社会人の留学費用は安くない?適正価格はいくら?
学生だけではなく『社会人の留学が少しずつ人気を集めていること』について、皆様はご存知でしょうか?
しかしながら、社会人を代表とする『大人の留学を考えていらっしゃる皆様の留学に関する予算が非常に少な過ぎること』はあまり知りませんよね?
そこでここでは、社会人留学の適正費用について皆様にお話しさせていただきたいと思います。
そもそも皆様の留学理由は何ですか?
社会人留学といっても本当に留学生1人1人によって留学理由は全く違い、当然のことながらそれぞれのゴールも全く違います。
そのため、社会人の留学費用のお話をしようとしても「まず皆様の留学が何のために行われるものなのか?」を明確にしていただく必要があったりするんですね!
それもそのはず、ゴルフを始めようと思ってスポーツ用品店に行ったにもかかわらず、『ゴルフクラブ』の値段の高さに驚いて、予算内で買えることができる『野球のバット』を買って帰ってくる人はいませんもんね?
まずは皆様が「どのような理由で留学に行くのか?」をイメージして頂き、そして、その理由や目的に合わせた社会人留学の適正費用を知っていただく必要があると思ってくださいね。
- 留学の種類によって費用は大きく違う
- 留学の目的を明確にする必要がある!
留学費用で50万円は留学じゃない?
皆様の留学についてある程度イメージしていただけたらと思うのですが、こうしてイメージをして頂けたにもかかわらず「それじゃ、留学費用は50万円でお願いします!」とおっしゃる社会人の方もいらっしゃいます。
そうした社会人の皆様には、「留学費用は50万円でも留学をお作りできます!でも留学期間は1ヵ月でも大丈夫ですか?」とお伺いします。
と言いますのも「留学費用は50万円しかありません!」という方のほとんどが、実は、留学期間1年以上を希望している方ばかりで、まずは海外の物価と言う現実に気づいて頂きたいからなんですね!
留学費用は全く安くない!
日本にいるとどうしても意識しづらいのですが、実は、海外の物価と言うのは毎年すごい勢いで上がっており、その上がり方は日本にいると到底想像がつかないレベルになってしまっています。
例えば、皆様が賃貸契約をされてらっしゃるマンションやアパートの家賃は、5年前と比較してほとんど上がってらっしゃらないと思いますが、海外では普通に1ヵ月の家賃が数万円ほど上がることも珍しくありません。
また、日本であれば購入した中古住宅に10年以上も住み続けたら建物の『資産価値はゼロ円』になってしまうことがほとんどなのですが、海外では、気づけば住宅の価値が下がるどころか購入時よりも軽く1,000万円以上も価値が上がっていることさえ普通にあります。
そうした上がり続ける海外の物価の中で50万円だけ持って留学をしようとすると、正直、留学をお作りさせて頂く側からすると「全く選択肢がないような状況だよね・・」となってしまうことだけは忘れないでください!
それもそのはず、皆様の1年間の家賃を考えていただければすぐに分かると思うのですが、これが50万円で収まってる方はほとんどいらっしゃいませんよね?
泣きたくするお話ですが、4万円の家賃で住んでいても年間48万円ですので、東京都内ではほぼ不可能ですもんね・・。
また、留学はそれにプラスして学費・食費・通信光熱費・航空券代・保険料、それに交際費等などもあることを少しだけ心の隅に留めておいていただければと思います!
- 予算50~100万円の留学では選択肢が全く無いと考えておくと良い
世界の家賃はどれくらい!
※ グラフをクリックするとデータも見ることができます
グラフの操作方法
上のグラフで日本の家賃をクリックしてみてください!そうすると日本の家賃と世界の家賃を比較することができます。
世界の家賃の高さに驚かれると思いますが、「皆様の希望される留学先はありましたでしょうか?」50万円ではちょっと厳しいですよね・・。
国名 | 米ドル | 日本円 | |
---|---|---|---|
1位 | 香港 | $2,258.79 | 248,579円 |
2位 | シンガポール | $2012.35 | 221,459円 |
3位 | スイス | $1488.39 | 163,797円 |
4位 | カタール | $1426.78 | 157,017円 |
5位 | アイスランド | $1414.03 | 155,614円 |
6位 | アイルランド | $1309.38 | 144,097円 |
7位 | アメリカ | $1303.01 | 143,396円 |
8位 | アラブ 首長国連邦 |
$1245.81 | 137,101円 |
9位 | オランダ | $1133.31 | 124,720円 |
10位 | オーストラリア | $1120.67 | 123,329円 |
11位 | ノルウェー | $1113.60 | 122,551円 |
12位 | イスラエル | $1037.26 | 114,150円 |
13位 | ニュージーランド | $983.1 | 108,190円 |
14位 | カナダ | $969.90 | 106,737円 |
15位 | イギリス | $945.47 | 104,048円 |
24位 | 日本 | $781.09 | 85,958円 |
※ 米ドル2019年平均為替レート110.05を採用。
(NUMBEO:2020年度調べ)
日本の物価って世界で考えると高い方なんだと思ってました😭
そうしたイメージは20年以上前の古い話になってしまうので、フィリピンなどの東南アジア各地の値上がりも凄いので注意してくださいね😭
目的に合わせた留学予算を準備する!
次に、社会人の留学予算が高くなるケースについてお話しさせていただきたいと思いますが、単純に物価の高いイギリスやアメリカに留学に行くと留学予算は跳ね上がることは皆様もご存知ですよね?
