看護師バックパッカーChikaさんのプチ留学体験記!
看護師バックパッカーChikaさんのプチ留学体験記です!良かったらご覧ください!
世界を向いて旅へ出た看護師
(↑バックパックで旅をするChikaさん♪)
看護の仕事からバックパッカーになったChikaさん。
どんな旅をして、どんな経験をして、今どんな生活をされているのか?
じっくりお話を聞いてきました♪
ココアスタッフ:
チカさん、日本にいた時はどれくらい看護師をされていたんですか?
Chikaさん:
トータルで7年くらいですね!札幌の病院で働いていました。現在は妊娠中なので、看護師のお仕事はお休みしています。
ココアスタッフ:
そうなんですね。看護師として7年も働いていた中で、なぜ海外に行こうと思ったのでしょうか?
Chikaさん:
看護師の先輩が留学やワーキングホリデーに行っていて、周りに海外旅行が好きな人も多かったんです。
それで私も影響を受けて、海外に出ることに興味を持つようになりました。
ココアスタッフ:
周りの方は、どんな国に行かれてたんですか?
Chikaさん:
オーストラリア、ニュージーランド、、、アメリカの人もいましたね。
看護留学ではなく、語学留学として行ってたみたいです。
ココアスタッフ:
チカさんが海外に行こうと思った時は、どんなことをしてみたかったですか?
Chikaさん:
とにかく「自分の世界を広げたい」という気持ちでした。
当時は看護の仕事が自分の天職だと思っていたので「このまま看護の道を極めよう!」と思っていたんです。
でも、ある日突然、自分の世界の狭さに気付いて絶望してしまって....それまでは看護の仕事が大好きだったのに、「私って他にできることがないのかな」と思ってしまったんです。
ココアスタッフ:
そうだったんですね。。
Chikaさん:
もう、本当に悲しくなってしまって。
「このまま人生終わるのかな」と考えたときに、周りの人を見ると海外に行ったりして趣味を楽しんでいる人が多かったので、私も海外に行って世界を広げてみたいと思いました。
海外に行く前には日本を縦断しましたし、ヨーロッパに2週間ほどバックパッカーもして、その後にニュージーランドのワーホリに行きました。
ココアスタッフ:
海外に出たときは、いずれ日本に戻ってくるつもりでしたか?
Chikaさん:
そうです!日本で看護の仕事に戻るつもりで海外に行きましたよ。
ニュージーランドのワーホリが終わったら日本に戻って、また看護師の仕事をするんだろうなという漠然としたプランはありました。
ですが、当初の予定よりも長く海外にいて、結婚もしたので、思っていたのとはだいぶ違う場所に着地していますね。
日本から出たときの英語力
ココアスタッフ:
ニュージーランドに行ったときは英語力はどうでした?
Chikaさん:
全然しゃべれなかったですね。
2週間のホームステイで、家主に「毎日1時間英語を教えてあげる」と言われたので、語学学校には行かずに家で教えてもらっていたのですが...
さすがに全く英語ができない状況だと、2週間ではどうしようもなかったです。
ココアスタッフ:
じゃあ、全くしゃべれないまま、そのまま生活を続けてたんですか?
Chikaさん:
そうです。英語が話せないまま生活続行です。
ココアスタッフ:
なんという勇気...!ニュージーランドでお仕事もされていたんですよね?
Chikaさん:
そうです。英語は全然しゃべれなかったんですが、チャイニーズレストランでウェイトレス兼食器洗いのような形でなぜか雇ってもらえました。
相手もネイティブではないせいか、英語ができないなりに仲良くなれて、注文を聞くのも指さしでなんとかなっていました。
あとはファームの仕事もしていましたが、英語が話せる人と仲良くなったので、困ったときは全部任せてました。
ココアスタッフ:
身近に通訳が...!その友達が助けてくれてたんですね。
Chikaさん:
友達は英語が話せる。私は車の運転ができる。なので「お互いに協力して生きていこう!」と結託してました。
ココアスタッフ:
これぞギブアンドテイクですね。車が運転できたら、できることがグッと増えますもんね。
看護とは違うニュージーランドの思い出
ココアスタッフ:
ファームのお仕事はかなり過酷だと聞きますが、実際働いてみてどうでしたか?
