再就職のための留学知識!ビジネス英語はもう古い!?
『私は留学後に就活があるので、留学先では英語だけじゃなくてビジネス英語もやろうと思います!』
最近では、このようなご相談をお受けする機会が増えてきております。しかし実は、「留学経験を必ず就活に活かしたい!」と思っているのであれば、ビジネス英語を受講するのではNGだったりいたします。
そこで、ここでは「ビジネス英語を学ぶという選択が一体どうしてダメなのか?」というお話を踏まえながら、再就職を控える皆様にとって、ためになる留学知識についてお話していきたいと思います。
動画で見たい人はこちらから!
動画のほうで記事の内容に関して簡単に説明してみました!すべてがカバーされている訳ではありませんが、忙しい方はこちらで大まかな流れを読み取って頂けたらと思います。
そもそもビジネス英語クラスって?
ビジネス英語クラス(ビジネス・イングリッシュ・クラス)についてご存じの方も多いと思いますが、先ずは主なコースの概要をご紹介させて頂きます。
ビジネス英語クラスとは?
その名の通り、ビジネス上で役に立つ英語を習得するクラスになります。
主に、ビジネス環境にて必要とされるスキルや円滑なコミュニケーション力の向上を目指し、ビジネスボキャブラリーやマナー、マーケティングなどを学んでいきます。
留学した際に皆さんが通うことになる語学学校には、こうしたビジネス英語のクラスを設けている学校も多く、各学校によって微妙にカリキュラムや内容が異なっています。
ビジネス英語クラスのモジュール例
- ビジネスキャリアの構築
- ビジネスコミュニケーション
- ビジネスマナー
- マーケティング、ファイナンス
- インターナショナルマーケット、貿易英語
- ビジネス交渉、取引
- ビジネス倫理
- 企画書作成など
- ビジネス英語クラスでは将来のビジネスに必要な英語やスキルを学ぶ!
〖受講するメリット〗
ビジネス英語クラスでは実際のビジネスの場で必要となるスキルの習得を目指し、通常の英語授業とは違い、日本語でも難しいフォーマルな英語を学ぶことができるため、一般英語クラスよりも一歩レベルアップしたスキルを持ち帰ることができます。
また、各学校によりカリキュラムは異なりますが、国際社会で活躍するにあたって必要となる異文化理解はもちろん、時事や経済問題などをプログラムに取り入れている学校もあるため、様々な環境に対応したコミュニケーション力を向上させることも可能となっております。
以上がビジネス英語クラスについての簡単な説明と受講するメリットになります。
「・・・え?これを受けるのでは就活に有利にならないの!?」そう思われた方も少なくないのではないでしょうか?
そこで次に、「就職活動に活かしたい!」という希望がある方が、なぜこのビジネス英語を受講するのではダメなのか?その理由についてをお話ししていきたいと思います。
- ビジネス英語クラスは一般英語よりも一歩レベルアップしたスキルを持ち帰ることが可能
個人的にビジネス英語コースに凄く興味が出ました!
ありがとうございます!
でも社会人や転職を考えていらっしゃる皆様は、安易に決断されないでくださいね!
ビジネス英語で満足してはいけない!!
続いては、ビジネス英語について「安易にビジネス英語だけで満足してはダメですよ!」という本題へと入らせていただきたいと思います。
「ビジネス英語」はやって当たり前の時代!?
就活に活かしたいという希望がある方が、「なぜこうしたビジネス英語コースを受講するだけではダメなのか?」というポイントについてですが、その最大の理由は、ビジネス英語を受講する人数が昔よりも圧倒的に増えたということが挙げられます。
確かに、以前は「僕は留学先でビジネス英語のクラスを卒業しました!」というだけでも就活で有利になり、採用基準にプラスとして働いていたことがあります。
しかし、現在では留学というもの事態が昔よりもグッと身近なものになり、そもそも英語ができる人や英語学習に関しても昔より近い存在になってきており、「留学先では英語だけでなく、ビジネスのクラスも受けてみよう!」と考える留学生が非常に多くなっています。
- 最近ではビジネス英語クラスコースが一般化している
英語学習者のレベルが上がってる!?
もちろん、ビジネス英語を受講するのがマイナスというわけではなく、プラスのスキルとして就職活動に良い影響をもたらすことは間違いありません。
ですが、ここで忘れないで頂きたいのは、最近は「ビジネス英語はもちろん受講して、それ以外にも有益な知識や力を学べる別のプログラムもやろう!」といった、就職活動を更に有利にするためビジネス英語に更に何かを+αしたプランを受講する方が増えてきているということについてです。
つまり、厳しいお話ではありますが、今の時代ではもう、ビジネス英語を学んだことが他の就活生と大きく差をつける手段ではなくなってきているという現実があるのです・・。
では、このようにビジネス英語はやって当たり前の時代の中で、「就職をより有利に進めるためには一体どのような事をすべきなのか?」続いては、就活のためにとても重要となるポイントについてご説明していきます。
- ビジネス英語を学ぶことはマイナスではない
- 留学生のレベルが上がりビジネス英語に更に+αしたプランが主軸になってきている
たしかにビジネス英語とか大学生が主軸になって学んでいる印象があります・・。
実は・・、コロナ以降の大学生の多くはビジネス英語コースで終わらず、既に次のステップでの留学をされるようになっています!
