社会人留学

警備員・看守が英語で転職する!キャリア留学とは!?

警備員・看守が英語で転職する!キャリア留学とは!?のイメージ

以前には全くなかったことなのですが、ここ数年、警備員や看守・保安関係のお仕事に就く皆様からの転職・キャリア相談が急増しています。

警備や看守と言うお仕事は、イメージ的にどうしても年配者の方々が勤務されていらっしゃるので、『英語』や『留学』でのキャリアアップ関連の相談とはなかなかイメージとして結びつきにくいです。

しかしながら、時代は変われば変わるもので、保安系のお仕事の皆様の中でも40歳までの若い皆様からの留学でのキャリアアップを含めた転職相談が後をたたなくなってきています。

そこでここでは、警備員や看守として日々汗を流していらっしゃる皆様のために、どのようにすれば『留学でキャリアアップ』、そして『転職が可能になるのか?』詳しく案内させていただきたいと思います。

警備員や看守の転職相談が増える理由とは?

守る決意をする海外の女性

まず初めに、警備員や看守など保安関連の職業についていらっしゃる皆さんからの転職相談が増えている、そもそもの理由についてお話しさせていただきたいと思います。

警備員の方が転職を希望される最大の理由として『給料が安い』ということが挙げられますが、例えば不規則な労働時間や深夜までの勤務等があるにもかかわらず、平均年収は約300万円ほどになっています。

一方で、看守(刑務官)の平均年収は刑務官の2倍にあたる約600万円ほどになりますが、上司の刑務官と服役中の囚人との間に挟まれることで、『非常に大きなストレス』が原因となり転職を希望される方が後をたちません。

また、その他の保安系のお仕事についても、警察などの国家公務員以外の離職率は非常に高いものとなっており、当然のことながら転職を希望される方々がたくさんいらっしゃいます。

警備員を辞めやすい年齢とは?

次に、転職を希望される警備員の皆さんの年齢についてですが、その多くは40歳以下となっています。

一般的に、警備員の皆さんの年齢を考えますと、60代以上のシニア層が勤務していそうに思われがちですが、実際には警備員全体の20%となる10万人以上の人たちが39歳以下となっています。

そしてこの39歳以下となる警備員の皆さんの離職率は非常に高いものとなっており、会社によっては同期入社の70%以上が辞めるなど、警備員全体の辞職率は40%を超えると言われています。

そして、こうした警備員からの離職の動きが「39歳以下の警備員の皆さんからの留学のご相談へと繋がっている」と考えていただければと思います。

警備員の年齢分布(単位: %)
  30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65~69歳 70歳以上
警備員 55,737 63,291 87,552 107,187 86,160 91,355 51,962
割合 10.3 11.7 16.1 19.7 15.9 16.8 9.6
女性の割合 15.8 7.5 7.0 5.3 3.2 2.4 2.1

※ 警備員は意外かも知れませんが40代以下の方が大部分を占めます。
(警察庁:2017年度調べ)

警備員は辞めて転職する人が多いけど・・

話し合いをしている海外のガードマンたち

こうして退職し転職を希望される警備員や看守の皆様が増加し止まらないため、厚生労働省発表の2019年度の東京の有効求人倍率は、保安警備の職業の倍率はなんと19倍にもなっています。

つまり、たった1人の保安系のお仕事の採用希望者に対して、『警備員などを募集を出している会社は19社もある』と言うことになり、選びたい放題になっているのが現実です。

逆に言うと、それほど『保安系の仕事につきたいと言う人がいない』、そして『仕事のお給料が安かったりストレスが凄いことになっている』ということを意味しています。

警備員・看守の転職の壁

そうした中で、警備員や看守の皆さんが、実際に転職を希望されると一体どういったハードルがあるのでしょうか?