Chikaさん:
そのファームの作物によると思います。
私はラズベリーやブルーベリーだったのですが、作業的には簡単で、女性でも男性と同等レベルで働ける内容でした。
反対に、メロンやスイカ、キャベツ、カボチャなどの重量が重い作物を扱うファームだと、かなり大変になるらしいです。
ココアスタッフ:
男女関係なく、同じ環境で働きますもんね。
夏の暑さなどはどうでした?外の気温がえげつない高さになると聞きますが...。
Chikaさん:
これも作物によりますね。
私はずっとベリー系の収穫シーズンを追いかけて移動していたのですが、あまり暑くない時期に収穫する作物なので、40度50度の暑さの中では働いたことがなかったです。
なので、暑さに関しては「ものすごくしんどい!」という日は数えるぐらいでした。
ただ、ベリー系は雨の日でも収穫があるので、雨に濡れながら仕事をするのはつらかったです。
ココアスタッフ:
雨の日だと仕事がキャンセルになるファームジョブもありますよね。
Chikaさん:
そうみたいです。
ニュージーランドは結局、半年だけ滞在して帰国したのですが...初めてのワーホリだったので全てが手探りで、情報の集め方が全くわからなかったです。
どういう仕事だと給与がいいとか、どこに行けばファームジョブがあるとか、そういうことが全く分からない状態でした。
なので経済的につらい時期もありましたし、気持ち的にも余裕がありませんでした。
日本に帰国、そして...
(↑ Chikaさんと旦那様。オーストラリアで素敵なウェディングショット!)
ココアスタッフ:
その後は、一度日本に帰国されたんですね?
Chikaさん:
はい。ニュージーランドワーホリをしていた途中で、夫に「こっちに来ない?」と誘いまして、「それならしっかり準備をしてオーストラリアに2人で行きたい」という返事だったんです。
なので、一度帰国して、次の渡航に備えることにしました。
夫とは、当時まだカップルだったのですが、「オーストラリアには一緒に行こう」という話になったので、その計画準備の期間でもありました。
それで、お互い英語も全然話せないので、オーストラリアに行く前にセブで2か月ほど語学留学することになりました。
ココアスタッフ:
ニュージーランド、セブ、オーストラリアの流れですね。
日本人に人気の渡航先を攻めてますね...!
Chikaさん:
そういうつもりではなかったのですが(笑)
夫は海外経験がなかったので、「できるだけハードルを下げて一度海外に行こう」という感覚でセブを選びました。
オーストラリアのワーホリも、私達は「海外に住みながら、少しでもお金を稼ぎたい」という目的で行きました。
仕事の内容や現地での経験よりも、お金を稼ぐことが最優先でした。
(※ワーキングホリデービザは、あくまで休暇として海外に長期滞在するためのビザですが、自由度が高いため様々な目的で取得されます。)
ココアスタッフ:
そういえば、ニュージーランドに行ったときはすでに今のご主人とお付き合いされていたんですか?
Chikaさん:
そうです。ワーホリに行く2日前くらいに付き合いました。
ココアスタッフ:
え~~~!!!じゃあお付き合いしてすぐ出発じゃないですか!
Chikaさん:
そういうことになります。
なので、オーストラリアには一緒に行こうかと。
ココアスタッフ:
ちなみに、セブのときはどうでした?
Chikaさん:
セブでは仕事してませんし、食事も付けていたので、ニュージーランドの時と比べると気は楽でした。
彼にとっては初海外なので、新鮮で楽しかったみたいです。
オーストラリアではワーキングホリデー
ココアスタッフ:
オーストラリアの滞在は1年ですか?
Chikaさん:
オーストラリアではセカンドワーホリもとりました。
(※セカンドワーホリ: 1年間のワーキングホリデービザをもう1回申請・取得することで1年延長することができる制度。2019年現在、ワーキングホリデー1年目に政府指定の地域で88日間以上の季節労働をする事が申請条件の1つ。)
ワーホリの途中で日本一周などもはさんでいますので、オーストラリアに滞在したのはトータルで1年半ですね。
ココアスタッフ:
オーストラリアはどうでしたか?