“今”求められている力とは!?
「ビジネス英語コースだけじゃダメ・・」では、一体何を留学先で勉強してきたら良いのだろう?そんな悩みを持っていらっしゃる皆様にオススメさせて頂きたい、コロナ以降に有益なレッスンについてご紹介させて頂きます。
大事なのは、肩書ではない!?
「留学後に再就職を控えていることを考えた時にビジネス英語を取っておいた方が良いのかな?」と考えていらっしゃる皆様の中に、学歴や肩書に縛られて重要なことを忘れてはいませんでしょうか?
日本で生まれ育つと、どうしても学歴や肩書にこだわってしまう傾向が強くなってしまいますが、就職希望先の企業が求めている人材というのは、本当に求職者の『学歴や肩書』なのでしょうか・・?
あなたが面接官なら?
例えば、あなたが面接官になったとして想像してみてください。
あなたの目の前にはAさんとBさん2人の求職者がいて、あなたは1人を採用して、1人を落とす必要があるとします。
あなたは2人の求職者についてどちらが優秀な人材であり、会社にとって有益な人材であるかを見極めなくてはいけません。
そうした中で、『名門大学卒業・○○へと留学経験あり・ビジネスクラス卒業』というこれまでの輝かしい学歴や経験を持っていますが、精神的に不安定な様子を隠すようにテンプレートの回答を淡々と並べるAさんと、『学歴や経歴が普通』ですが、質問に対し熱く語り自分なりの考えや論理的な発想で問題解決方法などを示そうとするBさん。
あなたにとってどちらの人物が魅力的に見えるでしょうか?
AとBどちらを採用する?
もしあなたが面接官として採用を担当しているとしたら「AさんとBさんのどちらにより興味を持ちますか?」おそらく、多くの方が「Bさん!」と答えるのではないでしょうか?
そう、実はこれこそが就職活動を控える留学生が、留学先で習得してくるべき大切なことで、それはズバリ、『表現力』と『伝える力』になります。
- 『表現力』と『伝える力』は帰国後の就職活動で大きな武器となる!
留学先で『表現力』と『伝える力』を鍛える意味?
皆様の中には「表現力と伝える力を伸ばすなんて、そんなの日本だってできるじゃん!」と思われた方もいるはずですが、実は、この『表現力』と『伝える力』こそ、留学で伸ばすことに大きな意味があるスキルとなっていたりします。
実は、そもそも海外の雇用システムは日本と大きく異なり、先程の面接の例で言えば「肩書や学歴なんてどうでもいいから、あなたは何ができるの?」「あなたは一体、うちの会社に来たらどんなことができるの!?」「あなたがうちに来たことで会社にどんな利益があるの!?」などと言った、即戦力人材を求めた質問が多いという特徴があります。
それは海外企業は日本企業とは違って「従業員を育てる!」という意識が乏しく、「会社は働きにくる場所であって、スキルや能力を伸ばしたいなら学校に通いなさい!」と言う感覚があるためです。
学校は働くための能力を鍛える場所?
日本では働くためのスキルや能力を大企業などの入社時に行われる新人教育で学ぶことが多いですが、海外企業では新卒であったとしてもスキルが無い人材は問答無用に解雇されることになります。
そのため、海外のスクールでは小学校・中学校・高校・大学の時から、将来の仕事や金融教育など、直接的に『お金を稼ぐことや生活するための教育』というものに力をいれている傾向があります。
そうした中で、『表現力』と『伝える力』という能力は、仕事を得ることはもちろんですが、就職した後の給与交渉の際にも使われる生きていくための必須スキルとなるため、日本よりも教育が圧倒的に進んでいます。
留学先でこうしたスキルを身に付けることは質の高いレベルのレッスンを受けることが可能なため、日本で学ぶよりも圧倒的に近道となりますし、人種の壁を越えた世界で学ぶことによる成長は日本では体験できません。
- 海外のスクールは『表現力』と『伝える力』を教えることが得意!
伝えることって本当に重要だと再認識しました!
ジョブ型雇用といって、日本でも海外型の雇用制度の導入が次々と進んでいるので、『表現力』と『伝える力』というスキルを身に付けることは、生涯に通じて有益なものになることが予想されています!
