30歳から始める大人留学は難易度MAX!
「30歳を超えた後の留学でも平気かな?」と考えていらっしゃる方って、実は、皆様が想像していらっしゃる以上に沢山いらっしゃいますが、20代の留学と比較して30代の留学に掛かるリスクは非常に大きなものになっています。
もし30代以上の方が留学を視野に入れ始めたならば、是非、ここでのお話を参考にしていただけたらと思います。
動画で見たい人はこちらから!
30歳からの留学について、短い動画で説明をしてみたので併せてご覧になってみてください。理解が深まると思います!
最近増えてきている大人留学とは?
コロナ以降、すごい勢いで増えている留学相談といえば、30歳を超えた方々から寄せられる『大人留学』のご相談です。
大人留学について聞いたことがない人が多いかと思いますが、大人留学とは『社会人留学の中に含まれ、その中でも20代の青年層でのビザ取得が不可能になった、30代~40代の方々を対象にした留学』のことを指します。
大人留学の特徴とは?
大人留学の最大の特徴として、『日本の景気』と関係性が強いという点が挙げられます。
例えば、日本の景気が落ち込み、会社からのリストラや自主退職などの案内が行われると、一気にこちらの大人留学の相談が増えてきます。
また、「お金と時間は持っているが、その上手な使い道がよくわかっていない!」や「年齢的なタイムリミットが迫っているのにスキルもお金も無い!」といった、人生の選択に迷っている方が多いのも特徴の1つとなっています。
- 景気が悪くなると大人留学の相談が急増する!
- 年齢的なタイムリミットとスキル・お金に関する相談も多い
大人留学は難しい?
しかしながら、大人留学の多くは、条件が複雑だったり、限られた時間の中でレベルの高いタスクをこなす必要があるケースが多く、留学の計画作りは簡単ではないケースが多いです。
そこで、続いては「大人留学の難しさと、どのようにして留学を設計していくか?」について詳しく紹介して参りたいと思います。
これから退職を考えていらっしゃる方や、30代を超えてキャリアチェンジを考えていらっしゃる方々、または将来に向けてのキャリアデザインが上手くできていない方は参考にされてみてください。
- 大人留学は条件面や時間的な問題で留学作りが難しい!
正直、こういった相談できる先ってココア留学さんしか無いですよね?
自社の利益を度返しして、就職や留学の専門知識を持って個別コンサルティングに当たっている会社は、世界を探しても数社しかないと思います!
留学の目標や目的が言語ならばOUT!
まず始めに、大人留学のされる方に最も注意していただきたい留学の『目標・目的の設定』についてですが、実は、慎重に進めていく必要がある大人留学であるにも関わらず、目標や目的の設定を忘れてしまっている方が沢山いらっしゃいます。
留学目標や目的の設定は、大人留学にとって必須ですので、忘れないようにしてください。
大人留学には目標や目的設定が必須?
大人留学には目標や目的設定が必須となっている理由としては、世界的に見ても留学生の大多数が30歳未満ということもあり、30歳以上で留学に行くケースは少ないためです。
そのため、どうしても大人留学は社会的な評価を得られることが難しく、留学の目的や目標無しで渡航してしまうと、人生に大きなマイナス影響として残ってしまうこともあるためです。
特に、留学を失敗してしまった際の代償は、帰国後、長期に渡り支払う必要が出てくるので、後悔しないためにも留学目標や目的を設定する大切さを知っておいて頂ければと思います。
- 大人留学は留学の目標や目的設定を必ず行う!
大人留学の目的設定の注意点!
そこで、皆様には留学目的を考えて頂きたいと思うのですが、もし、以下の3つを留学目的として挙げてしまった方は『要注意』だと思っておいてください。
- コミュニケーション能力(英語)を伸ばす
- 異文化交流・異文化体験をする
- 海外滞在を通して視野を広げたい
上記の留学目的についてよく考えて頂ければと思うのですが、実は、上記は中学生・高校生(最近は小学生も)が留学目的として掲げているものになります。
さすがに大人が中高生と同じ目的を掲げて留学するのはマズイので、少なくとも留学目的は、上記の3つ以上のものを考えておく必要があることも併せて覚えておいてください。
- 大人留学では中高生レベルの目標や目的設定はNG
- 英語力・異文化交流・視野を広げるなどの目標なら注意が必要
留学目標と留学目的は違う?!
