大学生留学

誰にも『留学ジャーニー』とは絶対に言わせない!

誰にも『留学ジャーニー』とは絶対に言わせない!のイメージ

「留学って言うけどさぁ、それって留学ジャーニー(旅行)でしょ?」「今更そんな海外旅行に行って意味あるの?」

大学生から「こんなことを周りに言われた・・」という相談があったのはコロナのパンデミック前、早くも5年以上の時が過ぎました。

留学とジャーニー(旅行)の違いとは?

イベントで話す男性

冒頭から留学に対して酷い言われようについて紹介してしまいましたが、当時、芸能人の松本人志さんがプレゼンターを務める『クレイジージャーニー』というテレビ番組をもじって、「遊びの留学にいくんでしょ?」という思いから『留学ジャーニー』と表現されてしまったようです。

留学ジャーニーと呼ばれた理由とは?

そもそもジャーニー(Journey)とは『旅行・旅』という風に日本語に翻訳されるのですが、英語には他にも『トリップ(Trip)』や『トラベル(Travel)』と言うものがあり、それらが短期の旅行を意味するのに対して、短期旅行ではなく長めの旅行を意味します。

つまり「留学ジャーニーに行くんでしょ?」と言ってきた学生は、「留学って言ってるけど、長期間、海外で遊んでくるだけでしょ?」というマイナスの意味が暗に込められていたようです。

しかし、実は、こうやって言われてしまったのには、当時の大学生たちの中での葛藤があったようです。

  • 「海外で遊んでくるだけでしょ?(留学ジャーニー)」と言われてしまった大学生がいた
留学生
留学生

そんな酷いこと言われたら傷ついてしまいます・・。

COCOA
COCOA

ですよね・・。
ただ、こうして言われてしまった背景には当時の状況も関係しています。

数だけを求められた大学生の留学とは?

カナダのイメージを持つ落ち葉

2010年~コロナのパンデミックまでの留学と言うものは、日本政府が2013年に『日本再興戦略』や『第二期教育振興基本計画』にて発表した、2020年までに日本人の海外留学者数を倍増させるという考えが根底にありました。

コロナ前の留学とは?

2013年に発表された留学倍増加計画では、大学等からは6万人→12万人へ、高校は3万人→6万人へと増やすことが目標として掲げられ、全体としてはわずか7年間で約10万人/年もの留学経験者を新たに増やすことになりました。

しかしながら、日本政府が設定した留学者を2倍に増やすことという数値目標を達成することだけが先走ってしまい、『質より量』、つまり留学の内容ではなく単純に留学者数だけに焦点が当たってしまうことになりました。

その結果、『留学』と言う名目でありながらも、海外のリゾート地での遊びやパーティー・イベントなどで楽しむことを目的とした旅行との違いが分からないような宣伝や広告が数多く出回るようになり、中には『自分探し』やワーキングホリデーなどの『休暇』といったものまで留学としてカウントされるようになってしまったという過去があります。

  • コロナ前はパーティーや自分探し目的のものまで『留学』という位置づけにされていた!

1ヵ月以内の短期留学?

留学者数を増やすことだけに注力され、留学の中身は毎年のように重要視されなくなってきていた中で、パンデミック発生前の2018~2019年頃になると大学生の留学といえば『1ヵ月以内の超短期留学』になってしまい、なんと留学全体の約66%が1ヵ月以下の短期留学という状況になってしまいました。

そのため、当時を思い出してみても大学生と言えば「1ヵ月間で英語を勉強しに行きたい!」というものばかりで、中には1週間というものも多数あるなど、正直、中学生・高校生に提供している留学の方が圧倒的にレベルが高かったというのが本音です。

つまり、『留学ジャーニー』という表現が使われたのも、実は、こうした当時の留学の質や内容の無さが背景にあったという訳です。

  • 『留学ジャーニー』と呼ばれるような留学が主流になってしまっていた
留学生
留学生

1ヵ月の留学って「海外では考えられない!」って聞きました!

COCOA
COCOA

欧米の文化圏では1ヵ月程度の海外滞在はバケーション(休暇)という感覚を持っている人が多いので、「短期留学です!」というと驚かれることも多いんです!

大学生の短期留学はあり?
大学生が短期留学?絶対にオススメしません!?

大学生の短期留学に関して詳しくご説明をさせて頂いております。もしお時間が許されるようでしたら併せてこちらの記事もご覧になって頂けたら嬉しいです。

大学生が短期留学?絶対にオススメしません!?

世界で戦える人材を目指す!

船で未来に進む様子

そんな中、コロナを乗り越えた大学生たちの考え方は大幅に変わろうとしています。

コロナ禍では、短期の留学だけでなく海外旅行やビジネス渡航など全てが禁止になったため、それこそ『留学ジャーニー』のような短期の海外旅行のような留学は完全禁止となったことが影響しています。

コロナにより変わった留学相談!

物理的に短期の遊びを目的とした留学が全て禁止になったことから、大学生の皆様からお受けする留学相談の内容は大幅に変わることになりました。

例えば、「将来の就職活動に活かせる留学をしたい!」や「海外永住権取得を見据えた留学がしたい!」または「海外就職を目指した留学をお願いします!」といった本気で将来を考えた留学相談ばかりとなり、正直、本当にキラキラした将来の希望や目的が集まるようになりました。

そのため、希望される留学期間も1~3ヵ月以内というような短期ではなく1年~1年半といった本格的なものばかりとなり、2023年2月現在では3ヵ月以下の留学を希望される大学生からの相談はゼロとなっています。

  • コロナ以降は本格的な留学を希望する大学生が急増している!

本格的な海外進学や海外インターンを目指す!

