留学期間で違う?大学生がお薦め留学場所TOP3!
大学生の留学相談者の多くから「私にとってベストな留学先はどこですか?」や「僕が留学に出るならば留学場所はどこが良いと思いますか?」といったご質問を頻繁にお受け致します。
こうした留学先についてのご質問は、実は、キャリアデザインに関する教育を受けていないため起こるものだったりいたします。
そこでここでは、将来やキャリアデザインまで考えた『大学生の皆様に期間別でオススメの留学先』について紹介させて頂きますので、良かったら最後までお付き合いください。
知っておきたい留学先とキャリアの関係!?
こちらにいらっしゃる留学を考えている大学生の皆様の中には、そろそろ将来の仕事や就職活動が視野に入ってきているかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな皆様に、是非、知っておいて頂きたいのが留学先と将来のキャリアに関してです。
留学先と将来のキャリアは関係してくる?
あまり知られていませんが、留学先は旅行先とは大きく違い、それがたとえ軽はずみに選んだものだとしても将来に大きな影響を与えることになります。
というのも、例えば「将来、スキーの選手として活躍したい!」と考えている人が、雪の全く降らないアメリカの砂漠地帯にスキー留学に行ってしまったらどうなるとおもいますか?
他にも、「スキューバダイビングのインストラクターになりたい!」という学生が、湖さえないカナダの山奥へとダイビング留学に行ってしまったら大変ですよね?
つまり留学は、皆様の将来と密接に関係していて、留学先の選択によって将来が大きく左右されることを意味しています。
- 留学先の決定は将来に大きな影響を与える!
留学先の決定には将来も考える?
そうは言っても大学生の皆様にとって、なかなか自分の将来を考えて留学先を決定する事は難しいですよね?
そこでここでは、「どれぐらいの留学期間をとることができるのか?」という観点から、留学期間から導き出したベストな留学場所について留学のプロの立場から提案させていただきたいと思います。
しかしながら、留学目的・目標がハッキリと決まり将来のキャリアデザインまで考えた留学とは大きな差がありますので、あくまでも目安として考えて頂ければと思います。
- 将来を考えるならば留学目的や目標の設定は必須!
将来、アメリカで貿易をすることを考えていたのですが、留学エージェントからはフィリピン留学を勧められています。
それが将来に繋がっていくのか?
これから紹介するオススメについても、自分自身の状況と照らし合わせながら見てくださいね!
大学1~2年生の夏の短期留学のTOP3
短期留学は、大学生にとって何かを得て帰国するにはあまりにも短い留学期間になるため、英語力アップや資格の取得など成果に時間が必要になるものを視野にいれた留学計画を作らないようにします。
そのため、どうしても旅行の延長線上のようなものになりがちですが、それを旅行の延長線上にしないために、留学前に国や地域の特徴は知っておく必要があります。
1位: フィリピン・セブ留学
大学1~2年生の夏の短期留学先として、やはり最も人気なのはフィリピン・セブになります。
近年、大学生の短期留学の大部分がフィリピンのセブ短期留学となっており、「友人や恋人と一緒に留学!」という形を希望されるかたも少なくありません。
◯メリット
フィリピン留学最大の魅力といえば、物価が安いフィリピンならではと言える『講師とマンツーマンで受けられるレッスン』です。
また、学校が日本人や韓国人などのアジア人留学生のために作られているため、TOEICなどアジア諸国で人気のテストに強化されたレッスンに強いのも人気の要因です。
×デメリット
フィリピンは、まだまだ発展途上国であると言わざるを得ず、治安の面では日本よりも多少の心配が残るため現地でのトラブルに注意が必要です。
また、10年以上前であれば『安い』といえたフィリピンも、コロナ以降は物価が大幅に上昇しており、The Economistが発表しているThe Big Mac indexをみても、日本とフィリピンの物価はほぼ同水準(2022年7月データで2.6円差)になっているため、当時のように安い留学はできなくなっています。
加えて、主言語は英語では無くタガログ語となるため、どうしても発音を意識する人たちにとっての留学先として不向きなのですが、留学生は日本人か韓国人が大部分となるため、国際交流を通じた英語力の底上げを行う国としても不向きです。
- メリット:安価に受けられるマンツーマンレッスン
- デメリット:物価の高騰によりフィリピン留学は安くない
2位: イギリス・ロンドン留学
続いて、大学生の短期留学場所として2位にランクインしているのが、イギリス・ロンドンです。
サッカーや音楽、それに芸術の中心地であるロンドンですが、近年、ユーロからの脱退や学費の大幅な高騰を受けて日本人留学生は激減しています。
しかしながら、大英帝国の魅力は健在で、短期留学であったとしてもフランス旅行や欧州視察までを視野に入れることができるのは、イギリス留学しかありません。
◯メリット
世界の英語圏の中で考えてみても日本人の数がかなり少なく、教育の最高峰に君臨する国の文化に若くして触れることは大学生にとって大きな利益となります。
