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保育士も英語が必要?留学して海外の保育園で働く方法!

保育士も英語が必要?留学して海外の保育園で働く方法!のイメージ

「保育士さんが足りない」や「保育無償化が始まったのに賃金が上がらない」といったお話など、保育士さんに関連するニュースや議論を毎週のようにテレビやインターネットなどで見かけるようになりました。

それほど注目度が高くなっている『保育士』と言う職業ですが、実は最近では「海外の保育士さんたちを日本に招致しよう!」と言う動きや「海外に留学希望を出している保育士さん」など、保育士さんと外国のつながりがかなり深くなってきていることはあまり知られていません。

そこでここでは『海外から見た日本における保育士さんの実態』『逆に海外へと保育士さんが出ていくとどうなるのか?』と言うお話をさせていただきたいと思います。

世界とつながる留学のプロだからこそ知っている内容が満載となっておりますので、よかったら最後までお付き合い下さい。

日本における保育士さんの待遇とは?

子供と一緒に写真に写る保育士さん

『保育士の仕事はきつい』と言うお話をよく聞きますが、保育士さんの離職率は厚生労働省が発表している『保育士等における現状』によると、公営の保育所の離職率は『約7.1%』で私営の保育所は『約12.0%』となっており、日本の全体の離職率が『約14.0%』となっていることを考えると離職率はかなり低いといえます。

それもそのはず、様々な保育士さんにインタビューをしてみると「私にとって保育士は天職だと思います」「給料が安くてもやっぱり私は子供が好きだから保育士を続けたい」や「子供が成長していく姿を見る喜びは他では得られない」など、『保育士になりたい!』と言う強い思いを持って、保育学科に進学し保育士になっていらっしゃる方が多いからです。

そのため少々待遇が悪かったり、モンスターペアレントに出会ってしまったとしても、「仕事を辞めてやろう!」と言う保育士さんは非常に少ないわけです。

しかしながら、留学エージェントに相談にいらっしゃる保育士さんは「留学に出よう!」と考えているわけですから、当然のことながら退職もしくは休職希望となる保育士さんばかりとなります。

当然、その退職理由は様々なのですが、違うのは退職理由だけでは無く、その退職時の年齢も様々だったりします。

中には大学卒業して保育士免許を取得して直ぐに渡航を希望される保育士さんや、卒業後2~3年勤務して、自分の担当の園児たちが卒業した後に相談にいらっしゃる方、または保育士歴10年を超えるようなベテランの保育士さんまで日本全国からご相談にいらっしゃいます。

では、「そうした保育士さんたちはなぜ海外留学を志そうとしているのでしょう?」続いては日本の保育士さんと海外の保育士さんの評価の違いについてご紹介してみたいと思います。

世界と比較した保育士のお給料の違い!

日本の富士山

日本の保育士さんの平均給与は、年収で約320万円ほどとされていますが、厚生労働省が発表している『2018年度の賃金構造基本統計調査』によると、実は、保育士は、20代であっても50代であってもお給料の変化はほとんどありません

唯一変わるのは、70歳以上の園長先生のお給料が『約420万円』と突出して高くなっている点ですが、ほとんどの保育士さんにとって関係ない話ですよね?

そこで、一般的な保育士さんの給料を70歳以上の園長先生を抜いて考えると、『約300万円ほどになっている』とお考えいただければと思います。

そうした中で、日本の保育士さんの時給を考えてみると、皆様の方がよくご存知だと思いますが、東京などの大都市圏では少し高めの時給に設定されてはいますが、日本全国で約1000円位の時給に設定されています。

この時給を聞いてビックリされる方も多いと思うのですが、工場の派遣社員や居酒屋のアルバイトの方が圧倒的に時給が良くなってしまいます。

特に、先日、留学相談にきていた、高校中退した17歳の男の子の時給が、田舎の建設業で1200円となっていることを考えると、保育士の給料がどれほど悪いか気がついていただけるかと思います。

