社会人留学

塾講師が英語で海外勤務?キャリア留学で転職する!?

塾講師が英語で海外勤務?キャリア留学で転職する!?のイメージ

日本には様々な仕事がありますが、その中でも教育関連のお仕事となる塾講師の先生からの留学やワーキングホリデーに関するご相談は少なくありません。

そして、そうした先生たちからのご相談・ご要望のほとんどは、「塾講師をやめようと思っています。転職のためのキャリアアップを一緒に作っていただけませんか?」といったものになっています。

そこでここでは、塾講師として働く皆様のために、『塾講師のためのスキルアップ留学』と『塾講師が転職するためのキャリア留学』についてご紹介させていただきたいと思います。

既に塾講師として働いていらっしゃる皆様だけでなく、これから塾講師になろうと思っていらっしゃる皆様にもぜひご覧いただけましたら幸いです。

塾講師の留学相談が多い理由とは?

笑顔の海外の女性

そもそも、塾の先生としてがんばっていらっしゃる皆様から、どうして留学やワーキングホリデーの相談が引っ切りなしに寄せられるのでしょう?

その答えは塾講師の皆さんの『高すぎる離職率』にあります。

厚生労働省の発表によると、新卒で教育業界に入った大学生の内、全体の約45.9%が3年を待たずに退職していることが分かりました。

つまり、新卒で塾講師として働いている先生のうち、3年以内に2人に1人が辞めてしまっている計算になります。

この離職率の高さは日本国内に様々な業種のお仕事がありますが、『宿泊・飲食業界』『生活サービス・娯楽業界』に次ぐ、なんとワースト3位の離職率の高さとなってしまっています。

塾講師の離職率が高い理由とは?

塾講師の皆様は既にご存知かと思いますがこれから塾講師を目指す皆様のために『塾講師の離職率の高い要因』について簡単にご説明したいと思いますが、多くの先生方が口を揃えて言うのは以下の3つの要因です。

  • 給料が安い
  • 不規則な勤務形態・持ち帰りの仕事
  • ノルマによるストレス

勤務時間と持ち帰りの仕事の多さ

塾講師の多くは、昼過ぎとなる13時ごろに出社して、夕方からレッスンをこなしながら夕食をとり、勤務終了は夜の22時ごろになります。

そして帰宅後、持ち帰りの仕事として『テストの採点』や『カリキュラムの作成』などを家庭で行い次の日のレッスンに備えることになります。

当然、帰宅してからの仕事については給料が発生するはずもありませんので、実質的な拘束時間の長さはかなりの長時間となっています。

また、一般的な職種と比較して、13時スタートとなる準夜勤シフトになっているにもかかわらず、給料は日勤の仕事と全く変わらないのですから、先生の生活も楽なはずはありません。

教育事業なのにノルマがある

また教師であるにもかかわらず、塾の先生は『生徒の成績を上げる』というとても大きな責任を背負っており、塾や親からの圧力やストレスは非常に大きなものになっています。

また塾によってはノルマの設定等まであるため、中学や高校の先生から塾講師として転職した先生たちからは「学校の教師の頃とは違ったストレスの大きさに押しつぶされそうです・・」といったお話を聞くことも珍しくありません。

※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます

産業別の大卒3年以内の離職率
産業分類 就職者数 3年以内の離職者 離職率
調査産業計 448,309 143,360 31.9%
鉱業・採石業・砂利採取業 193 29 15.0%
建設業 19,171 5,323 27.7%
製造業 68,480 13,442 19.6%
電気・ガス・熱供給・水道業 1,942 179 9.2%
情報通信業 40,198 11,564 28.7%
運輸業・郵便業 14,143 3,498 24.7%
卸売業 36,006 10,499 29.1%
小売業 46,095 17,256 37.4%
金融・保険業 37,198 8,556 23.0%
不動産業・物品賃貸業 13,118 4,480 34.1%
学術研究・専門・技術サービス業 28,261 9,261 32.7%
宿泊業・飲食サービス業 9,565 4,816 50.3%
生活関連サービス業・娯楽業 7,839 3,652 46.5%
教育・学習支援業 21,650 9,943 45.9%
医療・福祉 63,093 24,582 38.9%
複合サービス事業 5,726 1,559 27.2%
サービス業(他に分類されないもの) 28,621 10,188 35.5%
その他 7,010 4,533 64.6%

※ 2015年に就職した人が2018年までに離職したデータ。
(厚生労働省:2019年度調べ)

世界の塾講師の給料はどうなってるの?

