大学生の1年間の休学留学がトレンドになる格差社会とは?
「大学生の留学が大幅に変わろうとしていることについてご存知でしょうか?」ここでは大学生の最新トレンドが変わろうとしてることについて、詳しくご紹介させて頂きます!
大学生の留学と言えば短期留学だった!
恐らくご存知の方も多いと思いますが、これまでの大学生の留学と言えば『短期留学』が主流で、大学生の留学全体に占める短期留学の割合は約99%という怖いくらいの状況となっていました。
しかし、最近の留学のトレンドは徐々に変わり始めており、さらに意識の高い学生の間では「大学生で短期留学ってヤバいんじゃない?」という話をよく聞くようになってきました。
ほんの2~3年前までは、短期留学の大学生を増やそうと言う試みが大々的に行われていましたが、その傾向も今は一気に下火となり、政府が短期留学者を増やそうとしている世代もまた大学生から高校生へとシフトするなど留学のトレンドは大幅に変化しています。
そこでここでは、自分たちの将来について心配する大学生の皆様、そしてそのご家族の皆様のために、「最近の大学生のトレンドが短期留学から1年の休学留学へと変化している」というお話をご紹介させていただきたいと思います。
他ではなかなか聞くことができないお話だと思いますので、もし皆様のお時間を許されるようでしたら最後までお付き合い頂けましたら幸いです。
- 大学生の主流となっていた留学が短期留学から変わろうとしている
- 休学留学が最新留学のトレンドへ
コロナで短期留学が難しかったのもあるけど、「短期留学って意味あるの?」って空気が周りでも流れています!
コロナ以降は『効率』や『効果』に注目する学生が増え、『意味がある留学』を希望される大学生が急増しています!
インバウンドビジネスに英語が必須の時代へ
まず初めに大学生の短期留学が減っている最大の理由となっている『日本の経済状況』について少しだけお話させていただきたいと思います。
世界の経済大国日本と言われた時代も終わりを告げ、悲しいことにGDPは中国に抜かれ世界第3位となり、更に経済専門家たちの間では、2030年にはインドに抜かれ4位に転落することが予想されるまでになってしまいました。
そうした中で、海外の富裕層をターゲットとした仕事であるインバウンドビジネスは急激な成長を見せており、良い風に考えると、いわゆる日本の『おもてなし』が世界的な広がりを見せていると言う状況になっています(コロナの影響で一時的に下火にはなっています)。
しかしながら、インバウンド事業の発展は良いことだけでは無く、東南アジアを代表とする”発展途上国”と呼ばれる国々など、こうしたインバウンドビジネスが大きくなっている国や地域では、『外国人を対象にした仕事をしている人』と『国内の住人を対象にしている仕事』との間で非常に大きな金銭的収入の格差が出ています。
そして、その格差を生み出している根本的なものというのがコミュニケーション能力であり、つまりは『英語力』だったり致します。
企業も英語ができる人材にフォーカス
近年では翻訳技術の発達により以前に比べ翻訳ソフトも高性能になりましたが、それでもやはり企業側にとって通訳を介さない語学力のある人材は貴重です。
と言うのも、企業にとって英語ができる人材を雇用することは、海外へ物を売り出すことができたり外国人を対象にしたビジネスを可能し、そして外国人を対象としたビジネスを行うことで日本国内だけをターゲットにした事業に比べて付加価値を持たせることができるため、大幅に利益率を高くすることができると言うメリットがあるためです。
これがどういうことかと言うと、英語を武器にして世界的なビジネスを広げることができる会社は成長し、それ以外の会社と言うのは苦しい立場に置かれると言うことを意味しており、さらにこの解釈を噛み砕くと、「英語を武器にして働いている人材は貴重なので給料がますます高くなるが、英語が話せない人材はどうしても収益率が悪いため給料がますます低くなる」ということを意味します。
そして、こうした日本の経済的な状況や将来性に対して敏感な大学生の中には、「英語が使えないと私の将来は確実に暗くなる!」という危機感を持ち、思い出や異文化交流を目標とした短期留学では無く、実力を付けるための長期留学を目指す方が増えてきています。