また、こちらは留学コンサルタントの多くも勘違いしているのですが、留学目標と留学目的とは大きく違い、『目的が達成するゴール』であるとすれば、『目標は目的に向かっているかどうかの判断材料』となります。
例えば、留学目的を、「海外で永住権を取得してデザイナーとして安定した生活を送れるようにする!」と設定した場合には、留学目標は『1年以内にTOEIC900点以上を取得する』や『海外でデザインケインの学位を取得する』というものが想定されます。
そのため、『留学目的を達成する過程の段階で、方向性や評価ができるものとして留学目標を設定する』ということも少しだ覚えておいてください。
- 大人留学では留学目標と留学目的をそれぞれ設定しておく!
完全失業率 | |
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2016年 | 3.1% |
2017年 | 2.8% |
2018年 | 2.4% |
2019年 | 2.4% |
2020年 | 2.8% |
2021年 | 2.8% |
2022年 | 2.6% |
2023年 | 2.6% |
※ 退職して大人留学を考えている社会人も少なくないです。
(総務省統計局:2024年度調べ)
自分探しの留学を考えてしまってました・・。
『自分探しの留学』は、何のために留学に行くのか分からないまま渡航することになるのでスタートダッシュが遅れちゃうんです。
キャリアダウンにさせたくない重圧
次に、一般的にはなかなか聞くことができない、日々、キャリアデザインの最前線で活動している『プロの留学カウンセラー(コンサルタント)側の視点』からのお話をさせていただきたいと思います。
大人留学を作る難易度は高い!
先にお伝えさせて頂いた通り、プロの留学カウンセラーにとっても、留学を設計する中で大人留学を完璧に作り上げる事はかなり難しいものだったりします。
それは、30代にもなると人間としての能力がほぼ完成してしまっていて、そこから再び基礎となるようなキャリア育成計画を留学に組み込むことは、時間的にも留学生の精神的にも厳しいことが多く、プランニングをしても耐えることができない人が多いためです。
また、現職に上乗せする形で、海外でのスキルアップを想定した留学を作る場合にも、英語力とコミュニケーション力が足りずにギブアップすることになったり、努力して持ち帰ったスキルが日本で評価されなかったりするケースも珍しくありません。
そのため、知識の多い留学カウンセラーになればなるほど、大人留学のプランニングには頭を悩ませています。
- 大人留学に関するキャリアデザインはかなり難しい
- 海外でのキャリア育成は難易度がかなり高い
伸びない語学力にも注意!
他にも、大人留学に出られる方々には更に注意していただきたいポイントとして、語学や知識の吸収率が皆様の想像していらっしゃる以上に落ちている可能性があるという点もハードルになります。
大人留学経験者に対してインタビューをしてみると、中には、「中高生の学生と比較して語学の吸収率が『体感で10分の1程度』まで落ちている!」と口にされる人もいらっしゃいます。
そのため、「用意ドン!」で同じレベルのクラスで学習をスタートしても、自分が10時間以上かけて勉強した内容を、たった1時間程度の学習でドンドン吸収していく様子を見て挫折されるかたも多いです。
特に、その差は留学期間が長くなればなるほど大きく広がってくるので、留学期間が長くなることで金銭的に厳しくなるのは当然ですが、精神的には更に厳しくなることも覚えておいて頂ければと思います。
- 大人留学に出るときは10代の頃と違うことを理解してもらう必要がある
留学先の経済状況にも左右される
最後に、留学カウンセラーといっても、『ほとんどのカウンセラーが大人留学のキャリアデザインで考えていない点』についても紹介しておきます。
多くの方がご存じだと思いますが、世界の経済状況というのは刻一刻と変化しており、特にコロナ以降は世界情勢が目まぐるしい早さで変わっています。
そのため、少なくとも渡航先の経済状況や政治の状況についての勉強して留学を作る必要があるのですが、多くの場合、半年もすれば現地の経済や法律などが大きく変化していて、半年前であれば安全な留学も、気づけばリスクが高い留学になっていることも珍しくありません。
留学カウンセラーと一括りにいっても、単に学校の紹介だけ行っているケースや、毎日の勉強や海外ニュースを読んでいない方も数多くいるので、相談相手にはくれぐれも注意しておいて頂ければと思います。
- 大人留学を成功させるためには留学先に関する政治経済についても精通しておく必要がある
- 1年前には王道の留学であってもリスクの高い留学になっているケースも珍しくない
確かにコロナ禍ではマスクが3,000円や5,000円とかで普通に売られていましたが、今では誰もそんな高い値段でマスクを買わないですもんね!
