社会人の留学はエージェント選びで80%成功が決まる?

社会人留学経験者の方から、留学エージェントに関して「365日で対応してくれない」や「返信が1ヵ月以上掛かるんです」、または「情報を何も持ってない」「サポートをしてくれないばかりか連絡がつかない」など信じられないお話を伺う機会が増えてきました。
当然ですが中高生が選ぶべき留学エージェントと、社会人が選ぶ留学エージェントは同じはずはありません。
そこでここでは、社会人留学の成功と失敗の大部分を決定付けてしまう、『社会人のための留学エージェントの選び方』について、詳しくご紹介させていただきたいと思います。
社会人留学はエージェント選択が命

社会人の留学は学生の留学と比較して、そのリスクは非常に高いものとなっています。
と言うのも、実際、1年間留学で日本を離れると言う事は、留学の準備や帰国後の再就職期間などを合わせると、少なくとも一年半もの職歴のブランクが生まれるためです。
一年半と言うと「あまり長いブランクでは無いかも?」と思われる方もいらっしゃるかと思うのですが、実際、28歳で留学を決意した方は帰国時には30歳になりますので、事は重大であることが分かっていただけるかと思います。
また、更に驚かれるかもしれませんが、留学エージェントの多くは学生だろうと社会人だろうと全く同じように留学を案内してしまっています。
そこで、皆さまには留学エージェント選びの指標にできるお話をご紹介させていただきたいと思います。
絶対に確認したい5つのポイント

そこでまずは社会人の皆様に、『留学エージェント選びで絶対に確認していただきたい3つのポイント』についてご紹介させていただきたいと思います。
キャンセル時の返金はあるか?
驚くかもしれませんが、コロナ禍でキャンセルとなった留学に関して『留学エージェントから返金がない』というトラブルが多発しました。
ほとんどの留学エージェントが返金に応じていますが、万が一に備えて、Googleなどの評判は見ておくと良いです。
コロナ禍での対応について、数多くの人がコメントしているので、参考になると思います。
カウンセラーがアルバイト?
こちらも驚かれるかもしれませんが、『留学カウンセラーが学生アルバイト』と言うことが、コロナ前には当然のようにありました。
コロナ以降は、留学に対しクオリティを求める方が増えたため、おそらくほとんどアルバイトのカウンセラーはいないと思いますが、注意しておいてください。
さすがに、社会人留学のカウンセリングは本当に幅広い知識が必須なので、それができるほどの知識量は持っていないため、確実に、どこかで困ることになります。
帰国後の就職情報に詳しいか?
留学エージェントによっては、10年以上前のマニュアルを使ってカウンセリングをしている所も少なくありません。
そのため、「社会人の留学だ!」と伝えてもホスピタリティ系の留学を紹介されたり、費用を心配する社会人には「日本食レストランでのアルバイトができます」と当たり前のように話します。
日本食レストランでのアルバイトをするならば、日本で働いた方が待遇も給与も確実に上がってきます。
そこで、少なくとも日本の最新就職事情についてだけでも詳しい留学エージェントに相談されることを強くオススメさせていただきます。
留学中のサポートもしてくれるか?
留学会社によっては留学を作ったものの、その後、海外の子会社や提携エージェントに丸投げしてしまうところも少なくありません。
そのため、実際に留学に出た後で想像していた留学プランに変更を加えなければいけなくなった場合、とても大きな問題になります。
是非、できるだけ同じ留学エージェントで、同じ担当カウンセラーと話せるような会社をオススメいたします。
海外就職や将来設計まで作れるか?
そして最後に、海外就職や帰国後の生活等まで想定した留学プログラムが作れるか?と言う点です。
なかなか海外の経済事情や今後の転換期などを予想して留学を作ってくれるところは無いので、もしそうした留学カウンセラーに出会うことができれば、正直、ラッキーだとお考え下さい。
良いカウンセラーに当たれば、留学中は、留学前に作ったカリキュラムをこなすだけで、将来の生活まで約束されるルートとなっています。

そっか!出来るカウンセラーさんに当たると、留学前に留学中の全てのルートを作って貰えるんですね!

