トランプ2.0によるアメリカ留学・移民の影響は？
トランプ大統領は初日から大統領令を連発し、その中には「WHO脱退」や「パリ協定からの離脱」といった国際的な政策の見直しが含まれており、驚いた方も多かったはずです。
また「アメリカ第一」のスローガンのもと、移民政策や国境管理、性別認識などに関する厳格な対応も進めていますので、ここでは記事作成時点での状況にはなりますが、留学や移民に関連する重要なポイントをまとめたので紹介させていただきます。
動画で見たい人はこちらから！
こちらは大統領令発表直後にまとめた動画ですが、記事全体の大まかな把握には使えると思いますのでよかったら併せてご覧ください！
入国審査・国境管理の強化！
トランプ大統領は、全ての外国人に対する入国制限の強化と、メキシコとの国境の密入国者や不法滞在者への取り締まり強化を発表しました。
入国審査の強化！
トランプ大統領の指示により、日本人を含む全ての外国人に対する入国審査が大幅に強化されることが発表されました。
具体的には、以下のような変更が予定されています。
- 対象者：ビザ申請者、移民申請者、観光や留学などあらゆる目的でアメリカに入国する全ての外国人
- 審査内容：特に安全保障上のリスクがあるとされる国や地域からの入国者に対しては、徹底的な審査が行われます。また、今後60日以内に「入国制限が推奨される国」のリストが発表される予定です
さらに、既にアメリカに滞在している外国人についても、過去の行動やSNS投稿の内容を含め情報が精査される可能性があり、不適切とみなされた場合には強制送還が検討される場合もあるため注意が必要とのことです。
- SNSの投稿についても注意しておく！
国境管理の強化！
アメリカとメキシコの国境管理も厳格化されます。
トランプ大統領はメキシコとの国境地帯で国家非常事態を宣言し以下の対策を発表しました。
- 軍隊の増派：これまで約2500人が国境管理に従事していましたが、新たに海兵隊と陸軍から1500人を増派しました
- 難民申請の制限：バイデン前政権で導入された難民申請の「事前予約」制度を利用して国境に到着した数千人の申請が拒否され、メキシコ側にとどまっています
- 密入国者や不法滞在者の送還：23日には軍用機による強制送還が開始され、数百人が中米諸国へ送り返されました
トランプ大統領はラスベガスでの支持者集会で「不法移民の多くは犯罪者だ」と発言し、この政策への強い意欲を示しましたが、一方で、人道的観点からの批判も相次いでおり、国際的な議論が続く見通しです。
- アメリカとメキシコとの間で摩擦が起きている
- 国境付近には近づかないように！
入国審査が厳しくなるんですね・・。
特に、こうした変更発表が行われた直後は何が起こるか予想もできないので、準備は万全にするのが鉄則です！
出生地主義・性別認識の問題！
留学生には留学期間中に直接的に影響が出ることは少ないことが想定されるのですが、ただ、将来的に大きな影響を与える切っ掛けとなる可能性が高い発表です。
出生地主義の制限！
トランプ大統領は「出生地主義」にも見直しを加えました。
この新たな規制では、両親のどちらかがアメリカ市民または永住権保持者でなければ、アメリカで生まれた子供に市民権が付与されなくなります。
ただ、この政策に対しては西部シアトルの連邦地裁が「違憲」として仮差し止め命令を出しましたが、今後も司法闘争が続く見通しとのことです。
しかしながら、留学中にアメリカで子供が生まれる場合の手続きに影響が出る可能性も指摘されていて、出生地主義の制限により将来的にはアメリカでの教育や就労の機会を狭める結果につながる可能性も想定されています。
また、これに対する反発や訴訟が増える中、留学生や移民が直面する課題はさらに複雑化することも予想されるので注意しておきたい発表です。
- アメリカで生まれても子供の国籍問題！
- 将来的に大きな影響をおよぼす可能性も！
性別認識に関する変更！
トランプ大統領は、性別認識に関する公式方針を変更しました。
今後、アメリカ政府が発行する全ての公式書類において、性別は「男性」と「女性」の2つのみが認められることになります。
- 影響範囲：パスポートや運転免許証を含む公式書類
- 社会的影響：トランスジェンダー当事者や第三の性別を持つ人々の権利が制限される可能性があります
また、教育現場やスポーツ分野での多様性推進も停止される方針で、トランプ政権はバイデン前政権が進めた「多様性・公平性・包括性（DEI）」政策の巻き返しを狙っているとのことです。
トランプ大統領は、トランスジェンダー選手の「女子スポーツ参加」を制限する発言も行っているため、教育現場や社会での議論を巻き起こしています。
- トランスジェンダー問題により教育業界に影響がでる可能性！
ハワイで出産するとアメリカ国籍が取れるなど聞いたことがあります！
以前から入国審査により厳しく規制がかけられていたのですが、アジア諸国では利用されるケースも多かったルートなだけに、今後の動向が気になります。
バイデン政権の命令撤回と移民政策
トランプ大統領は、バイデン政権が進めた移民政策を一部撤回しました。
STEM分野の移民受け入れが不安定に
これには、AIやSTEM分野での移民受け入れを促進する命令も含まれているため、留学生に対して直接的に影響が出る可能性が高いです。
- ビザ申請や永住権申請：これらの手続きがより厳しくなる可能性があります
- 不法移民の排除：23日にラスベガスで行われた集会でトランプ大統領は「多くの不法移民は犯罪者であり、彼らを追い出す」と発言しました
大学や大学院進学時のプログラム選択にも大きな影響を及ぼす可能性があるため、教育関係者の間からはピリピリした話を聞く機会も増えています。
- 将来を考えた進学ルートの設計が難しくなる可能性！
外交面における国際関係の不安定さ
また、外交面においても「米国第一」に基づく外交が推進されており、今後、国際間で緊張状態起こる可能性があります。
- 中東地域の安定化：サウジアラビアのムハンマド皇太子と協議し、テロ対策や対米投資拡大について合意
- 中国との交渉：輸入関税の引き上げを一時猶予し、交渉の余地を残しています
これらの動きにより、例えば、留学生の国際間で移動する際に、国際情勢を気にしておく必要も生まれそうです。
留学中の旅行や一時帰国それに乗継便の手配は、ニュースなどで慌ただしく報道されている際には注意して行動されることをおすすめします。
- 留学や旅行時は国際情勢に関する含めニュースに注意！
- 乗継便を利用する場合は乗り継ぎ国についても調べておく！
日本が影響なくても飛行機が乗継便だと注意なんですね！
他にもカナダからの陸路でのツアーバスなどの場合も、日本国籍とは関係なく影響が出る可能性もあるのでニュースをしっかりと見ておくことをオススメします。
トランプ2.0によるアメリカ留学・移民の影響は？まとめ
現在のアメリカの状況は非常に流動的であり、政策が頻繁に変更されているため、アメリカへの留学や移住を検討されている方は最新の情報を継続的に収集し、もし疑問や不安がある場合は専門家に相談することも忘れないでください。
特に、留学生にとって、飛行機の乗継便やツアーバスなどの利用が盲点になるケースも多いので、「日本人だから関係ない！」とはならずに気を付けておいていただけると嬉しいです。
また、「こんな影響があった！」や「こんな影響が出るのでは？」と感じたことがあればSNS等でもぜひ教えてください！
皆さんの意見や経験を共有することで、より正確で役立つ情報をお届けできます。