カナダ看護師への留学ルート!MARIさん独占インタビュー!
MARIさん素敵な留学独占インタビューです!良かったらご覧ください!
カナダで正看護師を目指している日本人
※ 現地で働くMARIさん(右上)
「海外で看護師になりたい!」
「カナダでの生活が知りたい!」
そんなあなたに是非読んでいただきたいインタビューです。
カナダで正看護師(Registerd Nurse/RN)を目指しながら、ケアエイド(Care Aid)として勤務されているMariさんが、特別にココア留学のインタビューに応えてくださいました。
Mariさんは数年に渡ってカナダで暮らしていらっしゃるので、現地でのリアルな生活の様子もお伺いしてみました。
近年、ココア留学でも「海外で働きたい」「いずれ永住したい」というご相談が増えており、実際に現地に住んでいる人の話を聞きたい!という声も高まっています。
- カナダって暮らしやすいの?
- ケアエイドってどんな仕事?
- カナダで正看護師になるためのステップは?
そんな皆さんが気になることも、Mariさんにまるっと全部お答えいただきました!
MARIさんのカナダでの暮らしとは?
※ カナダの生活では野生の鹿まで出没する!!
ココアスタッフ:
Mariさん、現在のお住まいはBC州でいらっしゃいますよね
Mariさん:
BC州のチリワックというところで、主人と犬と一緒に暮らしています。
バンクーバーから車で1時間くらいの田舎町ですね。
(※BC州(British Columbia):カナダ西部の州。日本人に人気の留学先・バンクーバーもBC州にある。)
(※チリワック(Chilliwack):バンクーバーの東に位置する都市。自然が豊かで、キャンプなどの観光レジャーで有名。)
ココアスタッフ:
旦那様と犬と一緒に、カナダの郊外でナチュラル生活...!
なんだか素敵な響きです!
Mariさん:
そうですか?笑
でも実際、良いところですよ。チリワックは。
ココアスタッフ:
住み心地はどうですか?
Mariさん:
まだ引っ越してきてから数ヵ月なので、ようやく町に慣れてきた感じなのですが、お休みの日には犬も連れてハイキングに行ったりしますよ。
自然が豊かなので...湖や川があって、山々も美しいんです。
ココアスタッフ:
羨ましい...!
Mariさんは、現在何ビザをお持ちなんですか?
Mariさん:
永住権です。
語学留学中にお付き合いしている人がいたのですが、私が帰国する段階で....
ココアスタッフ:
ご結婚されたんですね...!?
Mariさん:
その通りです。笑
現地で出会った人なのですが、結婚という形で永住権取得をサポートすると申し出てくれたんです。
ココアスタッフ:
ロマンチックです...!
Mariさん:
そういったご縁もありまして、今もカナダで看護師を目指しています。
もともと海外で看護師になりたかったので。
MARIさんカナダで正看護師を目指す!!
日本で看護師資格を有している場合のRN申請プロセス in BC州:
- NNAS(National Nursing Assessment Service)にて審査を受ける
- BCCNP(British Columbia College of Nursing Professionals)で審査を受ける
- NCAS(Nursing Community Assessment Service)でアセスメントを受ける
- NCLEX-RN(カナダ国家試験)およびJurisprudence Examinationを受験する
- BCCNPにて看護師登録
※3.)の審査でカナダの看護協会が定める要件に満たさない場合、スクール(Re-entry Program)に通うなどで補う必要がある。
- - - - - - - - - - - - - - - - - -
ココアスタッフ:
Mariさんは、看護師歴はどのくらいになりますか?
Mariさん:
トータルで6年ちょっとですね。
看護大学を卒業してから、まず東京都内にある大学病院のICUで3年間ほど働きました。
それからカナダ・バンクーバーへのワーキングホリデーを挟んで、帰国後に派遣看護師として特別養護老人ホームで1年ほど勤務。
その後、また都内の病院で、外来看護師と化学療法看護師としてしばらく勤務していました。
ココアスタッフ:
途中、バンクーバーでワーホリをされていたのですね!
ちなみに、ICUはなかなかハードだと聞いたことがありますが...
Mariさん:
ハードでしたよ!実はICU時代に、激務のあまり体調を崩してしまったんですよ。
ココアスタッフ:
そうだったんですね。。
Mariさん:
ただ、もともと3年働いたらワーキングホリデーに行こうと思っていて、資金を貯めていたんです。
なので、そのタイミングでバンクーバーにワーホリに行きました。
看護師に必要な英語力
ココアスタッフ:
ワーホリ当時の英語力はどのくらいでしたか?
