留学全般

初めての海外留学者のための基礎知識

将来、国際的な人間になる事を考えて、海外留学に出かけ語学(英語)を学び、「世界で通用する人材になろう」と考えておられる方も沢山いらっしゃるはずです。

「留学費用・準備のココア」は、そんな高い意識を持った方が少しでも多く「海外」と言う広い世界を経験し、日本だけでは無く外国でも通用する人材が沢山出てくるよう、「留学やワーキングホリデーの費用を下げる方法」を紹介することで陰ながら応援をさせて頂いております。

そこで、海外留学の費用を節約するための準備段階として、まずは「何処でも手に入るような留学の基礎的な知識」の紹介からとなりますが、初めての海外留学をされる方が「節約留学」を目指すには必須の知識となりますのでお付き合い頂ければと思います。

また、ココア留学にて掲載されている内容は、「留学の裏側」や「ワーキングホリデーの黒い部分」など、業界関係者でなければ通常知ることができない情報が多々掲載されており、留学エージェントとは少し違う切り口になりますが、「ココア留学のスタイル」をご理解頂ける方だけがお読み頂ければ幸いです。

留学は国によって少し違う

英語圏での留学を考える場合、アメリカ・カナダ・オーストラリアなど、「何処の国に留学しても同じだ!!」と考えられている方がほとんどかと思いますが、実は、この3ヶ国の留学先は少し違った特徴を持っています。

そこで、「この3ヶ国で何が違うのか?」と言うと、一言で表現するならば「留学先での環境が違う」と言うのが最も分かりやすいかと思います。

アメリカの留学環境

「アメリカ留学」と一括りに言っても国土が広いため、北と南、西と東では留学環境は違ってくる訳ですが、「全体的なアメリカ留学」と言う縛りで捕えた場合、アメリカの留学環境と言うのは「留学初級者専用」と言うよりは、「留学中級者以上の方」に適していると言えます。

それは、アメリカが「ワーキングホリデー者を受け入れていない」ため、日本人からの中長期滞在者が比較的少なく、全体的にカナダやオーストラリアの都市部と比べても「日本語が使える環境」や「日本語での緊急対応」等が少ないからです。

また、「日本人の中長期の滞在者が少ない」と言う事は、「英語を伸ばす環境としては素晴らしい」と言える反面、「日本語で得られる情報が残念ながら少なくなる」ため、英語力が中級以上方か、そう言った環境でも「負けずにやっていける自信のある方」にとって優秀な留学先と言えます。

カナダの留学環境

カナダは、ここで紹介している「留学先3ヶ国」や「英語圏の他国」を考えてみても、「留学初心者にとって最適な国」と言えます。

それは、カナダが「アメリカや欧州諸国などで差別対象となった人々を快く受け入れてきた」と言う歴史的背景を持っていることも少なからず影響していますが、留学やワーキングホリデーなどでカナダへと訪れる外国人に対しても「カナダ(カナダ人)は非常に寛容的」であるためです。

そうしたカナダが持つ環境を好み、近年では「多くの日本人が何度も訪れる国」となっており、雑誌などで紹介されても常に「旅行したい国ランキングの上位」や「住んでみたい国ランキングの上位」などにランクインしています。

また、「留学・ワーホリの悪材料」としては、都市部である「バンクーバー」や「トロント」には日本人が比較的多く滞在しており、「どうしても日本語での情報が多い傾向」にあるため、留学生にとって「英語を勉強する」と言う強い意志が無い限りは、「ぬるい留学生活」となる危険性が有ります。

オーストラリアの留学環境

オーストラリアは、「中級以上の英語力を持つ方」が留学先として選ぶ事で、英語能力を大きく伸ばす可能性が高い国です。

後でも紹介しますが、オーストラリアは英語圏の中でも独特の“発音”や“方言”を持つ国の1つなので、どうしても「英語が聞こえ難い」と言うハードルがあり、英語初級者の方々にとっては「大きな壁」となり立ちはだかることになりますが、逆に、そうした壁さえ乗り越えることができたならば、世界中の人々が話す英語を聞き取ることができるようになります。

しかし、残念なことにオーストラリアのシドニー近郊においても、「アジア人に対する差別意識がまだ色濃く残っている」ため、そういった環境に対しての耐性が無い方にとっては、オーストラリアを留学先へと選ぶことは適していないかも知れません。

