社会人留学

ここが変だよ社会人の留学相談!その留学で大丈夫?

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ココア留学へのお問い合わせでは、これからキャリアアップやチェンジしていきたい、昔からの留学の夢をあきらめきれないなど様々な目的をもってお問い合わせくださる社会人の方々がいらっしゃいます。

その中には、セカンドオピニオンのように別角度からのアドバイスを求めにお問い合わせくださる方もいらっしゃいますが、時折「なぜこの方にこの留学をオススメしたのかな?」と思わせるような留学を留学カウンセラーからご案内されている方もいらっしゃいます。

そこで、ここではココア留学がよく出会う「社会人でこの留学?」と思うプランをご紹介していきたいと思いますので良かったらお付き合いください。

年齢は関係ない?語学留学!

外国の会議

まず、社会人の皆様より最もご相談をお受けする機会の多い、英語やフランス語など語学を学ぶための留学である『語学留学』についてご紹介させて頂きます。

英語やその他の言語の学習をセカンドライフの趣味としたり、留学にもシニア留学というジャンルができたりと、できる・できないは別にして、何か新しいことを始めることはでき、年齢を理由にして諦める必要がないという時代になってきました。

「学生の時に諦めていた留学に挑戦してみたい!」というご希望のもと、社会人の語学留学をご計画されている方も少なくありません。

そこで改めて社会人の皆様に一緒に考えて頂きたいのが「その留学は遊び・休暇ですか?それとも今後のキャリアを考えたものですか?」という質問についてです。

  • あなたの語学留学は休暇かキャリア育成か?

社会人の語学留学はヤバい?

もちろん「あなたの留学は遊びですか?」みたいな質問をすれば、「遊びじゃありません!」とご回答頂くことがほとんどなのですが、そこで少し質問を変えて「語学留学をどのように将来のキャリアに繋げるつもりですか?」とお伺いすると、実は、言葉に詰まってしまう社会人の方が沢山いらっしゃいます。

それは一体どうしてなのでしょう?

語学留学は文字通り語学を学びに行くための留学になりますが、その他にも異文化交流や価値観や視野を広げるなどの要素も感じることのできる留学となっており、その可能性は非常に広いものになっています。

そのため、語学留学を考える社会人の多くは「英語をビジネスレベルに引きあげ帰国後に活かしたい!」や「夢だった留学を経て価値観を広げたい!」というような目的・目標意識を持っていらっしゃったりします。

英語を使う就職の難易度は高い!

語学留学を経て、日本へと帰国した後、社会人の皆様は再就職しようと仕事を探し始めることになるのですが、ここで現実を突きつけられます。

それは、日本もグローバル化されてきているとはいえ英語を使う職業というものには限りがあり、外資系など良さそうな企業を見つけても採用されるには英語力が全く足りないという点です。

英語を活かした職業でライバルになるのは、有名大学を卒業しTOEIC990を叩き出すような秀才や母国語のように英語を話す帰国子女となるわけですが、そのレベルは、一般的な語学留学の期間である6ヵ月~1年渡航しただけの留学生が語学で対抗できるレベルをはるかに超えています。

そうしたライバルと張り合えるだけの英語力は語学留学だけでは非常に厳しいため、社会人の語学留学を将来のキャリアに繋げていくのは非常に難しいというのが現実です。

  • 英語を使う会社への就職は簡単ではない
  • 留学後は就職活動のライバルになる人が変わることを覚えておく!

年齢と語学留学のハードル?

さらに、語学留学を、例えば、いよいよ役職が付きはじめたり、後輩ができる20代後半や管理職への階段を歩み始める30代前半にやってしまうと、今まで積み上げてきたキャリアがリセットされてしまう危険性もあります。

というのは、留学から帰国して再就職する年齢が30歳を超えてくると、企業から求められる人物像は、それまでの『ポテンシャル採用』と呼ばれる将来の可能性に賭けた採用から、即戦力人材の採用となる『経験者』もしくは『部下など管理職経験者(リーダーシップのある人材)』と変わってきます。

そのため、語学留学や海外の飲食店でアルバイトをしてきたとしても、採用にプラスに働くことは全くなくなってしまうという傾向があります。

何事においても新しく始めることは意外に簡単ですが、語学留学は社会人キャリアを崩壊させる可能性が最も高い留学になりますので、留学エージェントから安易に案内をされていらっしゃるかたは本当に注意して頂ければと思います。

  • 留学によってキャリアが崩壊する人も少なくない
  • 30代に入ると企業が求める人材モデルが変わる
留学生
留学生

確かに、30代になってくると20代の頃と同じ気持ちで就職活動とかあり得ないですよね!