絶対にやるべきなのはこれ!-就活攻略プラン-
それでは最後に「ビジネス英語コースの代わりにどのようなコースを受講してくれば良いのか?」お話させていただきたいと思います。
留学先で必ず受講するべきクラスとは!
ズバリ、留学先で絶対にとるべきクラスは『プレゼンテーション』の授業です。
海外では語学学校のESL(一般英語学習)のクラスにも、週何回かプレゼンテーションをする機会が設けられていることがありますが、そういったESLクラスではなく、プレゼン力・スピーキング力の徹底強化を目的とするクラスを開設している学校もあるため、就活を控える留学生には受講をオススメいたします。
【クラス内容とメリット】
プレゼンテーションのクラスでは、様々なトピックに対する自分の意見をしっかり相手に伝えて討論ができるように、プレゼンを通して徹底的なスピーキング力の向上も目指します。
一般英語で学習する『日常での会話力』を超えた次のレベルを目指すことになるため、多くのディスカッション、ディベートを通してスピーチ力、伝達力、発言力、主張力、説得力を身に着けることが可能で、誰にも負けないスピーキング力とプレゼン力を手に入れることができます。
また、日本人が苦手とする相手に物事をストレートに伝える力、自分の意見をはっきりと述べる力など、社会で必須となる表現力を身に付けることができるため、自分に自信を持つこともできるようになります。
こういったクラスで『伝達力・表現力』を向上させ、恥ずかしがらずに自分自身をアピールする力を身につけることで、帰国後の面接で他の日本人とは違う強いインパクトを残し、面接官に良い印象を与えることが可能になり、就職活動に大きな効果をもたらしてくれます。
- プレゼンテーションのクラスを受講すると就職活動に有利になる!
- 『スピーチ力、伝達力、発言力、主張力、説得力』は将来にも活かせる能力!
就活を攻略するための『必勝プラン』は!?
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- Step.1 ESL(一般英語学習)クラスを受講
- 専門的な内容を学ぶには、まずは英語自体をしっかりと習得しておかなければいけません。自分の英語レベルに合わせて適切な期間、ESLを受講しましょう。
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- Step.2 専門クラス、+αを受講
- 先程お話したプレゼン/スピーキング強化のクラスは必須。他にも自分の興味のある専門スキル(もちろんビジネス英語も!)等の+αを学んでおくと、就活の武器になります!
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- Step.3 インターンシップを経験
- 最後に、座学だけでなく実際に海外での就労経験があると更に自分の強みが増え、就活がより有利になります!
就活を攻略するためには、この『3ステップ』を踏むことが必要です。また、ファーストステップとなる英語学習を怠らないということも非常に重要になります。
就活を成功させたい!と考えていらっしゃる方の中には『先のことやプラスαのスキルだけを重視しすぎて、肝心な英語学習を忘れてしまっている』という方も少なくありません。
「就活に役立つプログラムをやりたい!」という気持ちはものすごく分かりますが、英語力が無いまま専門クラスを受けたところで、実際に学習できる量や知識の吸収量が減ってしまうため、せっかくの質の高いレッスンも無意味になってしまいます。
本当に就職活動を攻略する留学をしたいと思うのであれば、基礎となる英語学習を怠らないことと、自分の実力や英語力に合わせた期間分をしっかりと学習するようにしてください。
- すべては基礎となる英語学習があってこそ!
- 英語は自分の実力や英語力に合わせた期間分をしっかりと学習する
プレゼンテーションを通じて就職活動に強くなってみたいと思います!
今後、10年先までに必要な能力として、『表現力』や『伝える力』の他に、『忍耐力』や『問題解決力』というのも必要になると言われています。
留学先で伸ばすスキルとして合わせて視野に入れておくと良いですね!
再就職のための留学知識!ビジネス英語はもう古い!?まとめ
ここまでお読み下さった皆さま、いかがだったでしょうか?「何か他の人とは違う経験を・・!」と思って留学を考えられていた方にとっては、目から鱗な情報もあったのではないでしょうか?
特に今の時代、日本に居ながらも様々な経験ができてしまいますよね。そんな中で、ただ行くだけの留学ではなく、行く意味や“留学後”をより明確にする必要性が出てきているのです。
目標や将来を明確にすることはなかなか骨の折れる作業ではありますが、「失敗したくない」「良い経験をしたい」そういった思いがあればこそ、しっかり計画をすることが大切となります。
また、今回の記事では「就職・再就職」にフォーカスいたしましたが、ここで述べた能力はどの世代の方も身に付けて損はないスキルになります。
ですので、今留学を考えている方はぜひ今一度プランや計画を見直して頂くと共に、「就活に何が必要になってくるのか?」を考える機会を作ってみても良いかもしれませんね。
改めまして、最後までご覧いただきありがとうございました。この記事が少しでも皆さまのお役に立てていましたら幸いです。