その最大の壁となっているのは、警備員や刑務官それに監視員やガードマンなどのお仕事は『他業種で活かせるスキルがないため転職は厳しい』と言う現実です。

特に、保安系の仕事の中でも警備員や刑務官が高卒というケースも珍しくなく、学生時代に勉強や資格取得などに真剣に取り組んでいない方がほとんどだったりいたします。

そのため転職をしようと思っても、現在の職場よりも好待遇となる職場が見つからないまま40歳を過ぎてしまい、ブラックだと知りながらも同じ職場で働き続ける方も少なくありません。

※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます

東京の有効求人倍率
  求人数 求職者数 倍率
一般事務 16,160 32,232 0.50
販売・営業系の職業 33,191 9,765 3.40
介護サービス 14,323 1,890 7.58
飲食物調理の職業 13,166 2,123 6.20
接客・給仕の職業 13,103 1,470 8.91
居住施設・ビル等の管理 1,489 850 1.75
保安・警備の職業 11,568 599 19.31

※ 倍率が1以下だと就職者が不利、数字が大きいほど就職希望者が有利。
(厚生労働省:2019年度調べ)

警備員・看守が転職するには英語だけで良いの?

門を守っている公務員

そんな警備員・看守の皆様が転職するにあたって、是非、挑戦していただきたいものがあります。

それが『英語の習得』です。

英語の習得は簡単なものではなく「学生時代からいかに勉強してきたか?」が、その伸びを大きく左右致します。

そのため警備員の皆さんやガードマンとして働いている皆様にとっては、『今から座って勉強をするの?』と、心が折れる思いになるかもしれませんが、留学して英語を学ぼうとすると、実は、思っていた以上に辛いものではなくなったりします。

それは、留学に出ることで世界中から集まった自分たちと同じように英語学習をしようと必死になって努力をしている人たちと、切磋琢磨しながら学ぶ環境がそこにあるためです。

さすがに日本ではこういった英語を学ぶにあたって恵まれた環境はありませんよね?

英語だけでは転職は厳しい

しかしながらここで皆様にお伝えしなくてはいけないのは、たとえTOEIC 800点以上(ビジネスレベル以上の英語力)を身に付けたとしても、『転職にはほぼ使えない』と言う現実です。

悲しいことに、日本の就職活動において英語力と言うものは『プラスアルファーで履歴書に書けるもの』であり、『必須ではなく望ましい』と言われてしまうものになります。

それよりも日本の企業が欲しがっている人材と言うのは、『営業3年以上経験あり』や『販売・マーケティング経験1年半あり』と言った即戦力となるキャリアを持った人たちになります。

そのため転職を考える警備員の皆様には、留学中に英語をマスターするだけでなく、必ずキャリアの構築やビジネスに直結する資格の取得が必須になることを覚えておいていただければと思います。

警備員に読んで欲しい留学記事
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警備員や看守またはガードマンなどで勤務されていらっしゃる方は、どうしても夢やキャリアを作ることに奥手になってしまっている方が多い印象があります。もし良かったら以下の記事をご覧ください。

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警備員・看守からの転職を目指す理想の留学プラン!

レゴの看守さん

そこで、警備員や看守から転職を目指している皆さんにおすすめできる留学プランとしては、最低でも『海外企業でのインターンシップ』や『海外ボランティア』を経験することまでを目指した留学です。

海外企業インターンシップや海外ボランティアを盛り込んだ留学プランは、当然のことではありますが、一般的な留学と比較すると難易度はその10倍以上にまで跳ね上がります。

それもそのはずで、これらの留学プランは英語を学ぶ留学ではなく、『英語を使ってスキルを得る』または『英語を使ってキャリアを積み上げる』留学プランになります。

そのため、英語力が伸びることを想定して留学プランを組み込みますので、その留学期間としても比較的長いものになることが多いです。

英語を使ってキャリアを積み上げると?

しかしながら、こうした海外企業インターンシップや海外ボランティアを経験した人材は、世界中どのような企業でも即戦力となる人材として扱われるようになり、当然のことながらお給料も跳ね上がります。

例えば、同じ日々の仕事であったとしても、英語ができるため外国人警備員を指導・管理できるポジションでの再就職も可能になりますし、日本の外資系企業への転職の窓口も開いてくるため生活水準が変わってくる事は言うまでもありません。

また、こうしたインターンシップ等で海外経験を積んだ後に、ワーキングホリデービザなどを使い海外で本格的な就労を行うことで、キャリアだけでなく金銭的な収入も大きくすることができるようになります。