アメリカ・カナダ・オーストラリアの留学概要一覧表
  アメリカ カナダ オーストラリア
難度 中級以上 初級以上 中級以上
日本人数 少な目 多い 多い
英語環境 高め 低い 普通
会話速度 普通 遅い 速い

もちろん、今回取り上げた3ヶ国とも「広い国土面積を持つ大国」ですので、留学する都市や地域によっては上記の表とは大きく異なった結果になりますが、一般的に英語環境を求めるのであれば、日本人の多くは「都心部に集中して生活をしている」ので、田舎へと行かれる事をお薦め致します。

留学先の英語と訛りについて

実は、「英語の訛り」については、多くの方々が「勘違いをされているケース」を散見するのですが、その1つと言うのが「オーストラリアで英語を習った場合、訛りがあるから日本社会では通用しない」と言う都市伝説です。

ココア自身も、オーストラリアから帰国した際、親戚のおじ様方に「オーストラリアの英語は“訛り”があるから、日本じゃ使えないね!」と突っ込まれたのですが、これは真っ赤な嘘で、逆に「オーストラリア英語を完璧にコピーするほどの英語力を身に付けられた」のであれば、外資系企業や日本でも英語を使用する会社においては、「即戦力として歓迎される」ので、「訛りがあるから・・」と心配しないで頂ければと思います。

また、「覚えた英語が訛ってしまう」と言う方もいらっしゃいますが、12歳を過ぎて留学をされた方の場合、どうしても話す英語には「日本語訛り」が残ってしまいます(学者によると6歳までと言う人も)。

そのため、「オーストラリア英語」だろうが「ニュージーランド英語」だろうが、「質の高い英語」を話す事ができれば「問題無く社会で使える武器になる」と言う事を覚えておいて頂ければと思います。

英語の訛りの強い国に留学する時の注意

「英語の訛りが強い地域に留学に出かける事」は、英語を学習していく上で「大きな問題とならない」と言った内容をここまで紹介してまいりましたが、実は、1点だけ注意しておきたい問題点が有ります。

それは、「現地の英語に耳が慣れるまで、どうしても時間が掛かってしまう」という点です。

「訛りが強い英語」と言うのは「訛りの特徴」をしっかりと頭で理解するまでは、どうしても聞き取る事が難しく、慣れてしまえそれほど大きな問題にはならないのですが、それまでの時間が必要になる事を考えると、どうしても「英会話初心者の短期留学」にはお薦めできません。

もちろん、「オーストラリアやニュージーランドでの短期留学が絶対ダメ!!」と言う訳では無く、「他国と比べて訛りがあるから、出国前に多めに英語を勉強しておくんだ!!」と言う方には、逆に「訛りの強い国への短期留学」をお薦めすることになります。

英語の訛りと個人的な体験

ココアはオーストラリアにて勤務していた経験があるのですが、その際、職業柄、多くの国籍の方々と会話をさせて頂く機会があり、様々な「英語の訛り」を聞かせて頂きました。

そういった「多くの訛り」の中で、個人的な感想になりますが「最も英語が聞く事が難しかった国籍の方」と言うのはアイルランド出身の方でした(驚愕)。

アイルランドでは「英語が公用語」となっておりますが、英語が公用語となっている国の中でも、「特に訛りが強い国」として一般にも広く知られています。

ココア場合、勤務していた会社の「別部署のボス(上司)」がアイルランド出身の方で、ミーティング等にて度々お話をする機会が有ったのですが、正直なところ「ボスはいったい何を言っているのか?」と、いつも推測しながら話を聞いていました。

こうした状況に陥ったのは、もちろん、「ココアの英語理解力が無い事」が原因なのですが(涙)、少し訛りの強い方々と話す時は英語力も必要ですが「慣れ」や「特徴を掴む」と言う事についても重要になってきます。

留学とはいったいどのようなものか?

留学とは一体どう言うものなのか?」と言う話を、「初めての海外留学者のための基礎知識」として、そして「最も重要な基本的知識」として最後に紹介させて頂きたいと思いますが、ここで紹介する内容は、是非とも「留学される方」それに「御両親」にも事前に読んで頂ければと思います。

留学とは一体どう言うものか?