そのため、「本当にやりがいがなければ、続けることができない・・」のが保育士としてのお仕事だと再認識できるデータとなっています。

※ グラフをクリックすると詳細が表示されます。

世界の保育士の時給(単位: 円)
国名 給与(時給)
日本 北海道 1,059円
東京都 1,169円
愛知県 1,044円
大阪府 1,052円
福岡県 1,012円
アメリカ 1,265円($11.36/hour)
カナダ 1,526円(C$17.58/hour)
イギリス 1,546円(£10.21/hour)
オーストラリア 2,054円(A$24.29/hour)
ニュージーランド 1,606円(NZ$20.47/hour)

※ 三菱UFJリサーチ&コンサルティング2018年年間平均TTS為替レート採用。
(indeed:2019年度調べ)

海外へと飛び立って行く保育士さんたち!

海外の子供たちが楽しむ様子

そうした中で、『海外へ出ていく保育士さんがすごい数で増えていっていること』についてのお話をさせていただきたいと思います。

最近、幼少期からの英語教育の徹底を行う英語保育所が増えており、実際に海外の大学を卒業し、保育士資格(Early Child Education、TECSOL等)を持った外国の先生やバイリンガルの日本人保育士さんも増えてきています。

また、海外からの観光客や日本への永住権申請をする外国人も増えてきており、現在では約250万人ほどの外国籍の方が日本に住んでいるのですが、保育園によっては『園児の半数以上が外国籍の子供たち』と言うケースも珍しくありません。

そうした中で保育士さんの英語力が問われる時代になってきており、「将来的には米軍基地の保育園で働きたい!」と言う保育士さんからの留学相談も増えてきています。

海外で保育士免許の書き換え

また、保育士さんの海外留学が増える要因として、外国の保育士さんの需要が増えていることも大きなポイントとなっています。

例えばカナダの場合、『日本の保育士免許をカナダで書き換えることによって、カナダで保育士として勤務することが可能』になります。

先進国ではこうした保育士免許の書き換えはかなり慎重に行われているのですが、一部の保育士事業が切迫している国については、日本の保育士免許が書き換えられる国があります。

こうした免許の書き換えは、看護師や医師免許でも非常に難しいので、どれほど日本の保育士さんに需要があるのかよくわかると思います。

海外で永住権を得る保育士さん

また、保育士さんが海外に出ていく上でさらに良いのは、『海外で永住権資格を取得することができる』と言う大きな付加価値を得られるからです。

こちらもカナダの例になるのですが、ざっくりご説明すると、現在、カナダでは保育士さんであれば、2~3年勤務を現地で行うことができれば永住権申請ができてしまうのですが、これが他の仕事だとこうも簡単にはいきません。

カナダで、学力と滞在実績を積むために、カレッジに進学して、大学進学をして、それにインターンを経験して就職してと、少なくても5~6年の期間と約1000万円ほどの費用がかかる方がほとんどです。

こんな話を聞いてしまうと、保育士の皆さんが海外留学したくなる気持ちがわからなくないですよね?

だって日本で保育士するよりお給料も倍近くなりますし、『子供に関わる』と言う意味で言うと、日本で保育士をやっているのと変わりません。

また、海外では日本のようにモンスターペアレントの数も少ないですし、日本ではあり得ない定時帰宅もできてしまいますので、これ以上の職場環境は無いですよね・・。

保育士さんに読んで欲しい留学記事
社会人留学やワーホリの90%以上が苦しむ理由とは?

保育士の皆様の中には、退職してバカンスを重視の留学をされる方もいらっしゃいますが、せっかくの留学に出るんだったら、少しだけ自分を追い込んで『留学生活』『英語力』『将来』全てがハッピーにして頂きたいです。良かったら以下の記事も参考にしてください!!

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保育士さんの理想の留学プランとは?