そうなんです!しかも、将来の職業適性やこれから伸びていく分野での就職についても考えてくれるのでオススメです!
海外のエージェントにも注意?

続いて、社会人の皆様から海外の留学エージェントについてのご相談をお受けするので、その注意点もまとめておきましたのでご覧下さい。
日本の就職事情を全く知らない
先ず『海外歴が長い留学カウンセラーは、ほとんどの方が日本の就職事情について全くと言っていいほど知らない』というのが本音です。
例えば、日本の飲食店やコンビニでは、外国人労働者ばかりが働いていることなど、全く知らない人さえいらっしゃいます。
そのため、日本は『人材不足だから大丈夫』と考えているケースも少なくなく、実際に人気職となっている事務職などは、コロナ前から求人倍率0.25倍となっているなど、4人に1人しか採用されていない現実があることさえ知りません。
カウンセラーが古い考えを持っていらっしゃると思った場合には、「ITさえやっておけば大丈夫」と考えていることも少なくないので、是非、注意していただければと思います。
海外の会社は訴えにくい
次に注意しておきたいポイントとしては、万が一海外の留学エージェントが倒産した場合には、何も保証が無いとお考え下さい。
当然のことですが、海外の留学エージェントは海外で登記が行われているので日本国内で訴えることが出来ません。
これは、留学生にとって圧倒的に不利な状況になるので、期限の危なそうな留学エージェントにはくれぐれもご注意ください。
企業が登記されていないケースも多い
海外の留学エージェントの中には、会社の登記が行われていないものもたくさんあります。
個人で行っている留学エージェントは会社ではありませんので、中にはどうしても危険なところが混ざってしまいます。
個人と会社の差は、社会的信用の差だとお考え頂けたらと思います。
また、日本国内にオフィスがあると思われるようにカモフラージュしている会社もありますが、その場合には、住所を検索しておくことをオススメさせていただきます。
その多くはサテライトオフィスやバーチャルオフィスと呼ばれるもので、そこでの勤務実態がほとんどなく、最悪、誇大表記となっている可能性もあるのでご注意ください。
もちろん、誇大表記や誇大表現が有ったとしても、海外の企業なので日本では訴えることができないので注意が必要です。
簡単な留学エージェントの探し方

さて、ここまで社会人の皆さまのための留学エージェント選びについて詳しくご紹介させていただきましたが、最後にフローチャート形式で流れを整理してみたので以下をご覧ください。
失敗しない留学エージェントの探し方
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- Step.1 インターネットで『留学』と検索
- 基本的に有名な日本の会社さんが上位に出てるので見てみます
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- Step.2 セミナーなど受けてみる
- 日程が合うようであれば無料の合同セミナーなど受講してみます
(有料のセミナーもありますが先ずは無料のものをオススメします)
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- Step.3 Google MAPで会社名を検索
- Google MAPで会社名を検索すると、会社によっては留学生の評価が載っているので参考にします
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- Step.4 Google MAPで近くの会社も調べる
- 最近ではオンラインカウンセリングがメインですが、対面でできるかもしれません
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- Step.5 実際にカウンセラーに聞いてみる
- 留学の将来性や就職状況について詳しく聞いてみます
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- Step.6 留学のプランニングができるか?
- 「これはできません!」とはっきりとできないことはできないと言ってくれるかどうか?確認しておいてください
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- Step.7 留学エージェントの決定
- ここまでの内容を全て踏まえて留学エージェントを決定します
社会人の留学はエージェント選びで80%成功が決まる?まとめ

今回は社会人の皆様のために、留学エージェントの選び方についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
社会人の留学は、正直言いますと、小中高生の留学と全く違い可能性がかなり低いものになっています。
それもそのはず、どうしても失敗が許されなかったり、時間的な制約を強く受けるためです。
そのため、「とりあえず留学してから考えればいい」と言うのでは、あまりにも遅く、後悔される方がたくさんいらっしゃいますので注意していただければと思います。
特に社会人の留学は、ピンポイントでルートを作り出し、ピンポイントで将来を目指すことになるとお考えいただければと思います。
長文になりましたが、最後までお付き合いいただきまして本当にありがとうございます。