本当に世界的に展開が早く職業として携わっている留学のプロでもついていけないレベルとなっています。
そのため留学コンサルタントの重要性がかなり高くなっていることを強く感じます!
大人留学はどうやって作る?
それでは大人留学はどのように構築すれば良いのでしょうか?
その答えはいたってシンプルで、留学に対して時間と優雅さを加えると言うことで解決させることを目指します。
『時間と優雅さを加えた留学』と聞くと、多くの方が『自分探しの旅』や『人生の余暇』と言うものを想像されるかと思いますが、実際の留学は真逆で「留学に向けての準備や計画をしっかり作りこむんだものになる」とお考え下さい。
ガチガチに固定されたスケジュールとなる留学を組み込むことで、留学中に「どれくらいの成長が見込めて、どれくらいのキャリアアップに繋げることができるのか?」について見通すことが可能になります。
そして、ガチガチのスケジュールを組み込むからこそ、留学先では1本の路線を歩むことになるため『無駄な心配事で悩む機会』や『留学を挫折する』といったことを避けられるようになります。
多くの方は「行ってみないと分からない」と言って、留学に対して高い自由度を加えようとしてしまいがちですが、大人留学に自由度を与えると単純にリスクが大きくなるだけなのでご注意ください。
- 大人留学は学生時代のように留学に余裕はないので、ガチガチなスケジュールを組み込むようにする
- ガチガチなスケジュールだからこそ心の余裕を生む
大人留学を作るためのステップは?
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- Step.1 自分自身のポジションを明確に
- 「自分にはこれができて、これができない。自分はこれが得意だけど、これが苦手です」など明確にしておく
(昔はできた逆上がりも今できるかどうか分かりません)
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- Step.2 留学の目標や目的を作る
- 『自分探しの旅』など曖昧なものは避け、「何を学ぶための留学であるか?」を明確にする
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- Step.3 目標達成までの差と時間
- 留学の目標達成までの差を考え、達成までの時間を予想する
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- Step.4 大人留学ならではの時間を考える
- 大人留学では多くの場合において皆様が予想しているよりも成長速度が落ちています
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- Step.5 リアルな留学時間を考える
- 大人留学に必要になる時間を想定する
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- Step.6 留学を具体化するためプロの相談
- 必要に応じて留学エージェントなど留学のプロにご相談ください
大人留学についてここまで考えて無かったので本当に良かったです!
大人留学に行く方は留学に行ってから悩む時間は本当に無いので、「留学の準備が本当に大切なんだ!」と思っておいてくださいね!
大人留学は難易度MAXのまとめ
いかがでしたでしょうか?
大人留学と聞くと優雅な響きがあるかと思いますが、今回ご案内させていただいたものは厳しい内容が多かったように思います。
ただし、大人留学は子供たちの留学のように将来に対してたくさんの可能性を残す必要がないため、1度カリキュラムさえ作り込んでしまえば迷いが生じる事がなく、安定的な留学生活を送ることができます。
なかなかキャリアデザインは難しいのが大人留学ではありますが、自分を見つめなおす機会としても留学が人生にとてもいい影響を与えることも珍しくありません。
ココア留学のコンサルティングは、あなたの人生を守ることに繋がるものになっておりますので、是非、以下よりご相談されてみてください。