- 日本の将来を不安視する声が増え、海外に目を向ける学生が増えている
- 英語が使える使えないで貧富の差が生まれつつある
学校名(公私) | 派遣数(人) |
---|---|
立命館大学(私) | 1,543 |
関西外国語大学(私) | 1,525 |
早稲田大学(私) | 1,478 |
関西学院大学(私) | 1,449 |
芝浦工業大学(私) | 1,025 |
東京大学(公) | 1,021 |
立教大学(私) | 922 |
同志社大学(私) | 883 |
城西国際大学(私) | 858 |
明治大学(私) | 852 |
近畿大学(私) | 838 |
東京外国語大学(公) | 836 |
国際医療福祉大学(私) | 819 |
法政大学(私) | 819 |
北海道大学(公) | 811 |
上智大学(私) | 808 |
千葉大学(公) | 798 |
東洋大学(私) | 776 |
広島大学(公) | 744 |
慶應義塾大学(私) | 744 |
※ 日本は世界と比較して教育期間が短い。国民の平均教育レベルの高さと社会人教育のレベルの高さにより、GDPが支えられているとも言える。
(OECD経済協力開発機構:2017年度調べ)
ジョブ型雇用に40歳で定年や終身雇用の崩壊とか、「私たちの将来って結構きびしいんじゃないかな?」って思ってしまいます。
実は、そうやって思う方が増えていて、海外での就職や永住権取得までを目指すような留学を希望される大学生も既にかなりの人数になっています。
格差が生まれている有名TOP大学との差
さらにこうした格差が生まれる状態に拍車をかけているのは、親や祖父母などの貧富の差がダイレクトに子供や孫の世代まで影響していると言う現実についてご紹介させて頂きます。
現在、日本の学力TOPをほこる東京大学などを代表とした有名大学の学生の内、そのご両親の年収が950万円以上を超えている富裕層の階級以上となる割合は、なんと学生全体の60%を超えています。
これが一体どういうことかと言うと、両親が富裕層であれば子供たちは良い大学に進学できる可能性が高い、一方で家庭の経済状況が苦しい場合はどうしても良い大学に進学する可能性が低いということを意味しています。
これは、お茶の水女子大学が文部科学省が実施した2018年度『全国学力・学習状況調査の結果及び保護者に対する調査』を踏まえて発表した論文でも、親の年収は、子どもの学歴に影響するとの調査結果を発表している点でも明らかです。
富裕層の親は最低限英語を教える
基本的に良い大学に進学すると卒業後の年収も一般的な大学に比べ高くなるため、必然的にその子供たちもまた良い大学に進学するチャンスが広がっていくことになります。
と言うのは、富裕層の子供たちは幼いころから習い事や留学といった教育費用に大金を投じることができるため、小学5~6年生で英検準一級や一級を持っている子たちも少なくないためです。
英語ができる子供たちは、皆様が「中学・高校時代にどれほど英語に勉強時間が割かれることになったか?」を考えて頂ければ直ぐ分かると思うのですが、家庭学習の時間を除いて考えても1000時間以上を掛けている英語の学習時間が完全に必要ないことを意味しています。
当然、その空いた時間を使って他の教科の学習することができることを考えたら、受験戦争も圧倒的に有利になることは言うまでもありません。
受験戦争が有利になるということは、一流大学と呼ばれる高校や大学にも入りやすく、一流大学を出ることで年収が高くなり、富裕層の子供たちが富裕層になりやすいという構図が出来上がっている訳です。
また、富裕層のご家庭は『英語が話せるのは当たり前』と言う環境で育ってきているため、「英語を話せるかどうかが1つのステータスになり、将来の生活レベルを決定するポイントになっている」と言うのが今の日本の現状であると覚えておいていただければと思います。
- 英語ができるだけで人生で有利になることはかなり多い
- 富裕層の子供たちが富裕層になりやすい
確かに英語が話せる子供たちが凄い増えたような気がします。
最近ではスポーツ選手として活躍する方々でも英語が話せるのが普通になってきていますもんね!
