留学全般

「日本で英語を勉強します!」は難しい?その理由は?

「日本で英語を勉強します!」は難しい?その理由は?のイメージ

「英語力を上げてから海外へ行こうと思ってます!」「日本で英語を学べば留学費用の節約になりますよね?」そんなご相談をされるかたが増えてきています。

しかしながら、皆様もご存じの通り日本で英語力を伸ばせる方は本当に少ないのですが、こちらにいらっしゃる皆様はその理由をご存知でしょうか?

そこで今回は「日本にいながら英語を身につけることができるのか?」ということに注目しながら、英語と留学の関係について留学費用についても交えながら解説させて頂きたいと思います。

日本人はそもそも英語が苦手?

考えている外国人女性

SNSやオンラインゲームなどで自宅にいながら簡単に海外と繋がることができる昨今、相手とコミュニケーションを取るために「世界共通語の英語くらいはできるようになりたい・・」と感じる方が増えてきています。

しかし、是非一度、皆さまにとって身近な人たちであるご家族や友人、同僚などを頭の中に『英語を話せる人(使って仕事をしている人)』を思い浮かべてみてください。

こちらにいらっしゃる皆さまの中のほとんどが「あれ?意外に英語を話せる人っていないのかな・・」と思われたのではないでしょうか?

  • 身の回りに英語を話せる人って意外に少ない?

英語が伸びない理想と現実!

街を歩けば『英会話スクール』が無数にあり、本屋に行くとずらり棚一面に並ぶ『英語学習教材』、YouTubeを始めとする動画サイトやTwitter・InstagramなどのSNSを開けば『英語のコーチング』や『英語関連の面白動画』が毎日のように更新され、Netflixなどの動画配信サイトでは『英語学習に使える洋画』が生涯をかけても見終えることができないほどの量で公開されています。

それなのに、なぜ英語ができる人が少ないのか?

これは不思議なお話なのですが、こちらにいらっしゃる皆様は最低でも中学時代に3年間の英語教育を受けていらっしゃって、長い方になると小学生から大学まで10年以上も英語教育を受けていらっしゃいます。

もちろん、お住まいの地域によって多少の違いはありますが、これまでの学生生活や日常生活の中で英語を学ぶ方法は山のようにあるはずで、過去をじっくりと思い返してみると、さまざまな状況で英語に触れてこられたのではないでしょうか?

「それなのに日本人の多くはなぜ英語を話せるようになるのが難しいと感じてしまうのはなぜか?」、皆様が気になっていらっしゃる英語に対する苦手意識の理由に迫ってみたいと思います。

  • 日本人の多くが英語に対する苦手意識があるのはなぜ?
留学生
留学生

10年以上も英語の勉強を続けているのに、なんで英語を苦手って思ってるんだろう・・。

COCOA
COCOA

これから日本での英語力アップのお話を含めて詳しくご紹介させて頂きますね!

日本と留学中だと学習時間が大きく違う!?

夕日を眺める外国人女性

日本で生活していても皆様が思っていらっしゃる以上に英語に触れる機会があるものですが、なぜ英語について苦手に思ってしまったり、「英語力が伸びないな・・」と思ってしまうことが多いのでしょう?

その答えは留学中と日本の英語学習の長さの差にあります。

そこで、「日本で英語力を伸ばしたいな!」「どうして留学がいいの?」とお考えの皆さまのためにも、「日本と海外で英語の学び方がどのように違うのか?」についてポイントを絞ってご紹介させていただきたいと思います。

英語を使う頻度や量が圧倒的に少ない!

まず、海外と日本の英語学習の違いについて考えていく上で、真っ先に思いついて頂きたいのは英語に触れる時間の長さについてです。

日本では、英語を公用語として採用しいる会社で働いていたり、英語オンリーのインターナショナルスクールに通ったりしていない限りは、日常的に英語に触れている時間というのは限られてしまっていることは、皆さまもイメージしやすいと思います。

英語学習時間は何時間?

もしこちらに「これから毎日英文法を学ぼうと思っています!」「週末には英会話教室に通ってます!」という方がいらっしゃったら、1日24時間のうち8時間はじっくり眠って頂くとして、残りの16時間の内「いったい何時間を英語学習のために充てているか?」イメージしてみてください!

