのは「留学前に成人式に帰国するかどうか？」を決定することなので、まずはこのタイミングかどうかをチェックしてください

2. Step.2 成人式に帰国するかどうか考える【留学後】

   留学に出た後に帰国するかどうか迷ったら、予算と出席率で悩んでみてください

3. Step.3 帰国することに決定！

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長期留学中の成人式に私は帰国すべきですか？まとめ

今回は「成人式に帰国するかどうか？」と言うお話を詳しくさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか？

なかなかこうした悩みに真剣に答えてくれている事は無いので、成人式に参加するかどうか悩まれているならば、考え方の参考材料にしていただければと思います。

そして、もし留学前で渡航計画の設計に迷っているような方がいらっしゃいましたら、ココア留学へとご相談ください。

他では真似することができない最高の留学コンサルティングを体験して頂けると思います。