『英語ができる・できない』で将来の選択肢が大きく変わる時代になっていることを感じます。
気づき始めている大学生の行動の早さ
そんな中、やはり有名大学に通う大学生からはこうした日本の苦しい現状について気づき始めている人はかなりの数いらっしゃいます。
というのは、周りにいる学生の多くが幼い頃から英語教育を受けてきた富裕層の子供と言うケースが大多数を占めるため、より敏感に自分たちの置かれている状況について察知しやすい環境があるためです。
そうした大学生たちの多くは、「2~3ヵ月の短期留学くらいで英語が身に付くはずがない!」と、英語力を短い期間で向上させることが難しいと言う現実についても気づいているため、留学と言う選択肢を選ぶ際、必ずと言っていいほど1年以上の中長期の留学を選択します。
しかしながら、1年の留学期間を得るためには、どうしても学校を休学する必要が出てきます。
そこで実際に大学を休学をしようと調べてみると、日本の大学の多くは1年間の休学費用を年間学費の半額となる50万円程度を設定していると言うのが現実で、休学に対して高いハードルが設けられていることに気づきます。
「今すぐにでも海外に行きたい!留学に出たい!英語を勉強したい!」そんな意識レベルが高い大学生が増え始めているのに、こうした様々な原因が重なり学びたい学生たちの足かせになっていることにもどかしさを感じるのは言うまでもありません。
では「そんな時はどうすれば良いか?」
まずは『休学留学に関して詳しい専門家』へとご相談されることを強く推奨させて頂きます。
休学留学が相談できる人
休学留学について力を入れていらっしゃる留学カウンセラーさんに相談をされると分かるのですが、留学カウンセラーの中には、何百ページもある学校のシラバスを読み込み「何とかして留学費用を抑えられないか?」と必死になって考えて頂ける方がいらっしゃいます。
例えば、休学期間を半年にして、その期間で集中的に英語力を引き上げ、一時帰国して大学が提供している交換留学制度の対象になるようなカリキュラム作りを行うなどは、シラバスを読み込まない限りはお作りすることができません。
そうしたカウンセラーさん(ココア留学ではコンサルタントと呼びます)に出会うことが出来たならば、皆様の人生が大幅に変わることになると思っていただければと思います。
また、休学留学を行うことで就職活動の時期やタイミングが変わってしまったり、研修やインターンなどが受けられなくなるような学部(教育学部等)などもあるため、必ず日本の就職活動に関しての知識がある方に相談されることだけは忘れないようにしてください。
大学生の留学は「楽しそうだからこれいい!」で決定するのと、「将来の人生設計まで考えた留学にするぞ!」というのでは、ビックリするくらいの差が出るので併せて覚えおいて頂ければと思います。
- 休学留学を考えている人は必ず日本の就職活動に関しての知識を持っている人にする!
そこまで考えて大学生の留学を作ってくれる方がいらっしゃるんですね・・。
留学は海外旅行では無いので、少なくとも『帰国後の就職活動・将来の仕事へのリンク・専攻分野との親和性・海外インターンなどの経験』などは必ず考えなくてはいけないです。
大学生の1年間の休学留学がトレンドになる格差社会とは?まとめ
さて、ここまで「大学生の留学のトレンドは1年間の休学留学になってきている」ということについて熱く語らせていただきましたが、1人でも多くの学生に「海外で戦うためには短期留学ではダメだ!」と言うことに気がついていただければと思います。
特に夏の短期留学で日本人大学生がたくさん集まる寮では、「毎晩のように飲み会や宴会が開かれパーティー三昧となっているケースも珍しくない」と言う報告を学生の皆様からお受けすることも珍しくありません。
どうしても意識レベルの高い留学生は長期留学を選択するため、短期留学を視野にいれると「そもそも留学にいく意味があるのか?」という話が出てきてしまいます。
長期留学に出ることに不安を感じるのであれば短期留学を選択するのも1つの手ではありますが、現在は1年の休学をされる方がかなり増えているので、先ずは『休学留学について相談する勇気』を持っていただければと思います。
「今、大学生の皆様が本格的な留学相談に動くかどうか?」だけで、正直、将来の収入が大幅に変わることだけは間違いありません。