COCOA
COCOA

本当に多くの社会人が何となく語学留学に行き、キャリアをダメにしてしまっているので注意してください!

自信がある!ワーキングホリデー

談笑する留学生ふたり

続いて社会人のワーキングホリデーについてご紹介させて頂きます。

そもそもワーキングホリデー(以下ワーホリ)とは、30歳以下の方を対象にした、海外で休暇を楽しんでも良いですし働いても良い、または勉強をしても良いという特別なビザを利用した海外滞在のことを指します。

こうした特別なビザ制度を利用して、「私は語学ではなく働く経験を海外で積んできます!」という社会人の皆様からのご相談も少なくないのですが、実は、このワーホリという制度も社会人キャリアを考えた時には大きな落とし穴があるので注意が必要だったりします。

  • 社会人のワーキングホリデーは注意が必要!?

社会人のワーキングホリデーの危険性?

ワーホリを考えていらっしゃる社会人の中には、「海外でも就労するのだからキャリアにはプラスになる!」や「海外での就労経験を積めば帰国後には転職もできる!」と考えていらっしゃる方も少なくありません。

しかしながら、先の語学留学のお話と同様に「現実は全く甘くない!」というのが本音です。

ワーホリでキャリアアップはおかしい?

ワーキングホリデーと言う制度は、そもそも『ワーク=仕事』という風に考えていらっしゃる方も多いと思いますが、実際は『ホリデー=休暇』扱いと言う風に法律で定義されています。

そのため、ワーキングホリデーの仕事については「休暇を楽しく過ごすために必要なら、仕事をして少しぐらいなら収入を得ても良いですよ!」という認識のものとなっており、バリバリ働くために設けられたビザではありません。

ですので、「ワーホリでバリバリ働いて職歴やキャリアにプラスにしてやろう!」という風に考えるのは、そもそもワーキングホリデーではなく、取得されるビザは就労ビザ(ワークパーミット)でなければいけないとお考え下さい。

  • ワーキングホリデーは仕事では無く休暇を主軸にしたビザ

ワーホリでキャリアアップは難しい!

次にワーキングホリデーにおけるキャリアアップについてですが、正直、社会人ワーホリを経験される方の場合、そのほとんどの方がキャリアダウンになっているというのが現実です。

というのも、例えば、大学卒業後、銀行の営業担当として順調にキャリアを伸ばしていった方が26歳で退職し、1年間ワーホリを使ってオーストラリアでラーメン屋の店員としてアルバイトを経験してきたとして、帰国後、28歳となった彼(彼女)をどんな企業が評価してくれるでしょう?

残念ですが金融業界でバリバリ働いて来られた経験は、たとえ海外で週5勤務にて必死に働いてきたとしても、ラーメン屋の職歴は『アルバイト』であり、日本で再就職を考えるときには『職歴にブランクがある者』もしくは『日本社会から一時離脱した者』という扱いを受けます。

特に、最近は『鬱(ウツ)』の傾向があるかたが増えており、企業は退職回数が多い方や無職期間が長い方や、アウトローな人材採用を極力避ける傾向があるため、ワーホリ経験そのものがキャリアダウンに直結しつつあるのが現状です。

  • ワーホリでキャリアアップはかなり難しい!
  • 海外で必死に働いたアルバイト経験よりも日本での正社員経験のほうが優遇される

ワーホリで転職は更に厳しい!

