子供の英語はいつから始めるの?【英語教育まとめ】
子供の英語教育について様々な専門家が様々な意見を述べていますが、正直言って「実際に家の子は何歳から英語教育を始めれば良いのですか?」と思っていらっしゃるお父様・お母様もきっと多いのではないでしょうか?
それもそのはず、ほとんどの専門家や英語塾または英語教育従事者が「自分の身の回りの成功事例ばかりを取り上げて個別に意見を述べているから」ですよね・・。
しかし、そんなデータに裏付けされていない話を聞いたとしても、皆様の中には「家の子は他の子とは少し違うから・・」と思ってしまうお母様もきっと多いはずです。
そこでここでは、日本全国630万人の小学生を対象にした英語教育データを元に、『子供たちが何歳から英語教育を始めるべきのか?』または『どうすれば子供たちの英語力がアップするのか?』と言うお話をさせていただきたいと思います。
小学生のお子様をお持ちのお父様・お母様はもちろんのこと、『中学受験を考えていらっしゃるご家族の方』にも最後までお読みいただけましたら幸いです。
早期英語教育とは何ですか?何歳のこと?
まず初めに、ここにいらっしゃる皆様には、是非、知っていただきたい『英語教育の専門用語』があります。
それは『早期英語教育』という言葉です。
早期英語教育とは『英語教育または英語学習を中学生に入る前の年、つまり12歳までに行うこと』を意味する教育用語です。
日本では、2008年度に小学校5・6年生を対象にした外国語活動として小学校の英語教育が始まり、2011年度には『小学校5年生から必修化』されています。
そして2020年度からは、さらに小学校の英語教育が強化され、小学3・4年生からの英語教育が始まり、小学5・6年生は他の『国語・算数・理科・社会』の教科のように成績が出ることになりました。
つまり、『日本ではすでに英語の早期教育がスタートしており定着しているんだよ!』ということを覚えておいて頂けたらと思います。
しかしながら、日本全体の子供たちを見渡してみて、『英語がペラペラに話せる!』と言う子たちを見かけることは、本当に少ないですよね?
そうした早期英語教育と実際に現実の差により、皆様がお考えになるのは以下の3点についてです。
- もっと早くに英語教育を始める方が良いのではないか?
- 英語教育の質が低いのではないか?
- そもそも英語の早期教育は意味がないのではないか?
そこで具体的なデータを取り上げながら、子供たちの英語教育についてもっと詳しく見ていきたいと思います。
お子様の早期教育をお考えの皆様に、2020年度夏の小学生を対象としたキッズ留学についてです!子供たちがシドニーの街を散策しながら英語力を伸ばしていく留学プログラムになります!
教育データが語る早期英語教育の意味とは?
まず最初に、日本全国の都道府県と政令指定都市の中学生を対象にした、『CEFR A1レベル(英検3級レベル)以上の英語力を持つ中学生の割合を示したグラフ』をご覧ください。
CEFR A1レベル(英検3級レベル)以上の英語力の中学生
※ グラフを選択すると県・政令指定都市データが表示されます。
1つの都市だけ、データが飛び出していることに気づいていただけるかと思いますが、この都市というのが『さいたま市』になります。
ここまでデータ的に飛び抜けているわけですから、『さいたま市が特別な英語教育の試みを行っていること』は間違いありません。
そこで、次に、さいたま市の英語教育における取り組みをご覧ください。
さいたま市の早期英語教育の取り組み
- 1年生~4年生[担任教師 + 外国語指導助手(ALT)]
- 5年生~6年生[担任教師 + グローバル・スタディ科非常勤講師(ALT)]
- さいたま市独自の教材の利用
- 生徒全員の英語力テスト(英語4技能効果測定)結果に対応した教育の実施
上記をご覧になって頂いて分かるように、日本の義務教育が行っている教育と言うよりも『英語塾等が行っている教育』のようになっていることに気づいて頂けるかと思いますが、さらに最も注目すべきポイントとして、『さいたま市が行う小学1年生からの早期英語教育の時間』があります。
さいたま市では『小学校1年生から英語教育を始め、小学6年間の間に全国平均と比較して約2倍以上の英語教育時間』を行っています。
これは、さいたま市が国に先駆けて取り込む英語早期教育における取組で、教育データによると、英語を『早い段階から学ぶこと』と『学習に取り組む時間の長さを長くすること』が、子供たちの英語教育に大きな良い影響与えることを示しています。
小学1年生 | 小学2年生 | 小学3年生 | 小学4年生 | 小学5年生 | 小学6年生 | 合計時間 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
さいたま市 | 34 | 35 | 70 | 70 | 105 | 105 | 419 |
全国 | 0 | 0 | 35 | 35 | 70 | 70 | 210 |
差 | -34 | -35 | -35 | -35 | -35 | -35 | -219 |
※ 2020年以降の新英語教育時間を採用しています。
(さいたま市発表:2019年度ココア留学調べ)
小学生が英語でハイスコアを取得する利点とは?