「留学の印象は?」と聞くと、誰しもが1番に思い浮かべるのは「英語の学習」についてでしょう。

それは、多くの留学エージェントや斡旋業者などが、語学学習の方法として「留学を押しに押しまくっているから」と言う事が考えられますが、正直な話、「20歳以上の方で、普段から全く英語を勉強されていない方」が、1年程度外国で英語を勉強した程度では“全く”と言って良いほど使い物になりません。

非常に厳しい話になるのですが、仕事を辞めて1年間留学に出られた方の多くは、1年が経過し日本へ帰国した時の「再就職先を探す事が困難」になってしまいます。

もちろん、「日本で既に何かしらの有益なスキルを身に着けている方」の場合には、帰国後についても沢山就職先は有りますが、一般的な“サラリーマン”や“OL”のような場合には注意が必要になります。

そう言った「留学後の最も重要な話」について、留学エージェントは熟知しているにもかかわらず、「留学の良い部分だけを全面に押し出し、企業利益だけを追求」した結果、「どのような状況下にある人でも留学生を勧誘」し、帰国後に困っておられる方は沢山いらっしゃいます。

1年間留学された後に外資系企業に再就職され、「英語をフル活用してバリバリ働いている方」と言うのは、実は、本当に一握りで、「エリート」と言っても良いかも知れません。

ココア留学では、1人でも多くの方に留学に出て頂けるよう「少しでも有益となる留学・ワーキングホリデー情報」を提供していますが、「留学情報に対する嘘は絶対に付かない事」を基本信念として掲げた上で運営を行っています。

もしかすると、「留学に夢や希望を持たれている方」にとって、大きなショックを与えてしまう話となってしまったかも知れませんが、それが真実であり、「帰国後の日本で、現実を知り焦る方と言うのは決して少なく無い」と言う事は必ず頭に入れておいて頂ければと思います。

それでも留学に出かけて欲しい理由

先に留学の暗い話を紹介してしまったので、少し重い空気になってしまいましたが、そのような暗い一面がある海外留学ですが、それでもココアは「多くの方に留学に出て頂きたい」と心から思っています。

それは、留学中には「語学以外の学ぶ事」が非常に沢山あるからです。

留学と言うのは、「慣れ親しんでいる日本を離れ、全く新しい地で、全く新しい自分の立場を探し行く」と言う、勇気の無い方には絶対に真似できない「究極の自分を鍛える場」へと足を踏み出すことを意味します。

留学は、そんな「自分磨きの修行場」ですので、「勉強以外の日常生活だけでも疲れが出てしまったり、体調を崩してしまう」と言う方も大勢いらっしゃいます。

そういった環境で、「半年~1年間滞在する事」を想像して頂ければ分かると思いますが、「帰国するまでに学ばれている事」と言うのは、慣れ親しんでいる日本でいつものように“ダラダラ”と生活されている方々の数倍、いや数十倍~数百倍の多さとなります。

「厳しい日々の経験が、将来の自分にとって悪い訳が無い」、これが留学の醍醐味であり、本当に評価されるべき点であるはずが、いつの間にか「語学」が先に立ってしまい、本質を見抜けない大人達が沢山増えてしまっています。

留学の本質は語学学習では無く、「学ぶ事の大切さを知る事」であり「自分を成長させる方法や、自分をどんな環境にも適応させる方法について学ぶ事にある」と考えると、「帰国後の再就職の難しさ」なんて「取るに足らない障害」だとココアは考えています。

ココア留学から御両親へのメッセージ

留学から帰ってきた息子さんや娘さんのTOEICや英語のテストの点数が伸びなくても、どうぞ、“ガッカリ”されたり、“叱り付けたり”は決してしないでください。

また、特に「1年間の留学でペラペラになって帰ってくる」と言ったような“間違った期待”を掛けるのも、どうか止めて頂けるようお願い致します。

留学と言うのは、「点数として現れない部分にこそ大きな意味がある」もので、点数として現れる物と言うのは「氷山の一角」で、「たまたま数値として現れ、基準があることで分かりやすくなっているだけ」です。

どうか「留学に出かけて無事に帰ってきた事」と言うだけで評価に十分値することを、心に刻んでおいて頂けたらと思います。

ここからが「ココア留学」の真骨頂

少し長い「留学の基礎知識」となってしまいましたが、「ココア留学だけが紹介する“他では決して得ることのできない留学情報”」について受け入れる準備が整いましたので、以下の関連記事をお読み頂ければと思います。