そして、海外で積み上げたキャリアは、自分のスキルとして一生失われることが無いので、生涯にわたり安定した生活が保証されることを意味しています。

警備員・看守の留学準備ステップ

  1. Step.1 留学相談をスタートさせる【留学6~8ヵ月前】
    留学相談のスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます
    (※ 海外永住権を視野に入れる方はこの時点でカウンセリングがスタートします)
  2. Step.2 留学計画を立てる【留学3~5ヵ月前】
    『語学の計画』や『将来のライフプランの設計』を行います
    社会人が留学すると不安になってしまう3つの重大要因!
  3. Step.3 英語力を測定して留学期間と時期を決める【留学3~5ヵ月前】
    学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
    (※ 英語力を明確化することで語学学校期間やカレッジ期間、さらに就労までの期間も分かります)
  4. Step.4 学校の申し込みを行う【留学3~5ヵ月前】
    学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
  5. Step.5 ビザ手配をスタートさせる【留学3~5ヵ月前】
    カウンセリングのプランに合わせて必要なビザを手配し完了させる
  6. Step.6 退職調整や航空券・荷物の準備をする【留学3ヵ月前】
    会社の退職時期の調整と航空券や保険の手配
  7. Step.7 住民票を抜くなど役所の手続きを済ませる【留学1ヵ月前】
    会社の退職・留学によって役所での手続きが幾つか発生します
  8. Step.8 荷物をパッキングして出発!
    荷物の最終チェックをして留学に出発します!
    留学に必要・便利な持ち物リスト【2023年(コロナ対応版)】【印刷可】
  9. Step.9 留学生活スタート!
    Step.2で組み立てた通りのカリキュラムをこなす
  10. Step.10 インターンシップorボランティア
    本格的なキャリア育成に向けてのステップを踏む
    (※ 警備員の多くはスキルが無いので、この段階で転職先で使えるキャリアを積む)
  11. Step.11 滞在延長or帰国!【帰国予定3ヵ月前】
    就労資格を使って更に滞在期間を延長させて英語力やスキルに磨きをかける!
    (※ ここで帰国ルートに入る場合にはStep.12をスキップしてください)
  12. Step.12 現地で就労+大きな収入を得る!【就労期間】
    ここまで来ると海外でも年収500万円以上が一気に視野に入ります
    (※ 職種やスキルにもよりますが警備員の年収は半年で超えるほども可能です)
  13. Step.13 帰国前に就職カウンセリングを受ける!【帰国予定2ヵ月前】
    帰国をしてしまう前に必ず就職カウンセリングを受け、帰国と同時に面接を手配する
    (※ 先にキャリアコンサルを入れることで自分に足りないスキルを確認。場合によってはStep.11で留学期間の延長へ)
  14. Step.14 帰国!
    帰国前に留学先での銀行や賃貸契約などを全て切ってから帰ります
    (※ 帰国後には面倒ですが役所の手続きなども済ませます)
  15. Step.15 企業面接!【帰国2週間以内】
    帰国前に手配しておいた企業との面接を受けます
    (※ 海外でキャリアとスキルを積んでいるので、警備員からの転職が可能になります)
  16. Step.16 就職していよいよ日本での新生活スタート!【帰国1ヵ月以内】
    滞在先の相談もココアで合わせて手配しているので新生活がスムーズにスタートします!

警備員・看守が英語で転職する!キャリア留学とは!?まとめ

男性と女性の海外のセキュリティ

ここでは警備員や看守、そして保安系の職業についていらっしゃる皆様のための留学を使っての転職方法について詳しくご案内させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

実は、海外留学やワーキングホリデーに出られる方の7割以上は女性となっており、弊社にご相談にいらっしゃる方の90%が女性となっている中で、警備員など男性が活躍する職場の皆様からの留学相談は、そもそも作り上げる職業が全く違ってくるためワクワクすることが多いです。

先日は、看守として勤務されていらっしゃった方には『外資系アパレル関係の勤務を目指した留学』をお作りさせて頂いたところ、現地スクールの留学モデルとして選ばれるなど、現地スクールから弊社が提供している留学の質の高さについて称賛される機会が増えています。

もし、ここにいらっしゃる皆様が少しでも海外で転職の機会を考えていらっしゃるのであれば、お気軽にココア留学へとご相談頂けましたら幸いです。

そして、こんな長い私どものお話に最後までお付き合い頂きまして、本当に感謝致します。