生徒に笑顔で話しかける日本人の先生

次に、これから世界を目指す塾講師の皆様のために、世界の塾講師の給料についてお話しさせていただきたいと思います。

世界には日本のような塾が無い?

実は、アジアの教育機関を取り入れている地域を除いて、世界的に日本の塾のように学校が終わった放課後の生徒たちが集まって勉強する民間の学習機関には馴染みがありません。

その最大の要因となっているのは、欧米の人たちにとって高校や大学に進学するために学生たちが集まって一緒に勉強している光景が異様なものと思えるためです。

そもそも欧米の入試試験で問われるのはテストの点数ではなく「物事に対してどのように考え行動するのか?」や「その出来事に対してどれだけ幅広い知識や深い知識を持っているか?」であり、日本の入試のように共通の答えを覚えることが目的とはされていません。

低すぎる日本の家庭教師の時給

世界中の塾講師の給料を比較しようとしてもなかなか難しいわけですが、世界にも個別に英語や数学などのレッスンをする家庭教師(チューター:tutor)は日本と同じようにたくさんいらっしゃるので、ここでは世界の家庭教師の平均時給についてまとめてみましたので、下のグラフをご覧いただければと思います。

グラフを見ていただければ一目瞭然なのですが日本の家庭教師の平均時給は、世界の先進国の中でもダントツに安いです。

塾の先生たちからすると、単純に海外で先生として働くだけで給料が2倍にもなる訳ですから、海外で働いたり留学に行きたくなる気持ちはわからなくないですよね。

※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます

世界の家庭教師の時給(単位: 円)
国名 給与(時給)
日本 1,295円
アメリカ 2,377円($21.34/hour)
カナダ 1,849円(C$21.30/hour)
イギリス 2,578円(£17.02/hour)
オーストラリア 2,681円(A$31.70/hour)
ニュージーランド 1,783円(NZ$22.72/hour)

※ 三菱UFJリサーチ&コンサルティング2018年年間平均TTS為替レート採用。
(indeed:2019年度調べ)

塾講師のための海外就職・転職キャリア留学とは?

ABCと書かれた本の上のリンゴ

そこで海外を目指す塾講師の皆様のために、『塾講師として海外で働く方法』と『塾講師が転職してキャリアアップする方法』についてご紹介させていただきたいと思います。

塾講師として海外で働く方法とは?

塾講師として海外で勤務するには、まず必要なものは海外で働くための『就労ビザ』になります。

しかし、残念なことに欧米の文化圏の国では、そもそも塾と言う存在が日本ほど発達していないため、『就労ビザを出してくれるような塾は、そもそも存在していない』とお考えいただければと思います。

また塾の存在がなければ、塾に通うとする生徒もいないため、まずは『日本の塾の先生』と言うイメージをしてていただくところから始めなければいけません。

そこで多くの方が日本語を教える日本語教師を目指されるのですが、日本語教師として海外で生計立てることはかなり難しいです(後ほど日本語教師に関する参考ページを紹介させていただきます)。

そのため海外で塾講師や先生として働く事は、なかなか難しいとお考え下さい。

しかしながら極めて少数ではありますが、ワーキングホリデービザ等の就労ビザを使って、海外にいる日本人留学生のための英語教師(チューター)として何人かの生徒を『個人事業主の先生』と言う形でもたれる方もいらっしゃいます。

ただし、海外に出てまで日本人教師から英語や数学などの教科を教わりたい人は、本当に少ないので注意が必要です。

塾講師からの転職キャリア留学とは?