Chikaさん:
すごく楽しかったですよ。一番充実した時間でした。
最初はシーズンが良くなかったせいか、ファームの仕事では稼げなかったので、「だったら固定給の仕事で繋ごう」ということでジャパニーズレストランで働きました。
ココアスタッフ:
そうだったんですね。
Chikaさん:
2人とも運良く、最低自給が守られているレストランで働けましたので、そこで週6日とか7日とか...死に物狂いで働きました。
(※海外では外国人が働ける環境に限りがあるため、外国人労働者に対して最低自給以下の賃金を支払う違法ケースもある。)
ココアスタッフ:
それはなかなかハードそうですね。
Chikaさん:
とにかく、めちゃめちゃ働きました!
色々なことを経験するために、まずはお金が必要だと思って、半年ほどレストランで働きましたよ。
体力的は大変だったけれど、「人の命がかかっている仕事じゃなくてもお金を稼ぐことはできる」ということを身をもって体験した時間だったと思います。
ココアスタッフ:
その後はファームの仕事に移ったんですね。
ニュージーランドのときとは違いましたか?
Chikaさん:
仕事の内容は、ほぼ一緒で、待遇も同じぐらいですね。
ただ、日本人はなかなかファームジョブに行かないので、オーストラリアでは台湾・韓国の方が多かったです。
ココアスタッフ:
やっぱりそうなんですね。
「ワーホリといえばファームジョブ」というふうに認識されている日本人も多かったりしますが、実際のところ、仕事内容があまりにハードなので...
日本人はなかなか挑戦しない、というような話は、現地スタッフからもよく聞くんですよ。
Chikaさん:
ワーホリに限定していうと、オーストラリアはとにかく台湾人が多くて、コミュニティ形成がされていますね。
一方、日本人は「個人戦」という印象です。あまりコミュニティを築いて情報共有、みたいなことはしていなかったですね。
チカさん、東南アジアへ行く
ココアスタッフ:
オーストラリアワーホリを終えてからは、日本に帰国されたんでしょうか?
Chikaさん:
いえ、少しの間は日本に戻りましたが、実は東南アジアにも4~5ヵ月ほど行きました。
ココアスタッフ:
また旅に出たんですね!アクティブ~!!
Chikaさん:
自分では、アクティブだとは思っていないんですよ。
ワーホリでオーストラリアに来る人たちの中でも、街に集まる人たちと、ファームのような環境に集まる人たちでは、少し感覚が違うなと思う部分があって。
わたしはファームに集まる人達と一緒に生活していたので、そこで自分の感覚が変わったのだと思います。
例えば「次は世界一周に行くんだ~」というような話が飛び交っていたりするので、わたしと夫が「日本一周に行くんだ~」というと「いいじゃん、いいじゃん!」みたいなカジュアルな反応が返ってくるんですよね。
なので、知らず知らずのうちに、旅をすることへのハードルが下がっていたのかも。
ココアスタッフ:
レストランの仕事があるような街の部分と、ファームの仕事がある地域は、かなり離れていますもんね。
どちらを選ぶかで、生活や感覚が変わりそうです。
東南アジアはどうでしたか?
Chikaさん:
東南アジアでは、タイ、台湾、マレーシア、バリ、ベトナムと、5か国を回りました。
タイには2か月滞在したかな。
ココアスタッフ:
今まで周遊した中で、どの国に住んでみたいと思いましたか?
Chikaさん:
東南アジアの中ではベトナムが気に入りましたが、住むのであれば、滞在期間が長かったこともあってオーストラリアですね!
田舎のほうは空気も水もきれいで、キャンプなどの思い出もあって、やっぱり楽しかったんですよね。
東南アジアは大気汚染などがあるので、子育てをすることを考えると、オーストラリアのほうが良いのかなと思ったりはします。
バリは、食事の選択肢が少なくて、味も濃くて甘い感じ。野菜をあまりとれなかった記憶があります。
ココアスタッフ:
ちなみに、ワーホリや旅行を通して、英語力は変わりましたか?
Chikaさん:
友達同士だったら言いたいことは言えるかなと思います。相手の言いたいことも分かりますし。
でもネイティブの人と話すのは正直厳しいです!