特に、『イギリスに留学ができる人=富裕層』という状況になってきており、世界各国から集まった富裕層たちと一緒に学習することは大きな刺激にもなり、他の留学先では得られないものがあります。
また、富裕層のクラスメイトたちとの繋がりは、たとえ短期留学であっても日本へと持ち帰ることができる財産になりますので、大学生の短期留学を考えた場合にイギリスを外すことができません。
×デメリット
イギリス留学の最大の弱点は、他の留学先と比較して圧倒的に留学費用が高くなってしまうことです。
語学学校の費用を他国と比較してみて「あまり変わらないかな?」と思う人もいらっしゃいますが、実際は授業時間が他の国の半分になっていたり、クラスメイトの人数が先生1人に対して20~30人と大規模になっていたりしますので注意が必要です。
- メリット:他の国では得られない文化と将来に繋がる交友関係
- デメリット:留学費用が圧倒的に高い
3位: カナダ・モントリオール留学
カナダのモントリオールは、短期留学を考える大学生に知っておいて欲しい留学場所になります。
モントリオール留学の最大のポイントは、公用語が『英語+フランス語』という世界でも類を見ない地域へと留学ができると言う点にあります。
ただし、短期留学で英語とフランス語、2つの語学を習得することは非常に難しいですが、イギリス・フランス・カナダが交じり合った文化を体験できるのは世界を探してもモントリオールしかありません。
◯メリット
モントリオールは、田舎町であるにもかかわらず世界トップレベルのコンピュータ・IT技術の先進地域となっており、ゲーム開発分野においても世界中から注目が集まっています。
そのため、モントリオールにあるマギル大学は、AI(人工知能)研究の世界TOP3位とされており、自然環境が良いだけではなく最先端技術に触れる機会があるのも大きな特徴です。
また、日本人留学生もほとんどいないため、海外から来た人達と仲良くなるチャンスが町中に広がっているのも大きなメリットといえます。
×デメリット
一方、モントリオールは英語だけでも生活は可能ですが、やはり中心言語としてはフランス語の方が強いです。
というのも、モントリオールが所属しているケベック州は、フランス語の使用を推奨しているため、フランス語の話者に対する優遇措置がビザ・学校・仕事など様々なところにあるためです。
また、冬季になるとどうしても寒さに厳しい土地になりますので、フランス文化やフランス語に興味がないかたにとっては厳しい留学先になります。
- メリット:田舎町で最先端のIT技術の地域に留学ができる
- デメリット:フランスに関心がないかたには厳しい地域
ランキング | 国名 | 割合 |
---|---|---|
1位 | アジア | 30.8% |
2位 | ヨーロッパ | 17.6% |
3位 | 北米 (ハワイ・グアム含む) |
14.9% |
4位 | 南米 | 5.9% |
5位 | 中近東 | 4.7% |
6位 | オセアニア | 3.8% |
7位 | アフリカ | 3.5% |
※ コロナ前、大学生の卒業旅行先はアジアが主流だった
(阪急交通社:2018年度調べ)
- コロナ以前の海外旅行先としてはアジアが人気だった!
どこも一長一短って感じがしました・・。
正直、短期留学は留学を将来に繋げようとするには期間が短すぎるので、大学生の留学としては物足りないものになるので注意が必要です!
大学3~4年生の長期留学先TOP3
大学生が約1年を目安にした長期留学を検討した場合、将来的に得られるリターンは非常に大きなものまで想定することが可能になります。
ただし、留学先を間違ってしまうと留学費用だけが高くなるにもかかわらず、結局、遊んで帰ってきてしまうことになるので注意が必要です。
1位: カナダ・バンクーバー/トロント留学
カナダは、コロナ禍においても留学生に対して温かいサポートを送り続けた国で、海外からやってきた留学生に対しても100万円以上の支援金を出すなど手厚いサポートを行ったことから、世界中の留学生から圧倒的な人気となっています。
国は北半球の中でも北部にあるため冬の気候は厳しいですが、一方で夏は最高の気温や天候となることから観光地としても有名な地域になります。
◯メリット
大学の長期留学では「その国で何ができるか?」というところが重要になりますが、カナダは他の国や地域と比較して留学生が活動できる範囲がかなり大きく、ボランティアや社会貢献活動は当然ですが、インターンシップ活動においても政府が支援を行っています。
また、国が移民国家として設立された歴史があり、外国人労働者にとっても就労ビザの取得や永住権取得にもつなげることが可能なため、大学卒業後に海外企業への就職を視野にいれることができるという点でもオススメです。
特に、アジア人の多いバンクーバーやトロントでは留学生に対しての差別意識も少ないため、コロナ以降は世界で最も人気の留学先となっています。
×デメリット
「留学生に対して寛容的だ!」と言うことは、逆に言うと『世界からの留学生が多い』と言うことを意味します。
そのため気を抜いて生活をしていると、周りのライバルたちにおいていかれてしまい、英語の伸びが期待できないだけでなく異文化交流やスキルアップのチャンスまでなくしてしまう可能性があります。