「1日1時間でしょうか?」もしくは「1日3時間でしょうか?」、いやいや「私の場合、1日4時間くらいは英語勉強をします!」など様々なご意見が出ていると思いますが、次にイメージして頂きたいのは、皆様のイメージして頂いた学習時間について、「少なくとも1年間は毎日続けることができるのか?」という点です。

「1日1時間は英語を勉強しよう!」と思った方なら、お正月休みや夏休みなども毎日欠かさず英語学習をされたとして総学習時間は365時間になりますし、2時間を想定された方でしたら総学習時間は730時間になります。

正直、休みなしで毎日2時間を継続できる人というのはほとんどいらっしゃいませんが、だいたい1年間これくらい英語を勉強していると約4~5年後に英語が使えるようになってくるレベルに到達できるといわれています。

  • 英語が使えるようになるには毎日2時間・4年間がキーワード!

物理的に確保できない1日2時間!

この1日2時間という英語学習時間ですが、例えば、へとへとに疲れていて「今日はもう英語の勉強はいいかな・・」とベッドにダイブしたり、「机に座ってみたはいいもののスマホを触ってしまった・・」となると、その時点で達成ができなくなります。

というのも、総務省が発表している情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査によると、日本人の生活時間(食事・睡眠、入浴等の時間)や社会時間(仕事や学業、移動時間等の時間)以外で個人が自由になる時間は、年齢や職業により異なりますが平均してだいたい1日4時間程度だとされています。

次に、テレビやインターネットなど情報通信メディアを利用している時間は平均して1日5時間程度となっていて、勘の良い方はお気づきだと思うのですが、1時間足りませんよね?

そうなんです!

そもそも日本で生活していらっしゃる方のほとんどは、たとえ1分でも英語学習をする時間を毎日確保することは物理的に不可能となっていたりするんです。

  • 日本人は物理的に英語を学習する時間がない
  • 英語学習には自分の自由時間を毎日削り続ける必要がある
メディアに利用されている時間(全年齢)
  平日 休日
テレビ
(リアルタイム)
2時間26分 3時間13分
テレビ
(録画)
17.8分 26.3分
インターネット 2時間56分 2時間56分
新聞 7.2分 7.3分
ラジオ 12.2分 7.0分

(総務省情報通信政策研究所:2021年度調べ)

社会人はさらに過酷な英語学習!

こちらは言うまでも無いかも知れませんが、大人(社会人)になってからの英語学習は勉強以外にもやることがたくさんある中での『優先順位』との戦いになってきてしまいます。

当然、多くの皆様が既にご存じかと思いますが、社会人は仕事に拘束される時間が長いため、自由になる時間は少なく、ゆっくりと休む時間さえ思うようにとれないのが現状です。

そうした中で、趣味や交友関係などを優先する社会人が多く、総務省が2021年度に発表した社会生活基本調査によると、社会人が1週間に学習に充てる時間は平均38分で、学習時間を1日換算すると約6分となっています。

コロナ以降、日本政府は社会人の学びなおし(リ・スキリング)の必要性についてメディア等でも言及していますが、実際には、ゲームなどに使われる時間は長くなっており、学習時間は短くなっている状況です。

  • 社会人の学習時間は1日6分!
  • 社会人には英語の学習時間が無い!
留学生
留学生

休日はもうクタクタで勉強する余裕なんてありません・・。

COCOA
COCOA

日本で何時間も英語勉強を続けられる人って生活や時間に余裕があるなど、ほんの一握りもいらっしゃらないので大丈夫です!

海外留学で英語力が伸びる訳!?

PCを使っている外国人女性

さて、日本人が英語を苦手に思っている理由として、あきらかに英語学習時間の不足が原因となっていることについて、何となくご理解いただけたのではないでしょうか?

そこで続いては、海外留学中に英語力が大幅に伸びる理由について、いくつかご紹介させて頂きたいと思います。

実践レベルでの英語に触れる時間がある!

先にご紹介させて頂いたとおり、日本にいるとなかなか取ることができない英語学習の時間ですが、「海外留学して英語圏で生活しているとどうなるか?」と言いますと、街中にいても学生寮やホームステイにいても耳に入ってくる言葉は『英語』です。

更に「英語を使わないとどうしようもない!」という場面に毎日遭遇することになることで、ほど良いストレスがかかった環境で強制的に英語を使う頻度や量が増えるため、英語学習の優先順位がぐっと上がります。

英語のスクールも違う?

