日本人の挨拶おかしくない?海外で失敗しない自己紹介
初めてお会いする方とは皆さんもちろん「自己紹介」しますよね?
自己紹介というのは世界共有であり、第一印象が9割と言われる人間社会ですから、自己紹介がどれだけ重要なものになるかはお分かりになるところでしょう。
日本の英語教育においても、名乗り方や挨拶の仕方から勉強が始まることが多く、とっつきやすいテーマではありますが、実は現地では使わない、不自然な挨拶を学んでいたなんてことがあるということをご存知でしょうか?
そこで今回は、現地で初対面でも困らない自己紹介のポイントについていくつかご紹介していきたいと思います!
「初めまして」は言わない?
小学校での英語教育が義務化される前までは、日本の教育の中で英語に初めて触れる機会と言えば、中学の英語の授業が初めてだったなんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、決まって最初の教科書のワードは「Hi, my name is Mike Davis.」などの挨拶から始まったと懐かしく覚えていらっしゃる方も少なくないはずです。
例えば、この「My name is・・」は現地ではあまり使わないということは知られてきた事実でもありますが、他にも「What's your name?」「How old are you?」を現地で使うと失礼に当たるということはご存知の方も多いはずです。
特に年齢や性別といったパーソナリティに関わる質問は、過敏に反応する方もいらっしゃるので避けたほうが良い場合がほとんどです。
意外なのは、それさえ覚えていれば大丈夫な文章の代表格でもあるNice to meet youですが、日本人が使い方をよく間違えることで、教師陣の中では有名だそうです。
これは英語教育の刷り込みの影響があるのではないかと思います。
Nice to meet youが「初めまして」と訳されているのを見掛けた方もいらっしゃると思いますが、日本語と英語では使うタイミングが異なります。
例えば、日本語では、「こんにちは。初めまして。○○と申します。」と自己紹介するところを、そのまま英語にすると、「Hello, Nice to meet you. I am ○○.」 となりますが、ネイティブはこのような使い方はしません。
なぜかというと、Nice to meet youとは、「あなたという人に会えてうれしい」という意味になるので、“あなた(相手)”のことを知らない段階では使えない言葉だからなんです。
つまり、正しい使い方は「Hello, I am ○○.」の応答を互いにしてから、Nice to meet youを使う順番となります。
覚えておきたいキーワードTOP3
自己紹介をするときに決まった定型文を作っているという方もいらっしゃるかと思いますが、これを入れると話題が広がりやすいというポイントをお伝えしていきます!
HOBBY(趣味)
共通の友人や話題を広げやすいのは、やはり「趣味」の話で、この話を通して友人の輪が広がったり、クラスが盛り上がったりもする話題です。
日本語で「私の趣味は○○です」と紹介するにあたり、英語にしたときも「My bobby is ○○」と趣味について語られる方が多いですが、このフレーズを使うネイティブは多くありません。
趣味や自分の好きなことを伝える際は、「I like to ○○」「I am intrested in ○○」のように、○○をすることが好きだ・○○することに興味があるというようにより事柄について詳しく伝えてみるようにすると話題が広がりやすいです。
また、○○が好きと伝えるだけでなく、なぜ好きなのか、どういったことが魅力なのかという肉付けをすることで、聞いている相手からより自分に興味を持っていただくこともできますし、聞いている側も質問できる話題が出来て、その場が盛り上がることでしょう。
MAJOR(専攻)
日本人が思っているより、多くの留学生が自分が今まで勉強してきたことについて多くを語ります。
何学部で、何を学んで、自分はどの分野について興味を持っているのかを語られているのをよく見ますし、中には、その分野の今後の展望や自分の意見まで自己紹介に組み込んでお話される方もいらっしゃいます。
この背景には、人と人との繋がり、つまりコネクションを求めているということがあるように思います。
海外は実力主義と言われ経験が求められる世界でもありますが、人とのコネクションでも左右される世界でもあることから、自己紹介の時点で、自分をよく知ってもらうことで、そこの後のチャンスが広がることを期待しているのです。
なので、皆さんもぜひ今まで勉強してきたこともそうですが、これから興味があることを語って頂き、良い人脈に巡り合って頂ければと思います。
OWN COUNTRY(国)
よく「留学に行く前にどんなことを勉強しておいたら良いですか?」とご質問いただくことがあるのですが、迷わず「日本についてよく知って、英語で伝えられるようにしてみてください!」とお伝えしています。
必ずと言ってよいほど、語学学校のレッスンで自分の国について発表する場が設けられますし、カレッジなどにおいても、あなたの国ではどうなの?と日本の状況を尋ねられることもしばしばあります。
出来れば、日本と他の国の関係性や歴史についても少し頭に入っていると、よりディスカッションが出来るかと思います。
自分の国の状況や国の関係性について分からないで授業に参加してしまうと、話に入れなかったり、自分の国のことなのに知らないのかといった空気感となり、気まずい思いをするかもしれません。
また、自分の国について勉強し、それを英語で話せるようにしておくことで、自然と英語の勉強にもつながるので、一石二鳥となる勉強方法だったりします。
自己紹介って何を話せばいいんですか?