また、社会人の中には海外留学やワーキングホリデーを経て、IT系の職業や英語を使った職業などへ転職を考えていらっしゃる方も少なくありませんが、正直、「ワーホリで皆様が想像されていらっしゃるような華麗なる転職を視野に入れることは不可能!」といっても過言では無い状況となっています。

海外は日本とは違って、そもそも働く職業に対して『学位』もしくは『経験』が無ければ採用されることは非常に難しく、特に、最大で1年しか就労することができないようなワーホリ者が、清掃員や日本食レストランでのウェイターや調理補助以外の仕事を見つけることは至難の業となっています。

そのため、少しでも英語が不得手と感じる方がワーホリに出られた場合、現地のオフィスワークで働けるチャンスはほとんど無く、運良く見つかった仕事がレストランやカフェでの接客業であったとしても、ローカル(現地企業)での勤務は本当に少数の選ばれた人しか採用されません。

そのため、日本のように「経験が無いけど転職をしたい!」と言えるような甘い環境ではなく、ワーホリに出ると「そもそも仕事を選ぶことができない!」という状況になるので、キャリアチェンジを考える場合は注意が必要です。

  • ワーホリでキャリアチェンジはかなり難しい
  • ワーホリ参加者のほとんどは仕事を選べない状況となっている!
留学生
留学生

「お金が無いならワーホリが良いですよ!」とエージェントからオススメされていたので、本当に危なかったです・・。

COCOA
COCOA

日本でキャリアチェンジできない職業へは海外では絶対にキャリアチェンジできないので、「お金がないからワーホリ!」という安易な選択は絶対に止めてください!

資格を取るぞ!カレッジ留学

アイデアを出す留学生

そして最後は、資格や学位を取得する社会人留学についてです。

先にお話させていただきました通り、社会人にとっての留学はリスクが高いものとなっているため、「帰国後の転職に有利になるような資格や学位を取りたいです!」といったご相談をお受けすることが数多くあります。

社会人の資格取得は不安から?

実際、検索エンジン等で『留学+資格』と検索すると、TOEICやIELTSのような英語のスコアだったり、FITTといわれる貿易の資格だったりと、資格を取得できる留学を複数見つけることができます。

それは「留学に行くからには将来のために何か形の残るものを・・」と考える社会人の方が非常に多いためで、そうした需要に答える形で、エージェントによってはバリスタ留学や国際応急救護の資格が取れる留学などという少し変わった資格取得が可能な留学を推奨している会社もあります。

しかしながら、社会人の皆様には「本当のその資格が必要なのか?」という点についてよく考えておいて頂きたいと思います。

習い事レベルの資格は使えない?

社会人の皆様が海外に出て資格取得を考えるのは、「帰国後の就職活動があるから・・」や「留学を反対している周りの目線が気になって・・」というケースがほとんどなのですが、「半年程度学ぶことで得られた資格が、どれほど将来の自分に影響するのか?」という点について考えていらっしゃる方は、とても少ないです。

例えば、日本で有効といわれるTOEICスコアも、再就職や転職において採用の目安にはなるものの実際には提出を求められない企業が多かったり、FITTでいえば歓迎条件にも見当たらなかったりと、求人条件を見ると意外に必要のない資格だったりするものも少なくありません。

不安や焦りに急かされてしまって、本当は必要ないのに何かしら目に見える実績を求めてしまっている社会人留学希望者って、実は、とても多いです。

しかしながら、海外での資格取得は「無いよりは有ったほうが良い!」という気持ちで取得は目指すと難易度は非常に高いものになりますし、逆に短期間で取得できるような資格であれば、「本当に帰国後の就職活動で役に立つものか?」についても確認しておく必要があります。

  • 「将来、何かの役に立つのでは?」という気持ちで資格取得を目指すのではなく、目標・目的に合わせて資格取得を目指す!

海外で取る資格は役に立たない?

続いて、海外で資格取得を考える社会人の皆様には、必ず資格には有効範囲があるということについても知っておいて頂ければと思います。

というのも、国際公認会計士やMBAなど国際的に通用する資格がある中で、日本への帰国を前提としたときに全く使えない資格もあるためです。

例えば、建築系の資格や看護師・医師免許、それに教員免許・日本語講師のなどの資格を海外で取得した場合、基本的には取得した国でのみ資格が有効で、「日本では使えない!」ということも珍しくありません。

他にも、エステやアロマ系の資格のように海外で取得した努力量は認めるけど、実際に、日本では一部の人にしか知られていない『役に立つかどうか分からない資格』が世界中には山ほどありますので、留学前にしっかり調べておくことが必要です。

  • 日本で使えない資格が沢山あるので注意する!

学位取得なら評価対象となる!?