Mariさん:
正直、英語力は全然なかったです。
TOEICなんて300点台でしたから。
ココアスタッフ:
TOEIC300点からスタートして、カナダの看護師になるためのEnglish Requirementを満たしたんですか!
(※English Requirement:カナダのNNAS(National Nursing Assessment Service)という機関が定めている、看護師に必要な英語レベル。IELTSとCELBANが認められている。IELTSはoverall7.0以上。CELBANはスコア7以上。TOEICで言うと軽く満点取得ができてしまうレベルです!!)
Mariさん:
やはり「海外で看護師になりたい」という想いが強いので、勉強はかなり努力しました!
ココアスタッフ:
とんでもない英語力の向上ですよ。。
一体どれだけ努力されてきたのか。Mariさん、凄すぎます!
Mariさん:
ワーキングホリデーの1年だけでは英語力が伸びなかったので、一度帰国して資金確保してから、語学留学もしたんですよ。
でも、IELTSのライティングだけが私にとって鬼門で、どうしてもoverall7.0にたどり着けなくて。。
IELTS以外にCELBANという看護師の英語能力テストがあるので、それをクリアする形でEnglish Requirementを満たしました。
ココアスタッフ:
CELBANの合格基準って、リスニング満点レベルですよね?これも相当難しそうです。
カナダの看護学校は入学待ち!?
ココアスタッフ:
Mariさんは、看護師申請を進めていらっしゃるんですよね。
現在はどのようなプロセスですか?
Mariさん:
BCCNPでの審査が終了し、Re-entry Programを受ける段階です。
私は日本の看護師資格を持っていて、勤務経験もありますが、それをそのままカナダで活かせるわけではないんです。
カナダの看護師に求められるスキルや経験の基準があるので、そのギャップを埋めるために看護学校に通う必要があります。
ただ、このRe-entry Program、実は看護学校が入学待ちの状態で、いつ入学できるのか分からないのですよ。
ココアスタッフ:
え!!!!!
じゃあ、もしかしてMariさん、ずっと入学の順番待ちをされているんですか...!?
Mariさん:
そうなんですよ。びっくりですよね。
ココアスタッフ:
なぜ入学待ちになってしまうんでしょうか?
Mariさん:
教員の数が限られているからだと思います。だから待機している生徒が増えてしまうんですよね。
ココアスタッフ:
Re-entry Programに入学できたら、どうなりますか?
Mariさん:
1年間学校に行くか、オンラインコースを勉強してから、最後にNCLEXという国家試験受けます。
これで合格したら、晴れてカナダの看護師申請ができます!
ココアスタッフ:
なるほど。じゃあ、もう待つしかないのですね。
Mariさん:
ちなみに、オンラインのRe-entry Programの中には入学条件があって、ケアエイド(Care Aid)として1,600時間の勤務経験が必要になるんです。
私は両方のRe-entry Programの入学基準を満たすために、すでに1,600時間をクリアしていますが、現在もケアエイドとして働き続けていますよ。
いずれにせよ入学待機中なので、フルタイムで働けるのはありがたいです。
ココアスタッフ:
1,600時間というと...?
Mariさん:
フルタイムで勤務して、10か月から1年くらいはかかりますね。
ココアスタッフ:
それって、永住権をお持ちだからこそ出来ることですね...?
就労可能なワーホリビザを使ったところで、看護師の申請プロセス自体が1年以上になってしまうので、滞在し続けることが難しいですもんね。
(※ワーキングホリデービザ:カナダの場合、最大の滞在期間が入国から1年間となる。30歳まで取得可能。)
Mariさん:
そうだと思いますよ。永住権をお持ちでない場合は、このプロセスでは難しいので、別ルートが必要になりますね。
海外ケアエイドのお仕事事情
ココアスタッフ:
現在はケアエイドのお仕事をされているんですよね。
Mariさん:
そうです。日本の介護福祉士のような職業になります。
ココアスタッフ:
ケアエイドはなかなかハードなお仕事だと聞いたことがありますが、実際どうですか?
Mariさん:
きついです!すごい体力仕事です。
重い荷物も持ったり、シーツを替えたりなど、とにかく動き回りますね。
ココアスタッフ:
どれくらいの頻度で働いていらっしゃるんですか?
Mariさん:
私はレギュラースタッフとしてフルタイムで働いてるので、5日日勤して2日休み、5日準夜勤して3日休み、というペースです。
ココアスタッフ:
連休があるシフトなのですね。
お給料はどのくらいになるのでしょうか...?