水場で遊ぶ日本の男の子

そして最後に、そんな保育士の皆様に理想となる留学プランについてご紹介させていただきたいと思います。

保育士さんが留学に出るに当たり1番大きなポイントになるのは、やはり『留学資金の調達』に関してですが、最近では1度保育士を止めてリゾートバイトやアルバイトの掛け持ち、または転職をしてお金を貯めてから海外留学に出られる方が増えています。

以下に簡単な流れをまとめてみましたのでご覧ください。

保育士の留学準備ステップ

  1. Step.1 留学相談をスタートさせる【留学6~8ヵ月前】
    留学相談のスタートさせて、留学に関してある程度のプランニングを考えていきます
  2. Step.2 留学計画を立てる【留学3~5ヵ月前】
    『語学の計画』や『将来のライフプランの設計』を行います
    (※ 必要であれば給与のよい職業への転職相談や奨学金のご相談もこのタイミングで行います)
  3. Step.3 英語力を測定して留学期間と時期を決める【留学3~5ヵ月前】
    学校のオンラインテスト(民間の英語試験)などを受講して英語力を診断します
    (※ 英語力を明確化することで語学学校期間やカレッジ期間、さらに就労までの期間も分かります)
  4. Step.4 学校の申し込みを行う【留学3~5ヵ月前】
    学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
  5. Step.5 ビザ手配をスタートさせる【留学3~5ヵ月前】
    カウンセリングのプランに合わせて必要なビザを手配し完了させる
  6. Step.6 退職調整や航空券・荷物の準備をする【留学3ヵ月前】
    会社の退職時期の調整と航空券や保険の手配
  7. Step.7 住民票を抜くなど役所の手続きを済ませる【留学1ヵ月前】
    会社の退職・留学によって役所での手続きが幾つか発生します
  8. Step.8 荷物をパッキングして出発!
    荷物の最終チェックをして留学に出発します!
    留学に必要・便利な持ち物リスト【2024年版】【印刷可】

上記のような留学・ワーホリ準備を行っていくことになりますが、プランニングの段階において、渡航先の国や地域を設定したり語学学校の期間やカレッジ期間を設定します。

また、ココア留学ではご予算に合わせた留学設定はもちろんのことですが、留学費用そのものが他社では真似できないほどの格安となっておりますので、『永住権を視野に入れる等』の難しいポイントはおいておいて、まずはご相談頂けると保育留学の実現から帰国後の仕事斡旋から滞在先探しのサポートまで全てを一括で行わせて頂きます。

保育士も英語が必要?留学して海外の保育園で働く方法!まとめ

ハイハイしている海外の男の子

保育士さんたちからのご相談が増えて行く中で、さまざまな現場のお話を聞く機会もまた増えてきているのですが、保育士さんの中には「私が園を辞めることになったら、先生や子供たちが一人一人絵を描いてくれたんです。そして、もし日本に帰ってきたら、またこの保育園で働いてねって言われて・・。辞めるってなったのに本当に涙が止まりませんでした・・。」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

保育士の皆様にとって、海外に出ていくことは非常に刺激的でありながらも、凄い大きな挑戦になっていることは間違いありません。

そのため、お仕事をしながら留学の準備をしていく中でストレスを感じてしまったり、久しぶりに英語の勉強を始めてみたら自分の無力さを感じてしまったりすることもあります。

でも、留学やワーキングホリデーと言った海外へ挑戦していくことは、先送りしてしまうと更にリスクが上がってきてしまうものなります(保育士さんの場合には再就職は容易ですが、職場環境が悪くなってしまうケースや1度海外をみてしまうと逆カルチャーショックで日本での生活がしんどくなってしまう方もいらっしゃいます)。

もし、少しでも海外に興味があるのであれば、是非、早めにご相談頂けたら嬉しいです。ご相談が早い分には何とか対応はできますが、遅い分には取り返しのつかないことがあるのが留学の世界ですので・・。

ここにいらっしゃる皆様の内、1000人以上の保育士さんが海外で活躍できるように私どもも、日々、サポートに明け暮れたいと思います!!