また社会人の皆様の中には「海外の学位を取得したら評価されるだろう!」と考えていらしゃる方も少なくありませんが、例えば、日本での最終学歴が大学卒(学士)となっている場合、海外で専門知識を修めたという証明となるディプロマを取得しても、就職活動やキャリアに影響があるかどうかは未知数です。

それは、就職時の面接などでは日本で取得した学士のほうが優先されて評価対象になるためです。

特に、海外で学位を取得すると、語学留学やワーキングホリデーと比べて、それ相応の時間とお金が必要になりますので、学位の将来性や必要性までしっかりと考慮して進学先を決定して頂ければと思います。

  • 学位取得を目指す場合は将来性や必要性までしっかりと考慮する!
留学生
留学生

何となくバリスタの資格取得を目指した留学をしてしまうところでした!

COCOA
COCOA

そもそも日本ではバリスタとして働くために資格は必要ありません!
「海外で取得する意味があるのか?」「高いお金を掛ける意味があるのか?」についても考えておいてくださいね!

留学・ワーホリしたい社会人の皆様へ
留学・ワーホリしたい社会人へ留学のプロからメッセージ!

こちらでは社会人の皆様のための動画メッセージとして、最新の社会人留学に対する考え方や留学・ワーホリの形を簡単にご案内させて頂いております!!参考になれば嬉しいです。

留学・ワーホリしたい社会人へ留学のプロからメッセージ!

社会人留学の成功ルートを作る

国境を越えた留学生

さて、これまで社会人が留学を検討する際に注意して頂きたいポイントを含めご紹介してきましたが、失敗しないためのルート設計についてもご紹介させて頂きたいと思います。

社会人留学の失敗しないためのルート設計

  1. Step.1 目的の設定
    社会人留学において、目的・目標が無い留学は行ってから後悔するケースが非常に多いです。
    何のための留学なのかを再確認する必要があります。
  2. Step.2 転職・再就職など求人の下調べ
    ご自身が目標とするキャリアへの情報を得るときの大きな情報源が求人情報です。
    すぐの転職でなくても、参考になる情報が得られます。
  3. Step.3 必要スキルや資格の把握
    なんとなくイメージに合ったスキルや資格ではなく、取得目的のある資格の方がモチベーションに繋がります。
  4. Step.4 留学のプランニング
    目的・目標を持ち、どのプランが最適なのかを考えていきましょう。
  5. Step.5 プランニングした留学へ出発
    後は綿密に計画された留学に出発し、経験を積んでくるだけです!
  • 社会人留学では『帰国後未定』というのは避ける!
留学生
留学生

事前に知ることができて本当に良かったです!

COCOA
COCOA

「留学に行くのって大変!」と思われることが多いのですが、実際は、「留学に行くことよりも帰ってきた後のほうが100万倍大変!」ということも忘れないでくださいね!

理想と現実のギャップ!?
留学・ワーホリしたい社会人へ留学のプロからメッセージ!

この記事が、将来の留学について考えていらっしゃる皆様の少しでも助けになり、そしてまた何か困ったことがありましたら、ココア留学とお気軽にご相談いただけましたら幸いです。

あなたの留学には理想と現実でギャップがあるかも!?

ここが変だよ社会人の留学相談!その留学で大丈夫?まとめ

留学相談をする女性

さて、ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました。

ご覧頂いた方の中には、「私の留学ってかなりヤバいのでは?」と思われた方もきっと少なくないはずです。

何度も留学に行ったことがあったり、プランニングに関して自信のある方でも、実際にスケジュールや将来のビジョンについてのお話をお伺いすると、成功する可能性の低い、ギャンブルのようになってしまっている留学を計画されているケースが多々あります。

「どんな留学が自分に合っていて、どのようなことをやっておくと将来の自分に役立つのか?」、是非、自分自身を客観視して、第三者目線を加えながら留学のプランニングを行って頂ければと思います。

また、留学のプロやアドバイザーとして活躍していらっしゃっても、世界情勢について全く知識がなかったり、世界の教育や経済関係のニュースなどを全く見ていないという人が大多数だったりいたします。

そのため、社会人の皆様が留学を考える際には、最低限留学の目的・目標はご自身で決められ、少なくとも留学の将来性に関して事前に分析されることを強く推奨させて頂きます。

また、万が一、「私にはココア留学のコンサルティングが必要だ!」と感じられた場合には、かなり本格的な留学プランニングを行うことになるため、ほんの少しで構いませんので『覚悟』を持ってご相談いただけましたら幸いです。