大学生が留学するときに意識したいTOEICスコア!
大学生の皆様なら「必ず!」と言って良いほど、知っている『TOEIC:英語力判定テスト』について、就職活動と留学を交えながら真剣に紹介させていただきたいと思います。
もし、将来の夢が英語や海外と関わっているような学生やそのご家族の皆様がいらっしゃいましたら、最後までご覧になって頂けたら嬉しいです。
そもそも留学にTOEICは必要?
まず「そもそも留学にTOEICスコアが必要なのかどうか?」と言う、根本的なお話をさせていただきたいと思います。
結論から申しますと、留学にTOEICスコアは必要ありません。
留学とTOEICの関係は?
TOEICというのは、主にアジア圏でのみ有効な英語力判定試験で、欧米圏の多くの地域や国では英語力の証明として利用されていません。
また、イギリスでは、過去にTOEICの運営によるスコアの不正が発覚したことから、数万人の留学生に対して『入学資格の取り消しや強制送還』それに『永住権申請の不許可』など、社会的にもマイナス影響を与えた過去があります。
当時のイギリスのTOEICと日本のTOEICとでは運営する企業が全く違うので、『別物』と考えて頂ければと思うのですが、影響を受けた留学生にとっては、TOEICという名前を聞くだけで「酷いテストだ・・」と反応されてしまうことのあるテストになっています。
- TOEICは過去にイギリスで不祥事があった!
- 不祥事の影響でイギリスではTOEICが利用されていない!
海外で有名な英語資格試験は?
そこで、現在、海外でよく利用されている英語資格試験の代表となっているのが、IELTS(アイエルツ)とTOEFL(トーフル)という試験があります。
IELTSは、主に欧米諸国に加えてオーストラリアとカナダで利用されていて、TOEFLはアメリカで利用されています。
日本では、TOEICの他にも、最近では日本政府による後押しもあって小中高生の間ではベネッセが行っている英語資格試験であるGTECなども徐々に有名になってきていますが、今のところは世界では全く知られていないため注意が必要です。
- 世界ではIELTSとTOEFLが英語力判定テストとして主流!
TOEICって海外ではあまり使えないんですね!
英語学習アプリである『Duolingo』のほうが、コロナ以降は世界的に有名になっています!
大学生のTOEICスコアの平均は?
TOEICについての簡単な基礎知識について知っていただいたところで、続いては日本の大学生のTOEICスコアについてお話をさせていただきたいと思います。
そこで、先ずは気になる日本人の大学生のTOEIC平均スコアをご覧ください。
大学生のTOEIC平均スコア
Listening | Reading | 合計 | |
---|---|---|---|
1年生 | 307点 | 262点 | 569点 |
2年生 | 329点 | 280点 | 609点 |
3年生 | 333点 | 281点 | 614点 |
4年生 | 347点 | 293点 | 639点 |
(TOEIC DATA & ANALYSIS 2021:TOEIC公式調べ)
大学生の学年別TOEIC平均スコア
大学生のTOEIC平均スコアのデータによると、大学生全体のTOEICスコアの平均は約600点となっており、ほとんどの大学生のTOEICスコアは500~700点に集中していることが想定されます。
実は、このスコアの2年前に発表された2019年の平均スコアと比較して、大学生のTOEICスコアは全体的に100点ほど上昇していて、コロナを挟んだたった数年で、大学生の英語力が著しくアップしていることが分かります。
コロナの影響で就職活動において、学生生活におけるアピールポイントが減ってしまった中、TOEICは英語力評価や努力の目安として利用されることもあるため、重要度が跳ね上がっていることも予想されます。
- コロナ以降、大学生の英語力が急上昇している!
TOEICスコア500~700点の大学生
そこで、「実際に留学に出る大学生のTOEICスコアは?」というと、ほとんどはTOEICスコアが500~700点で、TOEIC800点以上や900点以上という方は、ココア留学への留学相談者のうちの5%ほどになります。
一方で、TOEICスコアが平均以下となる400点台という方も中にいるので、そうした方は留学による英語力アップを期待しているケースが多いです。
また、最近の大学生留学のトレンドとしては「留学で英語力をアップさせる!」というよりも、英語を使って、例えば、音楽やダンスなどのスキルを通じて伸ばしたり、海外インターンシップなど、海外で英語を使って経験を積んでくることが主軸になってきています。
ただし、そうした特殊な留学の場合には、どうしても留学の作り方に工夫が必要になるので、しっかりとした準備が必要になることを覚えておいて頂ければと思います。
- 大学生の留学のトレンドは『海外経験』にシフトしている!
英語は得意じゃないのですが、留学できるでしょうか?
もちろん大丈夫です!
ただし、「目標・目的のしっかりとした設定が必要!」ということは忘れないでください!
企業が求めるTOEICスコア
さて、世界ではほとんど利用されることないTOEICですが、『日本企業に就職すること』を考えると、大きな力になる可能性が高いのがTOEICです。
そこで、日本企業の多くが新卒採用の大学生に求めるTOEICスコアとして、『600点以上』と言うものがあるのですが、「これがどれほど低い水準であるか?」は言うまでもありませんよね?