また、英語のスクールも、例えば日本で英会話スクールに通う場合、スクールに向かうまでの間は日本語での生活になりますので、当然、教室に入って授業が始まってからやっと英語を学ぶ時間という状況になります。

そして、「語学を身につけるためにはたくさん話すことが大切!」という共通認識を持ってスクールに通う他の生徒の方とは、授業が終わった瞬間に『日本語での会話に戻ってしまう・・』なんていう状況になっているため、英語に触れる時間は限られた授業中だけです。

その点、海外で語学学校に通う場合は、スクールにいる間はもちろんのこと、たとえ日本人の友人と外に出ていったとしても目に飛び込んでくる看板や会話は英語なので、半強制的に英語に触れる環境があります。

日本にいると英語を使ったり学習したりする時間を頑張って自ら作りだす必要がありますが、留学中はあらゆる場面で英語を使ったり英語を考える時間を作れてしまうため、意識して学習時間を作り出す必要はありません。

そのため、留学中は英語力が伸びるべくして伸びているということになるのが、日本での学習との大きな違いになります。

  • 日本では英語に触れる時間を作る努力が必要!
  • 留学中は半強制的に英語に触れる環境となる!

勉強する環境が全く違う!?

「日本と留学中では英語を使用する量・頻度が違いますよ!」ということをお話しましたが、レッスン中の勉強環境も当然ながら違います。

日本では英会話スクールに通ってグループレッスンやマンツーマンレッスンを受けたり、海外にいるネイティブの先生とオンラインで英会話の練習をしたりするという方法になりますが、基本的に日本での英語レッスンでは言葉につまっていても生徒が話し始めるのを先生たちは根気よく待ってくれますし、あまり発言できていない生徒には話す機会を与えてくれて分からないところや間違っているところは丁寧に説明してくれます。

それに対し、留学先の語学学校には日本人だけではなく他の国からきている留学生もクラスに交じってくるため、日本人の英語習得速度に合わせたものでは無く世界標準レベルでレッスンが行われるため、そもそも繰り広げられる英語の速さはもちろんですが、レッスンも一気に進んでいきます。

もちろん、リアルな英語環境はストレスを感じることも当然ありますが、日本のようにぬるま湯に漬かりながら学ぶ環境ではないため、周りの留学生に揉まれながらも一気に英語力をアップさせることが可能だったりします。

  • 留学中はストレスの掛かった環境で英語を学ぶことができる!

留学中は間違いが恥ずかしくない?

日本人の傾向としてどうしても「間違えたら恥ずかしい!」と考えてしまいがちで、英語以外の仕事でもスポーツでも失敗を避ける傾向にあります。

頭では「初心者なんだから失敗することは当たり前!」と分かっていても、気持ち的に抵抗があり、失敗や間違うことを恐れてしまって、なかなか挑戦することができなくなってしまいがちです。

しかし、留学中に語学学校へ通っていた生徒さんからこうしたエピソードを聞くことがあります。

留学生
留学生

外国人のクラスメイトが意見をドンドン発言してるのに、私は全然発言できなくて「他の子よりも英語力が低いんじゃないか?」と泣いてばかりいました。

でも、学校にも慣れてきたら、彼らは正確な英語を話している訳ではなくて、『間違っている英語を先生に指摘して貰うために話していること』に気づきました。

これって英語の勉強方法が全く違うと思うんです!

大人になるとより一層「間違うのは恥ずかしい!」というふうに思ってしまいがちで、単語をたくさん知っていて文法もちゃんと理解している人でも「正しく話さなきゃ!」と思ってしまって人前で英語を発言することを躊躇してしまいがちです。

しかし、留学中に英語を学ぶと、そういう『正しいことが全て』という固定概念が英語力アップの足かせになっていることに気づきます。

海外の人と触れ合い、他の文化を受け入れていくことによって英語力が大幅にアップしていくというのは、なかなか日本で英語を勉強していると感じることができないポイントになります。

  • 他の文化を受け入れていくことで英語力が上がる!

モチベーションが違う!