ここまでお話しすると、『早期英語教育について必要だと分かっても取り組み方が分からない』お父様とお母様の多くからは、「家の子に英語力なんて必要かしら?」と言う質問が飛び交いはじめます。
そんな時は、結論から申しますと『正直言って必要ありませんよ!』と、お伝えさせていただいております。
それもそのはず、例えば現在のところは中学受験に英語試験は導入されていませんし、高校受験や大学受験の場合にも、英語が得意ではなくても入学できる学校はたくさんあるためです。
しかし、再び皆様にお伝えしなくてはいけないのは、『小学生の間に英語ができること(英語試験でハイスコアを取得すること)でどれほどのメリットがあるのか?』と言うお話についてです。
小学生の英語教育のメリットとは?
例えば、先ほど早期英語教育の例としてあげた『さいたま市』の小学生の場合、約400時間以上の英語授業が小学校で行われていますが、この授業時間を日本で最も有名な英語試験である『英検』の取得に関する学習時間に当てはめて考えてみると、なんと『小学生のうちに英検3級が取得できる学習時間をカバーしてしまう時間』になっていたりします。
小学生が英検3級を持つ利点とは?
しかしながら、「小学生が英検3級を持っている?」ということが一体どういった意味があるのか分からないと思いますので、もう少し詳しくご説明させて頂きたいと思います。
例えば、小学生の中学受験を考える場合、『英検3級を保有しているだけで、入学試験への加点や試験そのものが免除となり、合格できてしまう中学校が存在』しています。
つまり、こうした特権を『さいたま市の小学6年生の多くが持っている』ため、さいたま市の子供たちは他の地域で生まれ育った子供たちと比較して、かなり有利に受験が進められてしまうことを意味しています。
また、英検3級を持つ小学生は全国的に見てもトップクラスの小学生たちになりますので、当然のことながら『奨学金の対象になったり、各市町村の学費免除額や特待生枠に入る可能性』も出てきます。
早期英語教育と学習時間を増やすだけで、学習的にも金銭的にも良いことばかりなので、「やっぱり子供たちには早期英語教育をさせるべきだ!」とお気づきになって頂けたかと思います。
ココア留学は2度の小学生留学をおすすめする訳
ココア留学では、小学生のうちに英検2級以上、もしくはGTE1000点以上の取得を子供たちに目指していただきたいと考えております。
そのためには、2度の海外留学により、さらなる大きな効果を子供たちに与えてあげる必要があります。よかったら以下の記事も参考にしてください。
早期英語教育を活性化させる留学とは?
ここまでお読みになって頂いた方の多くは、「さいたま市で子育てしてたらよかった!」や「今すぐ家の子を英語塾に通わせなくちゃ」と、色々とお考えになっていらっしゃるのではないでしょうか?
しかしながら、現実的に考えると子供のためとは言え、大きなハードルがいくつもあるのは言うまでもありません。
そこで皆様には少し視点を切り替えていただいて、『子供たちの海外留学』について考えていただければと思います。
小学生の海外留学とは?
小学生の海外留学と言えば1年で『夏休み・冬休み・春休み』の合計3回の留学機会がありますが、実際は、小学校の高学年である5・6年生時での留学を考えますと、全ての小学生には『それぞれ6回の留学チャンスが与えられている』と言うことになります。
そして、例えばこのチャンスのうち、『子供たちを1回でも海外留学に送り出すことができたら、さいたま市の小学生との差を1ヵ月で埋めることができますよ?』と言うとどのように思われますでしょうか?
正直、皆様ビックリされますよね?
小学生の夏休み短期留学の効果とは?
先にご紹介したように、さいたま市の子供たちは、1年生から英語学習始め、小学6年間の間に200時間以上も全国的な小学生と比較して英語を勉強することになります。
200時間の差と言えば、その差を縮めるために『1日30分以上、土日祝日休まず毎日勉強したとしても、1年半近くかかってしまうほどの膨大な時間差』になります。
そんな差をたった1ヵ月で縮めることが本当に可能なのでしょうか?
そこで「1ヵ月間の留学を子供たちが経験した場合、どれほど英語力に対しての効果や影響があるか?」数値として置き換えて考えてみたいと思います。
ある小学生の夏休み短期留学のケース
例えば、留学先で目を覚ましてからの第一声は『Good morning!』で始まり、朝からホームステイマザーが作った朝食を食べ、語学学校へ通い、世界中からやってきた友人達と談笑して、帰路につきます。
そうした中で、『子供たちの頭の中では一体どのようなことが起こっているのか?』と言うと?