しかしながら、社会人の留学生の中にはイギリスやアメリカの大学卒業資格を取得したいと考え、留学費用についてご相談される方もいらっしゃいます。
そうした場合、一般的なイギリスやアメリカの大学に1年間通う費用と言うのは、公立大学であったとしても200~1,000万円の学費を用意していただく必要があり、普通に4年間通うと日本で軽くマンションの1室を購入することができたり、田舎であれば戸建てを建てることができるほどの留学費用になるとお伝えしています。
そのため、「自分がどのような目的で留学に出るのか?」または「自分の留学のためにどれほど人生を賭けているのか?」が重要になってくるとお考え下さい。
特別な留学は確実に高い!
また、社会人の皆様の中には映像関連や最新のIT技術を学ぶような留学を希望される方がいらっしゃいますが、授業に使う機材の値段が高ければ高いほど学費は上がっていきます。
例えば、最近人気のVRなどの3Dアニメーション技術の学校では、学校で使用する最先端の機材そのものの値段が数百万円を軽く超えてくるため、授業料の中に学生たちが器材を破損した時の保険料も含む必要があります。
そのため、授業料が安い学校であったとしても軽く年間300万円ほどはしますので、留学目標を設定するときには注意していただければと思います。
留学に向けての進学費用を貯めると?
例えば、2年で600万円以上の学費が必要とするような留学をイメージしてしまった場合、大学を卒業した23歳から1年に50万円ずつ貯金したとしても12年かかり、留学する年齢が35歳になってしまうのは余りにも現実味がありませんよね・・。
また、悲しいことに学費は毎年のように上がっているため、12年後になると確実に600万円では到底留学に行けることができないようになっていることも忘れてはいけません(コロナ以降の値上がりを見ていると10年後には生活費を含めて約1.5~2倍ほどの覚悟が必要になりそうです)。
- 社会人の留学費用は目的レベルが高いので費用も高くなる
- ゆっくり貯金をしていると留学費用もドンドン上がってしまう
留学費用が高いと言っても適当な留学にはしたくないです・・。
社会人にとっての留学は、自分の人生で最後の自分に対する投資だと思ってください!
これ以降、もう学校で何かを学ぶことは先ずないので、悔いの残らないようにしてくださいね!
社会人の留学費用の適正価格を知ろう!?
続いて、ここにいらっしゃる皆様には自分の留学目標に合わせて、以下のフローチャートを利用して『皆様のイメージする留学の適性となる留学費用』を知っていただければと思います。
高い留学から順番にご紹介していきますので、皆様のイメージする留学像と留学費用を照らし合わせていただければと思います。
社会人留学費用の適正判断ステップ!
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- Step.1 海外で大学の卒業を考えている?
- 4年間の大学進学費用は基本的に超が付くほど高い
(※ 幅広いですが留学費用200~1,000万円/年)
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- Step.2 高級機材を利用するような留学を考えている?
- IT・VR・映像・CG・デザインなどの最先端技術が必要な留学
(※ 機器が高額になるため200~500万円/年)
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- Step.3 専門的な資格を取得する留学を考えている?
- 看護師・保育士・貿易事務などの専門カレッジで資格を取得する留学
(※ 専門・カレッジ留学のため150~300万円/年)
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- Step.4 英語関係の資格習得を考えている?
- IETLS・英検・TOEICなどの英語資格習得を目指す留学
(※ 英語の専門的なコースのため130~160万円/年)
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- Step.5 語学留学をする?
- 普通に英語やフランス語などの語学を伸ばす留学
(※ 最も一般的なため120~140万円/年)
- 特殊な留学や専門性の高い留学になればなるほど学費が高くなる
- 一般的な留学になればなるほど学費は安くなる
でも専門的な知識や学位まで修められたら海外での収入も期待できますよね?
その通りです!
日本の給料と比較して何倍も得ることを目指した留学も夢ではないので、社会人留学は必ず将来設計をしっかりさせておくことを忘れないでください!
社会人の留学費用は安くない?適正価格はいくら? まとめ
ここでは、社会人の皆様が留学費用を持っていないことが「もしかしたらマズいのではないか?」と言うお話をさせていただきましたが、実際ココア留学に相談にいらっしゃる社会人の大部分は、留学費用に問題を抱えていらっしゃいます。
「そうした方々の留学をいかに作っていくか?」は、正直言って留学カウンセラーの腕の見せ所でもあるのですが、やはりどうしても限界点があるというのは言うまでもありません。
そうした方々の場合には、もう少しハードルを落とした留学を考えるか、日本でのキャリア育成についてのサポートをさせて頂き、留学費用を抑える方向で動くこともあります。
多くの方は英語力を引き上げることで留学費用が安くなると考えられる方もいらっしゃいますが、社会人の場合には、お仕事のスキルレベルを上げることで留学費用を抑えることも可能です。
正し、こうしたキャリア関連の留学相談は非常にレベルが高いため、カウンセラー側もかなりの勉強量が必要になる事を忘れないでいただければと思います。
そのため誰にでもできるようなカウンセリングではありませんので、万が一、そうしたカウンセリングが必要な場合には、相談する先を慎重に選んでいただければと思います。
最悪の場合、自分の理想とはかけ離れ、ただ予算だけに合わせた留学に出て、留学に出たことを一生後悔されるかたもいらっしゃいますので。
今回も最後までお付き合いいただきまして本当にありがとうございます。