塾講師から転職キャリア留学についての相談をご希望される方は、実は、かなり多いです。

その最大の要因として、塾講師として20代半ばまで働いてしまった先生の多くは、先生としてのスキル以外は何も持ち合わせていないため、再就職先がほとんどないためです。

また30代にまでなって転職を希望しても、30代で企業から求められている人材とは『即戦力となる経験者』ばかりとなりますので、20代より状況はさらに悪化してしまいます。

そうした先輩たちを見ている20代中盤から30代前半までの塾の先生たちから、「何とか私のために転職できるキャリアアップ留学を作って下さい」と、半ば駆け込み寺のような形でキャリア相談にいらっしゃいます。

塾講師の転職キャリア留学の作り方とは?

塾講師の転職キャリア留学の作り方は、先生1人1人によって持っている『スキル』や『能力』もしくは『資格』が全く違うため、なかなか「転職キャリア留学はこうやって作るのですよ!」と一概には言えません。

しかしながら留学を作る際のポイントとしては、その先生の多くが転職先として『事務職』を希望されるため、事務員として働くためのビジネススキルとキャリア構築のお手伝いをさせていただく機会が多いです。

特に最近では、IT関連のスキルまでを身に付けていただけるようなカリキュラムを作り上げることも多く、海外でオフィスワーカーとして勤務経験を積む『インターンシップ・ルート』までをご希望される先生も多いです。

こうした転職キャリア留学では、英語をツールとして使い、新たな職種に関する『ビジネススキル+ITスキル+海外就労経験+学位(資格)』まで習得することになりますので、当然のことながら留学後の心配についてもゼロにすることができるのでオススメです。

また、留学の作り方によってはインターンシップを有給にしたり、ワーキングホリデービザをうまく活用することにより、貯金をしながらキャリアを積むような留学カリキュラムを組むことができる留学カウンセラーもいますので、必要に応じてキャリア設計のプロにご相談されることもオススメさせていただきます。

塾講師に読んで欲しい留学記事

塾講師からの転職ルートとして良く話題に出るのが事務員ですが、以下は事務員の皆様のためのキャリア留学関連の記事になります。

事務員のキャリアアップ留学で英語とITスキルを学ぶ?

塾講師のための理想の留学モデルとは?

お兄ちゃんが妹に勉強を教えている様子

塾講師の先生たちによって全く留学は変わって来なければいけないのですが、以下に一般的な塾講師の留学プランの流れを作ってみましたのでご覧ください。

塾講師の理想の留学ステップ!