自己紹介の内容に決まりはありません!自分の興味のあるものを永遠に語り続けるような方もらっしゃいますし、要は自分をよく知ってもらうための時間だと思ってくださいね。
英語力で差が出る自己紹介
ここまでは、こんなところがおかしいかも、ここをポイントにして自己紹介してみようといったお話でしたが、これらは全て十分な英語力さえあれば、特に考えずとも上手くできてしまうのも自己紹介です。
十分な英語力というのは、日常会話ができるとか、良いスコアが取れたとかではなく、どれだけ豊かな英語表現を知っているのかであったり、どれだけネイティブの人と会話してきたかというところに現れてくる英語力を指しています。
海外の方が話す日本語を聞いて、意味は通じるけど違和感を感じることがあるように、例え日常的に会話が成り立っていたとしても違和感を感じる英語ではまだ十分ではないのです。
また、ビジネスでの現場を想定した時の自己紹介では、自分のことを伝えるだけでなく、自分を信じてもらうためのテクニックや仕事を任せてもらえるだけの実力を最初の第一印象、つまり自己紹介に詰め込まなければいけません。
こう考えると、たかが自己紹介、されど自己紹介で、どれだけ重要になってくるかがお分かりいただけることでしょう。
このような実力を身に付けるために、著名な経営者のプレゼンテーションを聞いてみたり、海外のテレビ番組を見て、どんな話し方をしているのかを研究して、口癖のように自己紹介できるように、ひたすら真似をしてみるというのも一つの勉強方法です。
効果的な自己紹介の作り方
では、実際に海外で通用するような自己紹介はどのように作っていけばよいのでしょうか?
最初から完璧なものはできませんから、徐々に修正を加えていきましょう!
表現を豊かにするための方法
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- Step.1 他の人の自己紹介を観察してみる
- 留学生同士や先生がどんな自己紹介をするのか観察してみましょう。
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- Step.2 話がうまい人の自己紹介も見てみる
- TEDなどでプレゼンテーションをしている方たちがどのように観客の注目を引いているのかも参考になります。
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- Step.3 同じ意味でも違う表現を使う
- 「My name is ○○」と「I am ○○」で名乗る時、意味は同じですが、聞こえ方やネイティブ感が異なります。
色んな表現を使うことで、他人からの見られ方も違ってきます。
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- Step.4 自分だけのオリジナリティを含める
- どうしても定型文になりがちな自己紹介ですが、人にインパクトを残すにはオリジナリティが必要です。
日本人の挨拶おかしくない?海外で失敗しない自己紹介まとめ
自己紹介なんて初歩の初歩と考えていた方でも、奥が深いなと感じて頂ける内容になっていたのではないかと思います。
奥を深めれば深めるほど、追及できますし、どの場面で自己紹介をするのかによって、何を話すが全く異なるので、簡単ではない分野だと考えています。
冒頭でも申し上げましたが、第一印象でその後の見られ方が左右されますので、特にビジネスで成功したい、活躍したいと考えられているのであれば、一番最初に自分を表現する自己紹介は極めておいて損はありません。
併せて、「見た目」といったところも注目してほしいところで、海外では身振り手振りを大きく使う傾向がありますから、身だしなみや表情、マナーなんていうところも身に付けておきたいスキルですよね。
このようなことは学校に通っていれば身に付くというものではないので、自分自身で知識を取り入れていく必要があります。
よりステキな海外ライフを送って頂くためにも、小さいことですが、自己紹介にも注目して頂けたらと思います。