Mariさん:
時給1,900円です。
カナダでの仕事としては、低くもなく高くもない給与体系ですね。
ココアスタッフ:
そうなんですね!
こういうのって実際に現地で経験されている人のお話が一番リアルですので、勉強になります。
Mariさん:
日本にいたら、カナダの勤務体系とかお給料とか、なかなか情報が入ってこないですもんね。
ココアスタッフ:
本当にそうです。
じゃあ、フルタイムでしっかり働きながらRe-entry Programの入学待ちをして...という感じですね。
Mariさん:
はい。フルタイムで働きながら、たまにカナダの看護師申請についてブログ【カナダで看護師になりたい】を書いたりもしています。
ココアスタッフ:
私もMariさんのブログ読ませて頂いていますよ!
ちなみに、パートタイムとフルタイムの勤務では、何か違いがあるのでしょうか?
Mariさん:
ありますね。カナダでは、どんな仕事でもフルタイムで働くとベネフィット(福利厚生)が発生するんです。
カナダに住んでいる人はこのベネフィットが得られることがとても重要です。
カナダは特に歯科診療が高いのですが、フルタイム勤務だと歯の保険がおりますし、マッサージを受けるときも保険対象内になるんですよ。
これから看護留学を目指す方で、フルタイムで働けるのであれば、ケアエイドのお仕事はオススメです。
(※ケアエイド:2019年現在、ケアエイドとして勤務するには、カナダで学校に通いDiplomaを取得する必要がある。もしくはNCASを受け、ケアエイドの為のRe-entry Programを受ける必要がある。)
ココア留学では、カナダでケアエイドを目指す看護師さんもいらっしゃいますが、ソーシャルワーカーとして心理面をサポートする業務を目指す看護師さんもいらっしゃいます!良かったら合わせてどうぞ!!
お仕事中の英語事情
ココアスタッフ:
ケアエイドの仕事では、英語はどうですか?
Mariさん:
私が働いているチリワックは、バンクーバーなどの都会と違ってアジア人が全くいないので、完全な英語環境です。
話すスピードも田舎街のほうが若干速いのではないかと思います。
カナダに住み始めて4年ほど経ちますが、今でも会話にスラングを入れられると「ん?」と思うことがあります。
ココアスタッフ:
その地域特有の表現みたいなものもありますしね。英語で困ることはありますか?
Mariさん:
困ることというほどではありませんが、焦ることはありますね。
施設の看護師に指示を受けるときに、内容が一度で聞き取れないことも稀にあります。
特に、薬の名前などは難しいので、確信を持つために聞き直したりしますね。
ココアスタッフ:
ちなみにMariさんは、英語の中でどれがいちばん得意ですか?
Mariさん:
リーディングだと思います。日本人特有ですよね、リーディングが一番得意というのは。
ココアスタッフ:
そうだと思います。日本の英語教育は文法がメインですもんね。
反対に、一番得意でないのは?
Mariさん:
リスニングですね。ライティングもですが、やっぱりリスニングは難しいです。
看護師申請のEnglish Requirementの中でも、リスニングがいちばん高く設定されていますから、一番磨かなければならない部分でもあります。
これから看護師を目指して英語の勉強をする方は、リスニング力を上げることを意識していただけばと思います。
カナダの良さ、日本の良さ
※ カナダの冬はスキー天国。バンクーバー冬季オリンピックの開催地ウィスラーもBC州です。
ココアスタッフ:
2015年頃からカナダに住み続けていらっしゃいますが、何か思うことはありますか?
Mariさん:
カナダに住んでみて思うことは、「手に職を持っている人は強い」ということです。
ちゃんと収入を得て、福利厚生も得られますから。
海外で暮らすとなると差別なども気になる方がいると思うのですが、BC州は多文化ですし、差別を感じたことはあまりないです。
それと、やはり自然が豊かなので、自然が好きな人にはカナダはピッタリです。
ココアスタッフ:
カナダと言えば、やっぱりグローバルな環境と自然の豊かさですよね。
Mariさん:
そうですね。
私は東京生まれ東京育ちなのですが、人がたくさんいるのがすごく苦手で、昔から田舎暮らしに憧れていたんです。
なのでカナダにきて、山々に囲まれて毎日過ごせるのが幸せです。
ココアスタッフ:
「海外で看護師になる」という夢に向かって邁進しながら、「自然が豊かなところに住む」という憧れも叶えてしまったんですね。
Mariさん:
そういうことになります。笑
あとは、職場の環境ですね。
今のケアエイドの職場と、日本の現場と比べてみると、日本の介護士さんよりも給与も良いですし、おそらく仕事内容もやや柔軟さがあります。
楽、というと語弊がありますが、みんなマイペースに働けていると思います。
看護師も、日本と比べるとカナダのほうがお給料がかなり良くなりますので、医療系職種の地位が高いのだろうなと肌で感じますね。
ココアスタッフ:
逆に、カナダに住んだからこそわかる「日本の良さ」はありますか?