どこかライバルに差をつける必要があるので、できるだけ渡航前から計画的に留学の準備をされることをオススメいたします。
- メリット:留学生に対して寛容的な国
- デメリット:ライバルが多いためアルバイト探しなども注意
2位: オーストラリア・シドニー/メルボルン留学
オーストラリアを代表する大都市となるシドニーとメルボルンは、最低時給が2,000円を超えてくることもあって、インドや中国、またはアジア圏からの留学生からも絶大な人気を誇る留学先となっています。
特に、TAFEなど州政府が運営する専門学校への進学は人気で、卒業後の留学生は時給3,000円以上、祝日・休日の時給は5,000円超というケースも珍しくないため、学校に通いながら月収25~40万円を視野にいれることができる意味でも他国とは状況が全く異なります。
◯メリット
オーストラリアのシドニーやメルボルンの最大のポイントは、南半球にあるため日本との時差は1~2時間しかないという点です。
他の英語圏への留学では、どうしても時差が大きくあいてしまうため、日本に残してきた家族や友人または恋人との連絡がなかなか取りづらくなり、関係性を維持するためには睡眠時間や体力を犠牲にする必要が生まれます。
しかしながら、シドニーやメルボルンではそうしたマイナス面はほぼ無いため、例えば、初めての長期留学をされるかたや精神的に不安定なかたにとっても最高の留学先となります。
また最近では、インターネットの普及により若い世代のオーストラリアなまりが著しく改善されてきましたので、英語なまりについても心配しなくても良いような状況になってきています。
×デメリット
デメリットとしては、オーストラリアの文化的背景が影響し、どうしてもアジア人への人種差別が完全には払拭されていないという点です。
短期の旅行では、英語力に問題があったり、周りの人たちと深い関係になったりすることがあまりないため感じる事はありませんが、どうしても長期滞在をすると差別や区別を感じてしまうことが起こりやすい国でもあります。
しかしながら、万が一、人種差別だと感じるような出来事があった場合には、「無視して関わらないこと!」を強く推奨させていただきます。
- メリット:時差がないので心身の健康に良い
- デメリット:長期滞在をすると差別・区別を感じることがある
3位: アメリカ・ニューヨーク留学
「留学と言えば?」と聞かれれば、きっとほとんどのかたが頭によぎるのが、アメリカ・ニューヨークへの留学ではないでしょうか?
正直、世界でトップレベルに物価が高い地域になるため、留学を視野にいれることができない人が多いですが、金融・芸術・文化など世界最先端を走るものが数多くあるため、大学生の長期留学先としてはかなりオススメです。
◯メリット
もし可能であれば、大学生のうちに1度は長期留学を経験してみたいのがアメリカのニューヨーク留学なのですが、その最大の理由として『世界のTOPがあつまる場所だから』ということが挙げられます。
正直、もし何かの特技があって、それがニューヨークで通用するのであれば、日本に帰ってきた時には世界でトップクラスの人材として認められることを意味します。
また、世界のTOPが集まっているため競争率の激しい環境にはなりますが、そこで切磋琢磨しながら自分を磨くことは、大学生にとって生涯を通じて最高の利益になることは間違いありません。
×デメリット
デメリットとしては言うまでもなく留学費用が非常に高額になってしまうと言う点です。
例えば、隣国のカナダと全く同じクオリティで留学を作ると、約1.5~2倍の留学費用が必要になってしまうのですが、合法的に働くことができるビザの取得が難しいため、留学費用との戦いになります。
また、合法的に働くビザの取得が困難になるということは、キャリア育成や職業スキルのアップに関しても困難になることを意味しますので注意が必要です。
- メリット:金融・芸術・文化など世界最先端で学べる!
- デメリット:留学費用が高くキャリア育成が難しい
ありがとうございます!
参考にさせていただきます!
先にもお伝えした通り、実際は皆様の将来やキャリア育成に合わせて留学先を決めるのが最も効率的だというのは忘れないでくださいね!
キャリアとスキルさえ積んでしまえば、世界中で自由に働けるようになりますので!
留学期間で違う?大学生にオススメしたい留学先TOP3!まとめ
さて、これまで大学生が留学期間から選ぶ留学先TOP3について様々な角度から案内させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
留学先と言うものは『季節がいいから』や『過ごしやすいから』といった気候的要因だけで決めるのではなく「皆様の留学本来の目的に合わせて自然と決まってくる!」と言う形にしていただければ嬉しいです。
留学生の中には、「私は導かれてここにやってきました!」と言う生徒さんがいらっしゃいますが、それこそが留学の醍醐味であったりもします。
是非、こちらにいらっしゃる大学生の皆様の留学先選びの参考にして頂けましたら幸いです。
ココア留学は他社とは違い、海外教育を通じたキャリアデザインに特化した留学エージェントになっておりますが、もし万が一困った事がありましたらお気軽にご相談いただけましたら幸いです。