『困ったな、私トマトが嫌いなんだけど、ホストマザーが庭で育てたトマトを一緒に食べようと言ってる・・なんで英語で断ったらいいんだろう・・』
『あれ?ホストファーザーが、バーベキューの時に他の人に何かを話してるんだけど、サッカーについての話と言うのはわかるんだけど、どんな返事を返したらいいのかわからない』
『ブラジルから来た友人が、週末に一緒に何かしよう!と言ってるんだけど、何をしようと言っているのかわからない。そもそも何時に誘われているんだろう?』
このような葛藤や思考のぶつかりが、四六時中、頭の中で駆け巡っています。
そこで考えて頂きたいのは、日本で生活している中で「1年間に何回このような必死の状況になることがあるか?」と言う点です。
大人でもこうした状況に陥るのは、年間1~2回と言う方がほとんどではないですよね?
それが、家では家族に守られて、学校では先生に守られて、生活では大人たちに守られ続けているような小学5・6年生の子供たちで考えた場合、なかなかこうした機会に出会う事はないでしょう。
これが海外留学の最大の醍醐味となります。
子供たちの集中力が英語力を変える!
想像していただければわかると思うのですが、こうしてホストファミリーや海外の友人と話している中で、子供たちはどのような姿勢で相手の話を聞いていると思いますか?
例えば、『スマホゲームをしながら聞いているでしょうか?』『音楽を聴きながら聞いているでしょうか?』『テレビを見ながら聴いているでしょうか?』そんな事はきっとないですよね。
どの子も『目を見開いて、相手の口元をじっと見つめて、相手が何を言おうとしてるのか必死になって英語を追いかけている』でしょう。
子供たちは、それほど集中して留学期間の1日1日を過ごすことになります。
子供たちは短期留学の期間中にどれくらい集中しているのか?
例えば、単純に子供たちが集中してる時間が『起きている時間の約半分』だったとします。
すると、1日24時間の内、16時間が活動時間だとするならば、子供たちは少なくとも毎日8時間以上は何かしらの状況で英語に集中していることになります。
つまり、単純に1ヵ月(30日間)の海外留学に出た子供たちは、
8時間(集中時間) × 30日(1ヵ月)=240時間(合計の集中した時間)
英語に集中していることになります。
もうお分かりですよね?
小学生にとって夏休みのたった1ヵ月の留学ですが、さいたま市が6年がかりで行っている教育時間をあっさりと超えていくことになってしまう訳ですので、留学の効果が無いはずがありません。
子供の英語はいつから始めるの?【英語教育まとめ】まとめ
さて、最後になりますが、小学生の早期英語教育の大切さについて、こちらを読んで頂いた皆様には少しは知っていただけたのではないでしょうか?
特に、『英語教育はいつから始めれば良いのか?』と言う問いについては、「小学3年生から早期英語教育が始まっているため小学5年生で海外留学を経験さえすれば全く問題ないこと」がわかりました。
また、『どのように小学生の英語力をアップさせれば良いのか?』と言う質問に対しては、「海外留学に出るだけで全てが解決してしまうと言うこと」についても納得していただけたかと思います。
しかしながら、皆様に英語の早期教育や留学を考えて頂く上で、最も重要なポイントとしてお伝えしたいのは『小学生の子供たちの時間』についてだったりします。
2020年度より、小学校の教育制度は『脱ゆとり教育』が推進されることになり、日々の習い事やスポーツなどに追われる子供たちにとって、英語の勉強やプログラミングの学習は、更に遊ぶ時間を削り取ってしまうことを意味しております。
海外留学が守る子供たちの時間
そうした中で、海外の学校では日本の学校のようにどんどん詰め込めば良いと言う教育は一切行っていないため、留学を経験した子供たちからの感想と言うのは決まって「たくさん遊んで楽しかった!」と言うものになっていたりします。
しかしながら、こうした感想を聞いたお父様お母様の中には『なんだ、それだったら日本で遊ばせておけばよかった!』や『楽しませるためじゃなくて勉強のために留学に送ったのに!』と思われる方もいらっしゃったりします。
そんなお父様お母さまがこちらいらっしゃったら、是非、先にお話ししたホームステイのご家族や友達との会話のように「留学生は必ずものすごい苦労して帰ってきている」と言うことを思い出してください。
子供たちの感想が『楽しかったよ!』となるのは、そうした自分たちが苦労した体験までもが『楽しかった記憶』となっているためであって、本気で遊んで帰ってきたわけではありません。
例えば、『日本で苦しみながら何百回と言う回数、英単語を書き続けるのも1つの教育』ではありますが、『あ!この単語!ホストファーザーがあの時に話してたやつだ!』という、体験を通して英語を覚えていく事も1つの教育だったり致します。
このどちらの手段においても、「1つの英単語を覚えた!」という事実は、子供たちの中で変わることはありません。
『ただ、あの時にあの場所で友人が口にした英語が分からなくて必死に調べたから、今でも頭の中にその時の情景とともに残っているんだ・・』
そんな経験を1人でも多くの子供たちにさせてあげることができたら・・、留学と言うたった1つの教育手段ではありますが、その教育手段を通じて「子供たちの時間もまた守ることができるに違いない!」と我々はいつも考えております。