そして最後に日本で英語を勉強している人たちと留学生では全く違う『英語学習に対するモチベーション』についてです。

日本で勉強していると、語学の勉強が学生の頃にしていた試験勉強や受験勉強の延長線上にあるもののように感じてしまうため、多くの人は英語を『勉強』として考えてしまいます。

でも留学して分かるのは、『英語力=生活水準』に直結してくるので、『勉強』というような選択肢があるようなものではなく、あればあるだけ直ぐにでも欲しい必要不可欠なものになります。

英語ができる人は、当然のことながらテレビやインターネットで現地情報を知ることができるため、スーパーの割引やセールなどのお得な情報を知る機会が多かったりするのはもちろん、より良い職業に就いたり、いち早く危険情報を知ることも可能です。

そのため、良くも悪くも英語力のあるなしが『お金』に直結する環境になるため、クラスメイトはもちろん、周りにいる人たちすべてが英語に対して非常に高いモチベーションを持っていることも留学に出ると英語力がアップする要因となります。

  • 留学中は英語力のあるなしが『お金』に直結する!
留学生
留学生

日本で勉強するときに一番困ったのは、一緒に勉強を続けてくれる人がいなかったことでした・・。

COCOA
COCOA

海外に行くとモチベーターが沢山いるので、正直、モチベーションの維持は本当に簡単です!

英語学習は早い段階が良い?

海外オフィスの会議

ここまで、日本での英語学習と留学中の英語学習の違いについてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

しかしながら、「でも、やっぱりもう少し勉強して英語を話せるようになってから留学します!」というかたも沢山いらっしゃると思いますので、最後にあくまでも目安ではありますが、皆様の英語学習方法について考えて頂ける機会をご用意させて頂きましたので、以下をご覧ください。

日本で英語学習?それとも留学?

  1. Step.1 あなたは12歳以下ですか?
    12歳以下で留学に行くと『英語のネイティブスピーカー』になれる可能性があります!
  2. Step.2 あなたは16歳以下ですか?
    将来、海外勤務や外資系企業などでの商談や交渉をネイティブと対等以上にできる可能性があります!
  3. Step.3 あなたは18歳以下ですか?
    留学中に本気で英語学習をすれば、ビジネスにおいてもネイティブと対等以上に会話できる可能性があります!
  4. Step.4 あなたは24歳以下ですか?
    日本での英語に触れる環境によって、到達できる英語レベルに大きな変化が生まれます!
  5. Step.5 あなたは30歳以下ですか?
    日本での英語に触れる環境・留学中の学習量によって、英語をビジネスレベルで利用することが難しくなってきます
  6. Step.6 あなたは32歳以上ですか?
    日本での英語に触れる環境・留学中の学習量によって、英語力を活かした就職なども厳しくなってきます
  7. Step.7 あなたは38歳以上ですか?
    英語に触れる環境・留学中の学習を行っても、英語力を伸ばすことが難しくなってきます
  • 英語学習は早ければ早いほど到達できる英語力(MAX英語力)が上がる!
留学生
留学生

私の英語の先生も「10歳でオーストラリアに来たけど、気づいたら英語が話せるようになっていた」と言ってました!

COCOA
COCOA

そうなんです!
実は、日本生まれ育っても早い段階で英語学習を始めるとバイリンガルになれる可能性があるので、英語に興味がある方は直ぐにでも英語学習を始めてくださいね!

英語ができなくても留学できる?
英語ができない人のための海外留学

英語が苦手だけれど留学してみたい!という方もいらっしゃると思いますので、留学中の心構えについて是非合わせて読んでみてください!海外生活や語学留学を最大限に活かして英語力を上げるためのポイントが見つかります。

英語ができない人のための海外留学

「日本で英語を勉強します!」は難しい?その理由は?まとめ

学習ノートと筆記用具

今回は英語学習についてお話してきましたが、最後に留学を考えている皆さまにお伝えしたいのは「言葉はコミュニケーションをとるための道具である」ということです。

誰もが一度は目にしたことがあるほどよく使われているフレーズですが、この言葉の『本当の意味』を実感できるのは『日本語が通じない環境で生活をする時』だと思います。

道具はいくら使い方を勉強しても、手に取って実際に使う練習をしないと上手に使いこなせるようにはならないように、英語もたくさん話して伝えて実際に使うことで上手に扱えるようになります。

野球でいくら素振りの練習をたくさんしていても、実際に飛んでくるボールを打つ練習をしないとホームランを打てるようにならないですよね?

それと同じで、英語の勉強においても単語やフレーズをたくさん覚えたり綺麗に発音できるように練習することは通過点でしかなく、実際に話して使うことで『語学力』は養われていきます。

特に、海外就労や海外移住などを希望されている方は高い英語力が必要になりますので、最低でも「いつどのように、どれほどの時間を掛けて英語を学ぶか?」まで、しっかりとご検討頂けたらと思います。

そして、本格的に海外でキャリア育成をやってみたくなったときは、是非、ココア留学のことを思い出して頂ければと思います。