Mariさん:
「日本のコンビニエンスストアはすごかったんだな」と思いました。
ココアスタッフ:
たしかに!海外と日本ではコンビニエンスストアの品揃えがだいぶ変わりますよね。
Mariさん:
カナダにもセブンイレブンはありますが、体に悪そうな色のドリンクとお菓子が並んでいるだけなんですよ。
なので、日本のようにお弁当やおにぎりがズラリと並んでいたらいいのになと思ったことはあります。
でも、今となっては慣れてしまっているので、さほど不便でもないんですけどね。
国際看護師を目指すみなさんへメッセージ!
ココアスタッフ:
Mariさんが永住者として、日本人の看護師さんたちにアドバイスはありますか?
Mariさん:
海外で看護師になるのは、とにかく時間とお金がかかるプロセスです。
あまり思い詰め過ぎずに、諦めないことですね。
ココアスタッフ:
今までカナダで看護師を目指している日本人に出会ったことはありますか?
Mariさん:
ありますよ!バンクーバーで日本人の看護師にたくさん出会ってきました。
ですが、今でもカナダに残って頑張ってるのは本当に数人です。
英語力を身に着けることが一番の山場になると言っても過言ではないので、本当に大変ですが頑張って勉強していただければと思います。
ココアスタッフ:
Mariさんが今までに苦労されたことはありますか?
Mariさん:
看護師のプロセスそのものも大変ですが、私の場合は家族の反対があったので、説明に苦労しました。
家族がわりと昔の感覚を持っていたため、「移民になったらもう日本に帰ってこない」と思っていたんです。
なので一年かけて説得して、今では納得してくれています。
ココアスタッフ:
娘がなかなか海外から戻ってこないとなると、親御さんも心配というか、寂しいかもしれませんね。
Mariさん:
実際、海外で看護師になることは、その国に住み続けるということになるので、自分の家族や友達とも離れることになります。
カナダにきてからも友人はできますが、やはり日本で長く一緒にいた友達と同じではないので、孤独に耐える時もありました。
ただでさえ、看護師の申請プロセスはストレスがかかるものです。
なのに、「信頼できる誰かと話したい」と思った時に、家族に冷たい態度をとられてしまったら心が折れてしまいます。
お金もかかるので、金銭面のサポートをしてくれる可能性があるならばありがたいし、家族がみんな一致団結してサポートしてくれるのが理想だと思います。
なので、家族としっかり話し合って、応援してもらえる状況で渡航してください。
ココアスタッフ:
「家族のサポートが必要になる」と、他のインタビューでも聞いたことがあります。
Mariさん:
やはり家族の支えは大きいですよ。
そして、申請プロセスがすごく厳しいので...
本当に海外で看護師になりたいのか、自分に問う必要があります。
今まで「英語は大事だよ!」と伝えてきましたが...
スタート地点の英語レベルはさほど関係なく、強い意志がある人が最後まで残ります。
自分の周りを見ていても、「絶対に諦めない!」と言って、最後まで目標にしがみつける人だけが、今もカナダに残っています。
本当に移民する覚悟があるのか。
本当に海外で看護師になりたいのか。
自問自答してみて、それでも海外で看護師になりたいと思ったら、とにかく諦めずに頑張ってください。
ココアスタッフ:
Mariさん自身が現地で奮闘されているからこそのメッセージですね。
Mariさん:
日本人は、日本特有の思いやりや空気を読む力があり、真面目なので、どこの職場でも人気があると聞きます。
そういう素晴らしい日本人が、海外に出て看護師になってくれたら良いなと思います。
ココアスタッフ:
Mariさん、貴重なお話をいただき本当にありがとうございました!
遠く離れた日本からではありますが、私達もMariさんの申請プロセスが上手くいくよう心から応援しています...!
Mariさんのような看護師を目指した留学を作ることは留学のプロにとっても想像以上に難易度が高いです。看護留学やワーホリ相談は、専門的な知識を使ってオリジナルの看護留学をお作り致しますので、有給・無給のインターンシップ等など問わずにご相談してみてくださいね。