外国人同士だと、英語ができなくても、「一緒にお酒のんで楽しめば友達になれる」みたいな部分がありましたね。笑
日本にいる看護師さんにメッセージ
ココアスタッフ:
日本では、基本的に看護師のお仕事をされていたんですよね?
Chikaさん:
そうですね。一時帰国のときにも、アルバイトで看護師をしていました。
ツアーナースやデイサービスなど、いろんな働き方があるんですよ。
ココアスタッフ:
ちなみに、「海外で看護師の仕事をしたい」とは思わなかったのでしょうか?
Chikaさん:
わたしの場合、それはなかったです!
看護師の仕事って、やっぱり人の命に関わるので、第二言語で看護師をするということにリアリティが持てなかったんですよね。
自分のちょっとした思い違いで患者さんに何かあったら...と思うと、勇気が出なくて。なので、語学力の問題です。
オーストラリアで、看護師にトライしている日本人もいるようですが、わたしはそこまでの気持ちがなかったです。
ココアスタッフ:
オーストラリアで、正看護師で働いている日本人はいましたか?
Chikaさん:
直接お会いしたことは無いのですが、インターネット上ではたまに見かけますよ。
ココアスタッフ:
今まで海外を周ってきた中で、なにか思うことはありますか?
Chikaさん:
海外もそうですし、日本一周したときにも感じたのですが....
看護師の仕事をして、目の前のことだけにフォーカスしていると、考え方がどんどん固くなっていっちゃうんじゃないかって。
人生の重みや楽しさを知ったからこそ、患者さんのケアを真剣に、心を込めてできるんじゃないかなって思うんです。
わたしは海外に行く前も、看護師の仕事が好きで、楽しくてやりがいがあると思っていましたよ。
でも、いま振り返ると「本当に患者さんのことを考えられていたのかな」「独りよがりだったんじゃないかな」と感じる部分もあるんです。
わたし個人としては、海外に行ったことで考え方が大らかになったので、人の意見を受け入れられるようになりました。
自分と違うスタンスを持っている人に出会っても、あなたはあなた、わたしはわたしと思えるので、動揺しなくなったのかも。
ココアスタッフ:
トータルで3年近く旅をされてますもんね。それは学ぶことが多そうです。
Chikaさん:
そうですね。笑
ココアスタッフ:
反対に、日本に戻ってきて思うことがありますか?
Chikaさん:
やっぱり日本は「便利だな」と思います。
でも、子どもが生まれたら、また2~3か月くらい海外を周りたいとも思いますね。
日本にいる看護師さんにメッセージ
ココアスタッフ:
日本にいらっしゃる看護師さんに、なにか伝えたいことはありますか?
Chikaさん:
看護師をしていると、新人の頃は「仕事を完璧にやらなきゃいけない」とか、先輩のプレッシャーもありますよね。
でも、看護師の資格があればまた仕事につけるから、「ずっと同じ場所にいなきゃいけない」とは思わなくていいんじゃないでしょうか。
海外に行っても、また看護師の仕事はできるから。
看護師をしていく中で、自分を追い詰めてしまって鬱になる人も多かったりするので、すこし広い視野をもって仕事をしても良いと思います。
ココアスタッフ:
看護師の仕事って、やはり責任が重い仕事になるので、一度辞めたときのブランクが怖いんじゃないかな?と思うんですが...
チカさん自身はどうでしょうか?
Chikaさん:
それは怖いですよ、正直。
でも、わたし自身は現場に戻りたい気持ちが強かったりします。
いまは妊娠しているし、夫の仕事を支える時期だったりもするので、家庭第一にしている状況ではあるんですけどね。
「忙しい現場でバリバリ働くのは怖いな」と思いますけど、看護師は、資格を活かせる職業なので。
クリニックでも外来でも、いろんな働き方ができるから、自分に合う働き方ができるところに行ってみたら?と思いますよ!
ココアスタッフ:
チカさん、ありがとうございました!
Chikaさんのような看護留学を超えたバックパッカー的な留学をできる方は本当に一握りしかいらっしゃりません。特に体力や努力は看護師さんの域を超えているのですが、もし看護として海外でインターンや研修などを踏まえた看護留学をオリジナルでお作りする必要がありそうならばお気軽にご相談ください。