  1. Step.1 留学相談をスタートさせる【留学6~8ヵ月前】
    留学相談のスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます
    (※ キャリアアップ・転職・海外永住希望、それに塾講師を続けるかどうかでカウンセリング内容が大きく変わります)
  2. Step.2 留学計画を立てる【留学3~5ヵ月前】
    『語学の計画』や『将来のライフプランの設計』を行います
    (※ 塾講師の多くは講師以外のスキルを持ち合わせていないため、転職を考える場合には留学に『ビジネス・マーケティング』を組み込みます)
  3. Step.3 英語力を測定して留学期間と時期を決める【留学3~5ヵ月前】
    学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
    (※ 英語力を明確化することで語学学校期間やカレッジ期間、さらにキャリアアップや転職に必須となる就労までの期間も分かります)
  4. Step.4 学校の申し込みを行う【留学3~5ヵ月前】
    学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
  5. Step.5 ビザ手配をスタートさせる【留学3~5ヵ月前】
    カウンセリングのプランに合わせて必要なビザを手配し完了させる
    (※ 間違ってもワーキングホリデービザの手配を最初に行わないでください。転職を考えていらっしゃる場合はキャリアをアルバイトなどで潰してしまう可能性があります)
  6. Step.6 休学・退職調整や航空券・荷物の準備をする【留学3ヵ月前】
    学校と会社の調整と航空券や保険の手配
    社会人留学で休職はアリ?退職して賭ける?
  7. Step.7 住民票を抜くなど役所の手続きを済ませる【留学1ヵ月前】
    留学によって役所での手続きが幾つか発生します
  8. Step.8 荷物をパッキングして出発!
    荷物の最終チェックをして留学に出発します!
    留学に必要・便利な持ち物リスト【印刷可】
  9. Step.9 留学生活スタート!
    塾講師の皆様は基礎学力が高い方が多いので、スピーキングのアップや転職に向けてのスキルアップに取り組みます
  10. Step.10 インターンシップorボランティア【就労体験期間】
    転職希望の場合にはインターンシップで転職予定の職業を体験的に経験します
  11. Step.11 滞在延長or帰国!【帰国予定3ヵ月前】
    就労資格を使って更に滞在期間を延長させて英語力やスキルに磨きをかける!
    (※ ここで帰国ルートに入る場合にはStep.12をスキップしてください)
  12. Step.12 海外での追加学習or就労経験+収入!【就労期間】
    塾講師or転職予定の職業で海外専門学習・勤務
    (※ 帰国後に塾講師を目指される方は教育者向けのプログラムや学位を取得し、転職希望の方はインターン先等で本格的に正社員として有給でキャリアを積み上げます)
  13. Step.13 帰国前に就職カウンセリングを受ける!【帰国予定2ヵ月前】
    帰国をしてしまう前に必ずココアの就職カウンセリングを受け、帰国と同時に面接を手配する
    (※ 転職の場合には先にキャリアコンサルを入れることで自分に足りないスキルを確認。場合によってはStep.11で留学期間の延長へ)
  14. Step.14 帰国!
    帰国前に留学先での銀行や賃貸契約などを全て切ってから帰ります
    (※ 帰国後には面倒ですが役所の手続きなども済ませます)
  15. Step.15 企業面接!【帰国2週間以内】
    帰国前に手配しておいた企業との面接を受けます
    (※ 転職の場合も海外就労経験+英語力になるので、面接も順調に手配できるので留学後も安心ですね!)
  16. Step.16 就職していよいよ日本での新生活スタート!【帰国1ヵ月以内】
    滞在先の相談もココアで合わせて手配しているので新生活がスムーズにスタートします!
塾講師に読んで欲しい留学記事

塾講師の方々の中には転職して日本語教師を目指されるケースも多いですが、現実は非常に厳しいようです・・。良かったら参考にしてみてください!

日本語教師として留学する人のための知識!【完全版】

塾講師が英語で海外勤務?キャリア留学で転職する!?まとめ

ホワイトボードに書き出す先生

塾の先生が「本当のことを言うと、留学相談をさせていただく前に、私はキャリアコンサルに相談に行ったことがあるのですが、そこで『塾講師からの転職なんて絶対無理だから、あなたはこの仕事にしなさい!』と言われていました。」と、おっしゃられることもあります。

そうしたときには「キャリアコンサルタントは基本的に就職斡旋をさせる仕事で、私たちのように『人を伸ばそうと努力している教育者』ではありません」とお伝えするようにしています。

そのため、相談者には絶対に転職のための教育期間を持つことを勧めることは無いので注意していただければと思います。

そうした意味で言うのであれば、転職のために日本でキャリアアップを目指すよりも、海外ではキャリアだけで無くて語学まで身に付いてくるわけですから、塾講師からの留学相談は今後もどんどんと増えてくることになりそうです。

しかしながら、これまでご案内した内容を読んでいただけている方は既にお気づきかと思いますが、ここまでの留学を作り上げることができる留学カウンセラーは、正直いって日本に数人しかいません。

そのためココア留学の留学相談は常に満席状態となっておりますが、もしここにいらっしゃる塾の先生の中に、「海外でキャリアアップして転職したいんだ!」とお考えの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

同じ教育事業者として、大歓迎でお迎えさせていただきたいと思っておりますので・・。

そして、こんな長いお話に最後までお付き合いいただけたこと、先生の貴重なお時間を使って頂けたことに心より感謝いたします。