コロナ以降の大学生の特徴として、現在、通われている大学とは違う分野への進学や海外企業でのインターンシップを希望される方が急増しています。

例えば、カナダではCOOPプログラムといって、カレッジでの学習にプラスして海外企業でのインターンシップ経験も積むことができる留学プログラムがあるのですが、大学生の大部分が希望しています。

また、語学学校では学位を修めることができないため、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)に記載できない」ということを知った大学生からは、オーストラリアの州政府が運営している専門学校TAFE(Technical and Further Education)への進学を希望されるケースも多くなっています。

カレッジや専門学校までの進学を経験してきますと、当然、就職活動でも学位として高評価対象として頂けますので、留学未経験者と比較して一歩も二歩もリードした状態で就職活動が行えるということも大きな魅力となっています。

  • 海外進学や海外インターンを希望する大学生が急増している!

進路は日本企業だけじゃない!?

また、コロナ以降は日本企業や日本にある外資系企業の就職ではなく、海外の企業に就職してキャリアを積むことを考えている大学生が増えています。

特に、カナダやオーストラリアといった国々は日本とは全く違う給料形態となっているため、単純に同じような職務内容であったとしても給料が2~3倍となっているケースも珍しくありません。

日本の大学を卒業した後で直ぐに海外で就職をしようと考えると難易度は跳ね上がりますが、学生期間中に海外での長期滞在中に就労経験や人脈を持つことで可能性は大幅にアップします。

そのため、コロナ以降に留学を経験した大学生の多くは就職先として日本だけでなく海外も視野にいれることができるため、就職先を選ぶ際にも選択肢の幅や数は大幅に広くなります。

  • 学生期間中に海外での長期滞在中に就労経験や人脈を持つことで可能性は大幅にアップする!

将来は海外移住も視野にいれられる?

留学生の中には、大学卒業後はカナダやオーストラリアなどの国で海外永住資格を取得し、「将来は家族も呼び寄せて一緒に暮らそう!」と考えていらっしゃる学生さんもいらっしゃいます。

特に、カナダやオーストラリアは教育水準も高いことから、移住後には子供もレベルの高い教育を受けることができることから、年々、人気が高まってきています。

また、永住権の取得には『お金・キャリア(スキル)・年齢』が重要な指標になってくるのですが、20代前半で永住権希望国にて長期滞在を経験すると取得の可能性が大きくアップするので、アンテナレベルの高い大学生から相談を受ける機会が増えています。

  • アンテナレベルの高い大学生は海外永住権取得を考えている!
留学生
留学生

コロナは留学に対して悪いことばかりじゃなかったんですね!

COCOA
COCOA

悪い影響が出たのは山ほどありますが、これは数少ない良い影響が出た例になります!

大学生の卒業後の留学?
大学を卒業して留学すると就職がヤバいリアルな訳!

海外のルートを考えていらっしゃる大学生の皆さまの中には、大学卒業後の留学を考えていらっしゃる方も多いです。気になる方は一緒にご覧になってみてください!

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留学の可能性とは?

海ではしゃぐカップル

さて、留学ジャーニーとは絶対に呼ばせない留学についていろいろとお話いたしましたが、最後に大学生の皆様に『これだけは避けて欲しい留学』というものもピックアップさせていただきましたのでご覧になってみてください。

もちろん留学というものは可能性の塊ですので「絶対ダメ!」というわけでは無いのですが、数多くの留学を見ていて『留学を失敗するリスクが高い留学』となりますので参考にしていただければと思います。

大学生が避けておいた方が良い留学!

  1. Step.1 短期留学は避ける
    短期留学で何かを学べる人は数えるほどしかいません
     →英語を3ヵ月で身につけられるなら既に身についてますよね?
  2. Step.2 留学目的は将来のことに設定する
    高校生とは違い大学生の留学では「今、たのしいから!」ではなく「将来、○○になるから!」と将来のことを考えておく
  3. Step.3 語学留学では終わらない
    少なくとも「英語を学んできた!」だけでない留学、学位や就労経験、キャリアなど次のステージの留学を目指してください
  4. Step.4 視野を広げる留学はしない
    「外国人の友達を作りたい」や「視野を広げたい」と言うのは旅行でも可能です。『留学』では更に何かプラスしてください!
  5. Step.5 思い残すことがない留学へ
    社会人になって留学に出る機会はほとんどありません。思い残すことが無い様にしてください。
  • 大学生の留学は絶対に思い残すことがないようなものにする!
留学生
留学生

私の留学も留学ジャーニーなんて言わせたくないので、コンサルティングよろしくお願いいたします!

COCOA
COCOA

はい!
是非、素敵な留学にいたしましょう!

誰にも『留学ジャーニー』とは絶対に言わせない!まとめ

自分で将来に向かって船をこぎ出しているようす

今回は『留学ジャーニー』と呼ばれた、過去の留学相談について振り返りながらお話をさせていただきましたが、留学はその方法とやり方次第で自分の将来を大幅に左右するものであることは皆さまもご存知かと思います。

実は、こうやって皆様に偉そうに記事を書いている私自身が「留学に失敗してしまった・・」という過去があり、今回は注意喚起を促す意味を込めて、質の高い留学の提唱をさせて頂きました。

正直、大学生の間は『今』というものに執着してしまって、「将来のことなんて考えたくない!」というのが本音だと思います。

ただ、『今』考えておくだけで、将来は何倍も生きやすくなるのが留学の醍醐味です。

私たちには海外教育を通じたキャリアデザイン・キャリア育成しかできませんが、もしこちらに将来が不安な大学生がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

皆様の人生を全く違った角度からレールの上に乗せるお手伝いができると思います。