新卒に厳しいジョブ型雇用
しかし、大学生の就職活動にとって、コロナにより加速した『新たな採用方式』が大きなハードルとなりつつあります。
その新たな採用方式というのは、これまでの新卒採用や第二新卒採用などで行われてきた総合職採用ではなく、仕事の内容に応じたスキルを持った人材を採用する『ジョブ型雇用』というものになります。
ジョブ型雇用は、特に、従業員数5000人以上の大企業で導入が進んでおり、マイナビキャリアリサーチLabが2023年3月に調査したデータによると、新卒採用の28.4%、中途採用の40.8%は、既にジョブ型雇用になっているとのことです。
また、今後は、さらにこうした動きが広まってくることが予想されるため、企業は『英語を使う職業』については、求めるTOEICスコアの基準をドンドンと引き上げていくことが予想されるため、例えば、人気職となるフライトアテンダント・国際系・外資系・観光系などへの就職を考えている方は注意が必要です。
- 企業の採用方針が変わり、求められるTOEICスコアも跳ね上がる可能性!
TOEIC600点ほどでは就職活動が厳しくなる可能性があるんですね!?
「何の職業を選ぶのか?」にもよりますが、英語を使う職業で求められるTOEICスコアは確実に上がってきています!
理想の留学とTOEICスコア
さて、これまでTOEIC・就職活動・留学など様々な分野から大学生の皆様と英語の関係についてお話をさせて頂きましたが、実は、TOEICスコアがある程度あると『留学のルートも変わること』があります。
そこで、以下にTOEICスコアによる違いについて、簡単にまとめてみましたのでご覧ください。
TOEIC 400~600点の留学
大学生のTOEICスコアが400~600点の皆様の場合、海外留学に出て必須になるのは英語力を伸ばす事になります。
大学生の中には、海外インターン経験を積みたい方やボランティア経験を積みたい方など様々な理由で留学に出たい方がいらっしゃいますが、実際、「海外で英語を使って何かを得よう!」と考えた場合には、TOEIC600点以上は最低必要になるとお考え下さい。
- TOEIC 400~600点の大学生は英語力アップに注力する!
TOEICスコア600~750点の留学
TOEICスコアが600~700点の方々になってきますと、留学期間が1年ほどあれば十分に海外ボランティアや海外インターンを行い、就職活動にプラスとなるような経験を得て帰国することが可能になります。
中には、カレッジ等に進学し専門的な知識を学ぶことも可能なので、日本での専攻とは全く違うITやAI技術、もしくはエンジニアリングなどを専攻することができると、帰国後の選択肢が確実に広がります。
- 英語を使って何かスキルをゲットできるレベル!
TOEICスコア750~950点の留学
TOEICスコアが750点を超えてくる方になりますと、ボランティアや海外インターンシップのクオリティが大幅に上がってきます。
特に、専門的な知識を学んだり海外有給インターンシップなども十分に視野に入ってくるため、一般的な大学生が行う日本のインターンシップとはまた違った経験を持ち帰ることができるとお考え下さい。
- 大学生の中でもTOPクラスの経験を留学中にすることが可能!
TOEICスコア950点以上の留学
TOEICスコア950点以上の留学になりますと、例えば、語学留学等の期間を敢えて1~3ヵ月作り、『世界中の友人を作るために通う』という語学学校の利用方法を実践されるかたも出始めます。
その後は、実際に留学先の方々と競い合いながら就職活動に励んだり、現地のカレッジや大学などに進学して真剣に専門分野を学ぶことはもちろん、現地企業に就職することや将来の永住権取得を視野にいれて留学を作ることが可能です。
日本の大学卒業後には、海外企業への就職を視野にいれることも可能になってくるので、「留学中にどれほど海外に人脈を持つことができるのか?」など、他の大学生と競う分野が違ってきます。
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短期の遊び目的の留学じゃなくて、本気で留学することにしました!
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大学生が留学するときに意識したいTOEICスコア!まとめ
さて、今回はTOEICスコアについて詳しくご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
留学経験のない方にとって、TOEICは難しい英語試験のように考えられがちですが、留学先で他の英語試験を受験すると、TOEICの良心的な設計に気づかされる方も少なくありません。
特に、その他の試験は、1~3ヵ月ほど真剣に勉強したところで全く変化がないレベルで難しいので、『就職活動を有利に進めることが目的』の大学生にとっては、TOEICは最高の試験になっています。
コロナで日本の企業や就職状況、海外の状況など大きな変化が生まれましたが、もし、将来に渡って使えるような武器を求めるようならば、ココア留学のコンサルティングを受けて頂ければと思います。
皆様が感じたことのない圧倒的な情報量と世界情勢の見極めによって、皆様にとって最高の人生ルートを設計させて頂きたいと思います。